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2005.07.23

金持ち必ずしも健康ならず

 最初にお断り。以下のエントリは改稿しました。当初エントリでは、エストニアとポルトガルに対立するデンマークの構図を逆にしていました。改稿のきっかけとなったAsprinさん、Kagamiさん、コメントありがとうございました。
 ※ ※
 ネタの孫引きみたいな話だが、今日見たロイター・ニュースに「金持ち必ずしも健康ならず」とでもいうような見出しがあり、つい釣られて読んでしまった。ま、ビンボ人としてはそうあって欲しいような羨望感がある。
 ニュースの原題は”Wealth doesn't always predict good health”(参照)ということで、素直に訳せば、「富裕であることは健康を予期しない」というわけで、これは金持ちの子供のことかなとは想像が付く。ふとアメリカあたりの中産階級の子供のことが思い浮かぶが、ここでは詳しく立ち入らないが、実態はアメリカの子供の健康状態は向上している。
 他にニュースを見ていたら、BBCにもあった。”Wealthy kids not always healthy”(参照)。こちらは、明確に金持ちの子供とし、そんな雰囲気の写真まで付けている。
 話はというと、比較的富裕な階層の子供のほうがインスリン抵抗性が高く、よくないということだ。そこで、肥満や糖尿病になりやすそうだから健康とはいえないなという読みになるのだろう。
 ところが記事を読んでいくと、そうしたことが当てはまりそうなのは、エストニアとポルトガルで、デンマークでは逆の結果になったとある。なーんだ、よくわかってないんじゃないか。BBCの記事では、標題みたいなことを言うには、まだまだ研究が必要であるとか囲みの引用にしてあった。ネタっていうやつですね。
 ニュースのネタもとは、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)なので、ちょっくら概要でも読んでみようと探すとすぐに見つかる。”Association of socioeconomic position with insulin resistance among children from Denmark, Estonia, and Portugal: cross sectional study ”(参照)がそれだ。
 読んでみると、たかが三国の調査というより、デンマークは西欧を示唆させていることがわかる。これに対して、エストニアは東欧、ポルトガルは南欧というわけだ。
 概要を読むと、インスリン抵抗性を指標にするのだが、金持ちの子健康ならずというのは、どうも調査方法による差異と見るには大きいということが強調されている。
 同種の調査が日本でなされた場合、どうなのかちょっと気になるが、このネタについて書き進めながら、より大きな要因は遺伝子かなという印象も持つ。
 話はそれだけ。
 ついでなんで、並びのニュースの紹介。日本人にはあたりまえだけど、「日本女性の長寿一位は20年に及ぶ」”Japan's women set long life record for 20th year”(参照)という話。世界からは賞讃されていると言ってもいいのだろう。
 こちらの記事にあるが、日本女性に次ぐのは香港である。日本女性はまだしらばらく一位かなとは思うし、香港女性も高位が続けば中国の施策も悪くないと言えるのだろう。

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コメント

あれ?インスリン抵抗性は低いほうがいいから、デンマークでは富裕層の子ほど健康で、エストニア・ポルトガルでは逆、という結論では?インスリン抵抗性の指標としてはHOMAを使用しているから、間違いないと思いますが。

投稿: Aspirin | 2005.07.23 19:11

私も読んでみましたが…その…
Aspirinさんの指摘通りかなと(^^;

投稿: kagami | 2005.07.23 20:46

aspirinさん、kagamiさん、コメントありがとうございます。そうですね、逆です。ちょっと直しようがないので、これは全面的に入れ替えます。

あまりに不確かなエントリになってしまって申し訳ありません。

投稿: finalvent | 2005.07.23 21:46

こんばんは。今日は当直なのです。
なんだかあとから読むとややきつめのコメントに見えます。ごめんなさい。ただinsulin resistanceの訳語は「インスリン抵抗性」で統一されている感はあります。あとこの前のpemetrexedは勉強になりました。ありがとうございます。

投稿: Aspirin | 2005.07.24 01:25

Asprinさん、こんにちは。当直、お疲れ様でした。ご示唆の用語に修正しました(このコメントをもって履歴に代えます)。ありがとうございます。

こうした医学的な内容を含むテーマは不正確ではあってはいけないので、今回のようなミスは恥ずかしく思います。

間違っている点についてコメントいただけるとありがたく思います。

投稿: finalvent | 2005.07.24 06:55

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読んでみると、たかが三国の調査というより、デンマークは西欧を示唆させていることがわかる。これに対して、エストニアは東欧、ポルトガルは南欧というわけだ。概要を読むと、インスリン抵抗性を指標にするのだが、金持ちの子健康ならずというのは、どうも調査方法による差異と見るには大きいということが強調されている。同種の調査が日本でなされた場合、どうなのかちょっと気になるが、このネタについて書き進めながら、より大きな要因は遺伝子かなという印象を持つ。 http://finalvent.cocolog-nifty... [続きを読む]

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