中国原子力潜水艦による日本領海侵犯事件について
たいした話にはならないが、中国の原子力潜水艦が先島諸島周辺の日本領海に潜航したまま侵犯した事件についてなんとなく思ったことを書いておきたい。率直に言って、私はこの事件はそれほど重要な事件だとは思っていなかった。今でも思っていない。ニュースとしてピックアップされたのは10日だろうか。ニュースの例としては朝日新聞系「領海内に国籍不明の潜水艦、P3Cが追尾 先島諸島周辺」(参照)などがある。
政府は10日早朝、沖縄県の先島諸島の石垣島や宮古島周辺の日本領海内に、国籍不明の潜水艦が潜航しているのを確認し、大野防衛庁長官が同日午前8時45分、小泉首相の承認を得て、海上自衛隊に海上警備行動を発令した。潜水艦は発令前に領海外に出たが、その後も領海周辺で潜航を続けた。政府は、潜航能力やスクリュー音などから、中国海軍所属の「漢(ハン)級」原子力潜水艦とみている。
こうしたニュースが出たとき、ちょっと気になって事前のニュースをサーチすると8日に読売新聞系「中国海軍の救難艦など太平洋上で確認…海上自衛隊」(参照)がある。
種子島(鹿児島県)の南東の太平洋上を中国海軍の潜水艦救難艦「861」(11975トン)と曳船(えいせん)「トゥーヂョン830」(3600トン)が航行しているのが、今月5日から、海上自衛隊の護衛艦「あけぼの」などにより確認されている。
そしてこの航行の目的は不明とされていた。当然だが、この時点で自衛隊とおそらく米軍はその近海に遭難の可能性のある原潜の存在を想定するだろう。この8日の潜水艦救難艦のニュースと10日の原潜のニュースに関連がないと見るのは不自然すぎる。
遭難が連想されるのは、昨年5月に
新華社通信によると海軍当局はすでにこの潜水艦を国内の港までえい航した。事故が起きた場所は山東半島の煙台沖の中国領海内とされている。同通信は「沈没」としておらず、北京の軍事筋は〈1〉潜航中に浮上できなくなった〈2〉艦内に火災などでガスが充満した――可能性を指摘している。
中国は六十九隻の潜水艦を持っており、このうち原子力潜水艦は六隻。事故に遭った潜水艦361号は、「明」級でディーゼル発電機を用いる通常型。中国で、軍関係の事故が公表されるのは異例だが、情報は極めて限定的。中国政府は新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)問題でも「情報操作」との国際的批判を浴びたばかり。重大な軍事事故を時間が経過した後にほんのわずかだけ公表した手法は、日本など周辺諸国に新たな懸念を生みそうだ。
今回の中国原子力潜水艦が日本領海を侵犯した事件の背景には、この原潜にも類似の何らかの異変があったのではないかと推測できるる。
だがその後、この原潜は救助されたわけもなく、また国内報道は日本領海を侵犯に関心が当てられていくようになる。最初に何があったのかは問題が残る。
その後日本のメディアではヒステリックとも思える反応を示していた。背景には中国脅威論なりがあるのだろう。だが、私はこのとき、この問題は大騒ぎせず事実上の秘密にしてしまえばいいのではないかと思っていた。というのも、この事件の背景には中国海軍のドジというか失態があるので恩着せの外交カードにしたほうが得策だろうと。
おそらく内閣サイドもそう考えていたのではないだろうか。先の朝日新聞系のニュースでは次のように政府の曖昧さを伝えている。
海上警備行動の発令については、細田官房長官が同日午前11時過ぎからの記者会見で発表した。しかし、政府は「すべて発表すべきかどうかは安全保障上の問題がある」(細田長官)として、潜水艦の行動の詳細などについて明らかにしていない。
しかし結局、日本で大騒ぎになった。政府内に、こいつを騒ぎ立ててやれという派があったのではないだろうか。
現状この事件は、朝日新聞系「潜水艦、中国方向へ 『大胆、意図的、計画的な行動』 」(参照)のように、中国側の意図的かつ計画的な行動というストーリーが覆い始めている。
潜水艦が追尾を受けながらも日本周辺をなかなか離れないことなどから、政府内には「行動はかなり大胆で、意図的、計画的に入ってきたものだ。こうした行動に日本がどの程度反応するかや、こちらの技量を探る意図があるのだろう」(防衛庁幹部)との見方が出ている。
これは、防衛庁幹部はそう見たいという要求の表現のようにも思える。
とはいえ、真相はわからないし、のうのうと領海侵犯をする様子は、実質自国防衛力を持たない日本からすると、中国側の意図的な行動に見えてもしかたがない。
この事件で、もう一つ気になったのは、漢級・原子力潜水艦だ。ポンコツとまでは言えないのかもしれないがたいした原潜ではない。威嚇なのでボロを使ったのかもしれないとも言えるが、中国はマジな威嚇のときはマジなものを使っている。1997年沖縄県の与那国に近い海域で台湾を威嚇するために行われた演習について、当時の共同がこう伝えている。
中国は数隻保有している原潜のうち一隻は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載している。出動したのがこの型かどうかについて同誌は触れていないが、その他の出動艦艇が「新型通常潜水艦」「新型ミサイル駆逐艦」などと、新型であることを強調しており、SLBM搭載原潜の可能性もある。
同誌によると原潜が出動したのは、台湾で初めて実施された総統直接選挙直前の昨年三月十二日から同二十日まで広東、福建両省近くの台湾海峡南部で行った海空合同実弾演習。
台湾をからめた軍事的な脅威となるのは、SLBM搭載原潜だ。SLBM(Submarine-Launched Ballistic Missile:潜水艦発射弾道ミサイル)は、ICBM(InterContinental Ballistic Missile:大陸間弾道ミサイル)とならんで、毛沢東政権以来中国が悲願とするもので、これがあれば、米国を直接核攻撃に晒すことさえ可能になる。以前のソ連のような軍事大国となることができるわけだ。とはいえ、旧ソ連のような軍事大国に成りたいとしてもそれがまだ無理なことくらいは中国もわかっているはずだ。いずれにせよ、同じ原子力潜水艦といっても、漢級・原潜はそれほど脅威ではない。
今回の事件が意図的なら、中国は台湾海峡を含めて不用意な緊張を日本をからめて高めたかったことになるが、中国がそんな利益にならないことをするとは思えない。先の軍事演習も早々に引き揚げている。
それでも、意図的に行なったというのなら、この地域に緊張を高めて儲かるやつらが背景にいるはずだし、それは端的に米仏に関係しているはずだ。あるいは意図的でないなら、中国内部に軍部を含めての混乱があるのだろう。
私としては、後者ではないかと思う。だとすると、日本は今回の件で中国に厳重に抗議をしても、そうした抗議をきちんと受ける体制が中国内部で崩壊している可能性がある。
一般論として言えば、中国人が本当に関心を持っているのは、中国人同士の闘争なのである。その闘争が日本の国益にとってどのように有利になるかを考えるのが知恵というものだ。
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コメント
いつも拝見させていただいております。細かいことですが、
>昨年5月にも原潜の遭難事件
>事故に遭った潜水艦361号は、「明」級でディーゼル発電機を用いる通常型
原潜ではないんでは。
投稿: shin-ohara | 2004.11.11 16:30
shin-oharaさん、ご指摘ありがとうございます。明示的に訂正を加えました。
投稿: finalvent | 2004.11.11 16:46
>私はこの事件はそれほど重要な事件だとは思っていなかった。
>今でも思っていない。
潜水艦が「潜っている」ということは戦闘行為ですので、今回の
件は日本の領海で中国(?)の船が大砲乱射しながら通過したよう
なもんです。爆雷投下して浮上させ、船籍を誰何するのが当然。
はっきり言って撃沈しても当然の行為です。
逆に、それすらせずに空からのこのこみてるだけの海上自衛隊
の行動の方が問題。(つーか、その指示すら出せない官邸)
投稿: へろへろ | 2004.11.11 20:20
>逆に、それすらせずに空からのこのこみてるだけの海上自衛隊の行動の方が問題。
皆さん、まだ気づいてませんな。おそらく水中じゃその潜水艦、第七艦隊の"Sirent Service"に包囲されて、にっちもさっちもいけなくなっているはずです。
こっちはP3Cなどから最新の情報しいれて相手の居場所は丸見え。向こう側は海図もおそらく整ってない他人の土俵の上で「ビンガー」の的にされている状況。はなっから勝負は決まっています。
投稿: F.Nakajima | 2004.11.11 21:27
冷静な分析、とても大事ですね。ぼくもあまり情報がないなりに、こういう視点が大事だなあと思ってましたが、ここまで詳細なことは調べ切れなかったので、参考になります。トラックバックもおくらせてもらいまーす。
投稿: ko | 2004.11.11 21:55
切込隊長のブログから来ますた
記念真紀子
投稿: (anonymous) | 2004.11.11 22:15
まあ、撃沈などは無いのでしょうが。
この期に晒し挙げとくのは悪くないでしょう。
おそらく日本側が今回の件を表沙汰にしたのは
今後は日本領海の通行は見逃しませんよという中国に対する警告めいたものを感じます。
日本もいよいよ曖昧な態度は許されなくって来たと言う事でしょうか。
中国の新型原潜はこれまたいろいろ問題があるようです。
効果的な運用は出来ているのかなあ。
投稿: (anonymous) | 2004.11.11 23:04
日本近海は以前から原潜銀座と呼ばれていて、これまで旧ソ連の原潜を始め各国の潜水艦が活動していたのに、今回初めて有ったかのように大騒ぎをしているのは変な感じがしますね。
この前も選挙のタイミングに合わせて、ジェキンス氏問題の解決を図ったり、都合の悪いニュースにぶつけるように別のニュースを流したりしているのを振り返ると、今回もファルージャや成果の上がっていない日朝実務者協議に目を向けさせない為の作為的なものを感じます。
投稿: エフ | 2004.11.11 23:56
今回の一件に関しては下記の記事がとても参考になると思います。
http://eiji.txt-nifty.com/diary/2004/11/post_11.html
http://eiji.txt-nifty.com/diary/2004/11/post_13.html
このブログの著者の大石英司氏は潜水艦戦については恐らく日本有数の知識の持ち主で、自身の作品の中で非常に精緻な潜水艦戦の描写をしています。
私自身は潜水艦について特に詳しい訳ではないのですが、一応補足しておくと潜水艦戦には平時と戦時の区別がなく潜る方も狩る方も常に臨戦状態でいます。というのは潜水艦(特に原潜)は一度潜ってしまえばその位置を捕捉するのは非常に難しく、出港の時点から相手国の潜水艦や水上艦、対潜哨戒機、海中音響網、人工衛星といった監視の目の下に置かれます。特に冷戦時代はSSBN(弾道ミサイル搭載原潜)による核攻撃に対処する時間が余りにも短かったためSSBNの後を相手国のSSN(攻撃型原潜)がピッタリと付いて回り、開戦と同時にSSBNを即撃沈できる態勢が常に取られていました。つまり水面下においては米ソの角逐は実戦状態にあったと言っても過言ではなかったのです。
実は日本も冷戦時代にソ連の潜水艦に対して活発な対潜活動を行っていた実績があります。「海上自衛隊はアメリカ第7艦隊対潜部隊である」という揶揄があったくらい潜水艦戦における日米の作戦協力は緊密で、恐らく冷戦時代の日米間において最も実質的な軍事同盟らしい活動をしていたのが平時からの対潜作戦だと言えるのではないかと思います。
冷戦が終わってからもこのような海自・米海軍の姿は変わっておらず、中国という外洋海軍建設に熱心な新しい仮想敵国を見付けてからは益々平時からの対潜活動に力を入れている筈です。そんな中で今回のように中国海軍の潜水艦が潜航したまま日本近海を掠めた事例なんて過去にも少なからずあった筈で、今回わざわざ領海侵犯を公表し事を大きくしたのには何らかの政治的意図があったと疑わざるを得ません。少なくても殆どの軍事情勢ウォッチャーからすれば平時に日米とその仮想敵国との間で海面下の丁々発止が行われていることなど当たり前すぎるほどの常識とされていますから。
従って私はfinalventさんが仰るような中国原潜の事故ではないのか、防衛庁がそれに過剰反応しているのではないのかという説はないと考えています。むしろ、従来は外務省の対中「政治的配慮」によって公表されずに済まされてきた日米中間の潜水艦ゲームが、昨今の小泉政権の対中強硬姿勢によって今回明るみに出ただけではないかと私は思っています。また防衛庁の側としても、財務省によって一方的武装解除に等しいような大幅な戦力削減計画を迫られている中で防衛力整備の意義を広く世論に示す機会に使いたかったのかもしれません。
投稿: だい | 2004.11.12 00:01
以上、長々とすみませんでした。専門的な分野なので背景情報の補足が必要じゃないかと思って冗長に記述してしまいました。本当は潜水艦のオペレーションに通じた方にレスして頂ければより正確なイメージを伝えられるのですが。
それと非常に細かいことですが、
>F.Nakajimaさん
「ビンガー」ではなく「ピンガー」です。アクティブソナーの発信音が「ピン」と聞こえるところから来た表現ですので。(ご存知でしたらごめんなさい…。)
投稿: だい | 2004.11.12 00:08
> この事件で、もう一つ気になったのは、漢級・原子力潜水艦だ。ポンコツとまでは言えないのかもしれないがたいした原潜ではない。威嚇なのでボロを使ったのかもしれないとも言えるが、中国はマジな威嚇のときはマジなものを使っている。1997年沖縄県の与那国に近い海域で台湾を威嚇するために行われた演習について、当時の共同がこう伝えている。
これ以下で夏級SSBNについて言及されていますが、夏級は漢級をストレッチし、ミサイル発射筒を追加たものです。建造されたのは2隻ですが既に事故で一隻失われていますし、ボロ度合いは変わりません。
そして運用についても1隻しかない、虎の子のSSBNをそんなところには出しません。SSBNの運用は通常の入出港時ですら念入りに周囲を攻撃型原潜が探査し、出港した後は短艦で深海に消えていくだけです。航路を知っているのは司令部の一握りと艦長だけでしょう。
そんな艦を表舞台に出してでどうするのでしょうか。各国海軍が注視しているような演習に参加させれば所在はたちどころに判明し、重要な音紋データ取られるだけです。それにSSBNで露骨に核をちらつかせる、とかいうのは余りに無邪気すぎます。
そして今回の事件を日中間だけの問題ではありません。フィリピンは以前から海自艦艇の積極的な活動-寄港等を要望していますし、台湾も3日の時点で漢級を探知、その情報を海自に渡したという事をわざわざリークしたりしています。
中国共産党は現在進行形で人権弾圧や侵略行為を行っています。その武力機関である人民解放軍海軍はソブレメンヌイ級2+2隻を始め新型フリゲイトや新SSN、新SSBNと急速に軍拡を続けています。ここでアメリカではなく、おなじ極東の国家である日本が一定のプレゼンスを示すのは極東の安定において好ましいと言えるのではないでしょうか。
中国の内部事情、と矮小化して考えると見えるものも見えなくなってくると思います。
投稿: 雲丹 | 2004.11.12 10:17
原潜を攻撃して撃沈させた場合、放射能汚染の危険性は無いのでしょうか?現在の所、事故で沈没した米、露などの原潜にはそのまま海底に放置されているものの放射能漏れの危険性は無いと発表されています。しかし小型の原発を搭載しているので格納容器等が損傷した場合はプルトニウムやウラン等の放射性物質が漏れる危険性があると思います。
つまり今回のような事案では日本が攻撃されるといったような危険性が無い限り、放射能汚染というリスクを負って原潜に攻撃しない(できない)のではないでしょうか?
投稿: shine | 2004.11.13 13:30
今回のような事態は冷戦中も一般に報道されないだけで頻繁に起きています。通常、演習弾等での嫌がらせでお引取りを願う、というのがパターンです。特に潜水艦の場合は探知される事と撃沈されることはほぼ等しいに近いからです。双方が核を持ってにらみ合っていたために、どちらも自制心が働きます。それよりも「貸し」にして外交上の武器として使った方が効果的だったこともあります。撃沈するときは間違いなく戦争を覚悟したときです。
ですから、今後このようなことが起きても政府も自衛隊も撃沈する意思はなく、よくてわざと外した位置に演習弾を打ち込む程度でしょう。それで十分なのです。探知された時点で任務に失敗し、世界に恥を晒し、外交上損失をこうむるのは相手国です。その時点で目的は果たされます。
で、仮に撃沈となった場合は放射能汚染の危険性はゼロとは言えません。ただ、対潜魚雷の弾頭には船体を粉々にするような破壊力はありません。なぜなら耐圧船殻に損傷を与えるだけで水圧により船体が自壊するのでそこまでの威力が必要ないからです。また沈まなくても破損した船体は凄まじい放射雑音を発生し、以後の戦闘行動は不可能となります。
実例で言えば、バルト海で沈んだクルスクは搭載魚雷の自爆事故、それも現用中最大の威力を持つ対空母用大型魚雷でした。内部での爆発と言う最大の効果を得られる状況でありながら、発射管室以降の船体は原形をとどめています。
また、最新鋭魚雷の場合は目標を映像として捉えるので、ある程度突入場所を選択できるようです。この場合は例え損害が軽微であっても、船として致命傷となる推進機部を狙うでしょう。スクリューのブレードや(特に)シャフトは少し歪んだだけでも運転を続ければ凄まじいノイズと振動、浸水をもたらします。そうなるとロシアの一部大型潜水艦を除く他はすべて1軸推進艦なので確実に航行不能に陥ります。機関を停止して浮上、救助を待つしかありません。
今回の事件で潜水艦の情報活動にご興味をお持ちになったのでしたら「潜水艦諜報戦」(新潮OH!文庫。上下巻)がお勧めです。潜水艦の基礎からどのように運用されているかが克明に解説されています。
投稿: 楠 | 2004.11.13 14:57
昨年11月中国のある酒場にて友人の外国人留学生が、中国潜水艦が当日大隈海峡を通過したことに大喜びの軍人達と会話する機会があり、ある怖さを感じたそうです。軍隊全体がどのようなものかわかりませんが、私自身はその場に居なくて良かったとその時は唯そう思いました。
投稿: 茂 | 2004.11.13 21:30
人民解放軍は制度上共産党に属する軍隊であって、政府に属する軍隊じゃないから、政府の統制が及ばないところがあるのかもしれませんね。
なんだかこういう体制って昔の日本の統帥権問題を連想させて怖いんですね。
投稿: Baatarism | 2004.11.13 22:59
私もこの件に関してはとりたてて騒ぐ程の事とは思えません!
だって毎度の事じゃないですか。
ぐるっと本州を一周された挙句に浮上され、これ見よがしに五星紅旗を高々と掲げて走り去られたあの日に比べれば、ね。
投稿: usam | 2004.11.14 23:48