NHK番組改変問題について朝日新聞報道への疑問
NHK番組改変問題については先日極東ブログ「NHK従軍慰安婦特集番組の改変問題って問題か?」(参照)で触れた。体制左翼が安倍晋三潰しにボケかましたましたかくらい思っていたのだが、若干問題が奇妙な錯綜したかに見える方向に進みつつあるので、自分なりの整理のメモを書いておきたい。
端的に言って、問題はなにか?
まず、「従軍慰安婦」は当面問われていない。それはこの問題が四年間寝かされていたことでもわかる。それに関連していた直接的な政治勢力についても同様に当面の問題ではない。「女性国際戦犯法廷」についても同様だ。こうした問題は当面、カプセル化(内容に立ち入らない)としていい。
問題はまさにこれを問題として切り出してきた朝日新聞の報道の文脈で見るべきだろう。つまり、2点になる。(1)朝日新聞はなにを問題としていたか、(2)朝日新聞の報道に問題があるのではないか、ということだ。
資料はネット上では次のとおりだ。
- NHK番組に中川昭・安倍氏「内容偏り」 幹部呼び指摘(01/12)
- 社説:NHK――政治家への抵抗力を持て(01/13)
- NHK番組改変問題 「会長了承していた」と告発者会見(01/13)
- NHK「中川氏と面会、放送後」 安倍氏「報道は誤り」(01/14)
- 安倍氏が本社に抗議 謝罪と釈明、訂正記事の掲載求める(01/17)
- 「上層部は腐っている」NHKプロデューサーがコメント(01/17)
- 「NHK側から放送前に説明」自民・考える議員の会幹部(01/18)
- 安倍晋三氏の主な発言 NHK番組改変問題(01/18)
- 中川昭一氏との一問一答 NHK番組改変問題(01/18)
- NHK番組改変問題、本社の取材・報道の詳細
これらを経時的に見ると、当初の問題は、中川昭一現経産相、安倍晋三現自民党幹事長代理がNHK番組に政治的に介入したかという点であった。"NHK番組に中川昭・安倍氏「内容偏り」 幹部呼び指摘"(参照)を引用する。
01年1月、旧日本軍慰安婦制度の責任者を裁く民衆法廷を扱ったNHKの特集番組で、中川昭一・現経産相、安倍晋三・現自民党幹事長代理が放送前日にNHK幹部を呼んで「偏った内容だ」などと指摘していたことが分かった。NHKはその後、番組内容を変えて放送していた。番組制作にあたった現場責任者が昨年末、NHKの内部告発窓口である「コンプライアンス(法令順守)推進委員会」に「政治介入を許した」と訴え、調査を求めている。
今回の事態は、番組編集についての外部からの干渉を排した放送法上、問題となる可能性がある。
よく読むとわかるが、この報道では、中川昭一と安倍晋三が介入したとは直接的には触れていない。その可能性があるとすれば問題だということになっている。
ここで朝日新聞はわざと曖昧にしているのだが、単純な話、悪いのは、(1)中川昭一と安倍晋三なのか、(2)NHKなのか、ということになる。さらに、話を単純にするのだが、今回の問題を仕掛けた側の意図は、中川昭一と安倍晋三の政治的な失墜を狙ったものだろう。しかし、そこがうまく行かなければ、弱り目のNHKが悪いという二番目のスジにしてしまえ、ということだ。
事実関係で、その後明かになったことは、この当初の朝日の報道が与えた印象とはことなり、番組の編集直しの状況は、この二者の関わり以前から進められていたことだ。むしろ、NHK内の編集過程でNHK側の要請で2者に意見を求めたとみてよさそうだ(中川については不明な点もあるが、安倍についてはそういうことのようだ)。追記(同日)この点は朝日新聞に掲載された"安倍晋三氏の主な発言 NHK番組改変問題"(参照)から妥当に推測できる。
《1月13日のコメント》「面会は、NHK側の『NHK予算の説明に伺いたい』との要望に応じたもので、こちらからNHKを呼んだ事実は全くない。NHK側から、自主的に番組内容に対する説明がなされたものであって、こちらから『偏った内容だ』などと指摘した事実も全くなく、番組内容を変更するように申し入れたり、注文をつけたりした事実もない。
すると、中川昭一と安倍晋三を狙った(1)のスジでは、そのターゲットはすでに外したと見てよく、(2)のNHK側のあり方を責めるという流れに朝日新聞は持ち込みたい、ということになる。そのあたりが、今日付の"NHK番組改変問題、本社の取材・報道の詳細"(参照)に現れてきている。が、それでも、(1)のスジ、つまり、中川昭一と安倍晋三を狙ったスジは完全には外されてはいない。引用する。
番組編集作業が進み、翌01年1月13日から試写が始まった。NHKの番組制作局教養番組部長は19日、「取材対象との距離が近すぎる」と指摘。それを受けて修正が重ねられた。24日、部長は「改善がみられない」とし、以後の制作作業はNHKが引き取り、直接進めることになった。26日には、民衆法廷に批判的な秦郁彦氏(当時は日本大学教授=日本近代史)をインタビューすることを決めた。
当時、番組内容の一部が右翼団体などに漏れ、20日すぎからNHKに対して放送中止を求める電話やメールが殺到。27日には、政治団体のメンバーが応対に出た職員ともみ合いになり、別の団体も街宣車で乗りつけた。
こうした事実は当時、朝日新聞も詳しく記事にしている。《放送直前の改変》
編集作業が終わり、教養番組部長からOKが出たのは28日午後11時ごろ。番組は44分。
それが再び大幅変更されたのは29日夕。番組制作局の局長室で松尾氏と国会対策の野島氏も参加した「異例の局長試写」(NHK関係者)があった。開始前、番組制作局長はスタッフに「(国会での予算審議の)この時期にNHKは政治と戦えない。天皇有罪とかは一切なしにしてよ。番組尺(長さ)が短くなったら、ミニ番組で埋めるように手配して」と述べたという。
つまり、中川昭一と安倍晋三との面談のあった29日のその日に番組の改編があったのだから、中川昭一と安倍晋三の介入があったのだろう、というのが朝日新聞が今言いたいことらしい。このあたりは、「異例の局長試写」という表現で記事中に強調されている。
問題は、つまり、29日夕の「異例の局長試写」と中川昭・安倍晋三面談の関係だということになる。
事実関係としては、「教養番組部長からOKが出たのは28日午後11時」が重要になる。
この点の事実関係については、雑誌「創」(2002年1・2月)に掲載された記事"坂上香「私が見たNHK番組「改編」と過剰な自主規制」"が参考になる。ネットではすでに流布されている(参照)。事実関係の部分だけを読むと、「異例の局長試写」は28日夜に決定していたことがわかる。だとすると、中川昭一と安倍晋三との面談は二次的なものになる。
「女性国際戦犯法廷」を推進したVAWW-NETジャパンの公開文もこの事を間接的に支持している。"なぜNHKを提訴するのか"(参照)より。
その後明らかになったのは、12月27日に制作された番組を1月19日に見た担当部長が「法廷に距離が近すぎる」と修正を命じ、その結果24日にできた完成納品版をさらに修正した台本で28日出演者の一人にコメントの取り直しをさせ、同日わざわざ右翼学者のインタビューを急遽追加して、「法廷」たたき、「慰安婦」たたき発言をさせたのです。
すでに28日の時点で急遽修正取材が進められている。であれば、当然、その確認もこの時点でスケジュールに乗ったと考えられる。つまり、NHK内部的に28日でOKが出たとは考えにくい。いずれにせよ、この点からも、中川昭一と安倍晋三との面談は二次的なものになる。
朝日新聞としては今回の報道で、中川昭一と安倍晋三がNHK番組に介入していたか、ということを提起したかったのだろうが、その影響はあるにせよ、二者の介入は、二次的なものに過ぎず、であれば、「こうした事実は当時、朝日新聞も詳しく記事にしている。」(参照)という以上のことが今回明かになったわけでもない。
朝日新聞が今後するべきことは、NHKバッシングのスジに逃げ込むのではなく、中川昭一と安倍晋三の関与がどのようなものだったかということを明確にすべきだろう。
具体的には29日の「局長試写」で当時の松尾武・放送総局長と国会担当の野島直樹・担当局長が改変した内容が次の3点であったと朝日新聞は言う。
(1)秦氏のインタビューを大幅に増やす
(2)民衆法廷を支持する米カリフォルニア大学の米山リサ準教授の話を短くする
(3)「日本と昭和天皇に慰安婦制度の責任がある」とした法廷の判決部分のナレーションなど全面削除
であれば、中川昭一と安倍晋三がこの三点にどのように関与していたかを問わなくてはならないはずだ。そこが明かになれば、それはそれなりにニュースの価値があるだろう。そこが問われないなら、朝日新聞というのはジャーナリズムなのか世論の疑問を積み重ねることなるだろう。
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コメント
得意の陰謀説のようですが、「・・・してよさそうだ」というのが余人には到底フォロウしえない極東論理でした。
投稿: hebo | 2005.01.18 12:52
朝日につらい所は時系列の話が身内であるはずの左翼団体の証言とも食い違うってところですねぇ。このまま左翼団体とNHKの下請けとの関係とかを明らかにしてNHK叩きにシフトすると左翼団体をも敵に回すかもしれないし難しい局面ですね。
投稿: hoe | 2005.01.18 13:22
以前、週刊誌が取り上げた時にはNHKの中のヒトもスルーだったワケで、
今更グダグダ言われても、「腐ってんのは上も下も同じだな」としか言えない。
左派的には見放したくないが、それにしても何で今頃なんだ、と。
もう陰謀論でいいよ。
投稿: at | 2005.01.18 13:23
朝日新聞の反論にもまともな情報も在りませんでしたね。どうなんでしょう。単純に北もしくは中国のスパイのシンパが阿部、中川両氏を貶めようとしているとしか思えないんですが。二階堂でなりすまし云々の議論はうさんくさいなーと思っていたのですが、さもありなん。日本はスパイ天国なんだなと思いました。
投稿: akahi | 2005.01.18 14:38
朝日新聞社が問題としているのは「今回の事態は、番組編集についての外部からの干渉を排した放送法上、問題となる可能性がある」(01/12) ということ。しかし普遍化させた語り口な割には、その後も他の事例については全く関心を払っていない。
これはいつものやり方ではあるけれど、今回は非常に露骨で、ある意味スゴいですよね。朝日新聞というのはジャーナリズムなのか、疑問をまたひとつ積み重ねました。
投稿: 匿名 | 2005.01.18 18:39
泥酔さんの所でも触れていましたが、NHK幹部が中川・安倍両氏に会いに行った理由は、幹部が部下(現場スタッフ)に修正を命じるための口実として
「いやぁ、政治家の圧力があったんで・・・」
とするためのアリバイ工作だったような気がします。
投稿: mats | 2005.01.18 19:59
ようするに朝日の誰かが書いた記事は、時系列をたどると間違っていたということなんですね?
なんかこの問題についてはどのブログも余計な情報が入りすぎててワケがワカランです。
投稿: しろ秀 | 2005.01.18 20:43
個人的には鈴木宗男といい、古賀潤一郎といい、公衆の面前の記者会見で、ポロポロ涙を流す、いい歳した大の男というのは信用する気にはなれませんね。某首相じゃないけど、涙はあくまで女の武器、あの手が許されるのは清美ちゃんだけですよw
投稿: (anonymous) | 2005.01.18 20:53
finalventさんは見当違いをなされているのではないでしょうか。長井氏の告発や製作会社担当ディレクターを読むと、VAWW-NETジャパンや製作会社DJが反発する最初の修正は、教養部長からの駄目出しを受けて長井氏らNHK現場スタッフ自身が行ったことを認めているのがわかります。
長井氏が告発しているのは29日の上層部から「それまでの番組の議論とは、番組論との議論とはまったく異なる造り替えを命じられた」「まったく現場の意向を無視する形で、三分のカットは業務命令として命じられた」ことです。
NHK番組政治家介入疑惑(1):長井記者会見
ttp://d.hatena.ne.jp/kitano/20050114
ttp://d.hatena.ne.jp/kitano/20050115
番組出演者高橋哲哉氏の修正台本版と放映版の違いの検証
ttp://postx.at.infoseek.co.jp/NHK-kaizan/takahasi.html
投稿: うし | 2005.01.18 22:00
うしさん、こんにちは。ための反論ととらないでください。見当違いの要点がわかりません。エントリで問題としたのは二政治家の関与です。そのように見ていかないと、朝日新聞の意図通りNHKバッシングの流れに誘導されます。
投稿: finalvent | 2005.01.18 22:07
http://www.documentaryjapan.com/saiban/050114.html
投稿: アンジェリーナ | 2005.01.19 00:37
二重投稿も含め申し訳ありませんでした。
私の関心の中心は長井氏の告発で明らかになった旧共産圏を思わせるような無茶苦茶な番組改変命令そのもので、この記事の趣旨とは外れているようです。この問題は何か安倍氏と朝日の対決のように捉える声が多く、ネット上でも改変命令自体は大したこと無いように言われているのは残念です。
投稿: うし | 2005.01.19 02:50
うしさんは、NHK側が主体的に「自らの立ち位置が取材対象に近すぎるのではないか」として番組を編集作業していた段階と、29日の「異例の試写」以降の「それまでとは性質の異なる改変命令がなされた」段階の間にある、NHK幹部による二政治家への「ご説明(とそれへの反応)」の存否を問題の焦点にはしない、というように取れますが?
私としては実際に番組編集の性質がそこで決定的に変わったか、否かにかかわらず、時系列と二政治家がどのような機会にどの程度の発言をしたのかが気になります。時系列をうまくまとめられる人いたらまとめてもらいたいです。「結果的に」その意を汲んだ編集が為されたと思われても安倍氏・中川氏にはダメージは軽いから。
ただ、もうシナリオvsシナリオの戦いに見えてしまう・・・
伝聞ではなく証拠となる証言ができる「信頼できる上司(=朝日記事のNHK幹部?)」(by長井CP)に出てきてもらうしかないだろう。
ここでNHK長井暁チーフ・プロデューサー記者会見(1月13日)見られます。http://www.videonews.com/
それを受けて、テレ朝報道ステーション(1月13日)
安倍晋三自民党幹事長代理生出演全文
http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/000431.html
「政治介入」問題と直接関係ないが、
BROでの審理
http://www.bro.gr.jp/kettei/k020-nhk.html#000
当時のドキュジャパ・スタッフの捉え方
http://www.asyura.com/sora/bd16/msg/709.html
投稿: フジヤ | 2005.01.19 04:04
改変命令も含めアノ番組自体に関する議論は、すでに放映直後から行われています。それを今頃になって、権力の干渉ありと告発してくるのは、現行審理されている裁判対策への側面が、一番強いのではないでしょうか? それを某紙が勘違いしたというか、色気を出したというか・・・w
投稿: 真相はいかに? | 2005.01.19 11:52
>長井氏の告発で明らかになった旧共産圏を思わせるような無茶苦茶な番組改変命令そのもので
今回の報道問題の事実関係とはまた別問題ですが、それも全然違うでしょう。放送局の上がプロデューサーの暴走を放送前に食い止めることは、放送局の権限です。放送に不満があれば、独自フィルムとして別途、独自に流通すればいい、というのが言論の自由です。放送局には自局の放送内容を規制する権限があります。今回の一件、池田恵理子氏と長井氏が「自分たちの脚本通りに放送できなかった」ことをもって「無茶」という言い分の方が無理難題です。
この感想欄を見て思ったんですが、この程度の内容で陰謀説扱いですか。とほほ。「左派」はいい加減お花畑から出てきて、身内の非も認めないと、退潮に歯止めがかけられませんよ。偉い人の非を決して認めず、中央は常に正しいことが共産党の言う「民主集中制」の本質なんですから。
投稿: ぷー | 2005.01.20 01:27
>>フジヤさん
局長試写に国会担当者がいたことと改変内容を見れば上層部の業務命令による改変は、公正中立な内容にするための編集というより政治家の先生方の気分を害する場面を取り除く作業だったのが明らかです。国会の予算承認を意識したものだったのは間違いないでしょう。何か影響を与えたのが2人かどうかは大した問題だとは思いません。今回のケースは保守派の方々には良い方向の改変だったとお考えかもしれませんが、NHKが意識しているのは政府与党であり、常に皆さんと政府与党との利害が一致しているとは限りません。ttp://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050120/mng_____tokuho__000.shtml
投稿: うし | 2005.01.20 22:06
検閲ですか。出版社の権限、これも検閲ですか?
朝日新聞社は20日発売の「週刊新潮」(1月27日号)の新聞広告が「記事内容が事実に反する」として、同紙への掲載を拒否していたことがわかった。
週刊新潮記事は、NHKの戦争特集番組の改変を巡る問題について、「『魔女狩り』大虚報」などの見出しをつけている。新潮社宣伝部によると、18日に朝日新聞社側から「見出しは事実に反するので、このままでは掲載できない」と通告されたという。新潮社では「記事の内容に自信を持っており、表現を変える必要はないと判断した」と説明している。
朝日新聞社広報部は「広告内容が虚偽で、かつ朝日新聞を意図的に誹謗(ひぼう)中傷する文言だったため、本社の広告掲載基準に照らし、掲載を見合わせた」と話している。朝日新聞社は20日発売の「週刊新潮」(1月27日号)の新聞広告が「記事内容が事実に反する」として、同紙への掲載を拒否していたことがわかった。
週刊新潮記事は、NHKの戦争特集番組の改変を巡る問題について、「『魔女狩り』大虚報」などの見出しをつけている。新潮社宣伝部によると、18日に朝日新聞社側から「見出しは事実に反するので、このままでは掲載できない」と通告されたという。新潮社では「記事の内容に自信を持っており、表現を変える必要はないと判断した」と説明している。
朝日新聞社広報部は「広告内容が虚偽で、かつ朝日新聞を意図的に誹謗(ひぼう)中傷する文言だったため、本社の広告掲載基準に照らし、掲載を見合わせた」と話している。(読売新聞)
>明らかです
根拠無しの断定ですか。
>常に皆さんと政府与党との利害が一致しているとは限りません。
なにを当たり前の事をわざわざ。
投稿: ぷー | 2005.01.21 06:46
とくに朝日新聞を擁護するわけではありませんが、検閲のお話に関しては少々疑問があります。
放送局と出版社とを同列に置くことはできません。公正中立を定める放送法の規定にはそれなりに根拠があります。
単なる批判のための批判になってしまっているように思えます。
左翼がどうのといって口をきわめて糾弾する方々には、その口吻が、どのような犯罪を誘発することになるかも考えて欲しいところです。
たとえばチマチョゴリにナイフで切りつける事件が多発したりだとか。
自分を棚に上げた他者への激しい怒りは、しばしば不当な暴力を正当化します。(もちろん左翼にもそういうところがあるかもしれません)
私はいかなる団体にも属していません。「釣り」などとはとらないでくださいね。
投稿: ぷーさんへ | 2005.01.22 16:12
ぷーさん面白い!
投稿: はてな | 2005.01.23 00:02
安倍のイメージダウンを狙うなら、選挙直前にしたほうがいいはずなのに、当分選挙がない今になって告発しても効果ないだろうに。
朝日も落ちたもんだな。昔ならもっとうまくやれてたと思うが。。
投稿: なぜ今頃 | 2005.01.23 13:56
>泥酔さんの所でも触れていましたが、NHK幹部が中川・安倍両氏に会いに行った理由は、幹部が部下(現場スタッフ)に修正を命じるための口実として
>
>「いやぁ、政治家の圧力があったんで・・・」
>
>とするためのアリバイ工作だったような気がします。
そうだとするなら、NHKの体質が問題になる・・・。
自民党の政治家の「有罪無罪」は朝日が証明してはいませんけど、NHKの臭さが感じられるんですよね、この騒動。
何しに、自ら政治家にかかわっていこうとするのか。
ついでに、朝日は感情的なところが強すぎて報道機関としてついていけません。
投稿: polite | 2005.01.24 02:13
チマを切ったっていうニュースはデマを広めているって聞いたんですけど、嘘なんですかね?ただの傷害?事件に過ぎないでしょ。もしあったにしても。洋服切られてニュースにならないように、どこかの国で和服が切られたってニュース聞いたこと無いんですけど。あとNHKが政治家にかかわるのは、予算を握られているからだとおもいます。誰だって痛くもない腹を探られるのは嫌だと思いますよ。
投稿: a | 2005.01.24 19:47
宝島30 1994.12月号
「チマ・チョゴリ切り裂き事件」の疑惑
きむ・むい(ルポライター)
http://web.archive.org/web/20030604041349/http://www.infovlad.net/underground/asia/nkorea/bbs/nkoreabbs843.html
10年前の記事ですが、参考になります。
投稿: nick | 2005.01.25 15:50
なんかうまくURL貼れていなかったのでリンクのところに入れておきます。
投稿: nick | 2005.01.25 15:52
1月12日の朝日の記事は「中川・安倍氏が放送前日にNKH幹部を呼びつけて改変を指示した」ということです。
これが捏造・虚報なんことは明々白々で、朝日新聞はそこをつかれると論理のすり替えばかりに汲々としてますね。
http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/cat_aeueeoeoiaeae.html
投稿: KY | 2005.01.30 00:51