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2006.09.06

近代天皇家と新井白石

 文仁親王妃、男のお子さまご出産、おめでとうございます。

 お子さまの皇位継承順位は、第一位皇太子、第二位文仁親王に次いで第三位となる。たぶん、この順で皇位が継がれていくか、あるいは皇太子の次となるかだろう。
 何年先のことになるかわからないが私はもうこの世にいないだろう。が、この慶事を聞いて私なども日本がそのころまで中国に飲み込まれることもなく存続していたらいいなという仄かな希望を覚える。
 テレビなどから見る日本庶民の喜びのようすは遠い親戚の本家の世継ぎが出来てよかったという気持ちのように受け止められる。もともと日本の庶民にはごく例外を除けば血統意識がなくあっても実際には家名の継続があるだけである。つまり、家の財産のシステムでもある。
 これで皇室典範改正は見送りになるだろうし、一世紀近くは女帝の登場もないということになるのだろう。私個人としては、「極東ブログ: 英国風に考えるなら愛子様がいずれ天皇をお継ぎになるのがよろしかろう」(参照)にも書いたように次第に女帝容認という流れになるかと思っていたが、そうはならないだろう。
 近代日本人は明治時代以降に意味付けられた日本歴史の意識のなかに生きているせいか、天皇家が古代から首尾一貫して続いていたような幻想を持つが、とまでは言ってはいけないか。いろいろ意見もあるだろうから。ただ、紆余曲折はあった。
 ネットを見ると橋爪大三郎の東工大講議「尊皇攘夷とはなにか 山崎闇齊学派と水戸学」(参照)のレジメがあり、そこに江戸時代の天皇家について簡素に書かれている。


 当時の天皇家は、山城の国の一領主。法的に幕府の支配下に置かれていた点は、浅野家の赤穂藩と変わりません。もし、天皇を絶対視し、その確認不能な「意志」を自らの志として行動する人間が出現したら? 赤穂義士の場合と同じで、それを肯定するほかないでしょう。幕末には、薩長や水戸藩ばかりか、幕府も会津も、国中が尊皇を旗印にするようになります。そういう雰囲気が、攘夷の主張(外国に侵略されるのは、政治的な正統性が誤っているからだ)と結びついた結果、尊皇攘夷思想→倒幕運動が成功したのです。

cover
現人神の
創作者たち
 これは山本七平が「現人神の創作者たち」(参照)で示した史観であり、これを小室直樹が受け止めその弟子の橋爪大三郎に影響した。
 この史観についてはこのエントリでは触れないが、この「当時の天皇家は、山城の国の一領主」ということ今回の皇統断絶の危機を救った男児をぼんやり考えながら、新井白石のことを少し考えていた。現代日本人にも新井白石のような合理主義的な考えをする人もいるだろうが、いても、どうしようもないか。いやどうだろうか。
 江戸時代中期の政治家新井白石はその時代、既存の宮家はすでに皇統と縁が遠くなりつつあったこともあり、皇統の断絶を懸念して閑院宮を創設した。ウィキペディアの同項目にはこうある(参照)。

皇統の断絶を危惧した新井白石は、徳川将軍家に御三家があるように、皇室にもそれを補完する新たな宮家を必要との建言により、享保3年(1718年)、霊元上皇から、直仁親王に閑院宮の称号と1000石の所領を下賜された。 こうして、寛永2年(1625年)の有栖川宮が創設されて以来の新宮家誕生となった。

 閑院宮を創設したのが新井白石だ、という表現でよいのか微妙なところがあるにせよ、概ねそう言っていいだろうし、この創設ということはつまり千石の所領を与えるということ。形の上では徳川家が与えたというわけでもないが実際はそう見てもいいだろうから、つまり、閑院宮というのは千石の新藩主に近い、たぶん、かなり。ちなみに私も武家で祖先は江戸時代そのくらいあったかなと思うのでその規模の領主の経世について親近感がある。
 白石の予感は当たり、後桃園天皇は安永八(一七七九)年在位中崩御。二十二歳。子は内親王のみ。女帝を立てず、新設閑院宮家より養子を迎え光格天皇として即位させた。余談だが現在の皇室典範では養子はできない。
 光格天皇についてはウィキペディアより「北摂箕面の春夏秋冬」という個人サイトの「光格天皇についてのメモ」(参照)が機微を簡素に表現している。

(2)傍流から養子に入り女帝に育てられたとか聞きますが?
 後桃園天皇が22才で没した時、皇子がいなかったので、急遽、当時9才の閑院宮師仁親王が、後桃園天皇の養子となって践祚したのが光格天皇です。
 傍系から来たために周りの人々から軽く扱われましたが、母代わりとなって養育した後桜町院が、人から軽ろんぜられないためには学問をしなさいと導き、彼もまた、周囲の軽視をはね除けたい一心で、猛烈に勉強したようです。

 この「一心」がなにをもたらしたかというのも興味深い話題だがそれはさておき、この光格天皇から、仁孝天皇、孝明天皇と続き、明治天皇となる。

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「歴史」カテゴリの記事

コメント

朝鮮には、9世紀以前の古文書がない。
歴史書も無ければ、万葉集のような「歌集」も無いのである。これは実に不思議なことである。

朝鮮人の主張によれば、
「朝鮮(古代では新羅であり、その前身であるワイ州)では、古くから文字文化が栄え、
日本よりも高度な先進文化があった。日本人に文字(漢字)を伝えたのも、我々朝鮮人
(ワイ人)だ」なのだそうだ。
もし、彼らの主張が正しく、朝鮮(ワイ)に文字文化が栄えていたならば、その事実を示す証跡が
あるはずである。
日本においても、中国においても、インドにおいても、またギリシャ・ローマにおいても、
文字文化が栄えた国々では、その事実を示す古文書や石碑などが残っているものである。
文字文化が栄えるということは、多くの文書が書かれ、その写本が社会に流通するということだ。
だから、文字文化が栄えている社会では、そういった古文書は、後世に残りやすい。
紀元前に書かれた中国の歴史書=史記が後世に残ったのは、原本だけでなく、多くの写本が存在し、
それらの写本が無数に存在したからである。
 ところが、9世紀以前の朝鮮には、文字文化の繁栄を証明する古文書が一つも無いのである。
朝鮮人の主張によれば、『三代目(さんだいもく)』という歌集が存在したという。
しかし、その原本も写本も存在しない。『三代目』の存在を証明するものはないのだ。
 半島南部の百済・任那・志羅紀には、文字文化があったようである。だが、百済や任那、志羅紀は
倭人(日本人)が建てた国であり、朝鮮(ワイ)とは関係ないのである。また、高句麗もフヨ族が建てた国
であり、朝鮮人(ワイ族)とは関係ない国である。
 けっきょく、朝鮮(ワイ)の文字文化を証明する物は、何も無いのである。
 ワイ州(現在の韓国の江原道地方)には、9世紀以前の古代都市の遺跡もないようだ。この事実は、ワイ族
(朝鮮人の先祖)が原始的な狩猟民であり、都市を建設し、管理・運営するほどの文明を持っていなかった
ことを示している。

投稿: 日の民 | 2006.09.06 17:41

↑だから何だと。

投稿: ハナ毛 | 2006.09.06 18:28

 家ってのはなかなか続かんわけですよ。
 男子嫡男ド直系で500年(15代以上)続く家なんてそうそう無い。
 よく頑張ったところで、もって2,300年の命なわけ。
 犬猫人間皆平等。なんかしらんけど、そういうもんなわけよ。

 続くだけでも凄いことって思わなきゃね。勿体無い。

投稿: ハナ毛 | 2006.09.06 18:37

>私も武家で祖先は江戸時代

 どこんち? ゆってみ? ん?

 ちなみにウチの親戚には佐治家の末裔がいるにょ。
 尾張知多→摂津茨木→大阪豊中コースですな。
 多分、系図の上ではサントリー会長と同族なんじゃないかな。

投稿: ハナ毛 | 2006.09.06 18:41

↑だから何だと。

投稿: ハナ毛 | 2006.09.06 19:24

将来、今上天皇陛下が御崩御されると現皇太子の徳仁親王殿下が天皇に即位されますよね。 その場合、徳仁親王妃雅子様に男子のお子様が存在しない場合は今日御生誕の皇孫殿下が「皇太子」と呼ばれるようになるのでしょうか?それとも徳仁天皇に御子がいらっしゃらなければ不在になるのでしょうか?

投稿: italo design | 2006.09.06 20:14

おお、山本七平!!

投稿: けろやん。 | 2006.09.06 20:27

↑ウソつけ。粘着ハナ毛は朝鮮人だろ!

投稿: ・ | 2006.09.06 21:31

>italo design

 皇位継承順位第3位ってどういう意味ですか?

投稿: ハナ毛 | 2006.09.06 23:02

>今上天皇陛下→今上陛下。「天皇」は要らない。

>天皇に即位されますよね。→ご即位されます。「天皇」は要らない。

>徳仁親王妃雅子様→雅子妃殿下。

 残念。次回頑張って。

投稿: ハナ毛 | 2006.09.06 23:05

 「天皇」は故人に対して使う言葉。存命の間は「陛下・殿下」。生きてる人間を故人扱いしちゃ遺憾でしょ。

 そのへんの礼儀作法や言葉遣いをキッチリ知ってる人って宮内庁の人くらいだろうから庶民がちょっとくらい間違ってもどってこたないのかもしれんけど。

 あと、天皇家と言わず、宮家(みやけ)って言うわな。

 戦後人はそのへん分かんないから、あくまで「分かんない人に分かってもらうために」天皇天皇って連呼してるだけよ。いつの間にやら定着してるけどさ。

投稿: ハナ毛 | 2006.09.06 23:17

>・
 そういうのは緑廃棄物処理場でやんなさいな。なんか最近「私」(←鉤括弧つき)とか出てるけどさ。他人の残りカス再利用するトコなんざ、いかにも産廃チックでいいけどさ。
 産廃はキチンと捨てるべきとこに捨てなアカンやろ。不法投棄で逮捕されるぞ。

投稿: ハナ毛 | 2006.09.06 23:21

現皇太子殿下が天皇に即位するときは、単純に、秋篠宮殿下が、皇太子になるだけでは?さすがに雅子妃殿下もすでに御懐妊できる年ではないので問題もないでしょう。まさか、愛子内親王殿下を立てて、南朝(北朝)を興すわけにもいきますまい。問題は、皇太子殿下が即位する前に、秋篠宮殿下が他界している場合は、今上天皇が生前に、秋篠宮家親王への立太子の方向付けをしていないと、ちょっともめるでしょうね。

また、天皇を崇拝の対象でなく、国家維持装置と見るのなら、やはり、旧宮家復活の英断がいるでしょうね。天皇という接着がなくなれば、九州や沖縄は、朝鮮や台湾との交流を優先するでしょう。今回の福岡オリンピックの件も、釜山と組むという話しは、中央(東京)では電波扱いですが、九州の人にとってみれば、関ヶ原&鎖国以降、東シナ海から切り離され、中央の植民地にされたという被害妄想がありますからね。

国家維持装置とみるのなら、現天皇家だって、そんなに誇れる出自ではないので、旧宮家と正統性はどっちもどっちだと思うのですが、やはり、天皇を崇拝したい層もあるので、難しい問題です。でも、安倍内閣で旧宮家を復活できないと時間的に女系天皇に移行します。ハワイやビルマで起きたことを考えると、あんまりいい未来像は描けませんね。

投稿: タカダ | 2006.09.06 23:27

>もともと日本の庶民にはごく例外を除けば血統意識がなくあっても実際には家名の継続があるだけである。つまり、家の財産のシステムでもある。

 いやさ。基本的に家名と財産システムを守るために家が有りさえすればいいって考え方自体、特殊でしょ。武家(江戸時代総人口の10%未満)属性の考え方を一般化しちゃいかん。
 基本的に、自前でどこまで出来るかはさておき、血統意識や血に対する信仰は根強いよ。日本だけだろ。何の意味も無いのに血液型性格診断が広く一般にまで信じられてるのは。

 大概の家は絶えちゃうか分かんなくなっちゃうんだよね。ウチだって口伝では500年くらい続いてるけど過去帳焼けて300年前までしか把握できんし、室町以前から続くような家で養子がなければ、珍重度は全然違うよ。そういうの、今じゃ殆ど無いけど。江戸以来なんて、大名・高家以外は屁の河童でしょ。系図買いなんか幾らでもあったわけだし。
 んだから、なんのかんので他家からの養子も無く来歴も比較的ハッキリしてる宮家が珍重されるんじゃないの。「我が家は力及ばず続かなかったけれど宮家はまだまだ健在で御座いますね」ってのが、喜ぶ人々の心の声よ。

>遠い親戚の本家の世継ぎが出来てよかったという気持ちのように受け止められる。

 まだ聞こえてるみたいだからいいけど、そういうの聞こえなくなっちゃったら日本の心も分かんなくなるかもよ? >弁当おぢちゃん

投稿: ハナ毛 | 2006.09.06 23:36

>九州の人にとってみれば、関ヶ原&鎖国以降、東シナ海から切り離され、中央の植民地にされたという被害妄想がありますからね。

まさにその九州にいるのだが、そんな被害妄想があるとは初耳だ。ときに、君はどこにお住まいですか。

投稿: synonymous | 2006.09.07 01:11

下関と北九州にいましたよ。いまは東京圏にいます。もっとも、下関と北九州の場合は、関ヶ原云々よりも、戦後に満州や朝鮮と切り離されたのが痛かったのかもしれません。少なくとも、あの辺り一帯(長崎、福岡)は、中央から統制がなくなれば、大陸のほうに吸収されやすい地域です。

魏志倭人伝、白村江、元寇、島原の乱とか、国内史でなく、東アジアの視点からみれば、外交から介入を受けやすい地域です。中央(東京)が頼りなければ、対馬のように半島に擦り寄ります。ネットでは嫌韓一色なので、逆に本音が聞けなくなりますが、あそこに住めば、それなりに半島にシンパシを持ちますよ。もちろん、私は今は東京圏にいるので、シンパシは全然感じてもいません。嫌韓でも生活に困りません。しかし、人は住む場所によって考えが変わるのです。特に自分で生計を立てていれば、なおさらです。

同じ九州でも、大分や宮崎はまた違うのでしょうね。ところであなたはどちらですか?

投稿: タカダ | 2006.09.07 02:05

生まれてこの方福岡で、今は宗像大社と香椎宮のファン。産土神は住吉さんではなかろうか、子供のころにそこでとった写真が多い。半島へのシンパシーはあるけれど、やっぱり日本人でいたいと思う。

投稿: synonymous | 2006.09.07 02:50

本当に、おまえは歪んでる奴だな

投稿: | 2006.09.07 03:24

えー、私、歪んでる?どの辺が?

投稿: synonymous | 2006.09.07 08:58

ハナ毛、知ったかぶりすんな。アホ。
徳仁親王妃雅子様だって
間違いではないだろうよ。

投稿: 松次郎 | 2006.09.07 13:50

ばかぼんのオヤジ、人のブログで銚子に乗るのも、いい加減に浅海。

投稿: ワキ毛 | 2006.09.07 17:42

ありえん!!
下関と北九州にいて、半島にシンパシーを感じるなんて
絶対にありえん!!半島人の悪口言うのはありだが、
その反対を九州だろうが四国だろうが本州だろうが、
日本人で口にする奴はありえん・・・

frusato くん、こんなところで油売ってたらダメじゃん!!
iznamiが消えてるよ、早く助けに行かなきゃvv

投稿: あきれた | 2006.09.07 20:22

福岡とか北九州(下関はほとんど北九州圏)は、大陸からの引揚者が地元に帰らずそのまま居ついたり、逆に半島出身者が半島へ送還途上に朝鮮戦争勃発でそのまま居座ったりしてるので、地域性というよりそういう戦前から戦後のイワクを抱えた人が多い、とは言える。
また北九州(及びその背後の筑豊圏)は炭鉱や重工業で余所より先に産業化に突入したのでいろんなところから来た連中が多く、北九州や筑豊の地域性はそういう余所者が形成してる部分も大きく、必ずしももとからの風土というわけではない。
あと、福岡市など、華僑が住んで中華街作らなかったという開放性もたしかにあるが、それは華僑の方が土着化したんであって、当地の住民が華僑に染まったわけではない。

投稿: ■□ neon / himorogi □■ | 2006.09.08 14:42

>松次郎

 アホはお前だ。文脈見ろ。雅子妃殿下単体が話題になってる時なら「徳仁親王妃雅子様」でも間違いないけど、今上陛下や親王殿下が話題の中に入っているときは、雅子妃殿下ってキチンと言わなきゃダメなんよ。

 よそんちのお父さんを「ご尊父」って言ったら、お母さんは「ご母堂」って言うでしょ? それと一緒。
 お父さんだけご尊父って言っといてお母さんをおばちゃん呼ばわりするのは失礼やろ。言い方としては「徳仁親王妃雅子様」でも間違いないけど、用法として使う場面じゃなければ使わんのよ。
 ツッコミ入れるときは、そういう部分も見ろって。
 見るほどのゆとりが無いなら緑ブログで騒ぎなさいな。そこでだったらハナ毛のアホくらい何万遍言ってもいいだろうよ。

投稿: ハナ毛 | 2006.09.08 20:00

江戸時代の政治構造や統治機構や法制度を誤解されていると思います。
そもそも幕府というぐらい、今でいう「軍政」であることは明確です。幕府のトップが征夷大将軍というくらいだから、そのあたりは徳川も理解しており、身の程をわきまえていたという何よりの事実です。征夷大将軍に就くために、本姓を源とした事からもわかるとおもいます。そもそも徳川は、臣下であるのに、禁中並公家諸法度をつくるくらいで、矛盾に満ちていた政治構造であるが故に、一旦、徳川の強制力にほころびが見えると崩壊する事は、優秀な幕臣である程度の学問に触れたものなら明らかな事で、政治構造の矛盾に頭を抱えたと思います。
今でいうなら、自衛隊の存在に議論が沸騰するように。
ところで、ご意見は、わが国の社会、はっきりしているのは朝廷周辺は父系を基本としてきたという事実を踏まえていないと思います。
「尊皇思想」は、徳川の時代がはじまった当初から、支配の正統性や正統性の点で問題があることは明白でした。それが一気に噴出したのは、幕末に大量に兵器が入手可能になった事と、幕府の弱体化があったために、矛盾が噴出したに過ぎません。
天皇と徳川は、相互依存関係だったので、新井白石が皇統の断絶に危機感を覚えたのは、当然の事です。天皇に特に肩入れしたわけではありません。
新井白石がこの行動をとった時期の幕府の状況も関係しているかもしれません。
なんか、バイアスがかなりかかったご意見のように、私には思えます。
最後に、九州の人間で国境に近い人たちで武家の家だったら特に、朝鮮とかに親近感覚えないと思います。普通。

投稿: 江戸時代 | 2006.09.08 22:04

ハナ毛 | 2006/09/06 23:36:14>
家意識は、なんと百姓も一緒なのでした。いつ頃からは知らんけど。
あととりのバックアップに養子を取るのは上から下まで頻繁に行われてましたね。今の人間には想像できなくなってるけど。

投稿: cru | 2006.09.09 00:27


>家ってのはなかなか続かんわけですよ。
>男子嫡男ド直系で500年(15代以上)続く家なんてそうそう無い。
>よく頑張ったところで、もって2,300年の命なわけ。

 あのね。ダメになるほうが普通で、続けようとしても続かないのも、普通なの。そんなこた言われなくても分かってるの。
 んだから、可能な限り続ける事を前提にするわけ。
 続かないから間に合わせでいいじゃなーいって発想が「普通」と言い切れるほどのもんではないの。
 普通より「一段下」なのよ。そういうのは。
 続けばそっちがいいに決まってんでしょ。そんなもん。
 初手から子々孫々どーでもよくて家があればそれでいいってスタンスなら、先祖の祭祀なんかどうでもいいから墓はいらねえってとこまで逝くんだよ。
 そういうご家庭が「普通」か? よく考えろ。

投稿: ハナ毛 | 2006.09.09 00:38

 子々孫々続かなければどっかからお取り寄せして間に合わせるのは、士農工商問わず、どこでもあるさ。そりゃ。
 で。ある、から「常識」ではないんだよ。
 あっても「なるべくなら回避する」ものだし、やっちゃったら「やっちゃったぁ~」てなもんなの。そういうのは。

 ただまあ、私の言うことが一々絶対ではないから、そりゃcru氏の言い分が優勢だった時期もあるだろよ。そりゃ。そういう時代もありましたね、てなもんさ。
 珍重するしないで言えば、継ぎ家は軽いよ。そう「見る」感性は、昔から変わんないさ。変わんないから、

>傍系から来たために周りの人々から軽く扱われましたが、母代わりとなって養育した後桜町院が、人から軽ろんぜられないためには学問をしなさいと導き、彼もまた、周囲の軽視をはね除けたい一心で、猛烈に勉強したようです。(本文より引用)

 なんじゃないの?

投稿: ハナ毛 | 2006.09.09 00:50

はじめまして
ある世代ぐらいまでは、同一グループ内では地縁で自由恋愛は無理ですね。血縁でも苗字違うのがゴロゴロいますから。三男以下は養子にいけたほうが幸せという時代の名残りです。
Welcomeはいいですね。自らの願望の投射でも。
さらりと触れますね。撹乱がココの評価を語っています。きっとお笑いになっているのでしょうね。

投稿: きりかぶ | 2006.09.09 01:22

 今どきは子を産み育てて子孫に伝える~みたいなのが出来にくいし軽視もされてる時代だから、とりあえずそっち系のデータ集めてどうだどうだって言えば、まぁ、そんなこともありましたね、としか言いようのない結論に落ち着くわね。そりゃ。

 そもそもから言えば、養子縁組をしてでも家名を残す(家を継ぐ)という行為自体、昔からあることだから「あるなし」で言えば、そりゃあるんだよ。そこは私も否定してない。
 で。そういう事例があったとしても、それが「世間一般当然の風潮」・・・それこそ、2,3軒に一軒くらいの割合で「常に行われている」「2代に1回くらいは当たり前」「地域住民の殆どがソレ」くらいの領域に逝かなきゃ、そりゃ普通とまでは言わんだろうに。
 何十件に一件とか、数世代続いた家が続かなくなってとりあえず間に合わせしてみたとか、そういう事例を「全国津々浦々掻き集めれば」そりゃ、それなりの数になるさ。
 それなりの数が溜まったからって、そんなもん突き出して「どうだどうだ事例がいっぱいあるぞ普通だろう?」とか言われても、ね。
 そんなんせんでも間に合ってます、な家のほうが圧倒多数で多いわけだから。常に。

 お前らの「普通」は、誰か(この項で言えば私)をやり込めるための方便に過ぎんよ。そういう「普通」は、普通じゃないでしょ。常識で考えろ。

投稿: ハナ毛 | 2006.09.09 01:51

 日本人が養子縁組その他に寛容なのは、続けたくても続けらんない家ってのがいつの時期も一定数居るし、そのたびに潰れろ死ねじゃあ埒があかんから、とりあえず穏当に見守ってるだけだろよ。

 それに、武家の常識から言えば、むしろ室町以前は均等分割相続が主流だったから養子という概念がさほど無くて、「そのたびに潰れろ死ね」ゆえの土地相続の紛争が絶えなかったわけだろ。全員が当代全員が本家で、ちっちゃいパイの奪い合いを血眼になってやってた。埒のあかん真似を数百年単位でやってた。
 鎌倉幕府も室町幕府も、行政実務の殆どが土地相続の調停だったわけだし。

 養子云々が取り沙汰されるのは江戸以前であれば大名高家の問題。武士がサラリーマン化した江戸以降は全体の問題にもなってるけど。
 それにしたって当時総人口の1割ちょいの階層の問題だし、百姓で似たような事例も何も、百姓で「家を持てる」のはある程度の規模の自作農に限られる。
 その領域に及びもつかない庶民(水のみ百姓や素町人)の皆さんは「絶えたら絶えたとき」なんだよ。生きっぱなし死にっぱなし。養子取るのまんどくせ、なんだよ。

 どっちかっつーと、そっちのほうが普通。

投稿: ハナ毛 | 2006.09.09 02:10

藩によって濃淡あれど江戸時代には武士が知行地から切り離されて農民は「自作農」化してたわけだし、明治以降になし崩し的に土地の寡占が進んだ後の状況から透かしてみると見誤ることもあるんではないですかね。
明治初年の自作農率は7割でしたっけ?
それと、江戸後期のように人口が停滞してた時代にはハナ毛氏の仰るように跡取りが3代続けて生まれることが僥倖みたいな状況だったわけで。
弟の家から男子がもらえなければ女子を貰ってさらに婿養子を貰うみたいなややこしい相続を「本百姓」も「普通に」やってたわけで。
「普通に」の意味は、それをやるたびにやり方を発明する必要があったり世間から指弾されたりしない――つまり「ありふれている」ということですが。
いずれ人口の10%だけの風習ではないですね。

投稿: cru | 2006.09.09 13:05

男の子が生まれる×→生まれた男の子が無事に育って家を継ぐ…ですね。正確には。

投稿: cru | 2006.09.09 13:07

 なんと言いましょうか。そういう状況(継ぎ家)がある事を容認して「まあ、あってもいいんじゃない?」的に捉えることが普通なら、そりゃ普通でしょうな。
 江戸時代の自作農が7割居て、それはそれでいいけど、7割の「全員が」経験者って訳じゃないでしょ。んじゃ、7割ってのは相手を呑むための数字でしかなくて、実態値とはまた差異があるわけ。そこんとこハッキリしなきゃ、不意に7割と言われても、意味無いでしょ。

 例えば。創価学会員が居るとする。今だと350万~500万人くらいか。もちっと逝って1000万人居たとする。日本の人口の割合から言えば、5~10%程度だわな。そういう界隈で習俗化している行為を世間一般は「別にいいんじゃない?」で容認したとする。そういう行為は、普通の範疇に取り込まれてはいても、でも「普通」じゃないわな。普通の人が普通にやってるわけじゃないもん。

 養子やら後継難からくる脇屋相続なんてのは、基本的にそういうもの。2,300年スパンで見れば絶える家系なんて絶対あるし、ある意味普通。なので、そういう場合に継ぎ家をしても、そりゃ「成っちゃったものはしょうがない」の範疇。
 でも、30年スパンとか一代スパンとかに於いて見れば、そんな「どこもかしこも」継ぎ屋をやってるわけじゃない。

 どこの家系にも糸を手繰ればそういう現実はありますよ、という意味で認める「普通」は、それこそ数百年単位の流れの中で見なきゃ分かんないし、今の私らみたいに後の時代になって各種資料や伝承を積み重ねて見聞してるうちに「そういうもんなんだね」って思う程度のことでしょ。

 そうでなく、一代スパンで見た場合・・・一人称で確認でき得る範疇で、そんなどこもかしこも継ぎ家だらけなんて、聞いたことが無い。そういう意味じゃ、継ぎ家をやる家ってのは一時代に於いて数十件に一件とかその程度の割合で、その時代その瞬間に「常時普通」では無いんだよ。

 こうなってくると、どういう状況をまず普通と認識するかの違いでしかないんだろうけどさ。

 とりあえず、現代人の5~6割くらいが車に乗ってるので「車社会」というのであれば、そりゃ普通と看做すね。車社会じゃありません、なんて言うほうがナンセンス。

 で、脇屋・継ぎ家が国民の5~6割(個人的には7割希望)に於いて「常時普通」の状態とは言えんだろに。
 「普通」の状況にある者がある一定の状態を「認める」ことと「それが普通」とは、別もんだよ。そこ一緒にしちゃったら、例えばマイノリティ的な趣味は全部普通になっちゃう。SMやら暴力やら、なんでもかんでも(一般人が常時行う意味での)普通なわきゃ無い。

 ただ単に「普通と呼ばれる状態の人が」「特異とされる状態状況に対して」「寛容なだけ」なんじゃないの?
 で、それは「自分がやるまで(成るまで)は」普通じゃないよ。

投稿: ハナ毛 | 2006.09.10 05:32

 血統意識とは別モンだけど、似てる意識としては就業者の就業意識ってもんがあるわな。

 気に入らない仕事をスパッと辞めてほいほい職変えるのは、普通じゃないわな。そういう人が居たとしても不思議じゃない、くらいに容認はするけど。現実に就業している人間に「変わるのが普通だから仕事嫌なら辞めちゃえよ」なんて言っても、大概の人は辞めんよ。なるべく続けようとする。

 実力がそうさせるのか状況がそうさせるのか知らんけど、現実に職をほいほい変える人ってのは、確かに居る。
 でも、そういう人って良くも悪くも特別視されるでしょ。
 普通というのは、そういうもん。

 「居たとしても不思議じゃない」のを普通の範疇に入れたら、一旦事が起きてとりあえず容認されちゃったら、その行為は全て普通になる。そういう論法で「普通」を語るのは、大抵悪さする人(詐欺師とか)だよ。既成事実作ってなし崩しに物事を進める考え方だ。

投稿: ハナ毛 | 2006.09.10 05:52

>「普通に」の意味は、それをやるたびにやり方を発明する必要があったり世間から指弾されたりしない――つまり「ありふれている」ということですが。

↑その意味で言えば、継ぎ家は世間から指弾されたり蔑まれたりもする(場合がある)から、普通じゃない、とも言うね。
 指弾する側を普通じゃない、なんて言うのはオカシイよ?

 書き方の問題かもしれんけど、↑上記文面はそもそも矛盾がある。

投稿: ハナ毛 | 2006.09.10 07:38

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» 紀子さん男子出産記念・うみおくれスペシャル [うみおくれクラブ]
 紀子さん、ご出産おめでとうございます。  (ゆみちゃんは皇室の方々を、様をつけてお呼びいたしません。しかし唯一、雅子さんは、マサコサマとお呼びします。だって「マサコサマ」は左から読んでも右から読んでも「マサコサマ」で、おもしろいからです)  裕仁おじいさんも美智子おばあさんも、初の男孫が生まれ、さぞかしお喜びでしょう。  これで天皇家の跡継ぎは、3代先まで安泰で、うらやましいです。  ゆみちゃんの実家は、男負け犬の弟がまだ結婚していないので、本家の血筋は風前の灯です。ああ、できることなら、実家に末... [続きを読む]

受信: 2006.09.07 17:00

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