« 2006年4月23日 - 2006年4月29日 | トップページ | 2006年5月7日 - 2006年5月13日 »

2006.05.06

連休の感想

 連休でぶらっと日帰りできる温泉に行ったりなどしていたのだが、この間、列車の中や街で、あれは山歩きルックとでもいうのだろうか、しかしおよそ登山の風体ではない、一様にだらっとしたリュックサックをしょった老人を多数見かけた。男女比でいうと男が多いのだが……と言葉に詰まるのだが、端的に言うと、みっともなくてみられたもんじゃない貧乏人ファッションである。
 サマになっていないというか、醜い。それがぞろぞろいるのだ。ああ、日本は少子化だとかネットでは話題になるが、リアルワールドはなんかチープなリュックサックをしょったきたない老人があふれ出しているのだ。
 団塊ニートの反乱……みたいなネタに振る気もないし、正直なところ、テメーの風体を顧みれば人様のことを醜いなんぞ言えた義理ではない。とはいえ、あのリュックサック団塊老人ぞろぞろは醜いというのが正確な描写だろう。ぞろぞろいるのだ。が、ぞろぞろ歩いているという感じではなく、一列に歩いている。なんかの団体かと思うのだが、あちこちで見かけたところを見ると、特定の宗教団体でもなさそうだ。
 一番気になったのは、その特徴たるリュックサックの中身である。何を背負っているのだ? 人生? いや、ほんと、すみません、中見せてくださいと聞きたい衝動に駆られた。弁当? 水筒? タオル? 財布? 携帯電話?
 歩きっぷりはというとたーらたらではない。でもサマになってなっていない。が、少なからず早歩きをしている。たぶん、きっと、これは、あれだ、健康ウォーキングなんじゃないか。カネをかけずに自然にふれあってしかも健康……ついに来たか、ハルマゲドン。寺社とかに立ち寄るとうじゃっとかたまっているので、プラス教養とか? うぁあ。
 歳とって小銭があったらカネをかけて遊べよと思うのだが、これもまた人様のことを言えた義理でもあるまい。同じビンボ次元にいるから、ビンボ・レミングに会うのか?
 別所ではこの世代がリッチに遊んでいるか? 例えば、FujiSankei Business i.”ネットでオーダーメード旅行 自由・割安 相次ぐ参入、急成長兆し”(参照)。


 インターネットで航空券やホテルを組み合わせるオーダーメードのパック旅行「ダイナミックパッケージ」が人気だ。市場規模は将来、海外旅行で数千億円、国内旅行で一兆円に膨らむともいわれ、急成長する兆しをみせている。

 まだこれからか。ただ、現状の国内旅行はというと、もう三年も経つのでちょっと状況が違うかもしれないが、私は沖縄に八年暮らしていたし、田舎ということもあって、つまり観光地でもあったのだが、そこにどんな奴らが来るかはよく知っていたと、自分も奴らに入れていいのだろうが。で、ブセナはそれほどでもないが、今回騒いでいる辺野古の向かいのカヌチャ、これに空港からチャーターバスが出ているのだが乗っているのは小オヤジとどう見ても水商売ですのお姉さんのカップル。いや、それは案外夫婦でしょとかツッコミされても、そうは見えないってば、というしかないのだが、まあ、話を端折るとそんなのばっか。話を戻すと、団塊世代というかその上の老人とかはいない。
cover
おでんくん
DVD-BOX
 とま、連休中に奇妙に思った恐い話というだけだが、そういえば、街中で中学生とか高校生くらいの女の子が黒い下着みたいのでうろうろしているをよく見た、ので、あれはなんだと女に聞くと「ゴスロリ」というのだそうだ。なんだそのアカスリみたいのはと言うとさらにしらけそうなので、元の言葉はなんだと聞く。ゴシック・ロリータらしい。ああ、もういいよ。
 というわけで、なんか折に触れてリアル世間を見聞きしているつもりでも、みんな、なんでも知ってるつもりでも、ほんとは知らないことがたくさんあるんだよ。世界の不思議やいろんな奇跡、それはみんな、ネット右翼たちの仕業かもしれない…。

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2006.05.03

ブッシュ大統領と横田早紀江さんの面会のこと

 思いがまとまらないうちに時が過ぎていきそうなので、この話もとりあえず書いておこう。二八日のブッシュ大統領と横田早紀江さんの面会について。
 私が最初に気になったのは浅野泉さん(五四)のことである。メリーランド州在住公認会計士の浅野さんは、昭和四九年新潟県佐渡旧新穂村で行方不明となり北朝鮮に拉致された疑いの高い大沢孝司さんの従兄弟で、その縁から米国で拉致問題解決に向けての活動を続けていた。ネットを見ると、ワシントン日本商工会ホームページに浅野さんご自身の『メグミ・ヨコタ ストーリー』(参照)という話が見つかった。従兄弟が拉致されたということからこう語っている。


 それから約30年、さまざまな状況証拠から、拉致は確実であるということが被害者の会の全国組織でも総意になってきました。今や新潟の家族や親戚は、救出嘆願のための活動に必死です。私は海外にいることもあり、何もしていないという後ろめたさが、いつも心に潜んでいました。
 そんな折でした。パティ-とクリスというアメリカ人(正確にはカナダ人)の若い夫婦のことを知りました。彼等はクレジットカードで借金までして横田めぐみさんを主人公にした映画を製作中で、それで一般のアメリカ人に拉致のことを訴えようとしている、と聞いたのです。実際にその二人に会って話をしてみると、いっそう感動しました。何故、日本人ではないあなた達がやっているんだ。何で借金までしてやっているんだ。色々と率直に聞いてみました。彼等の答えは、それが人々に伝えるべきヒューマンストーリーだから、というのです。彼等が一種の使命感のようなものを感じているように、私には受け取れました。

 今回のブッシュ大統領面会の背景には浅野さんとその支援者の動きが強くあったのだろうと私は思った。しかし、ざっとニュースを見聞きした範囲ではそうした報道はあまりなかったように思う(そうでもないのだろうか)。なぜなのだろうという不思議な感じがしていた。
 気になって「ワシントンDCらち連絡会」のnews(参照)をあらためて見ると、彼らの活動は直接的な影響ではないにせよ、背景要因としては大きいように思える。
 反面、日本のニュース報道やブログなどからは安倍晋三がどうのこうのという話ばかりが肯定的また否定的に強調されているのだが、これはどうなんだろうか。まったくの影響がないとは思わないし、米国のトップとの面会なので日本国のインターフェースがないわけもないのだが……。報道やブログなどでの受け止め方の多くで、バランスに違和感を感じた。そういえば、先日の竹島問題で森喜朗が裏で動いていたようだが、そのあたりの報道もあまり聞かないように思う。
 今回のブッシュ大統領と拉致被害者関係者の面会は、当然国際外交としての文脈もある。外交というのは冷酷なものだという以上にこの部分については率直のところあまり語りたくない感じがしている。
 もう一点、韓国が今回の面会をどう見ているかも気になった。韓国の代表的な世論とは言えないのだろうが、中央日報の記事”韓国人除いたブッシュ大統領の脱北者面談”(参照)は興味深かった。

早紀江さんはホワイトハウス訪問に先立って日本の外務省と駐米大使館の積極的な支援のもと、米国家安全保障会議(NSC)高位関係者らに相次いで会い、知られるようになった。
一方、政府の関心の薄さから、ワシントンまで来た韓国の脱北者と拉致被害者たちはスポットライトを浴びることができなかった。北朝鮮人権問題に関する限り駐米韓国大使館は言葉数が少なくなる。政府の指示のためだろう。「我々も北朝鮮の人権状況は懸念するが…」で始まるような言葉ばかりを繰り返す。ホワイトハウスが5人の韓国人を招待しながら、大使館関係者を陪席させないのはこの言葉に聞きあきたからかもしれない。

 韓国における北朝鮮拉致問題は日本とはまた異なった背景が多様にあり、簡単な議論にはならないが、それでも韓国人の拉致被害者関係者にしてみれば、今回の面談は評価できるものではあっただろう。
 と、どうもエントリの歯切れが悪いが、とりあえずその当たりだけでも記しておく。

| | コメント (5) | トラックバック (1)

2006.05.02

男児投げ落とし事件、いまさら編

 世間的にはもう過ぎ去った話になるのかもしれない。川崎市のマンションで小学三年生の男児が投げ落とされ殺害された事件だ。無職の今井健詞容疑者(四一)がすでに犯行を供述している。恐らく事件としては解決なのだろうが、なぜこんな事件が起きたのかということはわからない。そして恐らくわからないままに過ぎていくのだろう。
 容疑者と同じく、日常生活近所に腰の低い中年男でもある私としてその心理に洞察するところがあるかというと、まるでない。皆目検討も付かない。マスメディアの報道も同じようでこの間いろいろなストーリーはつけてみたものの空振りだったのではないか。
 しいて言えば、すでに今井容疑者の供述にあるようだが、死刑を覚悟していたから、なんでもできたというのはあるのだろう。先月二九日付け読売新聞記事”投げ落とし「死刑になりたかった」今井被告が供述”(参照)はこう伝えている。


 川崎市多摩区のマンションで小学3年男児(9)が投げ落とされた事件で、殺人容疑などで再逮捕された同市麻生区細山、無職今井健詞被告(41)(殺人未遂罪などで起訴)が、神奈川県警多摩署の特捜本部の調べに対し、「自分では死にきれなかったので、人を殺して死刑になりたかった」と供述していることが28日、わかった。
 今井被告は昨年11月に同市内の病院に入院する前、何度か自殺を図っており、特捜本部は一連の犯行は自殺願望を満たすためだった可能性が高いとみて、さらに詳しく動機を追及している。

 気になることというかますます不可解な感じだが、自殺願望があったというのはあながち嘘でもないだろう。入院とあるのは精神疾患の可能性に関係しているだろうから裁判では一応争点とはなるだろうが、現状のニュース報道の供述からは善悪の判断もないということはないだろう。
 大阪池田小学校殺人事件の犯人詫間守の時も思ったのだが、彼は狡猾に精神疾患を装っていたものの、死刑なんかなんぼのもんじゃいみたいな覚悟もあったと見ていいだろう。こういう犯罪者に対して、死刑というのがその犯罪の抑止として有効かというと、有効以前の問題のようでもある。今回の今井容疑者の場合死刑になるかはわからないが、その意義をどう市民社会で了解を取っていくかはもう少し問われてもいいように思う。死で贖って終わりという市民社会の意志より、死をそのような贖いに使わせないという意志のほうが重要なのではないか。まあ、単純に死刑廃止論という文脈でもないが。
 事件報道の記憶を振り返り、ネットでの報道の残存をざっと見ていて他に思ったのだが、今回の事件は監視カメラが犯人の自供につながったとみていいようだ。その意味では事件解決には監視カメラは有効だったのだが、朝日新聞社説を初め、監視カメラは犯罪防止には結びつかなかったという議論がもわっと黴のようにわいた。おかしな話で、今回犯罪が発生したことと監視カメラの犯罪抑止力とは別の問題であり、後者は社会学的な土台で議論されなくてはいけない。こうした評価は難しいだろうが、議論の範疇は個別ケースから導かれるものではないだろう。
 事件を振り返りながら、細かい点では、ランドセルについて少し考え込んだ。四月六日付け共同通信記事”ランドセルに一致指紋なし 小3投げ落とし事件”(参照)によると、こう。

 川崎市の小3投げ落とし事件で、現場マンション15階の通路に落ちていた山川雄樹君(9つ)のランドセルに、今井健詞容疑者(41)=女性(68)への殺人未遂容疑で逮捕=と一致する指紋がないことが6日、分かった。

 たまたま指紋が採取できなかっただけでたいしたことじゃないと最初は思っていたのだが、この事件、物証という点から見ると、ランドセルが重要な位置にある。先月二五日東京新聞記事”県警と一問一答”(参照)でもここは重視されている。

 ――男児のランドセルは今井容疑者が外したのか。
 今井容疑者は「自分でランドセルを外した」と言っている。「男児と正面になり、肩にかけていたランドセルを外し、両わきに手を入れてそのまま抱えて投げ落とした」と話している。

 そういう状況でまったくランドセルに指紋がないということがありうるのだろうか。事件に謎があると強調したいわけではない。ただ、供述をはずして事件の世界だけを見たとき、ちょっと光景が変わるなという印象はもつ。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2006.05.01

木村建設と姉歯元建築士関係が薄いとしたら

 耐震偽装問題の関連というか直接には関係ない話かもしれないが、これはどうなんだろうと奇妙に思うので、時折の記録としてブログに書いておきたい。まず、話は今日付の朝日新聞記事”姉歯容疑者の「木村の仕事が9割」証言に疑義”(参照)だ。簡単に言うと、木村建設と姉歯元建築士の関係は当初流布されていた話と違うというのだ。え?今頃言うという感じだ。


 耐震強度を偽装した元建築士姉歯秀次容疑者(48)=建築士法違反幇助(ほうじょ)の容疑で逮捕=が昨年12月の国会の証人喚問で、初めて構造計算書を偽造したとされる98年当時、「仕事の90%ぐらいは木村建設から請け負っていた」とした説明は事実と異なる疑いがあることがわかった。国土交通省が現時点で把握しているデータでは、同社がらみの仕事の割合は大幅に低かった可能性がある。姉歯元建築士は、偽装したのは木村建設からの圧力があったためだとしていたが、証言と客観的データが大きく食い違っており、警視庁などは押収資料を分析するなどして動機の解明を進めている。

 その、「証言と客観的データが大きく食い違っており」というのが、どうなんだろ。単純な話で言うとだ、それって警察が介入しなければわからなかったことなのか? っていうか、このニュースが正しいとすると、発注元の木村建設の立場にしてみれば、そうした事実は当たり前のことなので、当初問題が起きたとき、え゛っ゛、何故に?という反応だったのではないか。
 記事の引用が長くなるが、ファクツに関連するので引用する。

 ところが、姉歯元建築士が構造設計やその一部である構造計算に関与したとして国交省が把握している205件のうち、97年までに請け負ったのは17件で、木村建設が施工した物件は1件もなかった。98年は受注した10件のうち同社がらみは2件で、99年になると24件のうち10件に増えたが、割合は4割程度。木村建設がらみの仕事が9割に上るという実態は確認されていない

 こうしたファクツは木村建設側を取材すれば手に入ることだろうと思うが、ジャーナリストは何をしていたのだろうか。というか、一、そんなのはわかっていた。でもそれじゃ萌えない。二、木村建設なんか取材しても本当のことはわからん、きっこのブログでも読んでネタを探せ、か。
 今回の朝日新聞の記事では、木村建設の関係者に取材し、九六年に姉歯元建築士を使ったものの構造設計ではなく、九八年のグランドステージ池上で初めて構造計算を依頼したとのこと。それって今頃の取材なのか?
 もう一つニュース。ちょっと前になる。同じく朝日新聞。朝日新聞のなかで何かが進行しているのかわからないが、朝日新聞。記事は二十三日付”姉歯元建築士、鉄筋減は「自分の判断」 施主が明かす”(参照)。

 耐震強度偽装事件で、姉歯秀次元建築士(48)が千葉県船橋市のマンションの構造計算書を偽造した理由について、「まともに設計すると鉄筋が入りすぎる」などと施工主に説明していたことがわかった。鉄筋量が増えて建設コストがかさむことを避けるために「自分の判断で減らした」と述べたという。

 これは、施工主のサン中央ホーム二十三日に姉歯元建築士と同社社長の録音記録によるものというのだが、この記録は昨年十一月十日の物。なんで今頃出てくるのだろう。
 重要なのは、この千葉県船橋市のマンションだが、木村建設は関与していないということ。
 こうした話を拾っていくと、どうも姉歯元建築士は自分の判断だけで構造計算書を偽造していたと考えてよさそうに思えるし、なにより、こうした推論の元になるファクツは今頃で無ければ出ないものでもない。
 どういうことなんだろうか? 一義にはジャーナリストは何をしていた?
 とかげの尻尾切りが進んでいるという話なら、そのあたりをちゃんとファクツで補強して欲しいと思う。フカシじゃなくてさ。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

« 2006年4月23日 - 2006年4月29日 | トップページ | 2006年5月7日 - 2006年5月13日 »