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2007.06.16

バタフライが自然にできた

 最近個人的に凝っている水泳の話。エントリとしてはなんとなく三回目になるかな。一回目は「極東ブログ: [書評]水泳初心者本三冊」(参照)、二回目は「極東ブログ: ゆっくり長く泳ぎたい、でも、それってクロールなのか?」(参照)。
 五月くらいまではクロールのフォームの改良などをしていた。前回のエントリを書いたころは、土左衛門ストリームラインからどうやってひねり(ローリング)を最小限にして息継ぎができるのだろうかと訝しく思っていた。参考にしていた解説書「ゼロからの快適スイミング ゆっくり長く泳ぎたい! もっと基本編(趙靖芳)」(参照)ではクロールにローリングを加えない。それでいいのかあのころは悩んでいた部分もあったのだが、いつのまにかできた。
 これはいわゆる車輪掻きというらしく、プロなんかも基本的にはこちらの泳法のようだ。慣れてくると息継ぎに慌てなくなる。けっこうゆったり呼吸ができる。その間、土左衛門ストリームラインをできるだけ崩さないようにむしろ身体をフラットにして、息継ぎの必然的なロールから戻す工夫をすればいいようだ。
 慣れてくると、楽に、びゅんびゅんとまでは言えないにしても、これだけ体力をセーブしてもこの速度がでるのか、というくらい水中の移動が心地よく進むようになった。そして、そこでちょっと飽きちゃった。
 車輪掻きクロールが完成というわけではないが、最近ではローリングしてもいいんじゃないか。つまり、呼吸をもっと楽にするためにひねりの部分を胴体側のロールから巻き起こしたほうが楽そうだなとも思っている。が、そのあたりの泳法の改善というか変更というか別泳法は適当に考えよう。
 この間、並行して蹴伸びの練習をよくやった。現状ではまだ思ったほどいい蹴伸びができない。最初のキック力と水の抵抗のバランス地点がよくわからない点がある。むしろ、水面近くでかなり弱いキックでなよっとしかしすいっと進めたほうがいいかなと。そして蹴伸びが止まると今度はドルフィンジャンプというのか、立った地点で飛び込みのように前方に伸び出してあとは蹴伸びのように進めるのだが、これが意外と進む。五メートルくらいはすいーんと進む。これに水中でドルフィン・キックを一発加えるともうちょっと進む。練習しだいでもっとうまくいくのではないかと思うのだが、それでも水中にいて五メートル四方くらいはなんというかテレポーテーションのようにすいっと移動できるようになってこれが気持ちよい。

cover
ゆっくり長く泳ぎたい!
背泳ぎ&バタフライ編
 このドルフィン・ジャンプなのだが、手を加えたらそのままバタフライになるのではないかと無手勝流でやったらバタフライになった。自分であれ?と思った。ちょっと無理してみたら二十五メートルできた。ただ、ちょっと無理があって息が上がったが、私、バタフライ泳げるんじゃないか?と思いこんで、ゆっくり長く泳ぎたい!シリーズの「ゆっくり長く泳ぎたい! 背泳ぎ&バタフライ編 ゼロからの快適スイミング」(参照)を購入して検討にかかった。
 この本だと平泳ぎのようなバタフライがよいとしている。つまり、普通の人がバタフライにもっているイメージを変えて、水しぶきがあまり立たず静かに、しかも、ゼロからの快適スイミング的クロールのようにストリームラインを強調するという手法だ。
 やってみた。うまく行かない。ドルフィン・ジャンプ的に無茶したほうができたのになとか思いつつ、まああれは無茶だったしなといろいろ試してみた。いくつかやってみて、はっとわかったことがあって、バタフライは平泳ぎから進化したという話をヒントに、足は平泳ぎ、手掻きをバタフライにしてみると、なるほど、フラットでストリームラインに近いバタフライができないわけでもない。なので、今度は脚のほうの動きをドルフィンに戻すと、それなりにフラットに近いバタフライになる。ただ、いま一つ推進力が得られない。それと息継ぎのために首を持ち上げるとき、手掻きと脚のドルフィンの力に多少無理がかかる。と書きながら、いやそうでもないかと思うが、よくわからない。
 ところで普通のバタフライというのはどうやって教えているのだろうかと、今度は別の水泳解説書をかたっぱしから読んでみたのだが、率直に言って要領を得ない。また、どうも理想とするゆったりバタフライというもののイメージもよくわかない。
 としているうちに、「ゆっくり長く泳ぎたい! 背泳ぎ&バタフライ編」的なフラットなバタフライでなくてもいいんじゃないか。元のドルフィン・ジャンプのようなウェーブでいいんじゃないかと、自己流に戻ると、あれ?と思ったのだが、息継ぎのための力は不要で自然にウェーブのタイミングで首が水上に出る。そこで息をついで手掻きをすれば楽だ。なんかありそうだと、探していたら「ランナーズ ブックス&DVD -超速でマスターするバタフライ-(RUNNERS BOOKS&DVD)」(参照)というのを見かけた。

バタフライってカンタンなの?
4泳法の中で腕力やテクニックが必要に見えるのがバタフライ。
あなたはバタフライをあきらめていませんか?
実はコア(体幹)の使い方の覚えれば一番カンタンに習得できるのがバタフライなのです。コアスイムを提唱する内村亮が、あなたを最短でバタフライをマスターさせるために丁寧に解説します。

 DVDを見ると、なんとなく自分が思っていたことに近い。というか、ウェーブありでいいんじゃないかと開き直った。ら、とたんにバタフライが楽になってしまった。ようは身体が水との間で作り出すウェーブの流れに逆らわないようにそれに手掻きとドルフィンを最小限に加えていけば、けっこう楽にバタフライができる。ゆっくりやるならウェーブのタイミングをどう身体で感じて身体をウェーブさせるかだけみたいだ。
 これで毎回息継ぎではなく、二回掻くうち一回息継ぎだと、げっというくらい進み出した。まだ完成にはほど遠いけど、クロールに近い速度も出そうな感じだ。なにより、ぐわんぐわんと水のなかを揺れて進むのが快感。イルカとかマンタとかクジラとかペンギンとかああいうやつらは日々、この感覚で生きているのか、それもちょっとよさげといった感じ。
 クロールだと手掻きやキックが推進力と抵抗をどうバランスさせるかなんだけど、バタフライはもちろんそれもあるのだろうけど、むしろ身体のウェーブというか身体をそういう水生生物的な感覚にもっていくのがよさそうだなと。泳ぎ終わるとまだ背中に翼みたいのが生えているような奇妙な感覚があってオイリュトミー的な感じにも似ている。
 とはいえ、まだまだ改良余地ありか。あるいはフラット方式でもいいのかちょっと悩む。
 ついでにさっきの本で背泳の話もあり、背泳には関心なかったのだけど、読むとへぇと思うことがいろいろあり、背泳もめちゃくちゃ楽になった。そういえば、平泳ぎも速度を問わないならストリームラインを改善したので、よく進む。ちょっとそれだけ強調したら二十五メートルを八ストロークで進んだ。へぇとか自分でも思ってしまった。

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コメント

バタフライ達成おめでとうございます、素直にうらやましい。
私も料理の手順とかスポーツのDVDを利用しています。
餃子の包み方とかパン生地をこねるときの手の動きとか魚の三枚おろしとかを学ぶのに重宝しています。
スポーツも古武術のDVDを見て実践中ですが、これがなかなかうまくいきません。
画像を見て頭の中でイメージトレーニングしてから実践するのですが、その時の私の動きを誰かビデオ撮影してくれないかと。なんだか頭の中と実際の差がものすごい気がしてます。

投稿: 名無し | 2007.06.16 21:49

はじめまして。
あっさりと出来てしまうとはお見事ですね。
肩が柔らかい方(いえ、しゃれではなく)なんじゃないかと思います。手足のリズムも掴めているんですね。平も凄いです。
簡単な基礎練習ならば、ビート版キック。膝から下でなく腿からしなしなと。顔つけながら。
片手バタフライは楽ですよ。手は伸ばしといて1、2のタイミングでクロールのように横で息継ぎをして振りかぶります。また、手を平で1.2でひとかきで息継ぎ、でも。
えいっ!と泳いで腰を痛めないようにね。
ゆっくりと、どれだけ力を抜いてちゃんと泳げるかが上手くなる土台になると思います。
得意種目を作るとそのほかの上達も早くなりますよ。水にのるのを体が自然と覚えます。
速く泳げても長く泳げない人がいます。
泳げても、けのびが出来ない人もいます。
どこにも力が入っていない体、おしり かかとがぷか~っとういているのが正解です。
私も いっくら泳げても、「ま~だ力抜けてない」と2年くらい苦労しました。
今は泳いでないので、思い出しながらウキウキして長くなっちゃった。失礼しました。
時々寄らせて頂いてましたが、泳いでるとはつゆ知らず でした。
どうぞ頑張ってね。   では また。

投稿: anone | 2007.06.17 02:05

背泳ぐらいしかできません。無理すると水を飲んで大変なので、せいぜいゆっくり泳いだりします。
常識的な型を習得すべきなのかなとも。

投稿: あの | 2007.06.17 23:14

はしめまして。「バタフライ楽」で検索してこちらに参りました。一文一文、そうそう!とうなづきながら読ませていただいてます。スイミングは五十の手習いで始めましたが、ゆったり楽に泳ぎたいと思いながら、なかなかスーッと進めません。いろいろと参考にさせていただきたいと思います。ありがとうございます。

投稿: しましげ | 2015.06.12 11:53

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