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2006.01.18

フィナンシャル・タイムズがホリエモンを称える

 またホリエモン・ネタもどうかなと思うけど、フィナンシャル・タイムズ論説”Old guard's revenge”(参照)を読んで、ふーんと思ったのでふーんと書いてみる。ふーん。
 じゃ、話にならないので、印象というか感想をごくわずかに。今回のスラップ・スティックを海外がどう見ているかというのは気になるといえば気になるというかとても気になるじゃんかではある。で、フィナンシャル・タイムズ論説が言うというのだから、気になるわな。なんとおっしゃっておじゃるかというと、ホリエモン、あんさん、偉い、というのだ。フィナンシャル・タイムズがだよ。ふーん。
 理由があるらしい。しかも、三つも。干からびた猿の手のミイラの指を折るように、ひとーつ。


First, as one of its few large-scale successful entrepreneurs, he is an invigorating breath of fresh air in a country where individual initiative and new ideas are too often stifled at birth by hidebound bureaucracy and rigid corporate conformism.

 最初は、だ、ホリエモンは日本に元気をもたらしてくれたじゃないか。みんながんばろう。油絵画家みたいな亀井を打ち負かそう……みたいな。
 二つ目は。

Second, by doing deals that have frequently tested financial market rules, Mr Horie has highlighted the rules' inadequacies. That has provided much-needed impetus for reforms to improve transparency and fairness in Japan's clubbish capital markets.

 ほぉ。そーゆーのは由緒正しい日本語では、噛ませ犬、というのだな。あるいは、肥やし、とかも言うか。偉かった、あんさんのおかげで今日の日があるんや的。
 三つ目が通る。

Third, and most important, his aggressive methods have sent a shiver of apprehension through sleepy managements and challenged them to perform better.

 改革の呪いをあげた……狼煙だったか……ってやつか。
 ……そんな理由で……かどうか知らないがフィナンシャル・タイムズもなんか論旨になってないなボケみたいではあるが、とにもかくにもホリエモンを好意的に見ているよ熱烈というのだけはわかる。カネからカネを作っただけじゃんてことはないとかいうくだりもある。そんなの普通の資本主義でしょ、がたがた言うなということかも。
 にしても、フィナンシャル・タイムズのこの好感というのは、想像するに、該当記者がホリエモンに実際に会ったことがあるからなんじゃないか。ホリエモンというのは、それなりにカリスマな人なんだろう。私は個人的面識はないけど、ワンクッション置いた感じだと、そういうのはひしひしと伝わった。
 でもねぇ。随分と広げたライブドアの風呂敷の端っけに具体的に乗ってみると、つまり私なんぞも顧客になってみると、なんか経営って感じがしないんだよね。という私も、フィナンシャル・タイムズに批判される旧体制側の人間なんだろう。
 ここでちと考えてみるに、勘で言うだけなんだけど、たぶん、フィナンシャル・タイムズの言っているホリエモンの評価は、ボケ、とか日本人が言っても無意味で、外の世界はそういうもんか、と田舎のネズミ的に心得ておくべきなのだろう。
 そういえば、R30さんとこの”ライブドア死すともデイトレは死なず”(参照)でもこう。

 だから、たとえ今ライブドアを潰しても、日本の証券市場では短期売買の方が儲かるという(個人)投資家の信念を変えない限り、第二、第三のライブドアは生まれてくる。ライブドアの存在は、資本市場のプレーヤーの信念と持ちつ持たれつなのだから。霞ヶ関の方面に黒幕な方々がいらっしゃるようでしたら、ぜひそこんとこをよくお考えくださいな。

 ま、それもそゆことではあるんだろう。
 日本も確定拠出年金(401k)的にならざるをえないというか、カネのぶち込み先は株でしょにならざるをえないのなら、長期ホールドの投資の環境ができないといけないのだろうが、そのあたりで、よくわかんないなぁと思う。直接株ではないけど、郵貯の投信とか売れてるし。

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コメント

二つ目ですが、ホリエモンは東証システムの限界テストまでやってしまったようですね。
フィナンシャル・タイムズはここまで読んでいたんでしょうか?w

http://www.tse.or.jp/news/200601/060118_c.html

投稿: Baatarism | 2006.01.18 16:40

>該当記者がホリエモンに実際に会ったことがあるからなんじゃないか。ホリエモンというのは、それなりにカリスマな人なんだろう。

私も何度も会ったことがありますが、堀江氏は単にカリスマだから好感を持たれるわけじゃありません。

彼は、一部の「味方にしたい実力者」には巧みに擦り寄り、取り込んでいきます。例えば奥田会長や小泉首相もそうですし、お金持ち、投資関係者、有名タレントや文化人にも擦り寄ります。甘え上手なので、彼になつかれた人は、好感を抱いてしまいます。

一方、関心がない人に対しては、例のごとく見下したような、非常に不遜な態度をとり続けます。

彼は日本の新聞のことは小バカにしていますが、ミーハーなのでテレビは好き。テレビ局関係者には親しげに接します。

あと、ロイターとブルームバーグが好きで、その他外国メディアも好きなようです。外国メディアにはとても紳士的に接してきました(外資系金融を意識して?)

それだけのことですよ。彼には味方も多いが、敵も多い。ただ、これまで堀江シンパの有力者の発言が多く伝えられてきたので、finalventさんも「ワンクッション置いた感じだとそういうの(カリスマ性)はひしひしと伝わった」ように感じてしまったのではないでしょうか?

投稿: speed | 2006.01.18 19:34

これを読んでいるとB.フルフォードのイエローペーパーシリーズと同じ論理なのでびっくりしました。

フォーブスとかFTなどの経済誌の記者というのは金融機関とか会計士などに人脈を構築していないというのがよくわかります。だって「世間知」で見ればLDは今はなきエンロンとかワールドコムと構図は一緒でしょう?おまけに「いつかはこうなるだろう」というのは皆わかっていたはずです。ところが経済誌の記者がそれが予期できないこと自体が私には理解できません。

投稿: F.Nakajima | 2006.01.20 21:43

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