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2007.03.04

配偶者や恋人に癒して貰いたいのは中年男

 天気がよいので少し遅いのだが梅を見に行った。お目当ての梅はいいのだが広い公園に辿り着くと犬が多いのにあきれた。野犬ではない。ペットである。ペットとお散歩族というのはこんなにも多いものなのか。家族連れというよりペット連れという世界にいつからなっていたのだろうか。

cover
家族ペット
やすらぐ相手は
あなただけ
山田昌弘
 私は犬が嫌いというわけでもないが、公園を歩くのに犬に気をつけるというのは妙なものだなと思いつつ、一休みということで暖かい缶コーヒーをベンダーで買ってベンチで座り、少しむこうにある子供の遊具を見ていたのだが、いや、正確に言うとそうではない。大人の人集りがあり、なんだろう蝦蟇の油でも売っているのかという雰囲気なので覗いてみたら、子供の遊具であった。子供より周りで見守る大人の数のほうが多いのである。
 そして子連れの雰囲気を見ていると、どうもペットの延長のようにも思えてきた。まあ、それがいけないわけでもないのだけど、なんだか変なもの見ちゃったなという感じがして、早々に散歩を切り上げることにした。
 そういえばと心に何かひっかかるものがあり、しばし考えてからNHKの番組案内誌ステラの記事を思い出した。日本のマジョリティとかいう番組らしい。私はその番組は見たこともないのだが、二月二七日のテーマ「ストレス」のアンケートがまとめられていた。項目は五つある。①ストレスのいちばんの原因は? ②いちばんストレスを感じる「待ち時間」は? ③最も癒してくれる相手は? ④ストレスを感じているときあなたは? ⑤最も働きやすそうなオフィスの形態は? 
 ストレスの原因は人間関係、そして仕事や勉強、というのはわかる。言うまでもない。待ち時間のストレスはレストランとATMだそうだ。そういえば、ATMに並ぶ人を見掛けることが多くなった。銀行統合のせいだろうか。レストランで待たされるのほうはあまり実感はない。ストレスを感じてどうするかというと、やけ食いより食欲減退だそうだ。という感じでふーんそうだろみたいな回答が多いのだが、え?というのは③だった。
 誰が癒してくれる? 単位はパーセント。対象は四千七百三十六人。

配偶者や恋人     31
子供         17
親や兄弟       8
友人         13
ペット        26
観葉植物       5

 癒してくれるのは、一番は、配偶者や恋人かぁ。まあ、そうかなと思う。そりゃよかったねである。で、次がペットなのか。しかも、配偶者や恋人にやや劣るくらいか。子供や友人はあまり大した効能はなさげ。
 ここまでは、え?なんて驚きはないじゃないかみたいだが、真理の残酷な響きはこの先なのである。補足がある。

配偶者や恋人と答えた男性は30代25、40代28、50代31、60代以上34、女性は30代27、40代28、50代19、60代以上18。

 つまり、男にとって女は歳を取るにつれていっそう癒してくれる対象となるだが、女にとっては40代までは似たようなものだけど、50代からがくんと男癒し度がペット以下に下がるようだ。そ、そうだったのか?
 繰り返すけど、男はいつまで経っても妻に癒してほしいのだけど、妻のほうが50歳を過ぎると、ちょっと少し引くわ、みたいなものなのだろう。
 で、疑問が沸く。これっていうのは、いつの時代でもそんなものなのだろうか。つまり、一通り子育てが終わると夫婦関係は変わるみたいな。それとも、これっていわゆる団塊世代の特徴なのだろうか。
 どうなんだろう。あるいは、団塊世代と限らず、団塊世代以降もこんなものというか。
 加えて、団塊世代まではというか団塊後世代の私の世代まではまだまだ普通は二十代で結婚しているから五十代にもなれば子離れする。が、現在は晩婚化していて、子離れも十歳は上にシフトする。
 すると、どうなんだろ。いや、なにがどうなんだろっていう問題でもあるのだが、どうも、奇妙な光景という感じはする。というか、ざっくばらに言えば、女性は中年以降、心の癒しはペットという世界になっているのではないか。

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「生活」カテゴリの記事

コメント

多少鬱陶しいきらいもありますが、
最近は、まだ宗教に腐心してくれていた方が良いような気がしてきます。俗流福音派でもあるまい、大抵はきちんと他人様とも関わろうとしますから。

まさか、ズバリ最適化の対象でないと関わらない、という訳でもなんでしょう? 彼女達も。

此方の努力が足りない所為かもしれませんが……もう少し色々試みても良いような。

……いや、もうこれ以上は申しません。野暮天ですかね、私も。

投稿: 夢応の鯉魚 | 2007.03.04 18:45

ほんとにカマトトぶってんじゃないんですかこのエントリ?w
基本じゃないですか、頼みますよ、もう!
だって、何の役に立つのかを冷静に考えてくださいよ。中年男性と中年女性を、ひとりのにんげんとしてなにができるかという能力で考えてみてくださいよ。サラリーマン一筋の中年男なんて会社って枠組みがなきゃ糞の役にも立たないのばっかりですよ。でも中年女は家事とかいろいろできるし、ネットワークはあるし、情報網もあるし、行動力もあるし、体力もある。働き者多いですよ中年女性は。finalventさんは料理だけじゃなくて家事とか普通にできそうだからわかんないのかな。熟年離婚ってのは、お払い箱ってことですからね。give-and-takeが成り立たない人間は配偶者を持つことができないという世界観を創り上げたのがまさに役立たずの中年男達なので、まさに自業自得ですよ。今年の中頃からすごいですよ離婚ラッシュが。弁護士も会計士も足りませんよきっと。超楽しみ><

投稿: marco11 | 2007.03.04 22:00

give-and-takeとばかりには括れない面もあるのでは・・?60代の女性で、義歯(入歯ね)にしたことに夫が一月全く気づかなかったということが最終的に離婚を決意させたという人を知っています。ウソのような本当のお話。40代の既婚女性も、「家事も厭わないし、収入もそこそこ、これといって非のない夫、いやむしろかなりアタリと評価出来るのに、夫が家に居るだけでイライラが止まらない」って悩んでいる人も少なくはないですしねえ。夫婦にとって「人間として何が出来るのかという能力」というのは、決定打ではないかも、です。
で、もっとドライにそんなこといちいち悩みませんという夫婦だったら、妻である女性は弱者救済の機能としての結婚という制度を手放さないという現実があるんだと思いますよ、多分。

投稿: Phenaphen | 2007.03.04 23:29

こんにちは

犬に限れば、室内飼いが増えてきたことで
より身近な存在になったのではと思います。

また私の周辺の犬を飼う女性の間では、
”〇〇ちゃん(犬の名前)のママ”という
呼び方が定着しており、同じベッドで眠る
という人も多い。 犬同伴可のカフェ
などでは洋服を着せた小型犬を膝に抱き
手ずから食べ物を与えています。

finalventさんが推察されているように、
子供、それも(人間ほどは手が掛からない)
赤ちゃんや幼児を育てている感覚から
癒しを得ているのかもしれないですね。

投稿: serena | 2007.03.05 03:17

はじめまして。悲しいかな・・・女性は加齢とともに強くなり、そして男性は加齢とともに かれていく。かわいい存在には目を向けるが かわいくないものには 目もくれない。いつの日も この 「かわいい」がキーワードになっていて、「おひょいさん」みたいな かわいい 中年(今は老年)が減っているのではないでしょうか?「オレについて来い!」どころか「オレと別れないでくれ~」と同情しても共感できない男性たちに 辟易しているでは?と推察します。それでも若い頃は 「ダメだな~こいつ~」ですむのでしょうけど、加齢によって ホントにダメだな~ と烙印を押される 男性が。オレは結局 「男性の弱さが単に女性にばれてきた」時代だと思っています。だから ペットより 癒しを求めないのでは・・・・。
やはり魅力的な人間になりたいものです。つらつらとすいません。

投稿: りん! | 2007.03.05 09:59

狡猾なパーフェクト超人になりたいものですね。

投稿: 無粋な人 | 2007.03.05 10:33

悲しい時代に生まれてきたものだね。

父親達の世代の反動で、きちんと家事をこなしていてさえ、ダメ出しを食らうと。

30代後半だけど、実感あるわこれ。

サラリーマンの自殺の多さって、家庭の問題でもあることに女達は気づいているのだろうか・・・。

投稿: totoro | 2007.03.05 12:06

いわゆる団塊世代の熟年離婚とかの話題でもそうですけど、
”使えない枯れたオヤジ””元気で若々しいオバサン”
みたいな対比ってなんなんだろうと思います
正直よくわかりません

30才手前のフツーの主婦としては、
その世代の通ってきた道には、羨ましく見える部分も多くあって、
オバサンたちは、何がそんなに不満なんだろうと思うわけです

単純に”贅沢な悩み”のように見えてしまったりもするのですが、
もしそれが相当深刻なものであるとしたら、なんていうか、
人生ってよくわかんないものですね、と弱輩者は思います

投稿: m | 2007.03.05 13:56

制度に拠りかかった人間関係はこんなものでしょうね。

投稿: わ | 2007.03.05 16:55

年をとってからは、癒されたいと思う男を女は癒してやれるけれど、癒されたいと思う女を男は癒してやれない傾向。
いやすって、あやす哉。
アンケートは配偶者と恋人を一緒にしていてつまらない。

投稿: 山姥 | 2007.03.05 21:47

ヒント: 性欲

投稿: 。 | 2007.03.06 06:21

こんにちは。初めて書き込みさせていただきます。
意志を持つもの同士って、基本的にストレスを起こす関係だと思うのですが。ネガティブなものだけでなく、刺激、というポジティブなものも含めて。赤ちゃんや幼児を除き、人間が人間の癒しというのはあまりぴんときません。
私自身は癒しを与えてくれるのはいつも自然とか、街の風景とか、意志のないものですね。赤ちゃん、動物もその範疇でしょう。絵とか音楽も癒しを与えてくれるけど、これは意志がないもの、とばかりは言えないかな…。「観葉植物」と答えた人が少ないのは、自然というにはあまりにもスケールが小さいからじゃないかと。

投稿: クロコダイル | 2007.03.06 12:56

> つまり、男にとって女は歳を取るにつれていっそう癒してくれる対象となるだが、女にとっては40代までは似たようなものだけど、50代からがくんと男癒し度がペット以下に下がるようだ。そ、そうだったのか?


 ちょうど、江守徹さん熱演の「黒猫/ポー」の朗読を聴いている時、

http://121ware.com/navigate/enjoy/meien/
次のような文章が出てきて、このエントリを思い出した。

「忠実な利口な犬をかわいがったことのある人には、そのような愉快さの性質や強さをわざわざ説明する必要はほとんどない。動物の非利己的な自己犠牲的な愛のなかには、単なる人間のさもしい友情や薄っぺらな信義をしばしば嘗(な)めたことのある人の心をじかに打つなにものかがある。」


 テキストは青空文庫に佐々木直次郎訳があります。

http://www.aozora.gr.jp/cards/000094/card530.html

 しかしこの物語は、いろいろと考えさせるものがある。

投稿: しみづ | 2007.03.07 14:31

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