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2006.10.18

祖母が娘の代理出産というニュースの雑感

 祖母が娘の代理出産というニュースをなんとなく耳にしたとき、「ああ、それができるのは根津八紘医師しかいないだろう」と脊髄反射的に思った。そして、それはいつもの根津八紘医師の言動の一環でもあり、考えなくていけない課題だが、時事的な枠組みで考えることでもないだろうと、そのまま関心を失っていた。
 昨日、大手紙の社説がこの問題を扱っていた。一読して、どれも違和感を覚えたが、うまく考えがまとまらないまま、気が付くとエントリも書かず過ぎた。それはそれでいいのだが、さらに一日経過してみると、新聞社説への違和感は強くなっていた。そのあたりの、なんというか自分の気持ちみたいなものからちょっと書いてみたい。
 朝日新聞社説”代理出産 法整備は待ったなしだ ”(参照)はこんな切り出しだった。


 祖母が孫の生みの母。生殖医療の進歩が、こんなややこしい親子関係を作った。違和感を持つ人は少なくないだろう。
 50代後半の女性が、がんで子宮を失った娘とその夫の受精卵を自らの子宮に入れて妊娠し、出産したのだ。祖母による代理出産である。手がけた長野県の産科医が明らかにした。

 一般の人は違和感を持つだろうというところで気を引き、そして「長野県の産科医」とした。その名前は社説には出てこない。確かに違和感はある。だが、その違和感はこの問題の考察の基盤になるのだろうか。
 結論は、代理母の命を危険にさらすな、法的枠組みが必要だ、原則なく現実の追認はいけないというものだった。だが、その三点こそ、根津八紘医師が答えたことでもあった。
 命を生むという人の根源的な意志に対して「命懸けの行為を承知で産んでくれる人がいるなら、他人がとやかく言う問題ではない」(一五日会見より)ということ。
 法的な枠組みは必要だろう。だが、現状は「学会の会告はあくまで内規。目の前の患者を忘れていては、何のために医者になったか分からない」(同日読売インタビューより)ということ。
 原則なく現実の追認にという点については、「医療法人登誠会諏訪マタニティークリニック」(参照)の「扶助生殖医療(非配偶者間体外受精・代理出産)を推進する会」(参照)が対応していると思う。

 私、根津八紘は、此の度、別紙のごとき、扶助生殖医療(非配偶者間体外受精・代理出産)を推進する会を結成し、より多くの恵まれぬ人々のために、残された人生を捧げることを決心致しました。
 生まれながらにして、又、その後、何らかの理由で配偶子(精子や卵子)や子宮が無いがために、子供さんを欲しくても子供さんが授からない方達が居ます。私達の住むこの日本国には、憲法によって幸福追求権が保障されており、何人たりともそれを侵してはならないことになっています。しかし、本来悩みや苦しみを持った患者さんのためにあるべき日本産科婦人科学会は、ガイドラインでしかあり得ない会告をもって、日本の法律であるかのごとき態度により、ひとの助けを借りれば子供を持つことのできる前述した方達から、その幸福追求権を奪っております。その上、国も新しい法律を作り、代理出産に関しては罰則まで付け禁止しようとしています。戦後、やっと勝ち得た自由、即ち、様々な生き方を選択できるそのような権利を放棄し、再度統制社会を作ることなど断じて許すことはできません。

 もちろん、この問いかけは難しい。朝日新聞の社説は根津八紘医師の名を伏すことでこうした問いから身を隠しているように私は思った。
 読売新聞社説”「孫」代理出産]「現実的なルール作りを急ぎたい」”(参照)は、朝日新聞同様根津八紘医師の名を伏した一般論だが、フランスでは禁止しているが英国では政府監視下で実施しているとの中立的な話にまとめた。毎日新聞社説”生殖技術 包括的な法整備の検討を”(参照)は論旨が破綻しているように思えた。

 50代後半の女性が無理に妊娠・出産することは、明らかに命にかかわる。本人が望んでいても、出産の手段として人を利用していることは間違いない。親なら許されるというものではないだろう。
 「子供がほしいという気持ちにこたえるべきだ」という意見もある。家族がみな納得しているなら問題はないという考えもあるだろう。だが、これらは親の願望に重きを置いた見方だ。
 本来、重視すべきなのは生まれてくる子供の福祉ではないか。誰が産むにしても、代理出産は子供の家族関係を複雑にする。子供の心理やアイデンティティーの形成にも影響しかねない。その点では、米国人女性に代理出産を依頼して子供をもうけた向井亜紀さんのケースも同様だ。

 細かいツッコミは省略するとして、論旨破綻のような印象には宗教的な価値観が伴っているように思えた。
 論旨破綻というより、これはどうしたんだと驚いたのが産経新聞社説”「孫」代理出産 やはり法整備急ぐべきだ”(参照)だ。冒頭から他紙とは異なり根津八紘医師を名指して挑んでいる。

 医師の独走ではないか。根津八紘(ねつやひろ)院長による娘の代わりに祖母が孫を産んだ「代理出産」のことである。
 がんで子宮を摘出した女性の卵子とその夫の精子とを体外で受精させ、受精卵を女性の母親の子宮に移植して育て出産させた。母親は50代後半で、閉経し、子宮も萎縮(いしゅく)していた。女性ホルモンを投与し、人工的に生殖機能を回復させてカバーしたとはいうものの、出産後に一時的な更年期障害に陥った。今後、健康問題は深刻化しないだろうか。初めてのケースだけに心配だ。

 二段落目は論旨が破綻しているか、この祖母が主体的に命を懸けてしたことを他人の健康問題にしているのは、やはり健康は命より大切というブラックユーモアなのだろうか。

 代理出産を一部の州で合法化しているアメリカでは、代理母が子供を引き渡すのを拒んだりするトラブルや、代理母に報酬を支払う斡旋(あっせん)業者まで出ている。

 それは別の問題だろ。
 この社説は文体も変だった。

  • 初めてのケースだけに心配だ。
  • 将来、問題は起こらないのだろうか。
  • やはり違和感はぬぐえない。
  • とも語っているが、説得力に乏しい。

 最初に代理出産はイカン、法的に禁止せよ、ということで、この社説にも私は特定の宗教的な主張を感じた。
 各紙社説が総じて結論とするのは、法的に決めてしまえということだ。
 私はこのエントリを書き出すとき、この問題はあまりに難しいから、社説を皮肉っても自分の意見は曖昧にしておこうと思った。
 しかし、書き進めていくうち、自分の考えは少しクリアになった。医療が可能性を示していて、そこに命をかけて希望を見いだそうとする人がいるかぎり、つまり、今とは違った未来を人が構想しえるとき、それを禁じて終わりの緞帳を降ろすことはできないだろう。つまり、この問題はどう考えても、どのような条件下でOKを出すのかというその条件が問われなくてはならないのではないか。

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「社会」カテゴリの記事

コメント

>命懸けの行為を承知で産んでくれる人がいるなら、他人がとやかく言う問題ではない

ってんだから、とやかく言うことはないか。
なら他人である世間様のお世話は受けねえぜってとこまでいかないとな。
幸福追求大いに結構。そのためなら他人様の倫理観も、当の子供の世渡りもちょっとぐらい犠牲になれや、か。

どっかの国でロリコン政党結成しようとしてた連中のほうがまだ筋は通ってるわな。

投稿: tani | 2006.10.18 15:57

 技術が幸福追求(笑)をサポートするのは「人力で一から十までやってもどうにかなるけど無茶苦茶手間が掛かるから機械なり技術なりで代行できるとこはする」で止めとくべきだと思うけどね。
 自分のことは自分でやる、が大原則。
 そもそも出来ない部分については、敢えてやっちゃ駄目なんじゃない?

 出来ないことまでやろうとするから「倫理」が顔出してガタガタ言うんでしょ。どおゆう事情があろうとも、自分自身で出来ないことは他人の手を使ってやっちゃ駄目だっつうか。
 駄目なものは駄目、で諦めないヤツが好き勝手やるなら、それを邪魔する権利は無くても助ける義務も無いでしょ。徹頭徹尾どうぞご自由にとしか言えんのでは?

投稿: ハナ毛 | 2006.10.18 16:13

ずっこけた反応で恐縮ですが、イーガンという人のSF小説で身体を失った夫の脳を胎内で2年間活かし続けるという短編がありました。

「幸せの理由」
ISBN:415011451X

あくまでSFに過ぎませんが夫を宿した女性の実に複雑な愛憎をだらだらと描いていました。

女性に聞くと自分の子を宿すことすら生死に関わるストレスなのに、自分の子でない生物を自分に宿すことの複合的な精神状況は想像しても想像しきれません。

投稿: ひでき | 2006.10.18 16:14

自分と異質なものを40週もおなかにいれちゃった母体の影響とか、
不自然な環境で胎児時代をすごした子供の発達とか。
欲しい、とか、産んであげたい、とかいうレベルの感情論と違うところに何かが起きそうな気がするんですが。
胎児と母体はつながってるんですよ。実の母子でさえ血液不適合とか不具合が生じることがあるようなデリケートなものなのに。
遠い将来その子に驚くべき障害が現れたりしないという保障はないと思うんですよ。たとえば免疫系とか。

おばーちゃんは勝手に命をかけて誇らしいかもわかりませんが、
生まれた子供の身にもなってやってくださいよ。

投稿: いも | 2006.10.18 16:37

事例が事例でドラが乗って満貫っぽいのですが

・50代の女性が20代の男性と再婚、不妊治療で体外受精して出産。
 →高齢出産だが問題なし
・ある女性の夫が女性の母親と密通、妊娠したが社会的事由で夫婦の子供として出産後引き取ることに。
 →不義は当事者関係上問題だが出産に生命倫理の問題なし
・ある夫婦が妻の叔父の3歳になる末っ子(妻のいとこ)と養子縁組。
 →家族関係が複雑になるが珍しいことでもなく問題なし
・ある夫婦が妻の2つ違いの姉に代理母(ホストマザー)を依頼。
 →妻と肉体的に近いので代理に最適と思うが「代理母」問題あり。

と比較して考えていくと問題はやはり代理母のことだけなんだと思います。
代理母について私には良く分かりませんが変な混同があるように思ったので。

投稿: papepo | 2006.10.18 17:15

ハナ毛に一票

投稿: F | 2006.10.18 19:05

papepo さんに一票

投稿: Myfuna | 2006.10.19 02:15

 基本的に代理母以外は(倫理はともかく)問題ないと思うけど。
 不義密通の類は倫理以外に問題が無ければ(親子婚や兄弟婚以外は)放っとけとしか言いようがない。
 絶対出来ないことを無理やりやってるわけでないし。
 (天然自然じゃあり得ないから)体外受精は問題だろけど、アレも放っときすぎてある意味当たり前になってるから怖いかもね。

 天然自然の状態でやれば出来る事を「効率良くやる」なら構わんと思うけど、そもそも土台に無理があるのに「思いを遂げたい」だけで突っ走るのは…女性特有ですかな。っていうかそういう類の女はパチスロに嵌まって身を持ち崩すような馬鹿から向井亜紀まで至るところにおりますね、って感じ。

 今日散髪逝ってそういう類の与太話をしてたら、そういう問題をアレコレ起こしちゃうのは、起こしちゃう系統の人に同和が多いからじゃないか? って店長言ってましたな。
 一般庶民は(貧乏も含めて)事情が事情だからそんな真似しないし、仮に出来ても「自律して」やんないよ。

 どういう生まれか知らんけど、その子が大きくなって素性を知られて「うわキモッ」って思われるような類の真似は、やらないに越したこと無いと思うが。
 とか言いつつ私のお友達には兄妹婚の末裔が居たりしてね。何時の時代にもその手の連中は居るんだよね。ガタガタ言ってもしょうがないんだ。どうせ押し切られるから、嫌なら殺すしかないよ。

投稿: ハナ毛 | 2006.10.19 02:15

エゴ=ニーズ=ビジネス。統一フォーマット
法がヒトを幸せにするというのが、うちらの陽気なカン違い。
ヒトは育てられるもの。
いつまでもたっても石器時代。

投稿: きりかぶ | 2006.10.19 02:54

>医療が可能性を示していて

代理出産は『医療』なのでしょうか?
素朴な疑問です。

医療の基本は直すことではないのでしょうか?

生まれつきの欠損を人工的に補完することは、『作る』ことかもしれませんが、それは本人の体の上で起こることです。その部分で、これは確かに『医療』なのだろうなぁと思います。

けれど、代理出産はこれとは違うと思います。。。


宗教的な主張はありませんよ。笑


『どのような条件下でOK』
とは、例えばどのような条件なんでしょうか?
素朴な疑問です。

投稿: オバリ | 2006.10.19 03:02

 馬の交配なんかだと意図的にインブリード・アウトブリードを使い分けるから、一般庶民みたいにアウトブリード一辺倒じゃなくて適宜インブリードも兼ね合わせたほうがいいかもしれんね。要は、走ればいいんで。
 でもまあ、人間の場合「○○すればいい」的な存在意義しかないのってどうよとも言えるね。

 インブリードベビーの凄いポイントとかハイセンスな要素とか生まれ持った特殊能力とか、そういうのが地味に紹介されて「どうやらマジ凄いんじゃない?」なふいんきになれば、庶民感情なんざ幾らでも変わりそうな気がするもんだけどね。インブリード大流行とか。セレブはやってる、とか。今度のプロスポーツ選手とか芸能人は今までと全く違うぜ超カッコいいぜ、とか。どうせ元々確固たる意思なんか持ってないんだからさ。新庄かキムタク並みに格好いいのが出て女性自身とかで特集組めば、連中馬鹿だからすぐに考え変えると思うけどなぁ。

 んでもって洗脳済みの欲惚けおばちゃんにキャンペーン参加させたら、大概のことはどうにかなっちゃうんじゃない? おばちゃんの突進力&達成力は凄いから。


 今回の件、絶対旦那は「そこまでせんでも」なんだってば。やるやる言い出して聞かないのは嫁さんか婆さんかどっちがだろうよ。

投稿: ハナ毛 | 2006.10.19 03:06

>胎児と母体はつながってるんですよ。実の母子でさえ血液不適合とか不具合が生じることがあるようなデリケートなものなのに。

↑ココに引っ掛けてさ。なんか決定的に母体と胎児の体質差とか出ちゃって、親がもの凄い可愛がってるのに子供がマジうざがってキモがって人間関係大崩壊、とか。そういう類の映画を作って公開すればそれはそれで受けるかもしれんね。女性自身と映画業界は今すぐ頑張れ馬鹿。

 っていうか産まれる子供はどうやっても「栄養貰って大きくさせてもらった」母体のもんだと思うんですけど。野菜の種でも、どこでどう育つかによって味とか品質(見た目や病害虫への耐性)とか、全然違うし。概ね一緒ッちゃ一緒なんだけど。大豆ともやしみたいなもんか。

 今回のケースだとそういう意味で「婆の実子→娘の養子」だから、よく弁えてるっつうか。向井亜紀ほど向こう見ずの馬鹿じゃない、みたいな。切実だったんだろうな、とも思いますな。まあ頑張って。

投稿: ハナ毛 | 2006.10.19 03:21

いもさんに、ものすごく共感。

代理母によって産まれた子供は、実際の親から産まれた場合と比べて、全く違った「過程」を辿って産まれてくるわけで、その子供が、10年後・20年後と、健全に育っていく保障は、はたしてあると言えるのでしょうか。
その事を調査した記録などは、おそらく長期的な期間で調査しなければならないですから、それほど厳密に調べられていないのではないでしょうか。

産まれた段階で、目に見える範囲では分からないかもしれませんが、代理母によって産まれた子供は、実の母から産まれた子供と比べてすでに、「違って」しまっていると思います。
なぜなら、胎児に至るまでの「過程」が、全く異なっているのですから。

これらの調査なしに、「法的整備」がどうのこうの…、という議論は成り立たないでしょう。
「法的整備」の前に、「子供が健全に育つのかどうか」が、検証されるべきで、その調査にはもちろん長い時間がかかってしまいますから、代理母については、もっと慎重に慎重を重ねるべきです。
代理母の問題を、ただの「倫理」の問題にするのも、考えものです。

すべての出産には、その事による「責任」が存在するわけで、もし子供が健全に育つ保証がなければ、一体だれが「責任」を取るというのでしょう。両親や代理母の人は、その「責任」について、しっかりと認識しているのでしょうか?
知らなかった、では済まされないです。

子供は産んで終わり、ではありません。もし、子供の成長過程で、障害などが発生してしまったとしたら、一番の犠牲者は、代理母でも子供の両親でもなく、生まれてきた子供自身です。

そのような危険を伴っているのですから、代理母についての議論については、感情論や、「子供を産む」=「美談」といった、ステレオタイプに流れてしまうのは、とても危険だと思います。
ましてや、メディアを利用して個人的な感情を訴えるような人については、言語道断です。

投稿: らんでぃ | 2006.10.19 07:52

> 生まれた子供の身にもなってやってくださいよ。
とか、
> もし子供が健全に育つ保証がなければ、一体だれが「責任」を取るというのでしょう。
とかいう人がいるのは奇妙に思えます。

生まれた子供の身にもなってやれ?
どうして生まれた子は不幸になるだろうと思いたがってるんでしょう?

健全に育つ保証がない?
そんな保証のある人がいるのでしょうか?

出産したら子供に異状が出る可能性があることが
「あらかじめわかる」ようなケースなんてたくさんあります。
そういう場合には子供を持とうとしてはいけないのでしょうか?

私はこの件については態度は慎重でありたいと思っており、
特に賛成というわけではないですが、
反対の人ももう少し自分の主張がどんなにバランスが欠けているかを
省みるべきでしょう。

投稿: あー | 2006.10.19 12:03

>>あーさん

ここではみなさん、個々の文体で、論理ガチガチで書いてるわけじゃないようなので、行間を読むぐらいのことはしましょうよ。。。


>そんな保証のある人がいるのでしょうか?
そんな保証があるなんて誰も思って書いてないと思いますよ。

投稿: オバリ | 2006.10.19 12:47

 社会的繋がりの希薄化が進む中、倫理などという物はどーでもいいのかもしれない。

 将来的に、絶滅危惧種である日本人の個体数を増やすためには何でもやるって時代はやってくるように思うし。
 いずれ通る道なんじゃないのかと私は思いながらニュースをミタモノデス。

投稿: かんそう | 2006.10.19 12:55

>>オバリさん。
> 行間を読むぐらいのことはしましょうよ。。。
私の文については、行間は特に読まなくてもいいですから、
せめて書いていることくらいは読んでください。
それから、「らんでぃ」さんの文章も。

>そんな保証があるなんて誰も思って書いてないと思いますよ。
…。

投稿: あー | 2006.10.19 14:27

みなさん真面目なんで口に出さないが、この子供の行く末を在日2世3世が抱えるアイデンティティー・クライシスに重ね合わせて見たら、ちょっと面白いかもしれない。

投稿: tani | 2006.10.19 14:28

出産したら子供に異常が出る可能性・・・・それはもう、
すべての妊娠出産においてそうだとしかいいようがありません。

そういうもんですよ。
たいがいのひとは、お産っていうと、安産難産帝王切開問わず、ふつうに産んでふつうにふつうなあかちゃんが出てくるとしか想像しないと思いますが。

ただ、
不自然な生命操作の結果生じる事態については、そういう異常とは分けて考えないといけないと思います。
そこには「操作」が介在してるわけですから。
異常事態の原因に「操作」が影響しているとすれば、その「操作」は間違っているといえるわけで。
異常を起こすのが、母親であったり代理母であったりするならまだ、「納得の上」ということで済んだりするでしょうが(済んでしまっても困りますが)、
「操作された子供」はどうすればいいんでしょうか。「操作した人」たとえば医師はそこまでフォローできるんでしょうか。それを国が許可したとしたら、国はちゃんとなんとかできるんでしょうか。

薬害で胎児に影響が出た事件が過去にありましたね。
あそこまで顕著に、すぐに、何か・・・ってことはないでしょうが、
将来的にああいうことになりうる、可能性は否定できない、そのときになってあたふたしたんじゃ遅いんじゃないの?ってことです。

投稿: いも | 2006.10.19 14:35

>>いもさん
「操作」というあたりが引っかかっているようですが、
この際、「操作」かどうかはあまり関係ないように思います。

重度血液型不適合妊娠の場合、胎児を早期出産して交換輸血
するなどの「措置」が必要になりますが、
これは妊娠する前からその可能性はわかっているわけです。

あらかじめこういうことが起きる可能性が高いことがわかって
いるのに、それでも子供を作るのは無責任ですか?
(この話は「操作」とは関係ありませんよね?)

別の視点から見れば、この「措置」というのは言ってみれば
「操作」であるわけですが、この「操作」によって
何か異常事態が起きたらどうするのでしょう?
医師はこの「操作」をしない方がいいということでしょうか?

> 異常事態の原因に「操作」が影響しているとすれば、
> その「操作」は間違っているといえるわけで。
そんなことはありません。
医療行為そのものだって言ってみれば「操作」であって、
それこそ何をどこまでをやっていいのかという
「倫理」と「価値観」の問題であると思います。

もう一度、ご自身の書いた文章を色眼鏡なしに読んでみることを
お勧めします。(帝王切開は「不自然な生命操作」ではない?)

投稿: あー | 2006.10.19 16:59

う~ん、、、
血液・免疫系その他の適性は、代理母選定の際に医師が綿密に調べるから、基本的な調査ミスがない限りまず問題ないんじゃないのか。
代理母を志願するくらいの人なら喫煙・飲酒もしないだろうし、経済的にも依頼者の支援があるから安定しているはず。

それに受精卵が母体にとって「異物」なのは、元の卵子が自分のものである普通の妊娠でも同じだよね。

もし代理母行為自体に問題があるという医学的な知見があるのなら、向井亜紀叩きのためにマスコミがとっくに披露していると思うが、その兆候も(俺の知る限りは)なし。

とみると、医学的には普通の妊娠よりもはるかに安定していると見ていいのでは。
(ふつうは結婚・妊娠前に検査なんてしないからね)

異常な「操作」とか言ってる人がいるけど、代理母に行われる「操作」って基本的に体外受精と同じでしょ。
(それとも俺の知らない何か恐ろしい行為が行われているのか?)

まあ今回の50歳台での妊娠(しかも閉経後)自体は異常だとは思うが、代理母問題自体とは切り離して考えるべきじゃないのかなぁ。

投稿: ハジメ | 2006.10.19 17:07

英は85年に代理母契的規制法が制定されて公的機関HFEAで一括管理されてるから、
結構な量のきちんとしたデータがあるはずなんだけど、
そう言う裏づけのある危険性は出てこないのですかねー。
まあ、致命的に問題のある行為が20年以上続いてるわけがないと思いますが。

投稿: うps | 2006.10.19 17:41

 絶対確実な保障が無い行為はやるんじゃない理論で言うなら、世の中の大概の行為は「やめといたほうがいい」ことでしかないと思うんだけどね。

 息するな飯食うな外出るな、から始めんと。

投稿: ハナ毛 | 2006.10.19 19:19

 (体質に問題が無い意味での)まともな子供が生まれる確率と奇形児障害児不良児が生まれる確率が何対何ならオッケーなわけ? 100対0なんてアウトブリードでもあり得ないから、現実的な線で逝って
99,5%とか、そういう領域を基準に「98%まで成功するならオッケーだョ」とか、そういうことで宜しいのか。

 こないだ別のエントリーでやってたみたいな嗚呼密集(アミッシュ)の問題なんかと重ね合わせて、2代3代累代後のことを問題視するのか、それだったら100%の成功率でもダメってことになるからまったく現実的じゃないけどそれ基準でいいのか、とか。

 でもまあ、実際のところやっちゃうヤツってのは仮に成功率が1%でも0.00000…%でも、0じゃなかったら絶対やるわけだから。イチローの打率並みの数値でも勇気百倍だと思うけどね。絶対やらない側の人間は3割4割なんて危ねえよなんだけど、やるヤツは30万馬券40万馬券ブチ当てちゃったくらいの勢いさ。それが確率的に90%以上とか言ってみ?
 そんなもん、100万馬券1000万馬券に超当たりするのと同じくらい嬉しいと思うけどね。そこで夢見て突っ走る人間の気持ちを学術的にどおこおだのステレオタイプだの危険だの言語道断だの言ったところでさ。

 や る に 決 ま っ て ん じ ゃ ね え か そ ん な も ん 。としか言いようがないんですけど。

 法整備法整備とおっさいますけど、そもそも何を基準にどこをどこまで認めませんか? ってな方向性で話してるわけ?
 そういう段階以前の話がどうこうと言うんであれば、そもそも現実問題として(あるとこにある)兄弟姉妹婚や親子婚等近親婚の問題のほうが大きいと思うけどな。そのへんの問題を大して解決するわけでなく「俺はそんなのやんねえよ」レベルで解決した気になってるくらいのことであればさ、今回の問題にしても、半年もすれば皆忘れるとしか言いようがない。

 んでさ。そのうち二便三便が出てさ。いつの間にやら一部界隈で常態になってさ。そういう人も居るんだねレベルでいつの間にか溶け込むと思うよ。多分、皆さんそんなの気にしてねえっちゅうか。
 気にせざるを得ない状況になったら十中八九無視かいじめか見世物扱いだから。子供のほうが勝手に世を儚んで出家でもするのが落ちでしょう。

 それはそれで亦人生。子供に勝手に生まれる権利は無くても生きる権利はあるんだから、とりあえず生かして勝手にさせれば宜しいんでない? どうにかなるでしょ。

投稿: ハナ毛 | 2006.10.19 20:27

 一般庶民は妾腹女中腹ですらいじめのネタにするんだけどさ。
 先端技術腹だったらどういう対応すんのかね?
 とりあえず一丁試してみるといいよ。

投稿: ハナ毛 | 2006.10.19 20:32

 今回のバーチャンのケースで言えば、多分世間の認識は「弟妹を養子」なんだと思うけどね。実子とか言うからややこしくなる。

投稿: ハナ毛 | 2006.10.19 20:37

要するに「生まれて来れないよりはマシだ。人柱、乙」で済ます…わけにはいかないってこと?

投稿: | 2006.10.20 07:48

姑獲鳥の夏がこの問題を先取りしてますね。 
 
ライト兄弟より先に空を飛んだら、罰せられるような
日本社会ですからとかく困難なチャレンジではあるでしょうが、
せっかく投じられた石ですし、ここはこれを機会に
議論が進展して倫理観の整備が進むといった展開が
望ましいでしょう。

投稿: to | 2006.10.20 14:48

>要するに「生まれて来れないよりはマシだ。人柱、乙」で済ます

これは人柱のリスク次第でしょう。
ただ日本産科婦人科学会の会告にも関連論文の引用などが無く、
そのリスク検証がちゃんと行われているのか甚だ疑問ですが。

むしろ勝手に受精卵作って代理懐胎で出産までやれる状況って方が怖いね。
技術的には可能ってわかってるんだから、
良い悪い云々の前にちゃん国で管理してくれよって思った。

投稿: うps | 2006.10.20 16:34

国とか医師会とかに任せたって、別の歪みが出てくるだけだと思うが。

別に良いんじゃねえの。技術的に可能で、誰が死ぬわけでもなく、
保険対象外(w でてめえの金でやってるわけだし。

考え無しに「出来ちゃった」で産んで、
助成金がすくねえとか文句言う連中に比べたら、
覚悟完了な分だけ好感もてるが

投稿: sw | 2006.10.21 01:42

産経新聞の「母親は50代後半で、閉経し、子宮も萎縮(いしゅく)していた。女性ホルモンを投与し、人工的に生殖機能を回復させてカバーしたとはいうものの、出産後に一時的な更年期障害に陥った。」という記事を読んで思ったこと。
アメリカで1940年代、流産防止のため合成女性ホルモンを妊婦に使用していたが、誕生した子供が思春期になったとき膣ガン・精巣ガンになる確率が非常に高く、不妊症や性同一性障害になる場合があることがわかり、1970年代にヒトへの投与が禁止されたという事実がある。
この子が大きくなって、生殖器のガンで母親と同じように子宮を摘出することになったり、不妊症であることがわかったりしたら?

投稿: nene | 2006.10.22 17:03

>>nene さん
> することになったり、不妊症であることがわかったりしたら?
したら?
何なんです?

投稿: あー | 2006.10.23 10:17

コメント欄に障害者は生まれてくるなといわんばかりの主張をする人がいるのに戦慄しました。クローン人間でも同じようなことがあリマしたが、子供に異常が出るかもしれないからよくないなら、障害児の出産を禁止するのがスジじゃないですかね。

投稿: 差別反対 | 2006.10.23 13:19

↑馬鹿じゃねえの? 筋の立て方がおかしいよ。

 まあ、私の場合は天然自然で出産するならオッケーって立場だから天然自然で障害児が産まれる分には、わざわざ否定はせんよ。しょうがないよねって感じ?
 で、人為で何から何まで出来ると思いあがった挙げ句に障害児が出るようなら、そんなもんは自業自得だから放っておけとは思うけど。

 自分なりの主張もポジション立ても無くて相手の発言の揚げ足取りばっかりやってると、頓珍漢な反論になっちゃうから気をつけんとな。もう手遅れか。

投稿: ハナ毛 | 2006.10.23 19:04

>>ハナ毛 さん
だから「天然自然」って何です?
吸引分娩は天然?
鉗子分娩は?
会陰切開は?
帝王切開は?
陣痛促進剤の使用は?
陣痛抑制剤の使用は?
妊娠中のありとあらゆる医療行為・治療行為は?

投稿: あー | 2006.10.24 14:50

 産婆がやっても問題ない分娩行為を「万全を期して」医療体制でサポートしてるなら天然自然の範疇でしょ。

 っていうか、行為そのものをカテゴライズしてコレはどうだアレはどうよなんて言い出したら、個々の行為は全部アウトの可能性あるだろよ。そういう因縁の付け方してるから馬鹿呼ばわりされるんだろ。

 そもそも、戦後からこっち一昔前の常識的にそもそも産まれてない命が沢山産まれてるよね~とは思うけど。

投稿: ハナ毛 | 2006.10.24 20:13

>>ハナ毛さん
> 個々の行為は全部アウトの可能性あるだろよ。
まあ、そういうことですよね。

要するにこの代理出産だけ特別にアウトだとするのは正直難しい。
どこまでやってよくてどこからだめなのか、
そしてそれはどうしてか、というのは難しい問題だということです。

投稿: あー | 2006.10.25 13:59

> どこまでやってよくてどこからだめなのか、
ハナ毛さんの1つ目のコメントによい示唆があります.

しかし,臓器売買を厭わないこの国にいまさら線引きを法で決めるなんて,ちゃんちゃら可笑しい話でもあり.

生まれてくる子供が,どのみちかわいそうです.

投稿: それは | 2006.10.25 22:51

>> どこまでやってよくてどこからだめなのか、
>ハナ毛さんの1つ目のコメントによい示唆があります.

 たまたま昨日テレビ観てたら日テレで代理出産絡みの美談をばやっとりましたな。アレ観て阿呆は代理出産いいじゃん? とか思っちゃうかもしれませんが。

 アレ、根本的に「自分も妊娠成功してる」んだよね。10回失敗してもうだめぽって前提があって、どーしてもダメなら私がなんとかしましょで親友がひと肌脱いで、せっかくだからで自分もラストチャレンジして、んでふたりとも懐妊してダブル双子になって今までの努力と苦労が報われてハッピーこの上ないですな、と。そういう話。


> 技術が幸福追求(笑)をサポートするのは「人力で一から十までやってもどうにかなるけど無茶苦茶手間が掛かるから機械なり技術なりで代行できるとこはする」で止めとくべきだと思うけどね。
> 自分のことは自分でやる、が大原則。
> そもそも出来ない部分については、敢えてやっちゃ駄目なんじゃない?

 ギリギリ紙一重ではあるけど、ここんとこの大原則は譲ってない。んだから美談なんだろうよ。娘が完全アウトでおかんがしゃしゃり出るケースは、全然美談でもなんでもない。これは、モラルの観点から言ってもアウトでしかないだろね。我が侭言いすぎ、なだけ。

 ま、テレビでやってるようなケースはごくごく稀で、実際には欲得ずくの向こう見ずばっかなんだろけどさ。100000回やったら99999回までモラルハザードに通じるような行為は、厳に戒しむべきかと思うけどな。

 どうせ無理だろうけど。やるんだよね。どうせ。

投稿: ハナ毛 | 2006.10.26 19:39

>>それは さん
>ハナ毛さんの1つ目のコメントによい示唆があります.
いや、ですからそれだと、
> 個々の行為は全部アウトの可能性あるだろよ。
こういうことだということを指摘したのですが。

>>ハナ毛 さん
>モラルの観点から言ってもアウトでしかないだろね。
そうとも言い切れないと思うんですけどね。
そう思うのは自由ですけれども。

>ギリギリ紙一重ではあるけど、ここんとこの大原則は譲ってない。んだから美談なんだろうよ。
ずいぶん我田引水的ですね。

投稿: あー | 2006.10.27 00:20

 で、つまり自分としては何がどうだと言いたいわけ?
 そのへんがハッキリしないまま、じっくり話し合わなきゃねって言ってるだけで「結局何もしないまま」なし崩しに事実が積み上げられていくと、どうにもならなくなると思うんですけどね。

 おまいさんのは、自分なりの主張なり何なりあってどうこう言ってるわけじゃなく、ただ単に文句言いたいから言ってるだけで、かき回せればそれでいいよでしかないから、話の上で相手することはあってもそれ以上には成らんと思うんですけどね。

 そういうのは緑ブログでやんなさいな。あそこなら幾らでもそういうの好きな人が集まるだろ。私はもう飽きたから当分逝かんけど。

投稿: ハナ毛 | 2006.10.27 18:47

代理母という第三者の命にかかわる行為(代理出産)を、医療が容認してはならないと思いますね。

このまま野放しにして、出産がビジネスとなることも心配。

法律で「禁止」としっかり規制するべきだと思います。

こうやって代理出産する人が増えたことにより、より子供を望まない人への風当たりは強くなる。
不妊治療が辛くて仕方がなくて諦めたい人にさらに苦しみを与えることにもなりかねないし・・

投稿: みい | 2006.10.28 03:02

祖母が娘の代理出産、妹の卵子提供で姉がふたご出産、妹が姉の代理出産。いずれもこの医師が行った。お金は取りたいだけ取ったんでしょ?人の命はお金でどうにでもなります。みたいな世の中になるから、こういうことはわざわざ発表すべきではない。

投稿: さぼうる | 2013.09.19 09:46

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投稿: | 2016.11.08 23:06

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