« [書評]世界史のなかの満洲帝国(宮脇淳子) | トップページ | 魚のこと、雑談 »

2006.10.14

ダイエーゲットがイオンの野望か知らんがメモ

 昨日一三日ダイエー再生に向けて同じくスーパーのイオンが資本・業務提携の交渉に入ることで合意した。イオンはたしか産業再生機構からの売却のときにも手を上げていたのでようやくその野望を達したということなのか、資本の関係もよくわからないので、ちとニュースを追ってみたメモメモ。
 ダイエーはこの間、産業再生機構の主導でリストラを進め、再建にめどがついたとして、丸紅に株式を売却していた。今回どうなるのか。朝日新聞”丸紅・ダイエーがイオンとの提携交渉開始へ、マルエツ株の譲渡も”(参照)によると資本提携はこう。


資本提携の交渉は、丸紅が保有するダイエーの発行済み株式の約15%と、ダイエーが保有するマルエツ<8178.T>の発行済み株式の約20%程度について、イオンに売却することを検討する。丸紅はダイエーの筆頭株主で44.6%を出資している。また、ダイエーはマルエツ株を37.8%を保有する筆頭株主。イオンにダイエー株が譲渡されれば、丸紅の出資比率は29.6%程度になり、マルエツ株が譲渡されれば、ダイエーの出資比率は17.82%程度に下がることになる。

 ダイエーについては丸紅とイオンの株の比率は二対一。というか、丸紅が三分の一の株を売るということになる。この記事でもよくわからないし他でもよくわからなかったのだが、これでイオンはダイエー株の第三位というのだが、第二位って誰? と調べると投資ファンドのアドバンテッジパートナーズというらしい。似たような名前のなんとかパートナーズがあったがそれじゃない、と。でそれは何か、と、読売新聞”[戦略を聞く]アドバンテッジパートナーズ・笹沼泰助、フォルソム両代表”(2006.7.5)より。

アドバンテッジパートナーズ
 1992年設立で、日本の企業買収ファンドの先駆け的存在。これまで1号(30億円)、2号(180億円)、3号(465億円)の各ファンドを設立し、計19件の投資を行った。2005年9月、株式会社から、利益の配分などが柔軟にできる有限責任事業組合(LLP)に組織変更した。本社・東京都千代田区。

 記事を読むと村上ファンドとは違うと強調されている。また、フォルソム氏は「ファンドは最初の3~4年は投資を行い、10年以内に回収するのが原則だ。2~3年経過して、どう展開するかが見えてくる」と言っている。十年を長期というべきかよくわからないが、そのくらいで回収にかかるということなのだろう。ということは、売・る・ぜ、ということだ。
 今の流れだと、イオンが、買・う・ぜ、となるのだろう。ビジョンとしては、丸紅を超して、ダイエー、ゲットだぜ、となると見ていいのだろう、大筋としては。もちろん、うまくいくとの話なんだろうが。
 今回丸紅が、わてら小売はわかりゃしまへん的に音を上げたということでもあるのだろう。そこにイオンとウォルマートが手を上げて、じゃイオンってことでというのが背景か、先の大筋を考えると、ちとわからん。それはそれとしてウォルマートはかなりへこんだということになるだろう。つまり、西友は何処へ?
 この音を上げたとたぶん関係があるのか、今日の日経社説”ダイエー再生を流通業進化に”(参照)にもあるが、再建は食品中心でとかいう話の変化だ。

 今回の提携が実現するのは半年後になる。商品の共同開発など効果が表れるのはさらに先だ。丸紅、イオン、当事者であるダイエーの3社は真剣かつ迅速に再生に取り組み、今度こそ一連の混乱に終止符を打ってほしい。従来の「食品中心による再建」という構想に対し、今月就任した丸紅出身の新社長は衣料品や日用品にも力を入れるとしている。柱となる方針の擦り合わせは急務だ。

 よく読めないのだが、ようするに「食品中心による再建」はダメでしたぁ、二年間は本当は回り道の無駄でしたぁ、というのがイオンと結びついているのだろう。
 NHKの解説だと、雑貨関係ではこれでイオンが市場の十パーセントという価格決定権の水準を超えると言っていたが、話はむしろ逆で、イオンがこの分野で強くなるように、やっぱりダイエーをこっちむけほいだったのではないか。
 ついでにそのNHKの解説では今後の最大の課題は、誰が主導者か、とあまりに率直に述べていたが、そういうことなんだろう。
 イオンに目を向けるとこれで小売りの規模としては六兆円を超えて、セブン&アイ・ホールディングスを抜くらしい。
 イオン側のメリットとしてはやはり規模の拡大で、NHKの解説員は「イオンがマルエツの二百店舗を手に入れる」と言ってから「一気に取り込む」とあわてて言い直しただけで撮り直し編集なしだったので、実は狙ったわかりやすい表現だった。それと関連して、「極東ブログ: 改正中心市街地活性化法施行、雑感」(参照)でもちとふれたけど、イオンが得意としてきた郊外型の発展は規制が強くなったので今後都市へと展開したいのだろう。
 庶民の私としてはどうでもいいよ感もある話だが、結局税を投入したわりに、うっすら、なんかおかしくね感があり、すっきりしない。

|

« [書評]世界史のなかの満洲帝国(宮脇淳子) | トップページ | 魚のこと、雑談 »

「経済」カテゴリの記事

コメント

この件ではこんな話もあるようですね。プライドというのは厄介ですな。w
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20061012/111604/

投稿: Baatarism | 2006.10.17 12:56

イオンになろうとダイエ-になろうと大規模小売店はここのところ私にとって全く魅力のないものになっている。デパ地下や道の駅、駅直属の専門小売店のほうが圧倒的に魅力的だ。コンビニも最近は超専門店化しているところも出てきているし。イト-ヨ-カド-などあまり行きたくない。値段と商品価値が見合ってない。イオンはダイエ-など買う神経を疑う。大体イオンなんて大きいだけでつまらないと思うのは私だけかしら。1主婦のひとりごとです。

投稿: pedestrian | 2006.10.18 18:48

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ダイエーゲットがイオンの野望か知らんがメモ:

« [書評]世界史のなかの満洲帝国(宮脇淳子) | トップページ | 魚のこと、雑談 »