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2005.12.21

東方の三博士とマギーブイヨンには関係がないという話

 クリスマスの劇というと東方の三博士というのが有名だが、なんとなくネットを見ていたら、この博士、共同訳の聖書では「占星術師」になっているらしい。手元に共同訳がないのでわからないのだが、翻訳としては占星術師が正しいだろう。英語の magi は、ギリシア語μαγοιに由来するはず。
 と、マゴイ、メイジャイと呟いてみて、そういえば、magiはマギとは読まないのだが、マギーブイヨンのマギーのスペリングは maggiだったな。駄洒落だとすると音の響きから来るはずなので語源は全然違うのだろう。では、maggiってどんな意味?と手元の字引を引いてもわからない。俗語にも強い英辞郎をみてもよくわからない。
 あれ?スペリング違ったか? 考えてみるとこの音の英語らしいスペリングは maggieのはず。というか、それは Margaretの愛称なので、とするとこれは、マーガレット夫人考案のブイヨン? というあたりで、グルーグル先生とウィッキ先生を見るがそれほど情報はない。が、まるでないわけでもない(参照)。スペリングもmaggiであってる。


Maggi is a brand marketed by Nestle which produces instant soups, stocks and noodles. It was founded by the Maggi family in Switzerland in the 19th century, and merged with Nestle in 1947.

Maggi is particularly well known in Malaysia and Singapore for its instant noodles, to the extent that "Maggi noodles" are synonymous with instant noodles in those countries. A popular dish served there is known as Maggi Goreng (fried Maggi noodles).


 ということで、Maggiは発明者の十九世紀スイスのマギー家に由来するらしい。ほいで、一九四七年にネスレに吸収。しょーもない情報としては、マレーシアやシンガポールではマギーはラーメンの意味のようだ。マギーゴーレンか。そんなのあったっけか。
 ということでそういえばブランド名なんだから、ネスレのサイトになんかそのスジの情報があるでしょと見ると、あった、どころかけっこう詳しい。「マギー 製粉業者から食品の専門家へ」(参照)より。英語のネスレのサイトより詳しい。

 今でこそ世界中の誰もが知っているマギー。
 驚くことにこのマギーブランドは一人のスイス人の創造力の結果生み出されたものです。30年以上も自分の会社のために献身的に働き、そして多大な影響を残していった人――ジュリアス・マイケル・ヨハネス・マギー。ここでは、マギーの創設者である彼がいったいどのような人であったのかを見ていきましょう。

はじまりはケンプタールから
 ジュリアスは1846年にスイスの中央部トゥルガル州のフラウェンフェルトに生まれました。
 父から受け継いだ活動的な気質、そして母から受け継いだ思慮深い性格を持った彼が15歳のときに、彼の父はスイスのチューリッヒ郊外のケンプタールに製粉所を購入し、経営を始めました。


 なにか宗教的な背景がもっとありそうだが、面白いのは、マギーブイヨンの起源は女性の就労と関係しているというくだりだ。

 社会問題にまで発展した食事と栄養の問題。工場検査官であり、協会のアドバイザーでもあった医師シューラーは、栄養価の高い豆を食事にとり入れることを勧めました。シューラーとジュリアス・マギーは協力して研究を重ね、その2年後、遂に粉末状の豆のスープを生み出すことに成功したのです。
 彼はこの結果に決して満足することなく研究を重ね、多くの種類のスープを作りつづけました。それと同時に肉のエキスの風味を活かした調味料の完成を目指しました。

 現在のキューブができたのは一九〇八年とのこと。けっこう古いものなのだと思う。余談だが、私はマギーブイヨンの味が嫌いなので、インスタント・コンソメ探しは苦労し結局業務用のを買っているのだがそれはさておき。
 マギーがネスレに吸収されたのが一九四七年とすると、日本では当初からネスレのブランドだったのだろうか? よくわからない。というあたり、関心がネスレに移るのだが、あれ? いつからネスレ? つい最近までネッスルと呼んでいたのにと。余談だが、ギリシアではインスタントコーヒーのことをネスカフェと呼んで、現地の伝統の口ぺっぺコーヒーより高級だった。もう昔のことになるのかもだが。
 で、ネスレとネッスルだが、その回答はまさにネスレのサイトにあった(参照)。

 1994年に、社名を従来の「ネッスル」から、「ネスレ」に変更しました。
 「ネッスル」とは、当社の社名である「Nestle」を英語読みにしたものです。
ネスレは、本部をスイスのフランス語圏におく国際企業です。フランス・ドイツ語読みの「ネスレ」を世界的には使用しているため、表現の統一を図るために変更いたしました。

 別途調べてみると、自分には意外だったのだが、ネスレの日本進出が戦後ではなく、大正二(一九一三)年。横浜に支店を出したが、そのときの法人が英国法人の下にあったので英名のまま続いていたそうだ。ついでにもうちょっと調べると、大正一一年に神戸に移したそうだ。なんだかR30さんの祖先の物語のようでもあるな。
 そういえば、マギーがネスレだったのを知らなかったついでにネスレの他のブランドをと見たら、私の食習慣の範囲では、ミロ、ペリエ、ブイットーニ、キットカット、フリスキーがあった。キットカットもネスレだったのか。ゴクミのCMの印象で英国ブランドかなと思っていた…あー話が古過ぎ?

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コメント

キットカットに関してはhttp://en.wikipedia.org/wiki/Kitkatを参照のこと。

投稿: synonymous | 2005.12.21 19:39

神戸には「倫敦ネッスル及びアングロ・スイス練乳会社」という会社があったそうで、大正中期にネッスルミルクフードという離乳食がすでにあったらしいです。--大正生れ談。

投稿: 昭和生まれ | 2005.12.21 21:17

世界的にはダノンとネスレが二大食品企業グループだそうで。
Volvicもネスレではなかったでしたっけ?
…と実は某ビジネス書の受け売り。

投稿: yakumo_mishima | 2005.12.21 23:55

Triumphも日本だけ「トリンプ」って言いますな。

投稿: m | 2005.12.24 16:45

マギーはこっち仏語圏ではマジー(マジックにかけてある)と読みます。ネスレはもともとネスレ。あと大手にはダノンがありますが、実態はすべて、なんてこたない多国籍企業。マジーおよび類似品クノール・キューブとかの中身は要するに味の素です。東南アジアで味の素が受けないところ(非中華権)ではマギーが入ったのだろう。

日本には全部米国経由で入ったので発音もはじめはネッスルっだたりするわけだ。キットカットもマースも、たぶんポッキーも今では元締めは同じかと思われます。。
現在の大本はコカ・コラとどっかの米籍タバコ会社だったと記憶しますが、、。演繹して言えば日本に入る情報も同じ状態でしょう。ノルムの問題とかさ、あれって“法”のことなんですよ、もともとは。精神と法は別物です。

投稿: 欧州人 | 2005.12.27 04:01

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受信: 2005.12.22 01:41

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