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2005.05.23

コーヒーについての雑談

 コーヒーについての雑談。ネタもオチもなし。先日、談話室滝沢が閉店になるというので、ちょっと懐かしくもあり、新宿店に行ってみた。店内に入るのは十年ぶりくらいだろうか。しかし、一歩踏み入れたら昔とまったく同じに思え、ちょっとタイムスリップした。地下のほうには昔と同じ小さな池があり鯉がいた。あれがけっこう好きだった。二十五年前の私はまだ青年だった。当時の青年には滝沢は割高なのでたぶん年上の誰かに連れられて来たのだと思うが、誰だったのかの記憶がない。
 新宿でうろついていたころよく行った喫茶店というと、今は「思い出横町」と改名されたあたりの但馬屋だ。最近は行ってないが、今でも客を見てカップを選んでくれるのだろうか。もしそうでも、もう私には花柄っぽいのは来ないだろう。但馬屋ではなんどか女性とまったりコーヒー飲んだような記憶があるのだが、それも誰だか思い出せない。他に、酒飲んだあと、歌舞伎町から東口に行く途中の地下に梵という喫茶店によく行ったが、今でもあるだろうか。当時は勘定台にマッキントッシュが置いてあった。
 話を滝沢に戻す。あのコーヒーを旨いという人がいるが、私はよくわからない。久しぶりに飲んでみるとたしかに懐かしい味がしたが、私は好きではない。私が好きなコーヒーは、参道の大坊のナンバー2だったか、とにかくダークローストだ。十年前だと東京でもまともなダークローストというかヨーロピアンローストのコーヒーはあまり飲めなかった。ちゃんとしたエスプレッソの香りのするエスプレッソもほとんどなかった。
 八年東京を離れている間に東京は変わった。沖縄暮らしでも時折東京の街には出て来たのだが、驚いたのはその度ごとにスタバが増殖していることだった。どんなコーヒーかと思ってスタバのを飲んでみた。まずまず満足できる味、というわけで、以前はコーヒー豆を海外のショップから買っていたものだが、最近はスタバで買う。と書くとコーヒーにこだわりがあるようだが、それほどでもない。普通のコーヒーでいいのだ。
 そういえば先日ラジオでブラジルのコーヒー事情を聞いた。ブラジル人もコーヒーを飲みましょうというような話だった。ブラジル人はすでにけっこうコーヒーを飲んでいるはずなので、なぜだったのか。具体的にどんな話だったかも失念したが、コーヒーの世界統計の話などもあり、いくつかへぇと思った。この手の情報ならネットにあるだろうと見ると、確かにある。
 全日本コーヒー協会の統計資料のページ(参照)にコーヒーについていろいろな統計データがある。国別の生産量を見ると、やはりだんとつにブラジルが多く、約254万トン。次が、少々意外だったのだが、ベトナムで72万トン。コロンビアの約70万トンを抜いている。ベトナムは行ったことはないが、私がよく海外のショップに注文したのはベトナム・タイプのブレンドだった。サイゴン・ブレンドとか言ったか。ベトナムを仏印と呼ぶほどの歳ではないが、サイゴンはある意味、フランス文化が根付いたところなので、ヨーロピアンローストのコーヒーが美味しい。とか言って、私は旅行したことはないのだが、幾人かから聞いた話だ。
 ベトナムのコーヒー生産量が多いのは、中国での消費拡大だろうか。邱永漢が数年前から中国人も今後はコーヒーを飲むようになるから雲南でコーヒー農場をするのだと、美しい夢をよく語っていたが、私などには実感はない。雲南にコーヒー農場ですか。わからない。
 中国とコーヒーはどういう状況にあるのかと見ていくと、同じく全日本コーヒー協会の”中国コーヒー市場の将来性”(参照)という記事があり、それなりに面白かった。が、ベトナムとの関係はわからない。考えてみると、中国に近い生産地であっても中国内部であっても、コーヒーのグローバルな市場には関係ないだろう。
 世界のコーヒー消費の話といえば、どの国の人が一番コーヒーを飲むか、である。私の記憶では北欧だったのだが、”世界の国別一人当たり消費量”(参照)の資料を見ると、概ね当たり。とはいえ、なぜ北欧でコーヒーなのかという理由はよくわからない。身体が温まるからか。でもブラジルとかも飲むしな。
 個人消費の統計を見ると、この数年で大きく構造的に変化している国はなさそうだが、しいていうと、オーストリアが徐々に減っている。ウィンナコーヒーとか飲まないのだろうか。という以前に、オーストリアでウィンナコーヒーなんて飲んでいるのだろうか。よくトルココーヒーとかいうが、トルコではそれほどコーヒーは飲まれてないかった。ましてトルココーヒーは少ない。
 全日本コーヒー協会の資料にはないが、日本のコーヒー生豆の輸入量は2003年統計で世界第三位の年間約40万トン。けっこう多い。インスタントコーヒーが相対的に嫌われているのか(単に国内生産でないのか)、あるいは喫茶店文化がそれなりに盛んなのか。ついでに資料を見ていて知ったのだが、「キリマンジャロ」というのはタンザニアからの輸入豆、「ブルーマウンテン」というのはジャマイカからの輸入豆のことらしい。
 と書きながら、そういえば、喫茶店で「俺、ブルマン」とか言わなくなった。「私、キリマン」とか言うのもないだろう。時代だなあ。「お前、モカ、…ブルータス、お前もか…」といった洒落も現代では注を要する、というあたりのオチにする予定はなかったのだけどな。

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コメント

>「お前、モカ、…ブルータス、お前もか…」

意表を突かれましたw

投稿: kaze | 2005.05.23 20:27

>ベトナムのコーヒー生産量が多いのは、中国での消費拡大だろうか。

いや、違うんです。ドイモイ政策が始まったときに、どの作物が一番換金性が高くてなおかつベトナムの気象に適しているかということでコーヒー栽培が奨励されたんです。実際に輸出先は米国へがダントツのトップのはずです。

で、確か今ではコーヒー長者が何人もいるとか。
(NHKだったかのドキュメンタリーでやってました)

投稿: F.Nakajima | 2005.05.23 20:56

住んでる場所がよくないせいか、コーヒーあんまりおいしくないんですよ。某メーカーのJavaしか飲めないのが残念です(とにかくおいしくないんですよね)。

投稿: むぎ | 2005.05.23 21:27

「梵」はまだありますよ。
レジのMacも昔のままです。
10年前から変わってないような・・・

投稿: くまりん | 2005.05.24 02:58

ブラジルの「シモサカ」、旨いですよ。おすすめです。

投稿: やぶ猫 | 2005.05.24 09:29

ダークローストがお好きならドトールのコナ100%マウカメドウズがオススメです。
私もダークローストが好きです。

投稿: hiyohiyo | 2005.05.24 09:40

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受信: 2005.05.23 21:22

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