[書評]藤巻健史の5年後にお金持ちになる「資産運用」入門
先日石原真理絵がNHKの「英語でしゃべらナイト」(参照)に出るらしいとステラを見ていて知り、適当に録画しておいたら、定期録画だったらしく藤巻健史(参照)の回が入っていてついでに見た。存外に面白かった。話のネタは粗方、「藤巻健史の5年後にお金持ちになる「資産運用」入門」(参照)とかぶっているのでふーんまたかと思ったが、本と違って、ほぉと思ったのは、アメリカ人のビジネスの五時以降のことだった。
九時から五時のビジネスにおいては藤巻もひけをとらないとのことだし、それは当然そうだろうが、五時以降酒も入った付き合いの話では教養がないとだめだという。私はあまりそうした経験があるわけではないが、ああ、あれだよなとちょっと思った。あれというのは、彼らというか若いビジネス・エリートの話題がけっこうアートに熱いのだった。
私はあまりアートに詳しいわけではないというか今ではさっぱりだが、十代後半から三十代くらいよく展示会とか見て回った。池袋セゾン美術館の会員だったし、東京都庭園美術館もよく通った。ので、外人たちのアートの話で、なんだったかちょっとあれはこうだみたいなことを言うと、お?このジャパニーズ小僧なんでそんなアートに関心があるとかいう感じだった。その他、歴史の話とか聖書のこととか……日本人のビジネスマンだとあまりそういうのに関心ないのに……と思ったものだった。まあ、しかし、考えようによってはスノッブな話でもある。
書籍「藤巻健史の5年後にお金持ちになる「資産運用」入門」だが、これはけっこう面白い。さらっと書かれているのだが、裏にはこういうのがある。
血ヘドを三度吐くくらい悩まないと、ディーラーとして大成しません。優秀なディーラーは、クビになって路頭に迷う心配をした経験が何度もあると思います。
そうなんだろうなと思う。
藤巻健史の 5年後にお金持ちになる 「資産運用」入門 |
| 固定リンク
「書評」カテゴリの記事
- [書評] ポリアモリー 恋愛革命(デボラ・アナポール)(2018.04.02)
- [書評] フランス人 この奇妙な人たち(ポリー・プラット)(2018.03.29)
- [書評] ストーリー式記憶法(山口真由)(2018.03.26)
- [書評] ポリアモリー 複数の愛を生きる(深海菊絵)(2018.03.28)
- [書評] 回避性愛着障害(岡田尊司)(2018.03.27)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
>三十代前半の人なら主婦を含めてこれを一読しておくことで二十年後人生変わりますよ、たぶん。
たぶん。の後に。嘘だ馬鹿。が入れば神。
投稿: 私 | 2006.06.27 20:42
モルガンだと東海岸出身の「良家の子女」が多いでしょうからartだとかphilosophyの話題は日常茶飯事でしょう。
今でも、財を成したビジネスエリートの趣味といったら美術品収集、それもレパートリーが広くて古代中国の青銅器やら浮世絵やらを香港・東京まで買いに来るそうで。浮世離れした話です。
投稿: F.Nakajima | 2006.06.27 23:24
そういえばいつぞやのNHKの日曜美術館で現代美術の著名なコレクターという肩書きであのノートン先生がでてましたね
投稿: 焦 | 2006.06.29 10:00