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2006.04.04

ドミノピザあれこれ

 宅配ピザで有名なドミノピザ創始者トーマス・S・モナハン(Thomas Stephen Monaghan)による構想・資金提供で、フロリダ州に厳格なカトリック教徒の街「アベ・マリア」ができるという話(参照)だが、まあ、日本人にしてみると、ふーん、やればぁ、というくらいの反応だろう。米国の社会に詳しい人なら、ああ、またアレか(参照)と思うだろう。ま、そういうことだ。
 「アベ・マリア」はフロリダ州ネープルズの東方約四〇キロの地域にできる。領域は二千ヘクタールほど。すでに着工され来年の夏くらいからは人が住み始めるらしい。十年後には三万人を超える街になるという話もあるそうだ。街のシンボルはカトリック系アベ・マリア大学。教会はもちろんある。ここに全米一の高さの、といっても二十メートルほどらしいが、十字架を立てるそうだ。もちろん、反対者も多くすったもんだはあるかもしれない。
 話はモナハンなのだが、私はなんとく孤児だと聞いていて、そう思っていた。そしてカトリックの孤児院で育ったから井上ひさしのように敬虔なカトリック教徒になったのだと思っていた。あ、いや事実誤認があるな。
 モナハンだが英語のウィッキペディアの説明が興味深い(参照)。


After his father died, Monaghan's mother had difficulties as a single mother, and Monaghan ended up in a Catholic orphanage. The nuns there inspired his devotion to the Catholic faith and he eventually entered a minor seminary, with the desire to eventually become a priest. He was eventually expelled from the seminary for a series of disciplinary infractions (starting a pillow fight, talking in study hall, arriving late for chapel, etc.).

 四歳のときに父に死なれ母一人で育てきれないということでカトリック系の孤児院に預けられ、若い頃は聖職を志したようではあるが、私ことアリョーシャ・カラマーゾフ五世のように、でもないか、挫折したようだ。当初から敬虔というわけでもないかったということだ。
 え?と思ったのは今日の彼に至るコンヴァージョンは人生の半ばであり、きっかけはC.S.ルイスの著作だというのだ。そりゃナルニア国ものがたり「ライオンと魔女」(参照)じゃないかと私のように思う人もいるだろうが、ちょっと違う。

After reading Mere Christianity by Christian author C.S. Lewis in 1989, Monaghan was shaken by what he considered his sinful pride and ego. He took two years off from Domino's to examine his life and explore religious goals.

 つうわけで、「キリスト教の精髄」(参照)を読んで人生の転機、そして、軌道に乗っていたドミノ・ピザの経営からも二年ほど離れたというのだ。
 でだ、まったくもって恥ずかしい話なのだが、私も若いころ「キリスト教の精髄」は読んだのだよ。さっぱりわかんなかったというか、退屈きわまる書籍で現在内容についてなんの記憶もない。私としてはちょっとお勧めできないのだけど、私の周りの人はけっこう感動してたみたいだから云々。
 話は、だから、ドミノ・ピザだ。英語だと、Domino's Pizza。ドミノのピザ? なんでドミノのピザなのかっていうか、ドミノって人の名前か、と。答えは、ウィッキペディアにあった(参照)。

The origins of Domino's Pizza began in 1960 when Tom Monaghan and his brother James bought a local pizzeria in Ypsilanti, Michigan named Dominick's Pizza. The deal was secured by a $75 down payment and the brothers borrowed $500 to pay for the store. Eight months later, James quit the partnership and traded his half of the business to Tom for a used Volkswagen Beetle. With Tom Monaghan as sole owner of the company, Dominick's Pizza became Domino's Pizza.

 ビジネスの発端は、イプシランティにあるドミニックのピザという店を買い取ったことらしい。それでドミニックがドミノになったというのだが、ま、そういうことらしい。フランチャイズで大きくなって昨年時点で五十五か国七千八七五店舗。この分野全米二位。マスコット戦略がよかったらしいというのだが、ノイド(参照)とか知ってる?
 日本に上陸したのは一九八五年らしい。日本法人のサイトにはこうある(参照)。

A1 日本で最初の宅配ピザはドミノって本当?
いまでは日常的となった宅配ピザですが、日本での歴史は1985年9月にドミノ・ピザ恵比寿店がオープンした時に始まりました。以来およそ20年に渡って多くの宅配ピザチェーン店で利用されているシステムや厨房機器のほとんどが、ドミノによって導入されたものなのです。

 ちなみに、花見会場がわかればそこへの配達してくれるのだそうだ。
 日本の代表はヒガ・アーネスト・マツオ(参照

 1985年に日本でドミノ・ピザビジネスを始めようとしたとき、今日の大成功を誰も予想していなかったでしょう。しかし、私には確信がありました。人と同じことをしていては成功できない。ユニークな発想、ユニークなシステムこそが、21世紀の成功を収めるためのキーワードだと。
 経済の急成長という追い風にも乗って、宅配ピザというユニークなビジネスは、その利便性とスピーディなサービスが時代の要求と人々のライフスタイルの変化に見事に適合し、予想を上回る急成長を遂げました。

 ヒガさんはハワイ生まれ日系三世とのこと(参照)だが、名前から想像するにウチナーンチュでしょう。どこの門中なんだろか。
 そういえば、沖縄で暮らしていたころはよくピザを食べました。ドミノじゃないです。Anthony's Pizzaですよ。

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コメント

finalventさん、こんにちは、

C.S.ルイスのナルニアシリーズの根底にあるのは、彼自身の宗教観だと思います。特に「さいごの戦い」はキリスト教的世界観だと思います。なんというか、類推にすぎないのですが、地域、土着的なものと、キリスト教的な「聖なるもの」を分けて考えていたのではないでしょうか?だからこそ、みずたまりからいける複数の世界があって、それぞれが生成と消滅を迎えるという世界観を提示したのではないでしょうか?

まとまりませんが、ルイスの宗教観については興味をもっています。

投稿: ひでき | 2006.04.05 10:01

ピッザァと言ったら、シェイキィーズ♪

投稿: くれふ | 2006.04.05 12:22

こんんちは 色々調べていたらこちらに辿り着きました。
というのも、ドミノピザが日本に上陸した時の初代CMに出ていた女の子は私の家内なのです。ネット上のどこかに画像が落ちてないか探してました(笑)

投稿: なおっぷ | 2007.10.29 23:16

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