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2005.01.27

フェロモン研究は未知の次元に突入

 ネタはちゃんとした科学研究なのだが、このエントリは与太話である。もっと重要な話題があるんじゃないのか、例えばイラク石油食糧交換プログラム不正疑惑でアナンが聴取された(参照)とか。しかも朝日新聞とNHKが仲良くこのニュースをスルーしているみたいとか。しかし、特に新事実はないのだ。なので、与太話へ直行。
 ネタ元はロイターの"Secret Ingredient for Elderly Romance"(参照)だ。標題を訳すと「高齢者ロマンスのための秘密の成分」か、といきなりイミフだが、読むに、ますますなんなのだこの話ではある。


A mystery chemical isolated from the sweat of young women seems to act as a romance booster for their older counterparts.
【試訳】
若い女性の汗から抽出された謎の化学物質は、より高齢なご相手のためのロマンス促進剤として機能するようだ。

 な、なんだ、それ? とにかく、フェロモンらしい。ここには書いてないがこの汗は腋の汗(armpit sweat)です。

Pheromones are airborne chemicals secreted from the body and recognized by their smell. Humans and animals emit pheromones.
【試薬】
これらのフェロモンは人間の体からこっそり揮発される化学物質で、その存在は臭いでわかる。人間や各種の動物はこの種類のフェロモンを発する。

 同じネタのお話はニューサイエンティストの"Sex pheromone spray boosts senior romance"(参照)にもある。
 よくわかんないが、話はこういうことらしい。つまり、若い女性の腋の汗には、男性のその気にさせるフェロモンが含まれているらしいのだが、それは閉経後の女性にも効く……効くってどうよ、なのだが。このフェロモンをアレンジしたところ、彼女たちの愛情表現など活動が活発になったというのだ。
 なんのために?
 いや、閉経後の女性をおとしめて言うのではなく、いったいこういう研究はなんのためにやっているのだろうかと疑問に思ってオリジナル論文が閲覧できるかとサーチしたら、ありました。"Pheromonal Influences on Sociosexual Behavior in Postmenopausal Women"(参照)がそれ。

To determine whether a putative human sex-attractant pheromone increases specific sociosexual behaviors of postmenopausal women, we tested a chemically synthesized formula derived from research with underarm secretions from heterosexually active, fertile women that was recently tested on young women.

 試訳を省略するけど、さすがに研究論文だけあって、いきなり社会的な前提も背景も問わずに始まってしまうのだが…さて、閉経後女性のロマンス香水ってなんなのだろうか、依然わからない。ニューサイエンティストの記事では、これで儲けるつもりはない、とのことだが、さてさて。
 とま、ネタはそれだけ。なんとなく思ったのは、欧米人の女性の場合、自己の性欲みたいのが自己承認の意識とかなり重なる部分があるのだろうか、ということ。日本ではあまり報道されないのだが、欧米というか特に米国の場合、女性向けのバイアグラみたいな薬剤のニーズは高く、サプリメントなどもそういう分野(sexual enhancers)がある。いや、そもそもバイアグラ自体が女性側ニーズのようでもある。日本ではこうしたニーズはどうなんだろうよくわからないのだが、もしかすると…とよからぬ連想が働くが筆禍を招きそうなので避けるのであった。
cover
シェリ
 そういえば、先日、ひょんなことから、コレットの「シェリ」とついでに「シェリの最後」を読んだが、意外に面白かった。「牝猫」より面白いかな。同じコレットでも、「青い麦」はちょっと違うかなという感じはするが、それでも、案外コレットの文学って、男ってトホホ、ということかもしれない。
 与太話なのでオチはないです。

追記(2005.1.28)
産経新聞系で昨日午後このニュースが出た。そっちのほうがわかりやすい?ので参照用に。"人造フェロモンが著効=高年女性が男性ぞろぞろ引き付ける"(参照)より。


英科学誌ニュー・サイエンティスト最新号は、若い女性が分泌し、無意識のうちに男性を引き付ける作用があるとされるフェロモンを人工的につくり、閉経期の女性に投与したところ、男性を大いに引き寄せる効果があったとの実験結果を紹介している。

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「雑記」カテゴリの記事

コメント

私的にはサアがコレット文学最大の
ヒロインだったりします…川端の禽獣を
読んでうわ…みたいに打撃を受けていた
頃に読んだので、サアには心癒されました(^^;
…そして…カミーユの行動で我が裡の
女性不信が増加しました(笑)
私だったらカミーユを放り出します…窓から。

サアは、あの「幼きいといけな、純なる魂!」
こそ救い!みたいに感じましたね。

コレットと、川端を比べると、男性と女性の
性感の違いがはっきりでる感じが致しますね。
川端は決してシェリのような物語は
描きませんし…逆は描くんですけど(^^;

男性はいつまでも理想(夢のロマンス)を追い、
女性は地に足がついたロマンスを追うという
感じですかね…。

投稿: kagami | 2005.01.27 16:32

過去にトリビアの泉にて「昔のおフランスでは女性がわきの下に皮を向いたリンゴを脇に挟んでダンスを踊り、適度に匂いがついたものを意中の男性に渡した」とありましたなぁ。

投稿: たかはしかつみ | 2005.01.27 17:44

産経新聞系で昨日午後このニュースが出ました。
"人造フェロモンが著効=高年女性が男性ぞろぞろ引き付ける"
http://news.goo.ne.jp/news/jiji/kokusai/20050127/050126192518.yub7z97v.html

投稿: finalvent | 2005.01.28 08:49

>金持ちは寝るときに、幼い少女を自分の脇に寝かせた。
>これは別に性の対象にするというわけでもなく(まあ、した例も多かったろうが)、
>若返り法の一種で、若い女性の身体から発散する“気”を吸うと不老長寿が得られるという
>言い伝えがあったのである。

>かの毛沢東も、晩年は紅衛兵の少女二人を常に自分の両脇に一緒に寝かせていたが、
>不思議なことに、その少女たちは半年もしないうちに、若々しさを失ってしまったという。
>やはり若い精気を吸い取られたのだろうか。

http://kodansha.cplaza.ne.jp/karasawa/010/

投稿: こんな話も | 2005.01.28 13:03

恋愛用のフェロモン香水というものが
紹介されているのですが、
たとえば
http://pheromone.neweden.info/
本当に効果はあるものなのでしょうか。
やはりインチキと考えるべきでしょうかね。
でも、効果があるのならちょっと高いけど
とも考えています。

投稿: 北島幸雄 | 2005.03.09 19:43

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