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2004.10.31

今晩はハロウィーン

 ハロウィーンである。子供たちはこの晩、仮装をして隣近所の家を回り、「トリック・オア・トリート」と言ってスィーツをせびる。"Trick or treat"、魔法によるイタズラを所望かそれとも我をもてなすか。いやいや、お菓子をくれないと困らせるぞ、というのである。「アメリカのハロウィーンはやっぱりすごいぞ」(参照)に米国の雰囲気を伝える話がある。

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スヌーピー
ベストコレクション
 私自身は参加した経験はない。チャーリー・ブラウン好き(そう、チャーリー・ブラウンが大好き。声優は谷啓がいいんだけど)の私は、ハロウィーンには憧れていた。「りんごのにおいと風の国」でもあるな。沖縄に移住してからは米兵とのつき合いもあり、この行事を身近に見ていた。子供たちは、確かに、楽しそうだった。子供のそういう楽しさをできるだけサポートしようとしている米人たちの親心というか隣人愛みたいなものも感じ取れた。
 この手の物まね好きの日本でも最近はハロウィーン行事をする幼稚園やら地域があるようだ。が、夜の町を子供が練り歩くわけでもない。危ないからね。でも、当然、米国だって危ない。だから注意が出るのだが、誰が出すと思う? もちろん、いろいろあるが、日本人には多分意外なのではないか、米国小児科学会(American Academy of Pediatrics)も出している。米国の小児科医と限らず、米国の医療従事者は日常の安全性への配慮の意識が高い。
 米国小児科学会の今年のハロウィーンへの注意は"AP News Release - 2004 Halloween Safety Tips"(参照)にある。ちょっと気になるあたりを抜き出してみる。

Plan costumes that are bright and reflective. Make sure that shoes fit well and that costumes are short enough to prevent tripping, entanglement or contact with flame.

 夜の祭りなので交通事故に遭わないように光の反射のよいものを身につけろ、と。日本でも夜間塾通いの子供が多いがこういう忠告は見かけない。靴はしっかりさせる。そう、私が子供のころは、貧乏だったせいもあるのだろうが、子供靴っていうのは足がすぐ大きくなるからとか言われておニュー(死語)はいつもだぶっとしていた。これは危険。巻き込まれそうな身支度はダメ。と、連想なのだが、電車のなかで長髪の女性を見るといつも気になる。燃えやすいものもダメ。そりゃね。

A good meal prior to parties and trick-or-treating will discourage youngsters from filling up on Halloween treats.

 行事の前にきちんと食事をさせておくこと。スィーツを無理して集めて食わせないようにするためだ。このあたりは、なるほど小児科医っぽい。

Carry a mobile phone for quick communication.

 ケータイを持たせろ。ほぉ。日本でも新聞だのテレビだの出てくる物を言う人は子供のケータイを目の敵にする傾向があるが、実際、日本の親たちはケータイをセイフティ・グッヅだと認識している。そういうものなのだ。

Only go to homes with a porch light on.

 ポーチライトのある家以外に行ってはダメだよというのが、これは、ハロウィーンのルールでもあるのだが、関連して、ちょっと気になる話題もある。ワシントンポスト"Va. Tracking Sex Offenders On Halloween"(参照)が興味深い。

Virginia is offering probation departments a suggestion for Halloween night: Keep sex offenders home with their porch lights off or have them report to a government office until children in costumes are off the streets.

 性犯罪者はハロウィーンの晩には強制的にポートライトを消させろという規制が社会問題でもあるのだ。子供を性犯罪者から守るというのは、米国ではかなり深刻な状況になりつつある。と、同時にこれは人権の問題も絡んでくる。日本ではこのあたりのことはまだそれほど社会問題化していない。別に、ハロウィーンがないからというわけでもないが。
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ロッキー・
ホラー・ショー
 ハロウィーンは大人もけっこうはしゃぐ。でも、大人の仮装がメインではない。大人の仮装はまたそれは別。「ロッキー・ホラー・ショー」も、できたら、DVDじゃなくて、仮装して、グッヅを用意して行かないと。もっとも、映画館でライターを振るわけにもいかないから、特別の上映会があるみたいだね。はてなの「ロッキー・ホラー・ショー」(参照)の解説がいい。

「米を少々」とか「水鉄砲」とか「クラッカー」とか、なんだかんだ持ってくる物を指定される場合がある。不信がらずに素直に用意して、行こう。行ってみれば何に使うかすぐに分る。

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コメント

ハロウィーンの起源はケルトの祝祭で、その後、魔女集会(サバト)の重要な日と位置付けられましたから、この日にエッチをすることには伝統的(魔術的)意味合いがあるのですが、伝統的な”子供”のお祭りということになって、こっちは忘れられてしまいましたね(^^;まあ、確かにセックスと並んで、子供も重要な生命の豊饒のシンボルではあるのですが…。

投稿: kagami | 2004.10.31 14:04

普段、スクールバス通いの箱入りご子息たちを眺めつつ、少しは歩けよ、そりゃ太るよなとか思ってますが、夜出歩くのはいいのかよ?って不思議な感じがします。
まあとにかくアメリカの子供は大事にされていて、スクールバスの乗降時なんかは対向車でさえ追い抜き(すれ違い)禁止。
アメリカ人からすれば、夜電車通いの中高生が一人でのこのこ歩いてるのをみて驚愕しているようです。

投稿: いちげんさん | 2004.11.04 14:35

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 どうしてアメリカ人ってのは、こんなにハロウィーンが大好きなんだろう? もちろん... [続きを読む]

受信: 2004.12.11 09:48

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