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2005.02.15

ブルガリアといえば、ヨーグルト、琴欧州勝紀、そして…

 ブルガリアといえば、ヨーグルト、琴欧州勝紀、そして……あまり思いつかない。身近な人間にも訊いてみた。「ダイヤモンドの加工品がいいのよ…」とのお答え。あ、そこでストップ。話は、そっちの方向ではなく、明日発効される京都議定書のことなのだ。
 地球の平和を守るため、みたいな、地球温暖化を防ぐため、と言われる京都議定書が明日16日、発効する。今朝の朝日新聞社説の言葉を借りれば「気候変動枠組み条約が生まれて13年、京都会議で議定書が採択されてから7年がたつ」とのことだが、議定書については最初から米国を抜いてロシアが入れば発効できるようにしくんだため、プーチンが「こ、これは使えるじゃん」とかえって日和らせる材料になってしまった。
 その間、欧州では温暖化防止の施策が進んだ。特に、ドイツ。緑の党もけっこうまともっぽくなった。まったくドイツって国は目標が決まるとなんでもやってしまうのか…ということでもないのだが、実質後進国だった東ドイツを吸収したことをこればかりは好機にして、二酸化炭素排出量が少なく制御できたようだ。京都議定書もクリアできる模様。他、前世紀に戦争経験がなく市民社会がヨーグルトみたいに発酵してんじゃないかぁの北欧などでも、進んだ。
 で、なぜブルガリア。そうそう。ブルガリアが環境対策の先進国か、ということはない。むしろ問題は日本だ。日本は、京都議定書の枠組みでは、1990年の二酸化炭素排出量(約11億トン)を基準として、第1約束期間である2008年から5年間で温室効果ガスの平均排出量を6%削減すると約束した(内、森林による吸収が3.9%)が、お立ち台、じゃない、お立ち会い、1997年に9%を越えた。え?である。いやいや、日本だって努力はしている。2003年には8%になった。やったぜ、1%も減った。あと、14%減らせである…虚しい。ダメじゃんである。見込みなし。
 少なくとも現状の努力の継続では無理ということは判明した。2008年といえばあと3年。そこから5年で14%がくんと減量するにはアトキンズダイエットしかない…というような妙案はないか、じゃなくて、マジ、すげー産業構造と生活のあり方を変えなくてならない。
 で? いや、全然どうしていいかわからない。今朝の朝日新聞社説"議定書発効――地球守る「百年の計」を"(参照)でも標題を見てもわかるように、あと数年先の未来を百年後でいいじゃんにしている。戦中の朝日新聞みたいに戦争イケイケというのも困ったものだが、最初からこんなとほほでいいのだろうか。ま、もっともおやびんの中国が環境問題に関心ないしそのあたりをぼかしたいという意図もあるのかもしれない。それに憎き米国だって京都議定書を離脱しているし、と。


 しかも、米国は議定書から離脱し、ブッシュ大統領は、復帰することはないと明言している。最大の排出国である米国が「中国やインドなどへの義務付けがない」と反発し、2位の中国は「まず米国など先進国が義務を果たすべきだ」と言い返す。これでは限界がある。
 2010年には、両国で世界の二酸化炭素排出量の37%を占めるとの試算もある。ちなみに日本は4%弱だ。第2期は米国のほか、中国などにも何らかの規制の網を広げる手立てが欠かせない。

 って問題は足もとの日本なんだけど。と、その点は昨日から前編後編のスペクタクルにしている日本経済新聞社説がちょいマシ。今朝の"京都議定書発効(下) 温暖化防止で日本モデルを世界に示せ"(参照)ではこうまとめている。

 目標達成に向けて大事なことは、環境という価値を経済にしっかり組み込み、市場メカニズムを活用して排出削減が加速される仕組みを早急につくりあげることだ。排出削減すれば経済的価値が生み出され、削減できないのなら経済的な負担を強いられる。こんな仕組みでおのずと温暖化防止が進む社会をつくりあげなければならない。

 なーんかはどうでもいくてぇ…。要点はこっち。

 政府は地球温暖化対策推進大綱を練り直し、3月にも京都議定書目標達成計画をまとめる。あいまいだった大綱の政策は、計画への切り替えでもっと具体性を持たせて個別に達成すべき目標を明示し、実効性のあるものにすることが必要だ。日本は議定書の行方を模様眺めしていたから、経済的手法を取り入れた制度づくりが遅れており、その整備も急がなければならない。
 例えば「排出権取引」は、産業界が排出枠設定を嫌って国内制度は未整備のままだ。日本経団連は自主行動計画で業界ごとに目標を設定、排出削減に取り組んでいる。しかし目標が達成できなくても、ペナルティーがあるわけではない。最終的に勘定合わせが不明朗にならぬよう、排出枠を設定して透明性の高い取引制度で削減を進めるべきではないか。

 具体的に施策として「排出権取引」はどうよ、と。
 で、ブルガリアはどうした? そうそう。ブルガリアと日本は国家間の枠組みとして、初めて排出権取引が合意されている。つまり、ブルガリアから温室効果ガスの排出権を日本が買い取り、ブルガリアはその代金で省エネルギ投資を実施しすることで温室効果ガスを削減するというわけだ。公式文書は官邸HP"日本国とブルガリア共和国とのパートナーシップに関する共同声明"(参照)にある。

16.双方は、京都議定書が、気候変動に対する国際的枠組みの強化において極めて重要な要素であることを認識しつつ、京都議定書の下で、共同実施及び排出量取引において日本の民間部門も参加した二国間協力に対する期待を表明した。

 これだけじゃよくわかんない。より詳しくは国際協力銀行"ブルガリア共和国政府と京都メカニズムに関する協力に合意~初めての共同実施(JI)における協力~"(参照)を一読されたし。
 ま、そういうわけだが、ようするにこれがグリーン投資スキーム(GIS:The Green Investment Scheme)(参照)というやつだ。
 簡単に言うと、ブルガリアは現状、おめーなんかまだEUに入れるわけにはいかないよ~んとされているのを日本が目を付けた。チャンスじゃん、ブルガリアは京都議定書の目標値をかなり下回っているから、ね・ら・い・目である。
 さすが日本、お目の付け所が違いますな、というのも、実際のところ、以前なら、資源もない国なんか相手にしなかった日本だけど、言っちゃ悪いけど、夢があり若く貧しい人間だけが革命を担えるのであるという毛沢東主義みたいに、貧乏未開発国それが君たちの資源だみたいなことになったわけだ。しかも、省エネルギー関連設備の導入や建設事業に日本の企業が参入できるってウマ~である。
 というわけで、ブルガリでうまくいったら、次はロシアだ。バイカル湖まで進めぇって違うか。お商売、お商売。でも、南進策もあり。南方の国の島国にどかーんと原発でも作ってやっかぁ! 
 おっと、それじゃ、政府も業界も作っておかなくては納豆、というわけで、日本温暖化ガス削減基金(JGRF:Japan GHG Reduction Fund)もできました(参照)。なんか、それって、スジ、違ってねとか思うけど、それはそれとしてウォッチ。なにもそれだけで悪いっていうものもない。ただ、本筋とは違う。
 本筋の国内の二酸化炭素排出削減は…ということだが、なかなかそこに行かず、環境税へとなんかスジ違いかも話はまだ続くのだが、このエントリはここまで。

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コメント

な、なんか文体が壊れ気味になってませんか!?
面白いですけどw

投稿: age | 2005.02.15 18:19

>日本温暖化ガス削減基金

なんて危機感の無い国に住んでるんだろうって、あらためて思いました。

>欧州では温暖化防止の施策が進んだ

欧州で実現できて、日本でできない理由って何?

投稿: むぎ | 2005.02.15 19:55

http://www.wanet.ne.jp/~odajima/poetry/wani.html

ブルガリアといったらこの人は絶対にはずせないじゃないですか。

投稿: F.Nakajima | 2005.02.15 22:59

>な、なんか文体が壊れ気味になってませんか!?

バレンタインの後だしな、
呑みすぎじゃないの。

from 同病

投稿: (anonymous) | 2005.02.16 10:54

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