以前、「極東ブログ: なんとなく最近iPodで聞いている曲」(参照)を書いたけど、その後のなんとなく最近iPodで聞いている曲という話。前回同様、特にテーマもなければテイストもないし、そんな好きな曲ということでもないのだけど、という感じで。
花篝り 滴草由実
滴草由実という歌手についてはまるで知らなかった。ウィキペディアをみると1984年鹿児島県生まれとのこと。面立ちを見ると気のせいか以前仕事の同僚だった鹿児島県出身の女性に似ているような気がする。歳は23歳。若いけどすごい歌唱力がある。「花篝り」はテレビ朝日系ドラマ「京都地検の女」主題歌とのこと。サビの部分についてはなんとなく聞いたことがあり、たまたまiTMSで見かけて買った。聞いてみて驚いた。複雑というのではないが曲の途中で不思議な印象の作りになっていて、昔聞いた70年代ロックを連想させる。それがなにか思い出せないが心の奥底から興奮させられる。それとこの曲はもしかして、と思ったらやはり大野愛果だった。「Time after time花舞う街で」(
参照)似たテイストがある。ついでに滴草由実の曲をいくつか聴いたが、「I still believe ~ため息~」(
参照)もよかった。「名探偵コナン」エンディングテーマとのことだが、お子様向けの歌ではない。
あなたに贈る詩 諫山実生
諫山実生についてもなにも知らなかった。ウィキペディアを見ると「あなたに贈る詩」はKBS京都ドラマ「ランブリングフィッシュ」エンディングテーマとのことだが、女性の心情が詞・メロディ・歌唱に一体的に表現されていて心に響く。調べてみると作詞作曲は彼女自身によるらしい。私のように50歳にもなった男が言うこっちゃないが、この曲を聴きながら自分の内面にまだ20代前半の自分の像が浮かぶ。そして27歳の彼女が自分より年上のように感じられる。なぜそう感じられるのかというのはとてもパーソナルな理由がある。他に、「手紙」(
参照)もしんみりくるものがあった。
Heart Flower しおり
しおりの本名は金城しおりさん。うちなーんちゅ。彼女の曲を私が聴いているのも沖縄への思いが曲によく出ているからというのと、まあいろいろな思いがある、うまく言えないが。それとなんとなく知り合いを二人くらい仲介すると案外私は彼女の知り合いになれるかもしれないという予感。あえて手繰らない。Heart Flowerはピアノ伴奏だからというのと歌唱もキロロに近い印象がある。ウィキペディアによると1987年生まれ。先日二十歳になった。親御さんは私より若いかもしれない。
Raining Cocco
Coccoについては知っている。というか、沖縄で暮らしているころから知っている。率直に言うと、彼女についてはなかなか微妙な思いがあってうまく言えない。この曲は古い曲だが、たまたまマルコ青年のブログで見かけて、そういえばと思ってiTMSで買って聞いていた。マルコ青年は歌詞中の「きっと泣けてた」に関心を持っていたみたいだが、私はそれはなんとなくわかるような気がしている。この曲には沖縄の雨のなかに生きる人間のいとおしさみたいなものがある。というか、沖縄の女性の難しさみたいのも考えさせられる。
願い Fayray
Fayrayという歌手についても何も知らない。この曲は日本テレビ系ドラマ「乱歩R」主題歌とのこと。もう10年以上もドラマとか見ないのでまるで聞いたこともない。この曲についてはchanmさんの日記でなんとなく見かけて、ちょっと気になってiTMSで買った。声質と歌唱が好きでなんとなく聞いている。この曲や彼女が好きかというと、嫌いではないけど、奇妙な違和感はある。その違和感がなにかよくわからない。
if... mink
minkという歌手も知らない。たまたまiTMSで見かけて、随分と情の濃い歌唱だな、いつの時代の人だろうと関心を持った。調べてみると1984年生まれ。私より若い。そして韓国人の女性だった。この曲if...はアルバムはbeautifulに含まれているものでシングルはないようだ。beautifulもいい曲なのだが、if...の歌詞に心惹かれるというか、minkの歌唱でこの歌詞を聞いているとくらくらしてくるものがある。作詞はYukiko Mitsuiとあり三井ゆきこという人らしい。調べるとブログがあり、覗くと(
参照)、小学校高学年の頃ゴダイゴの「ビューティフルネーム」を聞いたとある。私より8歳くらい歳下のかただろうか。なんとなく同世代的な情感もある。
リンゴ売り 中村中
中村中は情感が強すぎて少し避けたい感じもしていたが、やはりこれを聞いて、なんというのか内臓をえぐられるような強烈な逃れることのできない情感を感じた。どうしてこんな恐ろしい音楽ができるものか驚く。ウィキペディアを見たら、「19歳の時に出来た曲で、もともとはアマチュア時代に自身のサイトで公開していた楽曲であった」とあった。あらためて人間という存在はなんだろうか、孤独とはなんだろうかと、自分も自殺しかねたティーンエージのころを思い出す。
コメント
こんにちは。
へぇへぇ!
finalventさんと趣味が合うとはビックリ。Coccoさんは好きですね。というか、音楽活動を再開したんだ・・・。
なんだか難しそうな人の音楽ばかりを聴いているようですが、どっかん!どっかん!な音楽(STANCE PUNKSとか)やエライややこしいけれども山下和仁のクラシックギター音楽を聴きながら、うつらかに眠りに就くのも乙なものですよ。
投稿: けろやん。 | 2007.12.11 20:39
中村中、「かくれんぼ」を聴いた時は衝撃を受けました。
二十歳になるまでに凄い歌を書きすぎ、という感じですよね。
今年は中村中の天までとどけ、と柴田淳のオールトの雲にハマって一年が始まりました。
中村さんの新譜は(持ってるけど)まだ聴けてません。
投稿: kaze | 2007.12.11 23:22
口ずさんでしまうような、
不思議な心性にさせてくれる歌に出会う。
そんな機会も(なぜかしら)30に近づく毎に少なくなってきましたが、
今年は(個人的に)比較的豊作だったような気がします。
例えばJUJUという女性シンガーソングライターの「ナツノハナ」、
Rie-fuの「ツキアカリ」(さっき調べて初めて知ったんですが、彼女はロンドン芸大セントラル・マーチンズ次席卒だそうです)等々、
数え上げてみたら、殆ど深夜アニメのエンディングですがw
ああっ、野郎が口ずさむには痛々しいことこの上ないラインナップ!!(キー高いし……)
投稿: 夢応の鯉魚 | 2007.12.14 19:44
ライブに行けばぁ~
というか、どうして複製で満足できるのだろう?
もったいないよ。
ライブ経験がない歌手が、大道にでて歌ったら、
ブーイングみたいな態度を取られるけどさ、
それって、ブーイングでもなんでもないよ。
昔は、私鉄の小さな駅前で、何か、小さく伝えることしかできなかった。
現在は、東京駅八重洲口とか新宿のアルタ前で、
なんか言っている変な人って感じなんじゃないのか。
ライブの規模が違うんだよねー。
はてなスターがダメなのは、
リアルな拍手と違うんだよねー。
心のこもった拍手とつきあいでしている拍手なんか、
大道に立っていればわかることだよ。
そのライブ感がないんだよ。
で、ネットは、本じゃないんだな。
リアルタイムで反応が返ってくるんだよ。
昔みたいに、一夜が明けたらとか、
一週間がたったらとかじゃない。
まだ、わかんないかなぁ。
ならば、finalventくんは、
衆議院の選挙で、
選挙カーにのって、新宿駅の前で、演説しているんだよ。
当然、反応は、
「何で小さい声でいっているんだ、もっと大きな声をだせ。」
と、ブーイングされているだけだよ。
これは、批判でも、ネガティブな感覚でもないよ。
ということで、ライブに行かない限り、わからないだろうなぁ。
それに、もったいないよ。
複製には大ハズレがないけどさ、
ライブの大当たりはたくさんないし、
ハズレも多いのは仕方がないことだよ。
だから、たくさんライブに行くしかない。
なんじゃないのかな? 読者とのズレはね。
第一、あくまで、finalventくんの書いたことに対して言っているだけで、
どうして、ネガティブになるのか、さっぱりわからない。
プライバシーへのブーイングでないし。
ネット人格に対してでしょ。
その上、ネットでは有名人なんだし。
普通、当たり前の感覚なら、
芸能人ブログと同じ扱いされてもおかしくないよ。
仮面ライダーの悪口を言うと、どうしてネガティブなのかなぁ?
まじめな話、仮面ライダーの世相を斬ると思われてもおかしくないと思うぞ。
とくに、ブログが流行しきった、ここ一二年にブログを始めた人にとっては。
なので、すごく、はてな? な感じがする…
投稿: あゆみ | 2007.12.15 19:16