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2005.04.22

暗いニュースリンクでもたぶんあなたに熟考してほしくない暗いニュース

 先日のエントリ「朴東宣のことを淡々とブログするよ」(参照)の続編というか、続編なんか書きたいわけでもないのだが、老いたるオリエント・ギャッツビー朴東宣問題の余波がさらに北朝鮮問題にまで広がっていて、極東ブログ的には時事のログとしても無視できない。
 事態の紹介を兼ねて日本語で読みやすい記事として産経新聞”北担当特使の職務停止 国連のイラク支援計画疑惑”(参照)を引用したい。


国連報道官は二十日、「イラク石油・食糧交換プログラム」の不正事件をめぐり、独立調査委員会の調査対象となった北朝鮮問題担当のストロング事務総長特使(カナダ)について、疑惑が解消するまで職務を停止すると発表した。
 職務停止は本人の決断で、アナン事務総長も同意したという。特使は北朝鮮への人道支援問題をはじめ、六カ国協議では北朝鮮に参加を促すなどしてきた。職務停止により、国連の北朝鮮に対する働きかけが事実上中断することになる。
 ストロング特使は、イラクの旧フセイン政権のために米国内で無許可のロビー活動を行い、その見返りに同政権から二百万ドル(約二億千四百万円)を受け取った疑いでニューヨーク連邦地検に告発されている韓国人ロビイスト、朴東宣容疑者と親交があった。

 話をいきなり核心にもっていくと、問題は、国連の北朝鮮問題で朴東宣がなんらかの意図をもって関わっていたのかということだ。残念ながら、現状では、そこがまだはっきりしない。現状では、ストロング特使は、その職務遂行のための背景知識を得るために、北朝鮮出身の朴東宣のアドバイスを受けていたことは認めているものの、その影響はなかったとしている。
 ないわきゃないだろーこのー、というのが、率直な印象だが、そのあたりから、若干陰謀論の影が出てくる。それにしても、常識的に考えて、朴東宣は国連の北朝鮮問題に介入したい意図があったとまでは言える。だとすると、それは、朴東宣個人のものか、韓国か、北朝鮮か、あるいはあれかということになる。その先はまだ見えない。
 問題は当然国連側ストロング特使にもある。ウォール・ストリート・ジャーナル”Stale Kofi”(参照)も、控えめにと言っていいと思うが、問題点を指摘している。余談だが、「ステイル・コフィ」というタイトルは洒落ていて笑える。

Even if Mr. Strong had the best of intentions, his decision as a high-ranking U.N. official to be involved in any business relationship with the star bag man of Koreagate suggests seriously odd judgment.

 国連の幹部がこんなうさん臭い人間と関わること自体おかしい。
 ウォール・ストリート・ジャーナルはここから毎度の国連批判になるのだが、日本国内での報道が少ないので当方も繰り返しておきたい。

We have seen signs that Saddam, via Oil for Food, corrupted officials and businessmen worldwide--though apart from legal investigations in the U.S., this aspect of the scandal in countries such as Security Council member states Russia, France and China, not to mention such crossroads of Saddam's commerce as Switzerland and Syria, has barely been scratched.

Now we have the charges by U.S. prosecutors that Koreagate's Tongsun Park shuttled millions in bribe money from Saddam Hussein to two high-ranking U.N. officials, referred to in the complaint as "U.N. Official #1" and "U.N. Official #2." Outside the U.N., the hunt is on to discover the identities of this duo.


 リフレイン部分はさておき、この国連幹部との関わりは重要な問題でもある。
 日本国内のメディアでは先日のヴォルカー報告で、アナン潔白!で終わりにしたい空気を醸そうとしているし、表向きはそれ以上の追及は無理めでもあったのだが、ここに来てヴォルカー報告ってどうよという動きが国連内部から出てきている。一例としてフィナンシャルタイムズ”Volcker report 'did not' exonerate Annan”(参照)をあげておきたい。標題のとおり、アナン免罪とはいかないよ、ということだ。

A UN-commissioned inquiry into Kojo Annan's business dealings did not necessarily exonerate his father Kofi Annan, the UN secretary-general, senior US State Department official warned on Thursday.

“It is probably an exaggeration to say the Volcker report exonerated the secretary-general,” said Mark Lagon, deputy assistantsecretary of the bureau of international organisation affairs, during a visit to New York.


 ヴォルカー報告の作成側からも愛想を尽かされている。

It was revealed on Wednesday that two senior investigators on the Volcker commission had resigned. Mark Pieth, one of three chairs of the commission told the Associated Press they felt the latest report played down criticalfindings.

 日本のジャーナリズム的にはボルトン擁護の米国側の牽制でしょうくらいで話を納めようとするのではないかと思う。しかし、そんなチープなオチで済むわけでもないだろう。
 余談めくが、朴東宣は韓国ではなく東京に潜んでいるという話もある(参照)。奇妙な山が動くとも思えないが、ブログなんてたいしたことないとプロのジャーナリズムが小馬鹿にする前にせめて朴東宣東京潜伏問題に食いついてもらいたいものだ。

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コメント

どうも初めまして。楽しいブログ何でよく見にこさせてもらってます。
私も最近ブログ書くようになったんですけど。私は探偵事務所をやってるんですけど、探偵してきた事や裏側とか書いていきますから。また見に来てくださいね。それでは頑張ってください。

投稿: 探偵 | 2005.04.22 18:53

今日の題名のつけ方、絶妙、ツボでした。

投稿: あのにます | 2005.04.23 12:28

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» お友達とインターナショナル [セカンド・カップ はてな店]
どういう帰結があるのかよくわからないが、とりあえず、国連「石油・食糧プログラム」で、違法な工作をしていた疑いでアメリカで逮捕された朴東宣氏の話題がちょっと気になる。とはいえ出ているニュース以上に知っていることは何もないのだが、出ているニュースの量ほど小さい話ではあるまいとは思う。ニュースの出方の恣意性というのはたいしたものだなと皮肉ではなく妙に感心させられるものは毎日あるが。 そのうち探すこともあるんじゃないかなど思ってメモ。 対イラク不正疑惑、朴東宣容疑者を逮捕 http://japanes... [続きを読む]

受信: 2006.01.09 14:51

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