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2006.04.03

[書評]純情きらり(NHK朝ドラ)

 いつまで見続けるかまるでわからないが、NHKの朝ドラ、「純情きらり」(参照)を見ることにした。朝ドラを見るのは沖縄で見ていた「ちゅらさん」以来になる、といって、これもけっこう歯抜けのように見ていたが。で、なぜ、純情きらり?
 いくつかウィークな理由が重なって、ま、見るかなということ。一つ、浅野妙子(参照)が脚本だから。極東ブログ: [書評]秋日子かく語りき(大島弓子)(参照)の「ちょっと待って、神様」がよかったのと、それと「アイ'ム ホーム」がよかったから。四十歳を超えないとわかりづらい人間の哀しみみたいのが現代なのによく描ける希有な作家に思える。

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火の山 山猿記
 それと、津島佑子(参照)の作品だから。彼女の作品は一時期まできちんと読んでいた。初期の作品のほうがある意味でニューヨーカーとかに載せてもおかしくない技巧性があるように思えたが、だんだんその父の力みたいなのが突出して不思議に思った。そのせいか、気になっているわりになんとなく避けていた。
 三つ目は、時代。先日、山本七平「昭和東京ものがたり」、「静かなる細き声 山本七平ライブラリー」収録(参照)を読んで昭和初期の時代をもっと庶民的なアングル(風俗とか当時の気風の中)で考えたいと思ったこと。なんつうか、日中十五年戦争史観とでもいうようなものと、素っ頓狂な日本懐古みたいな両極端のなかで、父の時代を見直してみたいなというのがある。
 それで第一回をとりあえず見た。特にどってことはない。さりげなく死の視線とでもいうものが入っていくような予感はある。ま、興味が続くかどうか。
 原作の「火の山 山猿記」()はドラマの展開に合わせて読むかもしれない。
cover
楡家の人びと
 ふと、そういえば、と思い出す。昔銀河テレビとかだったドラマで「楡家の人びと」()を見ながら原作も読んだ。これは読んでおいて、後にいろいろとよかったものだった。

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