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2006.02.15

龍井

 自分でも不思議なのだが冬場になると中国緑茶龍井をよく飲む。一日二杯くらい飲むこともある。緑茶は熱気が溜まるとして夏場や香港などでは好まれないから、これでいいのかもしれない。淹れ方は昔風。

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 ガラスのコップに龍井の茶葉を入れ、そして熱湯を注ぐ。最初茶葉は浮く。そのうち踊るように沈んでくる。三分くらいだろうか、その茶葉の踊りを金魚でも見るように眺めつつ、あらかた茶葉が沈み、珊瑚のようになったら、そう飲める熱さでもあるし、飲む。味と香りは日本茶とはもちろん違う。香ばしいのだが焙じ茶のそれではない。茶の若芽の鮮烈な香りもある。
 とそんなこと思って私が大好きな中国通の社員の多い朝日新聞のサイトを見ていたら、龍井の話があった。”西太后から江沢民さん・上海閥まで”(参照)である。

 この龍井茶の中心になる畑はいくつかあるが、中でも「獅(子)峰」。清明節前摘まれるもの(明前)を最上とし、「獅峰明前龍井」として珍重されてきた。清の終わり、西太后はこの畑に専用の18本の茶木を持ち、毎春届けさせていた。現在もその茶木が残されている。
 最近では、江沢民さんを始めとする上海閥の人たちも龍井茶を好んで飲んだ(でいる)と聞く。上海では今も一般的に龍井茶が飲まれている。また、5年ほど前まで北京・人民大会堂(中国の国会議事堂にあたる)で使われていたお茶も龍井茶であった。が、まったく新顔のお茶「得雨活茶」(江西省景徳鎮産)がとって変わった。

 周恩来も龍井が好きだったようだ。私も龍井が好きなのでこうした茶を好む人の心意気がわかるようでもある。江沢民さんとか。西太后様とかも。
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 一般的に言うと中国茶を選ぶのは難しい。あの面倒な茶商を相手にマンツーマンで中国文化の神髄をたたき込まれるというプロセスが幸いにも必要になることすらある。が、龍井は別格と言っていい。簡単に選べる。理由は簡単。国家が管理しているから。そりゃ、国家の要人が飲むのだし。中国の国家の認定品を買えばいい、それだけ。
 龍井の産地もほぼ限定されている。先の記事を引用する。

 獅子峰(通常「獅峰〈しほう〉」と呼ぶ)、梅家塢(ばいかう)、虎砲(こほう)、雲栖(うんせい)、翁家山(おうかざん)などの茶区の総称。
 「龍井」はもともと獅峰にある井戸の名。龍のようにトグロを巻きながら水が沸いていたところから、この名になったなど諸説がある。現在は、整備されてきれいになっている。
 獅峰を最上とし、代々の献上茶となっていたが、10年ほど前からお茶好きの間では、梅家塢のお茶がおいしいと評価されていた。

 そんなところかな。
 最近では龍井以外にも類似の趣向の美味しいお茶が増えてきている。ただ、なんとなく龍井に戻ってしまう。

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コメント

自分は知らずに茶漉しを使っていた(悲)

投稿: トリル | 2006.02.16 19:10

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