科学常識の雑談
すでにあちこちブログで話題になっているが、昨日の読売新聞記事”科学常識このぐらいは――目安作り、文科省乗り出す”(参照)が自分にも面白かったので、その雑談を。
話は、文部科学省が日本の大人には最低必要な科学常識の目安を作るとのことらしい。そのネタとしてどっかからシンプルなクイズを持ってきた。
1999~2001年にかけて、世界17か国の学術機関などが連携して、18歳以上を対象に、「ごく初期の人類は恐竜と同時代に生きていた」など科学分野の11問について正誤を尋ねた。日本の正答率は54%で13位。1位スウェーデンの73%、5位アメリカの63%などに比べ「常識の無さ」が目立っている。
とのこと。日本人にはとても難しそう、というか、デタラメ答えてるんじゃないかという正答率である。
私もやってみた。マルバツ問題である。これだ。
〈1〉地球の中心部は非常に高温
私の回答は○。そりゃ、そうでしょ。でも計ったことないな(計測できないはず)。どのくらいの温度と想定されているのだったか。そういえば、地球空洞説とか膨張説というのを聞いたことがあるがそれは今どうか。正解は○。
〈2〉すべての放射能は人工的に作られた
私の回答は×。っていうか、なんだその命題。ありえねー。っていうか、ちょっとやな予感。ちなみに放射能は英語で"radioactivity"。で、ラジオはradiotelegraphyまたはradiotelephony の略なのだが、放射性のエネルギーっていう語源だったか。正解は×。
〈3〉我々が呼吸に使う酸素は植物から作られた
私の回答は○。ちょっとためらう。そう断言していいのか。ちなみに、太古の地球の光合成の結果が現在の地球の酸素の大半ではあろうが…正解は○。ちなみに、藍藻って植物かとよとのツッコミも聞く。さて。
〈4〉赤ちゃんが男の子になるか女の子になるかを決めるのは父親の遺伝子
私の回答は○。それりゃ、そうでしょ。XXとXYなんだからと。ただ、なんか答えていくのがやや苦痛になる。正解は○。
〈5〉レーザーは音波を集中することで得られる
私の回答は×。ありえねー。正解は×。
〈6〉電子の大きさは原子よりも小さい
私の回答は○。ためらいましたよ。量子力学のほんのはっしこでも勉強したことありますからね。しかし、この問題の流れからすれば、複雑な回答はないでしょ。正解は○。虚しい。
〈7〉抗生物質はバクテリア同様ウイルスも殺す
私の回答は×。ウイルスを殺したら語義矛盾ですよ、ったく。と言いたいが、日本のお医者さんは風邪に抗生物質を出す。理由もあるらしい。私は知らない。正解は×。
〈8〉大陸は何万年もかけて移動しており、これからも移動するだろう
私の回答は○。しかし、ウェーゲナー(Alfred Lothar Wegener)の大陸移動説って検証不能仮説ではなかったか。この手の話題がお好きなかたは「クラカトアの大噴火」もご参照あれ。正解は○。
〈9〉現在の人類は、原始的な動物種から進化した
私の回答は×。人間種は原始的な動物種ではなく類人猿から進化した。ただ、最近の学説だと他の類人猿とは共通の祖ではなく、種の来歴は不明な点が多いらしい。正解は○。えええぇ!なぜ?
〈10〉ごく初期の人類は、恐竜と同時代に生きていた
私の回答は×。ありえねー。正解は×。
〈11〉放射能に汚染された牛乳は沸騰させれば安全
私の回答は×。そんなわけないじゃん。ちなみに他の毒性も過熱すれば消えるというものでもない。正解は×。
以上。
というわけで、私の正答は11問中10問ということなのだが、どうも納得がいきませんね。
と考えてみたら、この問題って、いわゆる宗教的とか俗信に対抗するという枠組みでの「科学」ってことなんでしょう。進化論の問題も、単純に、神の創造説とかに対応した程度のものではないのか。
この問題の出所というか英語なりの原典を探してみたが見つからなかった。なんとなく誤訳もあるんじゃないかという印象ある。
それでも日本人の正答率が54%っていったいどうなってんだ?
追記
farmさんからコメントで教えていただPDF文書”Public Understanding of Science and Technology in Japan 'The influence of people's liking of science at school age on their understanding of science after grown-up”(参照・PDF)に英文の設問があった。
私がずっこけた設問の「原始的な動物種」は英文で読むと"earlier species of animals"。なので、「それ以前の動物種」ということではないか。つまり、日常的には言えば、サルから進化した、と。この設問は誤訳という感じがする。
あと、ビッグバン説や喫煙肺癌説などそれって科学かという印象はある。
In Japan, the following 15 items were asked for basic science concepts.
- The center of the earth is very hot. (True)
- All radioactivities are man-made. (False)
- The oxygen we breathe comes from plants. (True)
- It is the father's gene that decides whether the baby is a boy or a girl. (True)
- Lasers work by focusing sound waves. (False)
- Electrons are smaller than atoms. (True)
- Antibiotics kill viruses as well as bacteria. (False)
- The universe began with a huge explosion. (True)
- The continents have been moving for millions of years and will continue to move. (True)
- Human beings, as we know them today, have developed from earlier species of animals.(True)
- Cigarette smoking causes lung cancer. (True)
- The earliest humans lived at the same time as the dinosaurs. (False)
- Radioactive milk can be made safe by boiling it. (False)
- Which travels faster: light or sound? (Light)
- The earth's revolution (It takes one year for the earth to go around the sun.)
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コメント
風邪を引き起こすウイルスの多くは、そんなに毒性が高くありません。風邪の症状というのは、当初は炎症反応ですが、その先の細菌感染がけっこう寄与します。こっちは毒性高し。
というあたりが抗生物質投与のいいわけになってるんだろうと思います。抗生物質は処方箋が必須ですし。
投稿: Sundaland | 2005.05.02 14:57
はじめまして。いつも興味深く拝見させていただいています。
ところで今回のエントリについてですが、「正答率」は全問正解した人の確率を指しているようにも思えます
投稿: gosxi | 2005.05.02 15:28
医者です。
大半の風邪は(健康成人なら)寝てれば治ります。
でも、患者が「薬をください。」というので、総合感冒薬または漢方薬三日分処方でお茶を濁そうとします。
「センセ、抗生剤くださいよ。」
風邪はウィルスなので、抗生剤は必要ないと小一時間。
「センセー、まあそういわずに、一応入れておいてくださいよ、ね。」
これ以上徹底抗戦すると、隣近所に、「あの病院は薬もくれん。」と言われます。
田舎の町医者にとって、口コミは結構シビアに売り上げに響きます。
医療費とか、耐性菌とか、副作用とか考えたら、処方したくないんです、本当に。
どーせ全部は飲んでいないのもわかってるし。
でも…町医者ってサービス業なんです。お客様は神様なんです、ある意味。
調剤薬局が薬品説明書を入れていなかった時期はまだごまかしも利いたんですが、
今は全部薬の名前+抗生剤などとばっちり書いてあるので、ごまかせなくなりました。
友人の内科医に、風邪には絶対に抗生剤を処方しないという信念の人がいます。
医者としてはあちらの方がずいぶんエライと思うのですが、患者に非常に評判が悪いです。どうしたらいいんでしょうね。
投稿: palm | 2005.05.02 16:05
>この問題の出所というか英語なりの原典
もしかしたら別物かもしれません
設問自体は同様ですのでPDFですがご参考に
http://www.saasta.ac.za/scicom/pcst7/masamichi.pdf
も一つ、国内ではリンク先の政策研が調査したみたいですね
http://www.nistep.go.jp/NISTEP_News/news160/news160.html#1
投稿: farm | 2005.05.02 16:09
類人猿になる前に「全ての生物は海中の
原子生物から進化した」という大前提が
あるから、9は○なのだと思いますヽ(´ー`)ノ
投稿: 名無しさん | 2005.05.02 16:10
farmさん、こんいちは。このPDF文書が英文の対応のように思えます。ご指摘、ありがとうございました。
読むと興味深いのでその点、追記しました。
投稿: finalvent | 2005.05.02 16:41
ここに書いてある科学常識なんて知っていようといまいとどうでもよいようなものばかりな気がします。
それよりも地理、歴史、宗教の方が重要です。イラクの場所がわからないとか、アメリカと戦争したことを知らないとか、こちらの方が早急に対応が必要なのではないでしょうか。
投稿: r-ib | 2005.05.02 19:21
大陸移動説は現在、VLBIによる直接検証が可能です、、、ご存じないとも思えないのですが。
それはそうと、科学者の端くれとしては、科学技術の知識は文明維持に必要であることをr-ib氏にはお分かり頂きたいですね。早い話が馬鹿な患者のお陰で耐性菌が増える。耐性菌について調べた時、これは長期的にはイラクごときより桁違いに深刻だと確信しました。地理や歴史や宗教の知識が重要ではないという訳ではありません。念のため。
投稿: forsterstrasse | 2005.05.02 20:24
非常に言葉が足りなかったようで反省しております。私としては設問の内容が常識から逸脱しているように感じたということで、科学を軽視しているわけではありません。
forsterstrasse様のおっしゃるように科学技術の知識なしに現代社会は成り立ちません。しかし、日本の現状を見るにきちんとした教養を身につけ自虐史観から脱却するのが先決なのではないかと考えております。
なお、私も一応医療関係者ですので耐性菌問題についてはわかっています。これを軽んじるわけではありませんが、患者ではなくむしろ医療従事者の対応が問われるべきだと考えております。
投稿: r-ib | 2005.05.02 23:32
どうもお久しぶりです。
「馬鹿な患者のおかげで・・・」というのは少しきついかなあ・・・
抗生剤の濫用は、確かに社会全体に悪影響を及ぼすのですが、全体的な話をして理解するには、やはり科学的なバックボーンが必要です。全ての患者様にそれを期待するのは少し難しいかと思います(医者自身が、理解できていないことが多いですしね)。個人的には、副作用の話、特に極めてまれですがどんな薬にでもおこりうる中毒性表皮壊死融解症(TEN型薬疹)の話をします。そうすると「意味がないのに、そんな副作用がおこるんだったら・・・」てな感じで、抗生剤を出さなくても済む場合が多いようです。
投稿: Aspirin | 2005.05.02 23:50
finalventさんほどの人が「ビッグバン説などそれって科学かという印象はある」などという無知蒙昧な事をいうのは非常に許せないので頑張って読みやすいテキストを探してきました。是非よんでみてください。
http://map.gsfc.nasa.gov/m_uni/uni_101bbtest.html
もうちょっと専門的なのがよければこちらからPDFファイルをダウンロードできます。
http://arxiv.org/abs/astro-ph/0302209
いまや超精密科学であるという雰囲気だけでも伝わるといいな、と思います。
投稿: odakin | 2005.05.03 00:12
藍藻は原核生物であり、細菌です。植物ではありません。進化の過程で、この機能が植物の細胞に取り入れられて光合成を行っています。この設問を考えた人は原始地球において酸素が奇跡的に分離されたという常識すら欠いています(爆笑)
投稿: はまっこ | 2005.05.03 00:13
実は編集中、社内で「おまえも、やってみろよwww」と、結構評判になった記事でした。
「でも、この回答って、現時点での『常識』だよな」という声も多かった気がします。
投稿: 文責名無し | 2005.05.03 00:33
「ビッグバン」ていうのは、そもそも「非科学的」という皮肉の意味じゃあないんですか?
ニュートンの「最初の一撃」のたぐいじゃないの?
投稿: 寅次郎 | 2005.05.03 00:41
久し振りにコメントいたします。私の引っかかった設問↓
〈3〉我々が呼吸に使う酸素は植物から作られた
「酸素」という元素は恒星内部の核融合反応の過程で発生した物だから×!
「酸素分子」とか「気体酸素」などと限定していれば別だけど、単に「酸素」と表してるだけなら元素としての酸素について答えてもあながち間違いではない筈…と言うとこじつけですね。
投稿: TDF-III | 2005.05.03 02:33
いまだに血液型やら心霊現象やらで視聴率を取れる国ですから、今回の実験の結果を見るまでもないでしょう。改善したければ、真に努力すべきなのは、大槻教授を冷ややかな目で見ている科学者たちでしょう。
投稿: nh | 2005.05.03 05:05
生物学を専攻してるものですが、4はどう考えてもXじゃないかと思うのですが。
これが○ならある男性からは男か女かのどちらかしか生まれないことになりませんか?
7番ですがwikipediaによると「抗腫瘍性抗生物質のように必ずしも微生物ではないウイルスや悪性新生物の化学療法剤も抗生物質に含まれる様になった。」とあるのでこれは厳密にいうと○でしょう。
あと6番ですが、電子って大きさがあるんでしたっけ?
こういう問題にすらすら答えられる方が、ちょっとどうかなと思うんですが。
投稿: (anonymous) | 2005.05.03 06:08
薬局勤務ですが獣医師です。
古い話ですが、すべての生物は動物と植物に分けられると教わりました。
その違いは細胞壁の有無だと言うことです。ですから藍藻類や細菌は植物だそうです。
そうするとウィルスは動物と言うことになります。
投稿: 聞きかじり | 2005.05.03 08:44
>生物学を専攻してるものですが、4はどう考えてもXじゃないかと思うのですが。
>これが○ならある男性からは男か女かのどちらかしか生まれないことになりませんか?
性染色体は男はXとYを持ち、女はXとXを持つので、生まれてくる子供の性別は、Yを持っている男側の精子のうち、受精した精子が乗せている性染色体がXかYかによって決まる、ということだと思います。卵子はどちらにしてもXしか持てません。
ちなみに「クラインフェルター症候群」という遺伝病は、XXYの性染色体を持ち、外見は男性であるが、小さな睾丸、無精子症、女性化乳房を持ちます。
投稿: しみづ | 2005.05.03 08:56
自虐史観 orz...
投稿: synonymous | 2005.05.03 08:57
科学も仮説の一つです。
そして信仰の一種。
投稿: あるおっさん | 2005.05.03 08:59
EUで行われた調査を見つけましたのでご紹介
http://europa.eu.int/comm/research/press/2003/pdf/cc-report_en.pdf
p26に英語の設問が載っています。
投稿: 黒影 | 2005.05.03 16:17
。
ぐぐったら、
2002 年01 月25 日の朝日新聞でも報道されていたようです。
http://www.hc.keio.ac.jp/earth/mat/03tenkyo.pdf
この記事によると、設問別の正答率は
(1)○、83%(2)○、78%(3)○、77%(4)○、67%(5)×、56%
(6)×、40%(7)○、30%(8)×、28%(9)○、25%(10)×、23%
ということで、大陸移動・人類進化・
地球内部高温の正答率が高く、他の問題は低いようです。
高校生と比べた結果では、ほとんどの設問で高校生のほうが有意に正答率が高く、
「性別決定」、「抗生物質」についての質問が大人高校生ともに低いようです。
投稿: ● | 2005.05.03 20:03
>すべての生物は動物と植物に分けられると教わりました。
五界説
eg. http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~inouye/ino/etc/5kingdoms.html
>そうするとウィルスは動物と言うことになります。
そもそもウィルスは細胞を持っていません。細胞説からは生物ではないとすら位置づけられるものです。
投稿: du@docozo | 2005.05.03 21:35
acyclovir、gancyclovir、zidovudineなどといった抗ウイルス薬に対して抗生剤antibioticsと呼ぶ人間を今のところ見たことがありませんが、まあそういう学派もあるんでしょうか?du@docozoさんのおっしゃっているように、そもそもウイルスがbioticsの範疇に入るかどうかは微妙なところです。どんな教科書を呼んでも、「抗生剤」「抗真菌薬」「抗ウイルス薬」という分類をしていると思います。抗ウイルス薬を抗菌薬としてまとめる人はいるかもしれませんが(これだって正しくはありません)。
投稿: Aspirin | 2005.05.04 00:49
>五界説
五界説は風前の灯状態というか、すでに過去の1つの説になりつつあります。分子生物学的手法の導入により、生物の系統分類学の世界は現在ものすごく揺れ動いており、どこに落ち着くか何とも言えないところです(とはいえ、ある種の方向性は確立しつつあるように部外者からは見えます)。
現在多くの科学者が納得している最低ラインは、仮想の始原生物があり、そこから大きく3つに分かれてきた(古細菌、真正細菌、真核生物)といった所まででしょうか。それでも真核生物を過大評価している可能性はあります。
ウイルスは教科書的には自己複製装置を持たない点で生物に入れないとなるケースが多いですが、これも人によって考え方が違います。
投稿: kh0705 | 2005.05.04 11:13
>acyclovir、gancyclovir、zidovudineなどといった抗ウイルス薬に対して
>抗生剤antibioticsと呼ぶ人間を今のところ見たことがありませんが、まあそういう学派もあるんでしょうか?
医療現場ではそうかもしれませんが、薬の探索や合成してる人間は、
抗腫瘍性抗生物質とか抗ウイルス性抗生物質とか良く使いますよ。
あと世界大百科事典より。
ワクスマンが提唱した抗生物質の定義は現在では狭義のものとなり,現在の概念からみれば,ワクスマンのそれは抗菌性抗生物質といえる。その後の抗生物質の発展により,制癌 (抗腫瘍) 抗生物質や抗ウイルス抗生物質も出現し大きな比重を占めるようになった。したがって現在では,抗生物質は〈微生物によってつくられ,微生物その他の細胞の発育または機能を阻止する物質をいう〉という概念のもとに用いられている。
投稿: (anonymous) | 2005.05.04 15:32
あっ、よく考えたらacyclovirって微生物が生み出してないから抗生物質じゃないんだよね。
投稿: (anonymous) | 2005.05.04 15:49
悪性腫瘍に対する抗生剤は全然オッケーなんですよ。それは問題ではありません。まあこれも医療現場ではもともと抗生剤であったことなんか忘れてますが。しかし抗ウイルス薬を抗生剤と呼ぶのが気持ち悪いのです。
Anti-viral antibioticsってこと?
聴いたことないし、しっくりこないなあ・・・
投稿: Aspirin | 2005.05.05 17:50
ほれ
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%22Antiviral+antibiotics%22
あなたがいくら聴いたことないし、しっくりこなくても、百科事典に書いてある言葉の定義に反するような回答が○ってことにはなりませんよ。
すくなくともこの問題は不適切ってことです。
投稿: (anonymous) | 2005.05.06 00:47
うーんなるほど。この世の真実は、百科事典に書き込まれているんですね。勉強になりました。
"antiviral antibiotics"はgoogleで258件のヒット、"antiviral drug"は90,100件のようですね。antiviral agentでも48,400件でました。だから私はしっくりこなかったのですね。すっきりわかってよかったです。
投稿: Aspirin | 2005.05.07 11:37
>うーんなるほど。この世の真実は、百科事典に書き込まれているんですね。勉強になりました。
べつに百科事典にかかれていることがすべて真実とはいってないですよ。
ただそれを問題にするのはいかがなものかということです。
だから「すくなくともこの問題は不適切ってことです」とかいたわけで。
それより、自分の周りで使ってる使われ方が絶対に正しいんだと決め付ける方がどうかと思うんですが。
百科事典に載せる段階で執筆者はいろいろな調査を行っているわけで、すくなくともあなたのしっくりこないという感覚より信頼できると思うのですが。
あと、"antiviral antibiotics"の使用例が少ないからといってあの問題が不適切であることと何にも関係ないと思いますが。
投稿: (anonymous) | 2005.05.09 05:09
あと、なんか誤解されているようですが、別にあなたに、あしたから、抗ウイルス薬を抗生剤と呼べと主張しているわけではありません。抗生物質の中にはウイルスに効くものもあると主張しているだけです。
抗ウイルス薬のほとんどは化学合成したものでしょうから抗ウイルス剤は抗生物質であるというのは不適切です。
(なかには、化学合成したものも広義の抗生物質に含まれると書かれてることもありますが)
投稿: (anonymous) | 2005.05.09 05:25
もしあなたが、百科事典にかかれている事をもとに、問題に答えるのが不適切であるというなら、しっくりこないとか言うあやふやなこと言ってないで、変わりにもっと信頼できる(すべての抗ウイルス剤は抗生物質ではないという)ソースを示してください。
投稿: (anonymous) | 2005.05.09 05:31
ちょろっと調べてみましたが、信頼できるソースはありませんでした。私のほうが分が悪いようですね。
一応サウスカロライナ大学がつくったらしい電子教科書の表に、"Their sensitivity to antibiotics"について、"Viruses"は"No"とはっきり書いちゃってます。ああ、これも間違いだから書き直すよう言わないとね。
http://pathmicro.med.sc.edu/mhunt/intro-vir.htm
投稿: Aspirin | 2005.05.09 20:59