シンガポールにおける政府系出会い系
英語の"Social Development Unit"をなんと訳すか。英辞郎をひいたらなんも出てこなかった。Unitを消して"Social Development"なら出てくる。「社会開発」とか「社会的発展」とか。"Social Development Research Center"だと(財)社会開発研究センターだそうだ。ふーん。これも何かのご縁というものだ。ちとサイトを覗く。事業分野とやらを見る(参照)。
財団法人社会開発研究センターでは、以下の事業分野において、研究調査業務を行っております。
・計画制度・計画システムの研究・提案
・国土計画・広域圏計画・市町村計画の調査・立案
・地区整備・施設整備の計画・管理
・調査研究・計画づくりのコーディネート・情報交換等
・地域振興・産業振興
・福祉介護計画
・行 政 経 営
・教育・人材育成
わかんない……五十秒沈黙……はっ、復活。
話を戻して、"Social Development Unit"だが、内容面でずばり言うと、子作り促進センター、というか、違うか。シンガポールのお役所だ。
ネットを見ると東証のサイトに記事がある。"お見合いだって国家事業、図書館だって出会いの場 "(参照)より。
「社会開発局(Social Development Unit)」という名称から、みなさんはどのような仕事を想像されますか?実はこのSDU、シンガポールの「国営お見合いセンター」なのです。
正解は「国営お見合いセンター」。
ともあれ、多くのカップルをまとめるために、SDUでは知恵を絞っており、昨年は2時間で17人の相手と出会えるという「Speed Dates」を導入し、今年に入っても未婚のカップル向けの「デート指南書」を発行したりと新機軸を打ち出しています。
こ、これだ!っていう感じもするが、なんか記憶にひっかかる。日本にもすでにあったんじゃないか。いや、アレは国営じゃなかったか。
っていうアレは、戦後の集団見合い。いや、集團見合というべきか。三百人近くが多摩川に集まったというスゴイ映像を見たことある。なんかの宗教かみたいな。昭和二十三年頃にはなんどか開催されたようだ。それで生まれたのが、っていうか団塊世代?
話をシンガポールの「国営お見合いセンター」に戻す。
対象は大卒。二年間無料、さらに二年延長も千五百円くらい。でも、当然というか、それほど人気がない。十年ぐらい前からある組織だけど効果は微妙。会員は一万人ほどで成婚はその十分の一、年間千人くらいだったか。
最近の「国営お見合いセンター」はどうかなと、少子化だよな年末とかだとさ、みたいになんとなく年末に気になっていたのだが、今朝ラジオで最近の話を聞いた。
驚いた。盛況と言っていいらしい。二〇〇三年二万五千人の会員が〇四年に三万二千五〇〇人と増加。成婚は四千人。なんかイノベーションでもあったのか。
よくわかんないのだが、各種イベントとかネットの活用がよいらしい。政府系出会い系っていうことだ。
って書いててちょっと変な気持ちにはなるよな。
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コメント
うちのカミさんも若い頃SDUの集まりに行ったことがあるそうです。
そこに来ていた男性はやっぱり外では相手を見つけられそうにないオタクばかりだったとか。
では女性はどんなタイプだったかと聞いたところ、やっぱり真面目なタイプが多かったとのこと。
投稿: durian | 2006.01.27 21:48
本文とは全く関係ありませんが、マイケル・ポランニーの「暗黙知の-」(ちくま学芸文庫)を読みました。面白かったです。ジャンルは全く別ですが、今西錦司先生のいわゆる「今西進化論」みたいでした。
カール・ポランニーの本も読みました。某証券会社にあった、「リアル・ドルとファイナンシャル・ドルの使い分け」の仕組みが分かって、これもすてきでした。
投稿: きむらくん | 2006.01.28 14:45