中国様のちょっとした小ネタかな
ちょっとした小ネタといったニュースなのだろう。なので、国内の新聞社・通信社の報道を私は見落としているのだろう。いや、もしかして、そこは大人の都合というので報道はなしとか。いや、全然ないわけではなく、話は、中国情報局”中国銀行:元幹部ら4億$横領、ラスベガスで資金洗浄”(参照)にさらっと掲載されている。
中国銀行の元支店長ら5人が、4.85億ドルを着服した上で、ラスベガスのカジノを通して、マネーロンダリング(資金洗浄)を行っていたなどとして、31日に米国で起訴された。2月1日付でボイス・オブ・アメリカ(中国語版)などが伝えた。
日本円にすると五七〇億円くらいか。中国様にしてみるとふーんなくらいのはしたガネなのだろうか。事件の規模というか重要性がよくわからないのだが、不正開始が一九九一年というから十五年。年間だと三八億円……金利を設定するならどの程度かもよくわからない。
この犯罪では奥さん同伴ということなのだが、同記事では四人は移民法違反などの疑いですでに当局に身柄を拘束されているとこのこと。ちょっとこれだけではニュースがいまいちわからないこともあるが、なにしろネタ元は一日付のボイス・オブ・アメリカ中国語版なのだそうだ。え?
ちなみに英語版のVOAの中国関連のニュースを見たが該当ニュースは見かけなかった。とはいえ、このニュース、別段それほどマイナーというわけではなく、BBC”China bankers in US scam charge ”(参照)とかCNN”Chinese bankers, wives indicted”(参照)、ヘラルド・トリビューン(ブルームバーグ)”Ex-China bank managers indicted ”(参照)とごくありふれたニュースである。というか、そろそろ日本国内でも報道が出るころかなと思っているのだが……。
CNNのニュースを見ると奥さん同伴というより偽装結婚のようだ。
They allegedly planned to immigrate to the United States with their wives and gain citizenship through schemes involving phony documents and sham marriages.
よくわからないのだが、カネもって米国にトンヅラということだったのだろうか。そのわりには長期にわたり組織的だし、なんで今頃事件化するのかよくわからない。いやワタシ的には、「オリエンタルカジノ」とか「ギャラクシーカジノ」とか「サンズカジノ」とかの名前がマスコミに登場するようになってから、ゆっくりと中国金銭洗浄の続報を書こうかと思う今日この頃なのだが……なんてフカせるほど事情は知らない。いくつか英文のニュースを読んでもこのニュースの裏というのもよくわからない。
裏なんてないのかもしれない……が、それでもなんでラスベガスなんだろうか。何となく思い当たるのはマカオのカジノに投入される米国資本の増大だ。すでに中国のカジノ用の資本を上回っているようでもある。というあたりで、カネ……金……といえば隣の金さんのことも連想するのだが、そこまで愉快な話をふかしてもなんだし、このエントリはおしまい。
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コメント
ちょっと古い情報ですが。
中国四大国商業銀行の汚職はいままでに発覚、公表されただけでも支店長等42人、最低740億人民元と22.3億米ドルという公金が彼らの海外逃亡と共に消え去っています。こういった中国国内の公金横領、海外逃亡は日常茶飯事になっており、伝統芸である賄賂、コネ、キックバックといったビジネス習慣と相まって中国国内問題の基本構図の中の大きな爆弾として存在しています。
投稿: KK | 2006.02.03 10:32