« ティッシュ配りについて考える | トップページ | 吉野家雑談 »

2005.08.22

極東ブログ、二年

 内輪ネタ。先日の十四日、極東ブログが二周年を迎えた。その日に書こうかなと思っている内に他の話題に押された。そしてそのことに気が付いた人もないほどのネタなのでスルーしてようかとも思ったが、自分なりの感傷は多少あるので少し書いてみたい。
 二年もよくやったなぁと思う。しかも休みなし。我ながら少し呆れるが、内容は別としてこういう根気というか奇妙な忍耐というのは自分にはあるのかもしれない。普通ならやんちゃ盛りの高校生のときでも私は皆勤賞を得た。高校生の時の自分にもういちど挨拶してみたい気持ちもある。やぁ、俺は変わったけど変わらないところもあるぜ。
 極東ブログは当然だがいつか終わる。有料契約なので、私がいなくなればこのブログはネットから消えてしまうだろう。それでいいやと思う反面、ちょっとさみしい気もするので、身近な人には製本にして残しておきたいような気もしていた。
 そんなおり、不思議なことに思いが通じたのか、篤志のかたから、ココログ出版(参照)にしてみませんか、謹呈します、というお話を戴いた。いろいろ考えたのだが、お受けした。嬉しいプレゼントだ。嬉しいものを素直にいただいていいじゃないかと思った。
 実際に作業にかかってみると大変なことだった。想定外というくらいのボリュームがある。なので、ココログ出版を担当されている「あさひ高速印刷」(参照)の担当のかたと相談し、随分煩わせてしまった。ソフトウエア開発でどれだけのデータの負荷に耐えられるかというテストをすることがあるが、まさに極東ブログはココログ出版の耐久力テストみたいだった。これでは、おいそれとあなたのブログを本にしますコンテストにはノミネートされないよね。え? 内容的にボツ。はいはい、わかってますよ。
 でも、できました。篤志のかた、「あさひ高速印刷」さん、ありがとうございました。

製本・極東ブログ

 書棚に入れてみた。今年の五月末まで。各巻四三四ページ全八巻。なんかの全集みたいだ。手にする。念願の縦書き製本ですよ。ちょっと泣けた。
 製本はとてもきれいにできていた。これならみなさん、ココログを使って自家製本ができます。価格も他の類似サービスに比べれば格段に安いです。なにより「あさひ高速印刷」さんは信頼できますよ。
 自家製本としては現状のベストだと思う。もちろん、市販の本のようにはいかない。編集が入らないと本はできないものである。ご存知のとおり、私のブログは誤字脱字が多い。すみません、苦手というのはあるので。
 あと、細かいところでいうと、製本時に反映されるのは本文だけなので、引用(blockquote)などは製本時のスタイルには反映されない。また、他のかたからいただいたコメントを含めるかどうかはオプション。極東ブログとしての公的な価値はみなさんのコメントのほうにあると思っているけど今回の製本は感傷トーンだし、そうでなくてもタフなので入れないことにした。
 こうしたココログ出版のような自家製本がもっと普及したら、校正と製本スタイル編集というのは独立したSOHOビジネスになるだろうなと思う。そういう世界はいつかきっとくると信じたい。
 ついでに余談めくが。今朝新聞の社説を読み、その他気になった記事をブックマークしている最中に、コメントスパムのスクラムを受けた。おやおや。最新コメント欄はいただいたコメントのアクセスの便宜を考えてのことだが、その意図が達成されない時期になったようだ。なので、トップからは外した。
 もちろん、匿名を含めてコメントはオープンにしてある。
 コメントスパムのスクラムが急増したのは、たぶん、今回私が明確に郵政民営化を支持し、小泉首相を支持したことを快く思わない人たちが増えているからなのだろうと思う。
 そして反省してみれば、極東ブログをこれまで支持してくれた人でも、この件で愛想を尽かした人もいるだろう。申し訳ない。
 でも、私は、日本人を信じていますよ。
 日本人が今回の選挙で、郵政民営化を却下し、小泉首相にノーを言うなら、私は、それを日本人の意見だとして受け止めていく。
 私は民主主義を信じている。
 言論テロみたいな真似事をするのではなく、議論をしましょう。日本と世界がどうあるべきか、ブログという民主主義の道具ができたのだから、それを使っていきましょう。
 私はおっちょこちょいだし、この手のパソコン文化に慣れているので、なんとなくブログブームのお先棒をかついでいるように思われることもあるが、いえいえ、そんなふうには自分では思っていない。

|

« ティッシュ配りについて考える | トップページ | 吉野家雑談 »

「ネット」カテゴリの記事

コメント

 この記事に1ゲット!できるのは嬉しいことです。

 「日本人」と「議論」の両方を信じるのは難しいことだとつねづね痛感していますが、私もfinalventさんの姿勢に倣っていきます。

 これからまた20年、30年とぜひ続けて読ませてください。

投稿: 左近 | 2005.08.22 11:14

 大事なことを書き忘れました、
二周年おめでとうございます!

投稿: 左近 | 2005.08.22 11:15

ずいぶん前に「最新コメント欄を大きくしてください」と要望した者です。今回こういう事情なら仕様変更も仕方ないかと納得すると同時に、あの頃とは違い、他にも読ませるブログが増えてきているので、極東さんのコメント欄を完全読破していたいという欲望も(自分の中で)ずいぶん薄れているのを感じます。

ほんの2年でのそんな変化を想起するに、「日本人」も「議論」も信じるに値するなあと体感します。なんとか間に合いそうですね、色々と。

投稿: 正午 | 2005.08.22 11:54

このクオリティで二年とは、すごいと、心底思います。いろいろ目を開かされた思い出が、このblogにはあります。

二周年、おめでとうございます。

投稿: miyakoda | 2005.08.22 13:08

ワタシも nifty は15年くらいやってるので cocolog が始まったときに即アカウントは取ったのですけど、結局いまだに cocolog はまっさらのままです。

投稿: ■□ Neon / himorogi □■ | 2005.08.22 13:21

色々考えることが異なる事もあるけど(たとえばイラク戦争についてとか)そんなのとは関係なく応援してます。これからもがんがってください。(ところでアーカイブサイト見たら今年の極東ブログは登録されてないみたいだけどなんでだろう?http://web.archive.org/web/*/http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/)

投稿: き | 2005.08.22 18:24

おめでとうございます。これだけの発信を毎日続けること、それ自体が衝撃的です。勉強させて頂いてます。益々の発展をお祈りします。

投稿: やじゅん | 2005.08.22 21:07

ちょうど昨日、こちらの「仏教入門」(1~4+補遺)を読もうと思い立ち、最近パソコンの画面を長時間見ているのが辛くなってきたので、自分で印刷することにしました。紙の枚数を減らそうと、ワードにコピペして自分でページ設定やらフォントやら文字の大きさやら、その他レイアウトをああでもないこうでもないとごちゃごちゃいじって、さあ印刷という段になってインク切れが発覚。
その時ふと「そういえば『極東ブログ』、どなたかが一そろい印刷されてfinelvent氏に謹呈されたのではなかったか。あれがあれば便利なのになあ」と思ったのでした。

2周年、おめでとうございます。

(コメントと言えば、上の印刷作業の時に自分の過去の書き込みをちょこちょこ見かけましたが、かなり恥ずかしい思いがしました。できればこっそり削除したい。)

投稿: saihou | 2005.08.23 00:15

いつも賢い極東さんは我々学会員の誇りです。最近造反者が微増しておりますが、極東さんがいればインターネット対策は万全ですね。今後も同じ学会員として応援しますね。今回の選挙でのインターネットでの小泉ー神崎路線の拡大は極東さんの肩にかかってますよ。

投稿: 頑張れ | 2005.08.23 00:34

いつも楽しみにしてます。極東さんのブログ記事で自分の知らない領域の知識が増えたました。今後とも続けて頂けたらと思ってます。

二周年おめでとうございます。

投稿: Maxi | 2005.08.23 01:37

仕事中のお昼前、同じような事を考えていました。
この日本が少しでも前を向けるような日が来る事を信じます。
二周年おめでとうございます。

投稿: kenji | 2005.08.23 02:01

2周年、おめでとうございます。
今後とも応援致しております。
今後も豊かな智慧を生かした
良き御健筆を。

投稿: kagami | 2005.08.23 12:13

finalventさん、こんばんは、

2周年おめでとうございます。本当にこれだけのクオリティーを毎日休むことなく書き続けられていることに驚異を感じます。すばらしいです。

極東ブログから、私は多くの大切なことを学びました。本当にありがとうございます。

投稿: ひでき | 2005.08.23 19:11

遅ればせながら、私からもおめでとうございますをいわさせていただきます。

投稿: mori | 2005.08.23 21:11

2年とは意外です。何か老舗として昔からやっていた印象があります。
拙いながらも私がブログを作るに至る過程で、刺激を受けたいくつかのサイトの中の一つでした。
今後とも宜しくお願いいたします。

投稿: カワセミ | 2005.08.23 22:30

遅ればせながら 2周年 おめでとうございます

このブログによって、新たなる「知の地平線」が
開かれたような気がします。
とても感謝しております。

投稿: ういうい♪。 | 2005.08.25 17:12

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/657/5580355

この記事へのトラックバック一覧です: 極東ブログ、二年:

» 祝二周年 [hasenkaの日記]
極東ブログ様。ネットを彷徨っているうちにフッと見つけ読み続ける。なんだ、これは。遡って前へ前へと読んでいく。読めば読むほど驚いてしまう。これがほんとに一人の人間の頭脳から生まれてくるのか。もしかして作者はプロジェクト名などとどこかであったような連想も。でも読めば読むほど一つの人格から出てくるとしか考えられない。正にブラックホールのように感じた衝撃でした。 極東ブログとの出会いは今までの自分の考えに大きな影響を及ぼした。ここでこれまでの多くのニュースを相対化できた。今までだったら単純にそう思ってしまっ... [続きを読む]

受信: 2005.08.22 14:12

» ココログ出版でブログを本にした [技術系サラリーマンの交差点]
 ブログを本にした。ただし、このブログではない。もっと写真が多くて文学的なコンテンツを本にした。感想レポートを書いておく。  利用したサービスは ココログ出版 。ココログユーザーだけが利用できるサービスだ。(ココログフリーは不可。)  このサービスを選んだ第一の理由は、縦書きレイアウトがきれいだから... [続きを読む]

受信: 2006.09.15 00:34

« ティッシュ配りについて考える | トップページ | 吉野家雑談 »