民主党永田寿康衆院議員の謝罪、なのか?
先ほど、国会内で行われた民主党永田寿康衆院議員の記者会見を見た。彼は心労だったかで二十三日に東京都内の病院に入院したというあたりで、同日過労で倒れた私も絶妙な、おっちょこちょいだけが通じ合える親近感をもっていた。で、この会見、なんだったのか? 私もまだ疲労感が残るせいなのか、この間、ニュースをフォローしてなかったのか、亀甲様とかスルーちゃったせいなのか、なんだかさっぱりわからなかった。
こういうときは、ソクラテスの原則でもあるが、私に鞭、違う、私は無知、ということから愚考してみるのがいいだろう。愚考のガイドラインは今日付朝日新聞”黒塗りの怪、「送金メール」なぜ信じた? 残る疑問”(参照)としたい。
送受信者同一疑惑
送受信者同一という奇っ怪な話。メールとされるプリントアウトの黒塗り部分の送信者と受信者が同じという、うふふな話がメディアを飛び交っていた。それって本当なのか? その話はどこから出たのか? それをオリガミスト永田は知っていたのか? いや、永田は当初知らなかったらしい。
永田氏が16日の衆院予算委員会で手にしていたメールは、送信者と受信者は黒塗りされていた。それでも永田氏は直後の記者会見で「差出人は堀江(貴文ライブドア)前社長。受取人は社員だ」と明言していた。
ところが朝日新聞の記事が正しければ、民主党は党として別の見解を出していた。
ところが、党の調査で同じ文面のメールを入手したところ、送信者と受信者は、ともに永田氏への情報提供の「仲介者」のアドレスだったという。これが同じメールだったとすれば、永田氏は送金メールの「実物」を入手していなかったことになる。
朝日新聞の同記事では、ここから「永田氏は何を根拠に「差出人は堀江前社長」などと言い切ったのかが問われそうだ」としているが、それはたいした疑問でもないし、さっきの会見でもその回答はあった。フリーランス西○○おっとっと仮にN記者とする謎のフリージャーナリスト、を信頼しており、そこからの口頭情報らしい。
私の疑問は、まず単純に、送受信者同一だったのか? そこが会見ではっきりしなかった。あるいは、はっきりしてましたかね?
もし、送受信者同一だったら、メーラーを使ったメールの転送ですらないことになる。そして、国会という場で国民を愚弄したメカニズムを国民は知りたいと思うのが当然ではないのか。
入手経路疑惑
入手経路が会見でわからなかった。N記者の名前が出るかなと思ったが出なかった。ネットなどでは一部でぼこぼこボーガスが噴いているがジャーナリズム的にはFA(ファイナルアンサー)状態のように見える。オリガミスト永田はさておき、民主党はそのあたりどう考えているのだろう。
現状では、ライブドアの関係者Aが、N記者にタレコミ、それをオリガミスト永田がゲットというスジになっている。ライブドアの関係者Aによる内部告発というのが民主党の筋書きだが、疑惑のメールのようなものには別バージョンがいくつか存在していることから、ライブドアの関係者AがN記者にタレコミのリンケージが直線ではないことも確かだろう。あるいは、N記者からオリガミストへの線が分岐しているのかもしれないが、どうだろうか。
この点については、別バージョンをトレースしていけばわかるように思うし、それは民主党のお家の事情とかもないのだから、それほど難しいことでもないのではないかと思うが、が、が、そこが進まないように見える。
いや、ぶっちゃけ、平沢勝栄衆院議員のパスでトレースすればいいだけのことだが、そのあたりが絶妙にきな臭い。
銀行口座はわかってんのか
朝日新聞の先の記事を離れて会見を聞いていてもう一点私が気になったのは、疑惑の銀行口座だった。永田も民主党というか前原体制幹部はその疑惑の銀行口座を知っているということだ。そのあたりが、先週の党首討論での前原誠司民主党代表の強気の元でもあり、国政調査権の発動の連呼の元でもあった。
こんなメールとも言えないような怪文書をもとに国政調査権を振るうというのはちょっとまともな民主主義国家市民の発想とも思えないが、大手新聞社では日経も支持していて、日経さんオイオイなのか、そうでもしなければダメなのか……微妙で納得せい、と。
話を少し戻して、メールのようなものの問題より、その銀行口座から関連情報は出ないのだろうか。
話の流れを見ていると、それこそが、ライブドアの関係者Aの口座でもあるのだろうなとは思うが。
おまけ……民主党ってどうよ?
民主党ってどうよ?については、まあ、なるようになるのだろうなと思う。あと、私はこれで民主党を見限ってはいない。
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