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2005.09.13

長谷川憲正参議院議員の反復横跳び

 考えようによっては些細な話だが、気になるのでブログにメモしておこうっと。天声人語風な洒落でいうとランタナの趣きといったところか、長谷川憲正参議院議員の処世についてである。
 今回の衆議院解散に際し、長谷川憲正参議院議員は自民党を抜け国民新党の結成に加わった。だが、その後、政党をさらに鞍替えして、田中康夫長野県知事が代表の新党日本に移籍した。そして、昨日、またまた国民新党に復党した。コロコロ変わる。体力測定、反復横跳びって感じ。
 サンスポ”長谷川氏「人数あわせだった」選挙終わって再度国民新党へ”(参照)を引く。


 長谷川氏は衆院解散後に自民党を離党し、先月17日の国民新党旗揚げに参加。しかし、その後に結成された新党日本の所属国会議員(衆院は前議員)が、公選法上の政党要件の5人に1人足りなかったことから、わずか6日後の同23日付で移籍して「新党互助会だ」と批判を浴びた。
 この批判をまるまる認めた今回の復党宣言だが、長谷川氏は「当初から、選挙の時に(新党日本の)人数が足りないので応援してくれと、いう話だった。選挙が終わったので戻った」と悪びれる様子もなく平然と説明した。

 コロコロ変わった理由は、新党日本が公選法上の政党要件を満たすためだった。
 公選法上の政党要件というのは、国会議員が五人以上所属するか、または直近の国政選挙で有効投票総数の二パーセント超を満たすことだ。
 これを満たすと、寄付金について会社や労働組合からの多額の寄付を受けることができる。この要件を満たさないと個人からの寄付は百五十万円まで。満たすと二千万円まで。選挙活動も違ってくる。選挙カーだのビラだのの制限が変わる。よくわからないのだが、政見放送の条件も変わるようだ。田中康夫新党日本代表を選挙速報でよく見かけたのはそのせいか。
 しかし、そんなことは極論すればどうでもいいのだ。どうでもよくないのは、政党要件を満たすと、政党交付金が出るということだ。
 政党交付金というのは、国が政党に出すカネで、もとを辿ると国民が払った税金である。
 長谷川憲正参議院議員がひょこひょこと政党間を動いたことで、国民の税金が、田中康夫長野県知事が代表の新党日本に流れ込む。
 率直に言って今回のひょこひょこで田中康夫長野県知事が代表の新党日本はいくら貰うのだ、っていうか、血税をいくらぶんどるのか、知りたい。
 ちなみに、田中康夫新党日本代表は同党についてこう説明していた(参照)。

 独特の言いまわしで2大政党を斬った後、新党日本については「道路に面したブティック。ファッション、アクション、ミッションは極めて明確で分かりやすく、同じ目線で接客します」。新しさ、行動力、使命感を武器に、有権者の立場で考える党だとPRした。

 だそうなので、極めて明確でわかりやすく、ずばり、いくらだ?
 政党交付金の仕組みをちょいとぐぐったのだがよくわからない。参考になりそうなのは、毎日新聞”特集WORLD・大人の授業時間:新党 かつて非自民政権樹立、再編のカギを握れるか”(参照

 選挙後の「カネ」も違う。政党交付金は国民1人当たり250円で算出。国政選挙のある年は選挙の翌日を基準日(選挙のない年は毎年1月1日)として、所属国会議員数の割合と直近の選挙の得票率を基礎に年4回に分け交付される。05年度の総額は317億円で交付額(概数)は自民党154億円、民主党122億円、公明党30億円、社民党10億円、自由連合1億円。共産党は受け取りを拒否しており、算定はそもそも共産党の議員数を除いて行われている。

 何千万円って額ではないのだろうし、ネットのどっかに公開されているかもしれない。わかったら、このエントリに追記しておこう。

【追記】(2005.09.14)
 今日付の読売新聞の試算によると、今回の衆議院選挙で新党日本がゲットする政党交付金は四千万円とのこと。田中康夫長野県知事代表の新党日本は労もない名義貸しで四千万円もゲットですか。実に賢い商売選択だったようだ。
 ちなみに、読売新聞試算ではないが、ブログIrregular Expressionの試算(参照)によると、来年以降の新党日本の年間受取額を政党交付金見込み額は、一億六千万円ほどにはなるとこと。庶民からは想像しがたいビッグビジネスの新党日本ではある。

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コメント

finalventさんはご存知でしょうが、我が地元に社会大衆党なるローカル政党がありまして、毎度国会議員を1人送り出しているのですが、国会での立場は無所属を通しており、そこで他の無所属議員や、同じような状況の無所属扱いローカル政党の方と会派を組んで、政党助成金を受け取るというセコい事をやっておりました。
それを議員数で人数割りした額を社大党は受け取っていたのですが、これが1~2億ぐらいだと言っておりました。

投稿: くれふ | 2005.09.13 22:06

政党交付金試算が出てました。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050914ia02.htm

自民党は、4月の当初見込みより3億7500万円多い157億9400万円
民主党は4億1800万円減の117億7300万円、
公明党は2400万円減の29億4600万円、社民党は300万円減の10億2300万円。
国民新党は6000万円、
新党日本は4000万円を受け取る見通しだ。

投稿: bc | 2005.09.14 06:57

や、finalventさんらしからぬ物言い。ワイドショーのみたいなことを。もっと政官界の金におおらかだった気がしますが。夏彦翁も政治家に金をもたせるがいいと言いましたし。まあちょっと意味合いが違いますが。

投稿: 国民新党 | 2005.09.14 09:20

こうやって庶民は詐取され続けるわけですね。

投稿: アハハ | 2005.09.14 09:24

>こうやって庶民は詐取され続けるわけですね。

だったら、助成金を廃止して、政治家自身に選挙資金を稼がせるようにすればよいですね。

投稿: むにゅう! | 2005.09.14 10:14

長谷川憲正議員が新党日本からバックマージンを受け取るのが楽しみです。

投稿: tatu99 | 2005.09.14 11:17

↑誤変換です。すみません。
政治家に金をもたせるうんぬん以前の問題でしょう。彼は彼の仲間に金をくれてやるために、名前を貸したわけでしょう。国民の払った税金ですよ?そんなの税金払ってる側からしたら、ただの泥棒ですよ。国民の金だってことをきちんと考えてたら、そんなことやりませんよ。
長谷川さんはかなりおかしいですよ。

投稿: 矢七 | 2005.09.14 13:16

誤変換は勘違いでした。すみません。

投稿: 矢七 | 2005.09.14 13:17

むしろ政党要件の方がとってつけたような基準でおざなりなのでは?
国会議員数のハードルを下げるか、地方議員の数もなんらかの基準として加算出来る方がいいような気もするんですけどね。
今の定義だと、根を持たない「政治家集団」の方が「政党」たりうるという話で、なんだかあべこべな気がいたします。

あと、政党か非政党かで運動に縛りがかかる公選法の規定は明らかに除いた方がいい。
それでもなお反復横飛びするなら、やーい、金目当て!と指弾できると思います。

投稿: i-330 | 2005.09.14 13:20

私自身はこの新党日本に何のシンパシーも感じないし、もちろんこの党に投票もしてなきゃ、選択肢にも入ってなかったけど、少し誤解されてるかな、と思うのは、今回この党が政党交付金をもらえるのは実は長谷川議員の反復横跳びとは関係なくて、あくまで基本的には今回の選挙で2%以上の得票を得たからなんですね(2.5%164万3506票だそうな)。ただ「基本的のは」って言うのは、もしかしたら交付金をもらうために必要な政党の法人登記を選挙前にすませないといけない何か細かい規定があるのかな、という気がしないでもないんですが。
いずれにしても、国民一人当たり250円で算出されるこの交付金制度は、民主主義のコストとしては仕方ないのかな、と個人的には思ってるんですが。

投稿: | 2005.09.14 21:20

長谷川憲正の行為は、"民主主義のコスト"ですむ行為とは思えません。
国民にコストを納得させるためには、このような行為は議会として厳しく処断するべきでしょう。
全政党は、彼を弾劾するその一点だけでは結束できる筈ですし、するべきです。

投稿: のな | 2005.09.15 07:31

当学会では、浄財を募っております

投稿: 日本小児循環器学会 | 2007.04.16 16:00

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