米ニールセン調査がDVRを対象に
テレビ視聴率調査の老舗ニールセンだが、ようやくDVR(ハードディスクレコーダー付きテレビ)を調査対象に含めるらしい。ニュースはPCマガジン”Nielsen to Collect DVR User Data ”(参照)が読みやすいだろう。
Responding to the requests of clients who wanted to know how DVR use affected viewing, Nielsen will now offer three ratings per program and network: Live, Live/Same Day (which includes same-day playback via DVR) and Live+7 Day Ratings (live along with time-shifted viewing up to 168 hours after airing). The first overnight ratings with live and same-day sets of data will be Wednesday; the first Live+7 streams will be available two weeks after the Monday-Sunday cycle.
ということで、三つのセグメントに分かれる。①定刻で見ている人、②同日中に見る人(タイムシフト機能含む)、③一週間以内に見る人、ということらしい。
考えてみるまでもなく、なるほどねの区分である。②は要するに帰宅後に見るということだろう。現在の報道番組というのもサラリーマンの帰宅時間に合わせているわけだが、DVRが普及すればその必要はなくなる。③は週末まとめ見ということだろう。ドラマなんかだとそのほうがいいように思う。というわけで、そのあたりも番組編成に大きく関係するだろう。
そういえば、かく言う私もクリップオンからDVRを使う人なので思うのだが、深夜番組はこれでまとめておいて見る。鉄人28号とか、そうでないと見なかったかも。というわけで、深夜番組も週末用のプール(保存)ということにもなるのだろう。
業界的には当然ながら広告費用の問題でもある。一つには広告を出す側がリアクションをどう読むかということであり、もう一つは広告飛ばし(ザッピング)である。そのあたりだどうか。
"There is some value to playback (ratings), and I think that we'll see (it) because not everyone zaps the commercials," Horizon Media research chief Brad Adgate said. "There are ways to avoid watching commercials when it's live. What the DVR ratings will tell you is who is zapping. When someone leaves the room (watching live TV), you never know."
へぇという感じなのだが、広告がどう飛ばされるかも調査するということか。別の言い方をすると広告がすべて飛ばされるとは想定されていないわけで、広告のリーチ方法というか番組の作り方が変わるのだろ。
![]() CM化するニッポン なぜテレビが 面白くなくなったのか |
話はそれだけで、あとは個人的な余談だが、このところ、米国のポッドキャスティングをいろいろ試している。まだ印象がまとまらないのだが、へぇという感じだ。つまり、広告メディアとしてとてもグッドじゃんという感じ。特によいなと思うのは、音楽のベストテンみたいなもの。昔のラジオのデスクジョッキーみたいのではなく、この曲がいいよというのをブラウズするタイプがいい。ただ、「お、これいいじゃん」という時に、即iTMSに移動できないのがなんだかな、なので、iPodのなかに[あとで聞く]タギングのようなものができるようになるのだろう。
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