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2005.12.13

NHK日曜日朝「経済羅針盤」にソニー中鉢社長が出ていた

 NHK日曜日朝「経済羅針盤」にソニーの中鉢社長が出ていた。といって私はこの番組を見ていたわけではなく、ハードディスクのファイルリストにエンコードミスの音声ログが残っていたので再エンコードがてらiPodで聞いてみたというだけだが、聞いてみて興味深いというのか脱力したというか、ソニーの悪口を言いたいわけではないがちょっと風流を感じるものがあった。この昨今のソニーというネタは他所でいろいろ議論されているし、私に新ネタがあるわけでもないし、「極東ブログ: ソニー経営陣刷新、ふーん」(参照)といったくらいの認識であるが、ただ長いことソニーファンだったし、少しメモ。
 中鉢社長の話を聞いていて、へぇ、というか、え?、というか思ったのだが、ソニー復活はこの年末商戦のテレビに賭けるというのだ。野球でいえば三対二の二。九回裏ランナー二塁だそうだ。背水の陣とも言っていた。そうなのか。そうなのだろう。中鉢社長自らヤマダ電機の社長にトップセールをかけていた。と、そのくだりでぼんやりとエンコーダーの具合を聞いていた私も、え゛と目を覚まして内容に耳を傾けた。考えてみたら、考えてみなくても、ソニーの製品を売るというのはヤマダ電機なんだよな。いやヤマダ電機と限らずそういう量販店だ。ソニーのテレビはもう価格支配力なんてないよな。そうだよな(繰り返し)という感じである。
 とすれば、当然そんなところから利益が出せるわけもないじゃんというのは、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学(光文社新書)」(参照)を読むまでもない。NHKの番組司会者もそのあたりにツッコミだが、対する中鉢社長の回答が私の印象では要領を得なかった。大丈夫っす、儲けは出ます、〇七年までに四パーセントの営業利益ガチっす……とはいかなかった。いくわけもないだろうが、いろいろ品質や技術面で価格は理解していただけるはず、という技術畑上がりらしい冷静な回答があった。大丈夫か。
 それにしてもなんでテレビ?というのは私にはよくわからなかった。サムスンとの合弁で液晶パネルの会社を作り量産に賭けたというのはわからないではない。規模も大きいことはわかる。でも、と思うのは、そこで出来たパネルを別途ファブリケートすればソニーの目はないのではと素人がてらに思う。そういう疑問を織り込んだのか、部品技術と回路技術でソニーらしさが出せると強調していた。信じる?
 番組はそれから工場と経営陣のコミュニケーションという日本人の好きそうな流れになっていて、そうだこれで経営と工場が一丸となって頑張ればソニーは立ち直るという盛り上げであった。がんばってくれと呟きたい。
 新製品にも賭けるというというくだりではiPod対向の新型ウォークマンが出てきたのですまん一気に関心を失った。どんな話だったか忘れた。よい製品なら売れるでしょう。きっと。
 ソニーの未来については…私などが言うことではないが、一つ気になったのは、ハイビジョンの時代になるのでしょうかね、ということ。そしてそれがソニーなどAV家電の会社を盛り立てる大きな流れを形成するのか、映像に関心のない私にはまるでわからない。テレビ見ないし。

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「経済」カテゴリの記事

コメント

>ソニーの製品を売るというのはヤマダ電機なんだよな
マーケティングのクラスを思い出しました(^^;

投稿: ひろ | 2005.12.13 23:09

キタコレ! 

スタイリッシュだけどスペック低いというのが大方の見方ではと思います。>iPod対向の新型ウォークマン

こういった商品がどこから火がつくか、見極めていない証拠かと。スペックをつぶさに見ていて発信している人(やプログラム)がいるサイトやらブログやら掲示板やらを拝見しつつ物色で盛り上がっていく商品かと。今までの、売り切れ続出!とか、ぎょ、行列が!とかの扇動に関しては、消費者が仕掛けに気がついているので(してはとくにネットを頻繁に利用するコンシューマーは)かなり無理があるのではないかと思います。まだやってるけど。効果がないとは言わないけど。でも誰もブログに書かないよねっていうのは。。。たまに見てもプロモ操作テラワロスwwwwのエントリーだったり。。。

で、TVは上記の購買層とは違う層なので、大きくは負けないのだと思います。まだプロモ操作可能だし、じりじりと赤でも、事業規模を徐々に小さくするなら勝算はなくともやらねばならないのかと。

投稿: | 2005.12.14 03:08

100円ライター形式のiPod対向の新型ウォークマンは愛用品。ストラップ付けて首からぶら下げてる。ほんとソニーは私のような貧乏人向け商品を多売する方針なのかなー?でもコレジャー儲けが出て経営建て直しなど無理そうですねー。世界のソニーと言われたのにね、価格が安いだけでは銭失いになると言う事はこの商品については思います。次世代テレビの競争にも遅れてる気がします。
老人・子供でもパソコンを使わないでパラレル通信可能なデジタル・テレビ普及に合わせて機能も盛り沢山で迷うほど新商品も出てる、がんばれソニーとしか言えないけれど・・・。

投稿: ようちゃん | 2005.12.14 03:14

世界ではウォークマンという単語がiPodに置き変わってしまった.

SONYBMGの失策と言い、SONYは悉く消費者の期待を裏切っている。
技術が無いわけでない、消費者の望む物を提供出来ていないのだ。
SONYの落ち込みぶりは、Appleスカリーの悪夢を思い出させる。

投稿: @c | 2005.12.14 07:57

http://charge.biz.yahoo.co.jp/vip/news/rtr/060126/060126_mbiz2713941.html

結果としては私やfinalventさんなど有象無象の予想を退け、ソニーが勝ったわけです。

>サムスンとの合弁で液晶パネルの会社を作り量産に賭けたというのはわからないではない。規模も大きいことはわかる。でも、と思うのは、そこで出来たパネルを別途ファブリケートすればソニーの目はないのではと素人がてらに思う。そういう疑問を織り込んだのか、部品技術と回路技術でソニーらしさが出せると強調していた。信じる?

今回の決算発表まで私も信じていませんでした。
しかし、決算発表を受けてヨドバシの売り場へ行って話を聞き、実際に製品を見ると、画像のシャープさや色の再現力は他のメーカーを素人目で見ても上回っています。

一方、サムスンはというと。。。全く陳列されていません。聞くと「いくら安くても並べて売れる画像じゃない」とのこと。

どうやら我々は「部品技術と回路技術」というものの技術差を甘く見すぎていたようです。

投稿: F.Nakajima | 2006.01.26 20:43

Sony's President Nakahachi

投稿: | 2007.03.01 07:15

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