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2006.02.19

風邪の話

 風邪をひいて熱があると知人が言う。おい、それは風邪じゃないぞ、急げ、と病院へと促したところ、即インフルエンザの判定が出てタミフル。そして、一晩寝たらケロっとしていた。う、嘘というくらいシャープな効き目を見てちょっと唖然とした。もっと高熱が出てからの処方がいいかもしれないとも思っていたが、即時に判定が出るならなるほどタミフルの機序から考えて速い投与のほうがいいのかもしれない。
 もっとも身近な例とはいえ一例に過ぎないのでこれだけでどうとも言えるものではないのだろうが、こんなに効く薬というものがあっていいのかという疑問も思った。私自身が今年はインフルエンザになっていないからのんきなことを思っていられるのだろうが、これからの人類には、理想的にという限定が付くが、インフルエンザから免れた人生というのがありうるのだろう。現代人(文明社会)ではすでに寄生虫はゼロに等しくなってきている。寄生虫にもいろいろあるにせよ、サナダムシといった類の寄生虫から人類が無縁になるということはありうるのだから、インフルエンザも克服されていいのかもしれない。うーん、なんか変な感じはするが。
 インフルエンザではないが風邪については私はいろいろと民間療法を探るのがすきだ。ネットなどを見ると意外と風邪の対処の民間療法のレパートリーが少ないのだが、かといって私のレパートリーを公表してもちょっとなではあろう。ごく最近までやっていたのは、大量カプサイシンである。よく行く中華料理屋に、うへぇー唐辛子汁みたいな麺がある。人を連れて食いに行ったとき、その臭いだけでも辛くて泣けそうだと言ってが、そんな感じ。給仕のお姉さんも最初はだいじょうぶですか、これはとても辛いですよと厳密な忠告をしてくれたものだ。で、食うと汗が滲む。風邪が抜ける。ということなのだが、いい気になっていたら、先日、腹痛になった。物には限度がある。
 

cover
ぬれマスク先生の
風邪に勝つ本
 風邪の民間療法とまでは言えないのだろうが、「ぬれマスク先生の風邪に勝つ本」(参照)というのが面白い。同著者には同種の別バージョンの本もあるようなのと、この本は二〇〇〇年刊なのでちと情報が古い。タミフルについてはそのずばりの名称はなしに動向だけが期待を込めて書かれている。面白いのは、いわゆる風邪予防の通説を否定していることだ。うがいの効果は否定していないがそれほど効果はないだろうとしている。うがい液も含めてだ。これはたしか最近検証されたように記憶しているが。鼻うがいは危険なのでやめましょうともある。手洗いの効果も疑問視しているが、たしかにその効果の検証というのは見たことがないな。加湿器についても五〇%ほどまででの効果は疑問とされ、それ以上の場合は難しいだろうし、またカビの危険性を説いている。それもそうかな。
 推奨されているのが、標題にもある濡れマスクというのと嚥下を意図的に多くするというものだ。嚥下についてはなるほどそうかなとこの本を読んで私は思った。単純な話、昔の中国人みたいにちょびちょび頻繁にお茶を飲めばいいのだろう。で、濡れマスク。これが言葉だけでは説明がちょっと難しい。というかネットをひくとこの本の説明とは違う商品が出てくる。それは湿気を含んだマスクということ。鼻も覆う。ところが本書の濡れマスクは単純に言えば鼻は覆わない。口をふさぐだけ。これが案外別の効果があるかもしれない(がその話は省略)。
 実際に濡れマスク効果はどんなものかと私も試してみたのだが、なんとも言い難い。悪いとも思わないが、慣れないと違和感はあるし、慣れるまでするか?というのはある。微妙なところだ。
 いわゆる民間療法を超えた部分では、私は少しだけ漢方を学んで応用している、といっても、漢方薬を数種類使い分けるだけだ。あと、ちょっと秘密のハーブを使う。これは秘密。
 そもそもハーブというのは秘密でないといけない。どこが秘密か。壺でよく煮立てて最後に呪文を唱えながら……処女の○毛を加えるのだ。

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コメント

初めまして。いつも楽しく拝見させていただいております。
今回のエントリには仕事柄一言有り、本文の主旨とは関係ないとは思うのですがコメントさせていただきます。
最近外来をしていて、風邪とインフルエンザを差別視している方が非常に多く、いつも説明に難渋しているため、一応。
俗に言う「インフルエンザ」とは「風邪症候群のうち、インフルエンザウイルスによって生じるもの」です。確かに重症化したときの経過など、他のウイルスに比べ要注意なのは確かですが。
けれども、治療としては、通常は老人や基礎疾患持ちなどのCompromized host(易感染性宿主)でない限りはタミフル(症状発症後48時間以内に使用しないといけない)を使うまでもなく、安静、休息、水分・栄養補充、手洗い・うがいと、お決まりのコンビネーションでOKですよ。

投稿: sei00ji当直中 | 2006.02.20 00:11

以前は虫歯があったので、風邪の引き始めには歯根から眼底にかけて頭痛がして、その時点でビタミンCの錠剤飲んだり、睡眠とったりすれば風邪引いても一日二日で済んでました。

虫歯抜いた後、そういう前駆症状がでなくなり、今は頭痛がし始めたら既に拗れてる状態です。

だから鼻水がでそうになったりクシャミしたり、喉が荒れたかな?と思った時点で口腔内消炎剤をスプレーしてます。私にとっては結局これが一番効果的でした。

インフルエンザにも対応できるのかわかりませんが、前の冬とこの冬はこれで一度も風邪ひきませんでした。

鼻うがいというのは、鼻腔用の洗浄液(スプレー)のことなら、私の場合は明らかにやらないよりやった方が効果的でした。うがいというより生理食塩水で鼻腔内を湿らす程度ですが。

投稿: ■□ Neon / himorogi □■ | 2006.02.20 00:24

鼻うがいについてですが、最近、鼻うがい薬(某○林製薬製品)まで買って実践し始めたのですが、本当のところ、何に対してどの程度の効果があると考えるべきでしょうか?
finalventさんのご意見があれば、伺いたいのですが。

投稿: Iwase | 2006.02.20 03:20

Iwaseさん、こんにちは。

鼻うがいについては、同書では、水が耳のほうに回る危険がもあるかもしれないから勧められない、プラス、効果については検証されていない、ということです。

個人的によいというケースもあるのかもしれませんし、だれもがやめなさいということでもないようでした。

私の印象では、鼻うがいするなら、蒸気を吸うというののほうがよさそうな気がします。が、これも検証されてはなさそうですね。

投稿: finalvent | 2006.02.20 09:02

>大量カプサイシンである。

そんなものは風邪に全く効果がないことは、朝鮮人が風邪を引くことから自明だろうよw

投稿: SS | 2006.02.20 12:55

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