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2004.11.13

紅茶の話

 紅茶が好きで一日に二回は飲む。イギリス人みたいなものだなと自分でも思う。朝食に飲むし、それとアフタヌーンティー。でも、スコーンのようなタフなお菓子を一緒にとるわけでもない。完全にイギリス人の真似というわけでもない。
 紅茶はアメリカのショップから買うことが多い。よく使うのがSpecialTeas(参照)とUptonTea(参照)。別に海外通販が好きなわけではなく、欲しい手頃なお茶が以前は国内で購入できなかったせいだ。ちょっと調べると、現在では楽天などでもいろいろ購入できるようになっているみたいだが(「セレクトショップ」)・「レクティー」など)、なんとなく今でも先のアメリカのショップから買うことが多い。
 朝はこのところ、SpecialTeasのHajua TGFBOP Assam(参照)が定番。ずばぬけて美味しいアッサムではないが、ミルクと合うし、毎朝飲んで飽きない。グレードはTGFBOP、つまりブロークンリーフだが、朝のお茶にはこのほうがいい。クラッシュしたCTCでもいいのだが、ちょっと品が落ちる気がする。以前は、UptonTeaのC.T.C. Irish Breakfast Blend(参照)も飲んでいた。これだと待ち時間は1分程度。他に、UptonTeaのBond Street English Breakfast Blend(参照)もよく飲んでいた。これはセイロン茶がブレンドされている。名前からわかるようにとってもイギリス的だ。そういえば、Bond Streetというパイプタバコも一時期吸っていたが、タバコはやめた。
 昼は基本的にダージリンを飲む。ダージリンの嗜好はだいぶ変わってきた。最近は、SpecialTeasの"Gopaldhara WT-8 "Wonder Tea" Darjeeling"(参照)に入れ込んでいた。名前が"Wonder Tea"、つまり「驚異の紅茶」というのも大げさだと思ったのだが、それがそうでもない。最初これを飲んだときはびっくりした。自分の嗜好はファーストフラッシュからダージリン・ウーロンのように、淡く香水のような香りを求めるようになってきたのが、これはまさにずばりという感じだった。高級中国茶に近い感じもする。というのも飲み終えたカップの香りすら楽しめる。ただ、いれかたがちょっと難しいかもしれない。"WT-8"というのはロット名らしい。このロットはもう手に入らないかもしれないが、それでも飽きるほど飲んだ。さすがにちと飽きてきたので、最近は同じくSpecialTeasのMakaibari FTGFOP Silver Tips, 1st. Flush (Organic) Darjeeling(参照)も飲む。ちょっとサイトを覗いたらもう売り切れになっていた。誰か買い占めたかなとも思う。わかる気がする。こちらは、シルバーティップス系なので淡く、先のWonder Teaほどの華やぐ感じはないのだが、なんというか、ほんとシルバーティップスが活きていて、喉の奥のほうで果実のような香水のような感じがある。気のせいか、中国茶のような茶酔い感もある。シルバーティップスや中国茶の銀針もよく飲んだが、たいていはこけおどしだし、こういうとなんだがセイロン茶のシルバーティップスやゴールデンティップスはいまいちだった(主観だけどね)。
 自分のダージリンの嗜好はちょっとひねくれているので、普通だったら、やはり、キャッスルトンやジュンパナ、サングマ、マカイバリ、プッタボン、グムティとかそのあたりのがいいと思う。SpecialTeasのほうではこうしたスタンダードの揃えはまばらだがUptonTeaのほうはそれなりにきちんとしている。
 いかにもダージリンというのがUptonTeaのCastleton Estate Second Flush FTGFOP1(参照)とかSpecialTeasのJungpana FTGFOP-1 Darjeeling(参照)あたり。日本人が好きなマスカット・フレーバーなら"Margaret's Hope Estate FTGFOP1 MUSC 2nd Flush"(参照)がずばりという感じ。ただ、こうした紅茶は飲んでいくとわかるけど、古いタイプの紅茶だと思う。
 たぶん最近の傾向は一種の香水のようなタイプだろう。UptonTeasのNamring Upper Estate First Flush FTGFOP1(参照)やPuttabong Estate First Flush SFTGFOP1 Supreme(参照)などを飲むと、ああ、こういう感じというのがわかってもらえると思うが、ご覧の通りお値段通りだ。さすがに世界中にダージリンのマニアがいるせいか掘り出し物みたいのはない。それでもワインを買うと思えば高級紅茶なんか安いもの、と割り切るほうがいいと思うが、この手の嗜好はちょっとはまる。
 秋が深まってからちょっとキーマンが飲みたくなって、先日二つ注文した。一つは"China Keemun Mao Feng"(参照)。これは初めてだったのだが、そう悪くない。キーマン臭さが抑えられていて淡いがその分複雑な印象もある。もう一つは"Organic China Keemun Dao Ming"(参照)。これはキーマンというよりユンナン(雲南)らしいトーンがあった。このタイプは嫌いではないが、慣れないとわかりづらいかもしれないので、あまりお薦めはできない。
 キーマンでお薦めなのは定番だがUptonTeaにもSpecialTeasにもある"Hao-Ya 'A' Superfine Keemun"(参照)だ。実にスタンダードな味と香りがする。それだけつまらないといえばつまらない。正確にはキーマンではないのだが"China Congou Ning Hong Jing Hao"(参照)もよく飲んだ。これはかなりいい。でも、ちょっと飽きた。基本的にキーマンはミルクを入れてもいいのだが、上質なものほどデリケートなのでミルクは向かない。
 なんかうんちくみたいになってしまったが、紅茶は私のように酒をやめた人間のわずかな道楽である。あ、中国茶もあるのだけど、また。

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「生活」カテゴリの記事

コメント

うつくしい

投稿: 野猫 | 2004.11.13 08:22

Finalventさん、こんにちは。

(いま書いたコメントがGUIの不具合で全て消えました。確認ボタンを押してからBackボタンで戻って書き足そうとしたら全て消えていた。めげずに復元します。)

ほぼ毎日覗いています。最近Finalventさんと自分とは似てると思う事が多い。私はFinalventさんは「けれん味」(ハッタリ)の少ない松岡正剛だと思っております。

紅茶: (確か夢野久作の短編で)こんな話を思い出しました。「中国の茶道楽は奥が深い。阿片より中毒する。茶道楽が過ぎて廃人になる話。」

いま検索しても出てきませんが、本当にこんな事があったのでしょうか?
http://jbbs.livedoor.jp/study/4383/

投稿: stzz | 2004.11.13 09:48

台湾のお友達に淹れてもらった、お茶の味が忘れられません。
その子のおじいちゃんが作っているお茶で、そんな貴重なものを(その時、私たちはドイツにいたので)という感激の気持も忘れられません。台湾の子とタイの人と、たまにポーランドの人も交えて、ほーっとお茶を楽しんでいました。

投稿: notti | 2004.11.13 14:33

stzzさん、こんにちは。その夢野久作の話は知らないのですが、茶道楽が身を滅ぼすというのはわかる気がしますよ。日本の茶道もそういう面がありますが。それだけの魅力に取り憑かれるのも一興かもしれないのですが。

投稿: finalvet | 2004.11.13 17:12

こんにちは。茶の話ということで、またのこのこ出て参りました。
私見ですが、ダージリンが一種の香水みたいなものが市場価値を生んでいるのは、ある意味日本とドイツの嗜好のせいときいております。
日本もドイツも若々しい香りの高いお茶を好むということと、そういう国がダージリンをオークション時に高いお金でせりおとすので、市場としてそういう方向に流れていくのだと思います。私が知っている話は少し昔なので今はどうか正確なところは申せませんけれど、あまり変わらないようにはた目からは見えます。
それが、茶の木としての力を葉に与えてるかとか、そういう側面からみるとまた違ってきてしまいますから、私は必ずしもこのような傾向がいいとは思っていませんけれど、とにかく市場傾向としてはこういうふうに流れておりますね。
昔のダージリンに比べると、今のダージリンはどれも味が似てきてしまって少し残念に思います。市場が要求するのか、土地の力が落ちているのか。残念なことです。

投稿: oeuf | 2004.11.13 18:59

ダージリンに香り・・・。

「苦いな~」としか思ったことがなかったので新鮮に聞こえました。

今のところ、セイロンとアールグレイのルース・リーフを混ぜたやわらかい香りのお茶に満足してます。

今度ダージリンを探訪してみようっと。

投稿: むぎ | 2004.11.13 20:01

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