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2006.07.02

夕張市自治体破綻、雑感

 今朝方、メロンを貰った。これは夕張市についてエントリを書けというなんかの神様の思し召しであろうか。しかし、夕張市自治体破綻については、話がどうも腑に落ちない。わけわかんないという感じだ。ま、それでもブログってみる。
 報道などを見るに問題は、基本的には、予算書に記載しない一時借入金が三百億円に達し、これを自転車操業にしていたのが原因である。それはわかる。夕張市の標準財政規模は四十五億円なのだからどう考えても異常な事態だ。
 わからないのは、これだけの額がチェックできなかったのだろうかということ。それはありえないとしか思えない。北海道庁と総務省はわかっていたのだろう。特に北海道庁は夕張市がむちゃな地方債発行をしているとわかっていて認可した経緯がある。
 そう考えると、北海道庁と総務省はどうするつもりだったのだろうか。いや、それが今回の結果ということなのだろうか。
 こうした隠れ借金は夕張市だけではないのではないかと思うが、そのあたりの後続の報道はあまり見かけない。こんなものちょいと2ちゃんねるに書けば一斉に火がつくと思うが、そんなこともないのだろうか。
 私事だが以前沖縄で暮らしていたころ、地域の財政にちょっとだけ関心をもったことがあり、そういえばと思い、財政難の地方団体のリストがあるはずと調べると、昨年十一月九日の読売新聞記事”[どうする地方](2)財政再建への道 危機続く、自治体破綻”に「全国の財政難の市 ワースト23」というリストがあった。


◇全国の財政難の市 ワースト23
(平成15年度 経常収支比率100以上)
1 北海道夕張市 109.8 炭鉱閉山による税収減と、閉山対策事業に伴う公債費増大
2 大阪府高石市 109.7 人件費比率が高く、下水道整備費もかさむ
3 福岡県山田市 107.6 炭鉱閉山以来の構造的な財源不足と、生活保護費など増
4 大阪府泉佐野市 106.6 関西空港関連事業による公債費増
5 大阪府守口市 106.1 施設職員数が多く人件費比率が高い。生活保護費なども増
6 奈良県御所市 105.6 景気低迷による税収減。人件費負担が大きい
7 大阪府摂津市 105.4 モノレール関連事業などで公債費増大。下水道整備費も。
8 和歌山県御坊市 104.9 火力発電所などの固定資産税減と、国からの地方交付税減
9 大阪府四條畷市 104.3 企業が少なく、税基盤がぜい弱。施設整備などで公債費増
10 高知県室戸市 103.5 主要産業の遠洋漁業の不振に伴う税収減
11 北海道三笠市 103.1 炭鉱閉山対策事業費による公債費増
12 大阪市 102.5 地価下落による固定資産税減と、生活保護費など急増
13 北海道歌志内市 102.2 炭鉱閉山事業による公債費増
〃 大阪府池田市 〃 税収減。施設職員多く、人件費比率が高い
〃 兵庫県芦屋市 〃 阪神大震災の復興事業費に伴う公債費増
16 鹿児島県阿久根市 101.7 漁業不振による税収減。地方交付税、補助金の減少
17 奈良県大和高田市 101.6 人口減少と高齢化に伴う税収減。ハコモノ建設で公債費増
18 大阪府豊中市 101.3 バブル以後の税収減が激しい人件費比率も高い
19 神戸市 100.9 阪神大震災の復興事業に伴う公債費などで3兆円超の市債
〃 大阪府泉南市 〃 関西空港関連事業による公債費増。人件費比率も高い
21 大阪府門真市 100.8 施設職員数が多く、人件費比率も高い。生活保護費など増
22 北海道赤平市 100.6 福祉施設直営による人件費負担と、炭鉱閉山対策事業
23 大阪府東大阪市 100.2 税収減が激しいうえ、生活保護費などが大幅増

 なーんだ、不正なんかしなくても夕張市が一位じゃん。
 と笑う場合でもない。ワーストのリストを見ていると団栗の背比べといった感じもあるので、不正規模によっては上位ランク外から次なる破産自治体は出てくるのだろう。その意味で、今回の問題はとりわけ夕張市固有の問題というのはあったのだろう。
 特に、夕張市にしてみると、それまで手厚い地方交付税が得られる元になっていた産炭地域振興臨時措置法が二〇〇一年に失効したことは大きな打撃だっただろう。予想できないことではないにせよ。
 さらにその元になったのは、産炭地として栄えていたのがさびれたから。現在は往時の人口の十分の一になったという話も聞く。老人の比率が高いとも聞くがと、ネットを見るとちと古いが、北海道の高齢化率の状況(参照)のデータがあった。

人口 高齢化率 高齢化伸び率
泊村 2,122 35.8 0.1
神恵内村 1,312 35.6 -0.7
積丹町 3,409 33.3 0.9
三笠市 14,323 32.7 1.3
夕張市 15,948 32.6 1.5

 夕張市は惜しくも高齢化率で五位だが、入賞の自治体は規模が小さく高齢化伸び率も小さい。ま、これは問題外の部類だろう。すると、ここでも実質最悪は夕張市ということになる。
 高齢化が進んでいる地方自治体が活気を取り戻すのは難しいものだなと、当初こうした表を見ていて思っていたのだが、エントリ書きながら、ちと考えが変わった。
 日経”夕張市の実質赤字288億円・昨年度分、道が中間報告”(参照)によると、「赤字の内訳を見ると普通会計が145億円、観光など公営事業会計で130億円など複数の会計にわたる」とのこと。それはあまりにむちゃくちゃ。なんでこんなむちゃが突っ走れたのか?
 これって、老人たちの暴走、なんじゃないのか?
 後藤健二市長についてちょっと調べてみると、二〇〇三年の統一地方選挙で初当選。助役から市長になった。市職員としての経歴は四十年にわたる。市行政は裏の裏まで知っている人物。
 とすると、今回の隠れ帳簿がいつ開始されたのか気になる。
 今回の問題の構造的な背景は、産炭地域振興臨時措置法をもとにした地方交付税が二〇〇一年同法の失効に伴い廃しされたことにある。隠れ帳簿がもし後藤健二市長が助役の時代に存在していたなら、その隠蔽としての市長選だったんじゃないか。そしてそのことをよーくわかっていた人々たちでことが進めめられていたのでは……陰謀論? ま、この隠れ帳簿の経緯を明らかにしてもらいたいもんだとは思う。

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「社会」カテゴリの記事

コメント

大阪市も財政難なのですね。
大阪府が財政難で市には比較的余裕がある、というイメージだったので驚きです。

投稿: 棚旗織 | 2006.07.02 19:45

夕張は特殊事情で、一種の計画倒産だと思います
地域の有力者(リゾート関連)や議員、選挙民一体化した
無謀な公費のむさぼりが行われていたので
他の市町村とは事情が違うでしょう

道が起債を認めた経緯が、不透明です

投稿: メロン | 2006.07.02 23:12

ちょっと前にこんなエントリがありました。
http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/e/9ee7bb37736c8bce968b094e8a97efc7

地方債ってコワイな~と思った。
地方債を大量に買ってる銀行&CDSを引き受けてる保険会社ってコワイな~と思った。
ひいては国債も?
ドミノ倒しになりそう。

投稿: Poo | 2006.07.03 01:16

東京の人は北海道の政界事情に疎い人が多いな。2ちゃんねるで時給970円でスレッド立ててる工作員は東京在住者が多いから北海道の政界雑誌は買ってないのだろう。夕張市は衆議院小選挙区でいうと北海道4区、元佐藤静雄自民党道連会長の選挙地盤。三セク税金投入を事実上決定したのは佐藤静雄。夕張、赤平、歌志内の各炭鉱があった大昔は社会党の地盤でその頃の財政は健全だったが、自民党は社会党と労組をつぶすために炭鉱をつぶし、佐藤静雄主導の税金投入・利益誘導により保守票の票田と化した。意味の無い税金投入を続けさせたのは自民党道連。自民党政治が利益誘導し、利益誘導が自民党政治を強くする、という悪循環。赤字は全部後回し。破綻させたくてもできなかったのはそのため。でもそれももう限界。「郵政民営化」選挙で民主が北海道4区で勝ったのは、利益誘導にうんざりした札幌市部の有権者の浮動票が民主に流れたから。北海道の保守は中央密着利益誘導派と革新勢力提携派に分裂している。佐藤静雄一派にもう政治力が無いと知事が判断したからこそできた自治体倒産。

投稿: 建設部建築局建築整備課K | 2006.07.03 02:36

総務省はわかりかねるけど、北海道庁とかは
見たくないものは見ないふりをしていただけじゃないかな。
北海道は道そのものも含めてどこもエライ状態な訳で、
はっきり言って打てるだけの手を打ってもどうにもならない段階だと思われます。
(それこそ非難ゴウゴウの基本サービスの放棄とかまでしたら別かもしれませんが)
ただ夕張市の場合は、他の自治体と違って(以上に?)おそらく違法行為か法の穴を潜るような際どいことをやっていたはずです。

10年後に地財計画が変わったら、北海道にはどんな人が残り、どんな地域になるのか…

投稿: Void | 2006.07.03 05:42

夕張市が破綻したことは、TVのニュースで知った。
特に私自身は驚くこともなく、なんとなく聞き流した感じだった。改めて、このブログを見て疑問に感じたことがある。
夕張市が破綻するとはどういう意味かと言うことだ。

1、破綻したというのは、誰が宣言して決めるのか
2、破綻すると、夕張市の市民はどうなるのか
3、銀行のように公的資金が投入されるのか

と単純なことだ。会社と個人と違って、自治体の破綻ということは、イメージがしずらいと思った。

投稿: | 2006.07.03 08:22

関西、特に大阪府下ばかりですが何かあるんですかねぇ。

投稿: 無粋な人 | 2006.07.03 11:01

>無粋な人

上で『建設部建築局建築整備課K』氏が述べたような事情があるのかも。

投稿: anonymous | 2006.07.03 12:30

 大阪府下で財政難が多いですね。昨日の東大阪市長選では日共党員市長が誕生しました。元日共党員としては喜べないです。滋賀県では社民が指示する女性県知事が誕生です。
 驚き桃の木山椒の木。
 なんか関西を中心に地殻変動があるでしょうか。
 コメントにお返事ありがとうございます。
 私のブログを読んでいただいているとはとても嬉しく存じます。ありがとうございます。
 今回は私の「仮面ライダー」1号の藤岡弘さん(当時芸名)現在芸名「藤岡弘、」さんについての思い出、藤岡さん出演の映画「日本沈没」から日本人移民への想像など、書いてみました。
 どうぞまたお読みになってくださいませ。
 他の皆様もぜひどうぞ。
 

投稿: うみおくれクラブ | 2006.07.03 13:25

大阪市についてはこれを見て笑ってやってください。
http://www.osaka-minkoku.info/osaka/osaka.htm
他の大阪府の自治体も推して知るべしでしょう。
徐々に色々なことが表に出てきつつありますが。

投稿: tige | 2006.07.03 21:28

>> 建設部建築局建築整備課K

北海道の政界事情に詳しい東京人なんていないよそりゃ(笑)
あと政界雑誌ってのも知らないと思う。
要するにローカル版噂の真相なんで、真相もないとは限らないが
あんまり真に受けるのもどうかと。

投稿: | 2006.07.03 22:40

夕張市は北海道小選挙区10区、地元代議士は民主党小平忠正、自民党は小泉チルドレンの飯島夕雁。佐藤静雄ネタは釣り?

投稿: 北海道民 | 2006.07.04 17:01

夕張市の借金がいつの間にやら630億に膨れています。
続報が乏しいのはなぜなんでしょうかね。

投稿: takeyan | 2006.07.07 01:10

夕張ではないけど、道民です。
関係ないかもしれませんが、近くの自治体では職員の退職金つみたての残高が100万くらいしか残っていない、という、噂を聞きました。
基本的に、どこも同じ。

投稿: 道民 | 2006.07.07 15:47

夕張の破綻は元は炭鉱の破綻からである。
この炭鉱の破綻は、世界的なエネルギー需要の転換、それによる国策の転換が大きい。
だが、個々の炭鉱会社の破綻に付いては当時の労働組合の責任が大きい。

炭鉱夫はもともと危険な職業であるため給料が高かった。
一般市民の2倍から3倍だったとされる。そして、彼らは明日死ぬかもしれないという意識もあって、「宵越しの金は持たない」という傾向が強かった。つまり貯金など全くしない浪費家ぞろいだった。

その後、技術革新などにより危険度が減少しても炭鉱労働組合は給料の減額を受け入れなかった。
そして気がつけば日本の石炭は世界一高くなっていた。
夕張の末期のころ、夕張炭の値段はオーストリア炭の10倍ほどになっていたと記憶している。この高値の原点は条件の悪い坑道などもあるが大半は人件費である。
国は国策として、この高い石炭を電力会社(北海道電力)や各地の製鉄会社に買い取らせていた。

しかし、こんなことは続かない。
国と製鉄会社は夕張炭の買い取り量を次第に減らすことで合意した。
当然、炭鉱会社の経営は苦しくなった。
炭鉱の労働組合はこれを認めなかった。彼らは当時の社会党の国会議員と共に、国策として高い夕張の石炭を企業に買い取らせるべきだと運動した。高い石炭を使用したら製品である鉄も高くなってしまい国際競争に勝てないと指摘されると、高い値段の鉄を国策として自動車会社などに引き受けさせるべきだと主張した。

資本主義、国際競争、その他を全く考慮していない共産主義者の主張である。
ちなみに先日も北海道新聞で、夕張の破綻に付いて、当時の社会党系の活動家の人が、国策として石炭の買取を続けていれば夕張の破綻はなかったと主張していた。未だに判っていないようである。

当時の政府は幸いにも自民党であり、こんな馬鹿な主張は通らなかった。夕張の石炭を高値で買い続けるのは、炭鉱夫に浪費させるためでしかなかったのだから。

そして、炭鉱会社は破産した。
この時、よくある話になった。破産した会社は従業員に退職金を払えなかったのだ。

ここで、労働組合と社会党がまたとんでもない主張をした。
破産した炭鉱会社の炭鉱労働者の退職金を国が払うべきだというものであった。
また、無茶苦茶な話であるが、なんとこれが通ってしまったのである。
当時の炭鉱労働組合は社会党系でも最有力の組合であり、国会議員も抱えていた。
恐ろしい話であるが、夕張市は破産した炭鉱会社が所有していた社員住宅や病院を、資金を退職金に当てるという約束で高値で買い取ったのである。

実はこれが、夕張市の破綻の第1歩であった。
老朽化した施設を高値で買い取りそれの維持コストまで支払うことになったのである。

夕張市はその後も「国の金」に頼って市の維持を図った。

実を言うと夕張地区の賃金は高い。
現在はそうでもないが、昔はすごかった。
これは、高額な炭鉱労働者に引きずられたためである。
従って、市職員の給与も高額だった。炭鉱が無くなって、市の財政が悪化しても、市職員の給料は下がらなかった。

もっと問題だったのは炭鉱夫の再就職である。
彼らは高額の賃金に慣れていた。更に炭鉱夫としての知識と技能しかなかった。
閉山後、札幌や苫小牧に移住したもと炭鉱マンが再就職斡旋で提示された給料を見ると3分の一から5分の一になったそうである。

夕張市は、市自ら無理な観光事業を展開し、元炭鉱マンが納得するような給料を出していたという。

破綻したのは当然の結果である。

夕張に住む親戚から聞いているが、
夕張の山と市は炭鉱労働組合に食い尽くされたというのが事実である。

投稿: 北海道人 | 2006.07.15 13:03

夕張市の職員です。夕張市が炭鉱会社の職員住宅や病院などを買い取る形で炭鉱の整理をさせられたのが財政破綻の発端であるのは確かです。また、前市長の在任中の24年間は観光事業などの積極策について市職員内でも異論があったが取上げられることはなかったと聞いています。

投稿: yubari0359 | 2006.07.21 06:07

どうみても「建設部建築局建築整備課K」より「北海道人」の方の話がまとも。w

投稿: p | 2006.11.23 14:19

 夕張市の破綻で元財務大臣の塩爺が言っていたのだが、「野放しにした住民が悪い。彼らは市の方針に賛成したのだから。」。それは違うような気がするが、とりあえず、気がすすまないが私の市役所にメールしてみた。「私たちの町は夕張市みたいにならないだろうね。財政に疎いから分かるように誰か説明してくれないか」とね。
 もっと早くこのブログを見ていたら「隠れ借金はないかね」と尋ねたのに惜しいことをした。今度役人がその説明をしにくるかもしれないからそう尋ねてみよう。

投稿: 旅人 | 2006.11.26 20:44

北海道人の方書き込み貴方炭鉱で実際働いたことありますか?
日の当たらない地底1000M地点での重労働、想像できますか?
地圧のかかった坑道がどれほど危険かわかりますか?
坑内にも入ったこともない人間が今給料がたかかっただとか色々
いうのはいかがなものか。
夕張の破綻のはじまりは北炭の閉山処理ですよ。
まともな閉山処理をせず、夕張市におんぶに抱っこの処理それに乗せられた当時の市長ほか市会議員、役人中央の政治家全部グルです。
三菱が経営してた大夕張閉山のとき従業員の再就職先は関連会社で大半
雇用しましたね。
跡地は住宅は解体し更地で国にかえしていますね。
評論家など市民にも責任あるかの言頓珍漢もはなはだしい、監督官庁
が解らないものが一般市民が解るはずがないでしょう。
再建案は役人、政治家の発想では夕張市は無くなってしまいます。
銀行が再建策を私企業にするのとおなじ、経費を削ることだけの事しか
考えられていない、発想が積極的な考えではないもっと人が住める
また人を集めれることたとえば医療特区または公営カジノまったく違った発想をしないと再建は困難外国のお金持ちを呼び込むような発想
医療特区は老人医療等で他の地区からも夕張で楽な余生を送ることが
できるような極端な発想の転換が必要とおもいます。
今の夕張市の再建案は市役所の役人が逃げ出すような案、市民、特に年配の苦労された方々が暮らしていけないでわないですか。
政治家は良いことはテレビなどで話しますが、夕張の破綻劇は見せしめ
にみえます、拓銀の破綻のときのように。

投稿: 大湯張子 | 2007.01.11 13:39

大湯張子様、

三菱大夕張は閉山、会社整理であり、北炭は倒産でした。
倒産した企業に何を期待するのでしょうか。

私の知人の一人の会社は倒産し、彼は退職金どころか月給の残りすら満足に受け取れませんでした。廃社屋は赤サビシャッターを曝したままです。
これが倒産です。
退職金を受け取れる倒産なんて稀です。北炭の例はとっても恵まれているのです。

別の知人の会社は、経営が苦しいとの話で、社長以下従業員全員の話し合いに成り、従業員全員が一律に賃金3割カットになりました。
倒産を避けるためにはそうするしかなかったのです。

炭鉱員の方々が危険な作業を行っていたのは理解しています。
ですが残念ながら、賃金は経済原理で決まります。
努力はお金を得るための必要条件ではありますが充分条件ではありません。努力しても報われない人などこの世にいくらでもいます。

北海道で最後に残った釧路の太平洋炭鉱の従業員の給料は末期にはとっても安くなっていました。炭鉱員でも関係ないのです。
石炭が売れなくなったのは時代の流れです。現在では一般住宅でも石炭ストーブの使用は稀です。みんな便利なガスや石油に移っています。
売れない物を掘っても仕方がありません。

会社の経営が苦しくなっても自分たちの給料を減らすことを許さなかったのが北炭の従業員ではないでしょうか。

一般市民に市の財政状況がわかるはずがないという意見には怒りを覚えます。
私は一瞬、夕張を訪れただけですが、それでもおかしいと感じました。
あの、ロボット館とかいう施設は何でしょうか、また変な動物模型を展示していた施設は???
素人目に見ても大赤字だったと思います。
誰も、市議会でも問題にならなかったというのは、不思議というしかありません。

先日、夕張メロン城の工場長とかいう方がテレビで、
「これからは経営を考えて、売れない物は作らないようにしたい。」
と話していました。
これまでは経営なんて考えていなかったようですね。

「わからなかった」ではなくて、「わかりたくなかった」というのが本当ではないのですか?

上に夕張市の職員の方が、前市長時代には物を言える雰囲気ではなかった、と書かれていますが、まあ、確かにそうだったのでしょう。
ところで、まさかとは思いますが、「雰囲気」だけで、免責されると考えてはいないでしょうね。
「雰囲気」だけで許されるなら、全国の多重債務者は全員免責です。

夕張の再建に付いても、「特区」だの「カジノ」だのまた特別扱いを求めるのはいかがな物でしょうか。

日本には、過疎地で住民減少と財政難に喘ぐ自治体はいくらでもあります。
現在、日本国の財政事情は大変苦しい物であり、これら困窮した自治体全てを救済する力など国にはありません。
国としては、それらの自治体をある程度公平に扱う必要があります。
夕張だけを特別扱いには出来ませんし、そうするべきでもないでしょう。

現在、北海道が夕張の借金の利子補填の形で既に財政援助を行っています。
この金は北海道民の税金です。夕張につぎ込まれた分、他の自治体に回る金が減るのです。
私の居住している自治体も多分にもれず財政難です。余分な金など無いのです。経費を削るのなんて当たり前です。

北海道の旧産炭地に限っても歌志内、三笠、赤平と幾つもあり、全てが財政難に喘いでいます。でも夕張ほど極端な借金を抱えてはいないのです。

財政難は、一般市民にはわかるはずが無い、だから責任も無い。自分たちの目が節穴だった事を棚に上げ、再建には特別扱いを要求する。
こんな理屈で、世間一般の同情や共感を得られるとお考えでしょうか?
旧北炭の従業員の主張も、夕張では認められたかもしれませんが、他から見れば屁理屈もいいところであり、故に、北炭救済の話は出なかったのです。

現在の夕張市民に必要なのは、自分たち一人ひとりが、被害者ではなく、加害者なのだという自覚を持つことだと考えます。
自分たちが、国と北海道の経済に悪影響を与え、夕張市以外の住民の払った税金を吸い取っているという自覚を持つべきです。

夕張の方々がそのような意識を持ち、何もないところから自力でやり直そうという気概を見せるのであれば、私も援助を行うのはやぶさかではありません。

投稿: 北海道人 | 2007.03.04 11:52

要するに夕張市は、大湯張子さんのような自分達の産業が
廃れているにも関わらず、権利の主張ばかりしている人が
多すぎたせいでつぶれたという事ですか。

投稿: | 2007.05.17 02:06

色々な考え方がありますね。
当時の国のエネルギー政策で石炭にたより、その恩恵
を受けたのは日本国民皆ではないかな?
いま夕張が破綻し色々言うけど要は市の職員も生活できないようでは、気がつけば誰も住めない所になっていると言う事ですね。
阿部総理が言う美しい国は、いらない優しい国にして欲しい、人に優しく自然に優しく老いても、
安心して生きていける国、子供達が安全に育っていける国そんな国を目指してほしね。
夕張も人々が希望をもって生きていけるように
皆応援しようよ。
いまさら誰のせいだとか炭坑夫がどうのいっても
破綻してしまたのは、事実だからね。

投稿: 地上人 | 2007.09.05 19:11

北海道人の方書き込み貴方炭鉱で実際働いたことありますか?
日の当たらない地底1000M地点での重労働、想像できますか?
地圧のかかった坑道がどれほど危険かわかりますか?
坑内にも入ったこともない人間が今給料がたかかっただとか色々
いうのはいかがなものか。
(青函トンネルのほうが過酷で低賃金で長時間の重労働でした。労働組合よるストで優遇された賃金をもらえたのはよかったがその分人件費がかさみ経営を圧迫して倒産したのは、結局自分で自分の首をしめたようなもんですね。)

投稿: とほほ | 2009.08.12 02:31

北炭か?
たしかに、優遇されてたね。
最後はばんざいして、パンクでしょ?

オイラ?
父親が住友赤平だったよ。
末期は酷かったよ。稼ぎ。
事業所としての赤平砿業所が住友石炭鉱業(株)から分離されて住友石炭赤平炭砿(株)になり、住友石炭の直轄砿員は全員下請出向(赤平技術サービス・赤平厚生サービス・赤平ボーリンクサービス)。

炭労?
赤平がダメになってきた時は、完全にやくただずだったね。
でも北炭系には熱心だったね。
北炭向けには、全員一万円カンパなんてやりやがって。

北炭=三井系の炭砿って、やりたい放題だったね。
戦時中からの企業体質だったみたい。
オヤジがよく話している。
潰れたあとも、企業誘致とかの努力もやらないで地域崩壊の後始末は自治体に丸投げでしたね。夕張・三笠・歌志内・芦別。
今をおもえば。

なんだかんだでも赤平は、赤平炭砿閉山に絡んで住友が誘致した企業はいまだしっかり稼動してますね。
ちょっと世間をにぎわせましたけど。
(冷凍食品の会社ね。ちょいと前まで住友石炭鉱業の持分法適用会社でした。あと、紙屋さんにも水利権で絡んでいます。)
(炭砿の購買会社は、有名なピンク色の看板になっちゃってビックリしました。)
市役所主体でやった奴はダメでしたね。(花と養殖とお城・観光関連)
やっぱり役所主体で興した企業ってダメなんですね。

もと赤平人のたわごとでした。

管理人様へ。
夕張の話からずれてしまいました。
大変申し訳ありませんでした。
問題あるようでしたら、容赦なく記事削除をお願いします。

投稿: | 2009.09.20 21:51

ドバイみたいなもんだな

投稿: | 2010.08.14 15:15

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» 「がんばれ、夕張!」 [HPO:機密日誌]
夕張市にお邪魔している。再建にかける熱意を随所に感じる。 夕張市が破綻した原因は、観光開発にお金を使いすぎたことと、炭鉱の閉山にお金がかかりすぎたことだと説明をいただいた。 夕張市 - Wikipedia 昔の炭鉱の入り口に立っていた看板。 ちなみに「出稼」とは「出勤率... [続きを読む]

受信: 2009.09.18 23:01

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