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2004.10.18

パラサイト・シングルの不良債権化現象

 先日「パラサイト社会のゆくえ ちくま新書」(山田昌弘)(参照)を読んだ。ベストセラー「パラサイト・シングルの時代 ちくま新書」(参照)の続編として位置づけられているのだが、雑誌掲載のエッセイをまとめたものらしく、読みやすく興味深いものの、当の問題への求心性に欠くために書籍としては雑駁な印象を受ける。ここでも書評としてエントリするより、雑駁な話題の一つとして「パラサイト・シングルの不良債権化現象」について、軽く触れてみたい。

cover
パラサイト社会
のゆくえ
 「パラサイト・シングルの不良債権化」現象というは面白すぎるネーミングだ。もちろん比喩である。事態は、親元暮らしのパラサイト(寄生)の未婚者が、結婚できないままの状態を不良債権に模したものだ。ちょっと長いが本文の説明を引用しよう。

親と同居して、「いつか結婚できるはず」と将来設計を先延ばしにしているうちに、年を重ね、三十代、四十代に突入する。自分が二十代には五十代だった父親も引退して年金生活に入り、家事をしていた母親も弱り始める。経済的にも、家事に関しても、徐々に、逆に親を支えなければならない立場に移行する。


 私が『パラサイト・シングルの時代』で指摘したように、一生結婚しないことを前提に親と同居生活を選択し、将来の生活設計をして行動している未婚者は問題ない。「いつか結婚できるはず」、「結婚すれば問題が解決する」と考え、準備をしないまま未婚中年になてしまう状況を問題視したいのだ。この状況は、いつか土地や株が上がれば問題は解決すると考え改革を先送りにし、不良債権を抱えて経営危機に陥る企業にそっくりだというのが、私が「パラサイト・シングルの不良債権化」という言葉で表したい状況なのである。

cover
パラサイト・
シングルの時代
 そして、同書によれば、かつてはリッチなパラサイト・シングルもいまや老人となる親の介護や不況につれて経済的な困窮からパラサイトを続けているという状況なのだという。
 そうかもしれないとも思うし、そう言われてもねというふうに思う人も多いだろうと思う。どだい、一生結婚しないことを前提にしている未婚者は少ないのが当然だろうから、それなら未婚で人生設計するなら問題ないと責められても困る。
cover
結婚の条件
 こうした問題について、著者山田は、この文脈では個人のライフプランのように見なしている。だが、社会学的には結婚というのは個人の選択の問題というより、単に世情の問題にすぎないだろう。社会現象というだけのことだ。かつて適齢期で結婚していた人が多かったのも、ただそういう世情だったからに過ぎない。そして、かつて世情のままに結婚した人たちの人生がその後幸せだったかというと、それは結婚とはまた別の問題だろう。むしろ、パラサイト・シングルは、小倉千加子「結婚の条件」にあるように、子供の未婚状態を支えているのが実は親の希望であるということからわかるように、親の結婚観の反映もあるのだろう。
 繰り返すが、世情は単に世情である。逆らって個人を打ち出すこともない。これからの日本はむしろ、パラサイトのまま家の財産を継いで老人介護する未婚者の層を社会を構成する重要な要素と見なしていけばいい。社会の課題としては、そこにどう社会的な連帯を発生させるかということのほうが問われるべきだ。
 むしろ、結果的に生じる少子化と、そうした厳選された子供への教育のための資産投下によって社会が階層分化することのほうが重要になってくる。この点について、「パラサイト社会のゆくえ」では「パラサイト親子の背後に祖父母あり」という章でこの関連問題が触れられているものの、階層分化については言及はない。
 話が散漫になるが、先日、私は東京から大阪まで新幹線で過ぎていく風景をぼんやり見ていながら、地方都市の近郊ほど一戸建てが多いなとなんとなく思っていた。日頃私が大型マンションに見慣れているからかもしれない。こうした地方の一戸建てに、それぞれパラサイト・シングルもいるのかもしれないが、率直に言えば、都市生活から隔離された地域の一戸建てに若い人が暮らしていても面白くもないだろう。
 とすれば、ひどい言い方だが、現状の日本の惰性のまま、こうした地方都市がどんどんだめになっていけば、若者は餌に惹かれるように都市に出てくるだろうし、都市のなかで連帯を模索するようになるのかもしれない。そうしたなかで、定常的な性関係を基礎とするかつての家族の維持は昔のようにはいかないだろう。が、モデルを変えていけばいいのではないか。フリーターが二人でなんとか一人前だが子供もいます、といった感じの人々の生活を都市が許容できるようにすればいいのではないだろうか。
 というか、家とパラサイトの問題というのは、大都市郊外の中産階級地域の崩壊の途中過程なのではないかと思う。それはもっと壊れてしまったほうが、新しいなにかが現れてくるだろうし、その壊滅から新しい都市のあり方を期待するのもそう悪いものではないように思う。

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「社会」カテゴリの記事

コメント

最後の方の発言、恐ろしく能天気なふうにしか見えないんですが。

>フリーターが二人でなんとか一人前だが子供もいます、といった感じの人々の生活を都市が許容できるようにすればいいのではないだろうか
私には、こういう世代が都市の中でどのような生活を過ごしていくのか、想像もできないんですが。
トラックバックの方が言及しているように、これは明らかに「階級の固定化」もっとあけすけに言えば、「お前らの階級は子孫に至っても永久に俺たちの下働きだ」ってことになりませんかね。

>新しいなにかが現れてくるだろうし、その壊滅から新しい都市のあり方を期待するのもそう悪いものではないように思う。
新しい何かって何です?新しい都市のありかたって?いったい何を期待するんです?この締めは抽象的という以前に結論になっていませんが。もっと掘り下げて話を展開できませんか?

投稿: (F.Nakajima) | 2004.10.18 22:28

woops.↑名前が抜けた。

投稿: F.Nakajima | 2004.10.18 22:30

>私には、こういう世代が都市の中でどのような生活を過ごしていくのか、想像もできないんですが。

私の地域では若い世代でも中高年でも非正規雇用(いわゆるフリーター?)の夫婦も結構いますよ。
下働きかもしれませんが、別に人の上に立ちたい人ばかりじゃないんですよ。

>トラックバックの方が言及しているように、これは明らかに「階級の固定化」もっとあけすけに言えば、「お前らの階級は子孫に至っても永久に俺たちの下働きだ」ってことになりませんかね。

それはパラサイトシングルがすくなくてもそうなるのでは?
欧米では子が成人したら親子別居が多いらしいですが、かといって貧富の差が小さいわけではありませんよね?
パラサイトシングルの増加と階級の固定化を結びつけるのは無理がありすぎでは?

投稿: パラサイトシングル予備軍 | 2004.10.18 23:11

(びんぼー)子持ち夫婦への税制上の大幅な優遇措置や子育ての社会化の推進、
及び階層固定との批判に対応する為、奨学金制度の大幅な拡充も。
更にはフィンランドで行われているような実効的な職業訓練の導入、
加えて中途採用の障害となるような雇用慣行への税制上の優遇措置の全面廃止。
あ、あと社会保障制度から抜け落ちてくれても困るからそっちの改革も抜かりなく。
これらがセットで導入されればあまり問題無い様に思えるけど、しっかりセットで導入されるかどうかが問題に思えます。

投稿: 名無しで失礼 | 2004.10.19 00:43

過去40年くらいの間に建った一戸建ての家々には、近所づきあいとか、コミュニティとか、地縁といった他人とのつながりや互助から「自立」した家族が住んでいて、家族のよりどころは親子関係とその家というイメージはよくわかります。小泉首相が、日本の福祉は「自助・自立」だと断言していましたが、それは、横のつながりなしに、家族という砦でなんとかせよという話だと思います。
 いざ結婚したときの2世帯住宅のややこしさよりは、実の親子で同居を続けるほうが、確実な自立のかたちかもしれません。そういう孤立した家々で育った子ども達が、自分の家の外に踏み出さないのも、またうなずけます。家だって、親が自分で立て替えるご時世ですし。
 山田昌弘さんは、パラサイトシングルをネガティブな語感で広めましたが、この形態のおかげで政府が助かっているのではないでしょうか。どこが悪いのか、という感じです。
 もちろん、未婚の友人たちは、いつか結婚するつもりですから、いいお相手に出会ってほしいと思います。でも、結婚した人たちだって、子孫を残すより、夫婦での家庭をきちんとすることのほうを大切にしているようです。一戸建てであれ、集合住宅であれ、みんな世帯を砦に暮らす時代なんだと思います。
 

投稿: じゃがりこ | 2004.10.19 02:33

あ、そうか。少々私と皆さんの論点がずれているので修正をかけます。
皆さんはこの本をお読みになっていないようなので、私の感想を述べれば、この著者の前書の「パラサイトシングルの時代」と本書における最大の相違点はフリーターについての論述です。
すなわち、経済的に自立できないゆえにパラサイト化以外の選択がない世代。若年者失業率が20%近くにのぼり、しかも就職しても高卒の3年以内の退職率が5割に達するという、それ以前の「優雅なパラサイト」とは全く状況が違う「パラサイトせざるを得ない」世代。
この著者が今回最も問題にしているのが今後、彼らが一体どうなるのか?パラサイト化以外に社会的セーフティネットのないこの日本とは一体なんなのかということです。

投稿: F.Nakajima | 2004.10.19 21:23

F.Nakajimaさん、
 時代は変わり、論点も違っているのですね。
 2冊目のほうも読んでみたいと思います。
 ありがとうございました。

投稿: じゃがりこ | 2004.10.20 23:01

この話、このまま流れてしまうのでしょうか。
F.Nakajimaさんが仰るように、私にもFinalventさんが
後段で述べておられることの意味がよくわかりませんでした。
異論があるわけではないのですが、
もう少し説明していただけると幸いです。

> (びんぼー)子持ち夫婦への税制上の大幅な優遇措置や子育ての社会化の推進、及び階層固定との批判に対応する為、奨学金制度の大幅な拡充も。更にはフィンランドで行われているような実効的な職業訓練の導入、

しかーし、国の財政はもはや・・・
冗談半分ですが、相続税の超大幅増税なんてどうでしょう。
とにかく生きているうちに消費しないといけなくなるから、
消費が活発化。階級固定化も抑制される。

投稿: おサル | 2004.10.21 20:06

F.Nakajimaさん、おサルさん、こんにちは。ちょっと補足してみます。

当の問題「パラサイト・シングルの不良債権化現象」というのは、「いつか結婚できるはず」と将来設計を先延ばし、「いつか結婚できるはず」「結婚すれば問題が解決する」と考えつつも、結局結婚はできず、三十代、四十代に突入し、老朽化する家と年老いた親の介護をするという状況ですよね。

これに対して、私は、それを問題視してもしかたないのではないか、と思うのです。この状況というのは、大都市郊外の中産階級地域の崩壊の途中過程なのではないかと思うわけです。

この状況を政策等で変えるより、大都市郊外の中産階級地域がさらに崩壊するのを待ち、結局、そこの人々がその場を捨てて、集合住宅的な一人暮らしベースの都市民になることではないか、と。人が基本的に一人で暮らす都市なら、パラサイトシングルもないだろう、と。

現状の三十代、四十代は脱出が難しいかもしれないけど、十代、二十代なら、そうそうに崩壊していく中産階級地域を脱するのではないでしょうか。

家を持つこと、結婚すること、というのを、いったんチャラにまで解体して、一人ひとりが生きるというベースで新しく連帯を模索していく。その連帯のなかで、恋愛や子育てを再定義していけばいいのではないかと思うのです。

投稿: finalvent | 2004.10.21 21:24

>新しく連帯を模索していく

これは、より文化的なことで連帯に結びついていく。言葉のやりとりが対話であって、その言葉の美しさは、人を魅了する。言葉を直接あつかっていないスポーツ選手も、よい結果をだしたときの言葉の美しいさは限りない。もし、不良債権と人がたとえられるなら、それは言葉の美しさをもっていないから。

話はそれるけど、言葉と中枢神経のかかわりを思索している。で、その中枢神経を刺激するのが「カフェイン」。でね、どうやら、中枢神経も疲労するので、ビタミンBが必要になる。でね、白米を主食にする日本人はビタミンBの不足傾向が強く、中枢神経の疲労が蓄積し、粘着質タイプな言語行動sて、不良債権化してしまうのかなぁとも。finalventさんがカフェイン中毒ならば、言葉中毒だからかもしれない?

投稿: 野猫 | 2004.10.22 09:12

上記finalvent氏の補足はちょっと過激ですね。
あまりにも先を急ぎすぎてるような。

>大都市郊外の中産階級地域の崩壊の途中過程なのではないか

をどう乗り切るかは考えないのでしょうか。

>集合住宅的な一人暮らしベースの都市民になることではないか

これが、未来図なんて・・・

自分は、パラサイトでもシングルでもない田舎在住の30代ですが、少子高齢化の社会を変えるのではなく、こんな世の中でも住みよい社会になって欲しいと、祈りつつ努力してます。提示された社会を目指すんじゃなくて、現状に合わせて社会制度を変えるほうが現実的かと思います。子どもをもっと産んで~とは頼めても、高齢者に死ねとは言えないし、だったら少ない子どもとお年寄りが住みやすい社会にすればいいんじゃないかと。Nakajima氏の意見はもっともだし、でも、待ってるだけじゃ何も変わらないので働きかけもしないと。

投稿: あさ | 2004.10.22 16:18

ここでcoming outしておきますが、私はセミ・パラサイトです。私の場合は家業が商売をしているので私は会社に泊まりこみ、親は事務所から1時間ぐらいのところから通っている状態です。

>集合住宅的な一人暮らしベースの都市民になることではないか、と。人が基本的に一人で暮らす都市なら、パラサイトシングルもないだろう、と。

この社会的システム。歴史上に例があります。
かつて13c~14cのドイツにおいて、ベギン会という組織がありました。
これは、当時男女の人口比率が(戦争や仕事上の危険性の理由で)1対1.2であったため、都市において独身の女性が急増し、彼女らは生計を立てることも容易では無かったため、各都市が「ベギンの家」と呼ばれる家を設立し、数人~十数人単位で共同生活を営んでいた。というのが有ります。(参照 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061593358/qid=1098492894/sr=1-49/ref=sr_1_2_49/249-1220140-7156351)
 P237~238


投稿: F.Nakajima | 2004.10.23 09:56

>当の問題「パラサイト・シングルの不良債権化現象」というのは、「いつか結婚できるはず」と将来設計を先延ばし、「いつか結婚できるはず」「結婚すれば問題が解決する」と考えつつも、結局結婚はできず、三十代、四十代に突入し、老朽化する家と年老いた親の介護をするという状況ですよね。

この本のもう一つの主題である、彼らのフリーター化による「収入減少による意図せざるパラサイト」化の問題を避けて通っていませんか?

>現状の三十代、四十代は脱出が難しいかもしれないけど、十代、二十代なら、そうそうに崩壊していく中産階級地域を脱するのではないでしょうか。

非常にここが楽観的に見えるんですよ。彼らが都市に出てきたとしましょう。現状では職はフリーターしかない可能性がかなり高い。
(http://youth-z.keddy.gr.jp/jousei-old.htm#j-1)
満足に生活できる収入を得ることが可能性として少ないことをお忘れでは。


投稿: F.Nakajima | 2004.10.23 10:20

フリーターとパラサイトシングルを結びつけるのに意味はないのでは?
正社員として就職した人でもパラサイトシングルが少なくないことから見ても、
フリーターの人たちが正社員になれたとしてもおそらくパラサイトのままなのではないでしょうか?
「パラサイトせざるを得ない」人もいるとは思いますが、別に親子同居は悪いことではないはず。
問題なのは、パラサイトであることではなく、低収入であることだと思いますが。
欧米だとフルタイムの労働者は日本ほど多くはないわけだし、そこまで悲観的になる必要はないのでは。

投稿: パラサイトシングル予備軍 | 2004.10.23 15:32

F.Nakajimaさん、こんにちは。歴史的な示唆は興味深いものでした。また、ご指摘の件ですが、また、ちょっと過激なことを言うみたいですが、原則として、すべての労働者をパートタイマーとし、つまり、現状のフリーターとの差異を無くしてしまえばいいのだと思うのです。無茶苦茶なことを言ってるみたいですが、男女差を無くしワークシェアを推進するには、それが原理性となると思うのです。そして、それは当然、現状の男性社会での正社員収入からは劣るわけですが、たとえば、二人の人間が寄り添ってワークシェアしつつすれば、生活可能なラインにはなるだろうし、そうした生活で十分なのではないかと思うのです。

投稿: finalvent | 2004.10.23 16:34

どうやら予備軍で安穏の内にいるのと、現実社会で実弾の飛び交う中を匍匐前進している人間とでは思考パターンに差がでるようですな。ビジネスという修羅場の中にいた場合、自分の出した仮説に対して根拠づけができなければ、痛い目にあうぐらいならよいですが、場合によっては一巻の終わりになりかねませんよ。

>フリーターの人たちが正社員になれたとしてもおそらくパラサイトのままなのではないでしょうか?
この根拠は?正社員とフリーターとの婚姻率に差がないとでも?

>欧米だとフルタイムの労働者は日本ほど多くはないわけだし、そこまで悲観的になる必要はないのでは。

さて、ここです。
1、まず、正社員を欧米各国と日本との間で労働基準・保護を比べてみた場合、日本が各国に勝っているのは失業率ぐらいです。その他の労働時間・有給休暇・年金・失業対策etc全て日本はEUはおろかアメリカにも劣る内容でしかありません。これに(サービス残業などの)違法行為を加えた場合、日本の労働環境は先進国の中で最低ではないかと私は思います。(詳しくは労働白書などを見てください。)

2.次にフリーターを見た場合、日本ほど正社員とフリーターとの間に格差を設けている国は先進国には他にありません。特に強調すべきなのが、企業にとってフリーターは非常に都合のよいシステムになっていることです。つまりフリーターを雇っても企業は年金・労働保険・厚生年金などの支出をしなくても良いことになっています。このような格差を採っている国は先進国では日本だけであり、アメリカでさえこのような格差を設けていません。

つまり予備軍さんのいうのとは逆にこの格差がある限り、日本はフリーターが増え続け、労働環境は悪化し続けることになります。

投稿: F.Nakajima | 2004.10.23 21:30

>finalventさん
そして私のfinalventさんへの答えはこのようになります。
「すべての労働者をパートタイマー」化というのに今現実に一番近いのはアメリカの労働システムだと思います。但し、その代償としてアメリカの労働者保護に対する法律は大変厳しく違法行為に対する罰金および労働者の裁判による勝訴による賠償金は非常に高額なものになっています。近いとことでは悪名高き三菱自動車のアメリカでの賠償金が日本ではなじみがあるでしょう。(詳しいことはhttp://www.dol.gov/
アメリカ労働省を参照のこと)

つまり、今の日本の労働システムは企業にとって都合のいいところだけ「家族主義」と「成果主義」を使い分けている非常にいびつな姿をしています。私個人としてはパートタイマー化するのに反対はしません。但しそれならアメリカ並の規制をかけた上で「成果主義の全面導入」を行い、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334933394/249-1220140-7156351
こんな本がベストセラーにならないシステムをつくることが必要条件だと思います。

投稿: F.Nakajima | 2004.10.23 21:59

>この根拠は?正社員とフリーターとの婚姻率に差がないとでも?

婚姻率に差がないといってるわけではなく、正社員でも親子同居で未婚の人が増えているから、
フリーターが正社員になってもパラサイトシングルのままの人が多いのではないかといってるわけです。
親子同居で未婚の人がフリーターかどうかに関係なく、増えているのは、統計を見ればわかると思います。
ほかの先進国でも未婚で親と同居している人の割合が日本より高い国もあるわけです。
労働条件がよくても悪くても若者にとってはパラサイトが合理的な選択なわけだし、
労働条件が悪いのはパラサイトシングルが原因ではないはず。
F.Nakajimaさんが書いているのは「パラサイトシングル」の問題というより「フリーター」や「労働法制」の問題なのでは?

投稿: パラサイトシングル予備軍 | 2004.10.24 15:39

説明ありがとうございました。

みんな都会に出てフリーターになればいい、
家を持とうとか結婚しようとかいう考えをいったんリセットしよう、
一個人として生きよう、そうすれば男女も平等だ、
そこから新たな連帯の形を模索しよう、という感じでしょうか・・・
ちょっと端的過ぎるかもしれませんが。

finalventさんは、少子化の問題に関しても
それ自体は基本的に放置すべし、というお考えのようで(2004.9.27)、
このあたりは非常に進歩的というか、大胆な考え方をされるなぁと思いました。
自分はわりと保守的なのか、そういう未来はちょっと怖い感じがします。

それから、これはまったく下世話な関心ですが、

> 定常的な性関係を基礎とするかつての家族の維持は昔のようにはいかない

> 恋愛や子育てを再定義していけばいいのではないか

これって何かその、二人一組で契約的性生活を営む夫婦とは違う、
新しい何かなんでしょうか(笑)

投稿: おサル | 2004.10.25 11:38

おサルさん、ども。具体的にどうしろというふうには考えていないのですが、例えばこう思うのです。

いわゆる「負け犬」さんとかパラサイトシングルというのは、これから老齢化しても子孫というのはないわけです。友情なりを心身の助けに生きていきつつ(それへの不安から金銭が問題になる)、結局一人無縁仏として死んでいくわけですが(甥っ子とかに賭ける?)、そういう人々がそうした孤立した死の意味の受容から、生きている社会の子供を育てる関わりを持つようにしていけばいいのだろうと。ちょっと変な理想論みたいですが。

そこで、対立するのは、家と自分の子供を持ちたい、自分の孫に金を使いたいという一群でしょう。そういうあり方を社会的に対立させないような制度的の模索が必要なのだろう、と。具体的にはよくわからないのですが。

投稿: finalvent | 2004.10.25 11:55

新しい論点はありませんが、「パラサイト社会のゆくえ」をいちおう読んだので。
著者の認識は、パラサイトシングルが依然多い上に、フリーター化現象も進行している、ということですね。
二つは区別したほうがいい、というか、ちょっと前の親同居と、もう少し若い世代の親同居は経済的な安定度に開きがあると読みました。
で、リッチ世代のパラサイトもいずれは高齢化した親を支えなければならず、余裕がなくなると著者は予測していますね。
世代論かコーホートの視点を入れて書いてくれるとわかりやすかったと思います。
あと、年金の問題が大きすぎて、この本では手におえないと思いました。軽妙な世相分析のところはおもしろく読みました。
一カ所疑問に思ったのは、「そもそも男性フリーターは、フリーターでいる限り結婚は絶望的である。」という記述です。
男性がそんな風に思っていたら、女はいつまでも子どもを産めないじゃん(私は女性)。しくみや決まりにとらわれないで、個人がなんとか切り抜けてはいけないものでしょうか。「できちゃった結婚」は、人間の本能による突破口かもしれないと思ったりします。

投稿: じゃがりこ | 2004.11.24 16:36

つーか。
社会全体が多かれ少なかれ抱えてる問題を、ことさら一つの層だけ取り出して論じていそうな意味がわからんのですが。
「結婚できない層」で斬るべきテーマの建て方ぢゃなさそうだなぁ……。
逆に、一つのケースから社会全体を語る(意図していてもいなくても。)という本になっているのなら、それはそれで面白そうですね、機会あったら私も読んでみよ。

投稿: 紅玉石 | 2004.11.24 22:50

フリーターも、パラサイトシングルも、親と同居している以上は、介護するつもりでいるんだろうと決め付けていいんじゃないでしょうか?私の姉弟は、40代と30代後半で、姉は会社倒産により現在フリーター、弟は正社員で親と同居しています。自立する気配も結婚する意思もなく、稼ぎは少し家に入れてあとは好きに使えるのが楽しいみたいです。フリーターもだいたいこんな感じで楽しんでいるんだから、親が倒れてから、初めてどうしようと慌てるだろう。既婚者や一人暮らしのきょうだいは、自分達の暮らしで精一杯なんだから、同居しているあんたが面倒見ると思っていたとしか言わないだろう。私も姉弟に親の介護はやってもらいます。最近の親も、特に娘が30過ぎても嫁にいかなかったら、夫の退職金でバリアフリーと娘好みの内装にリフォームしているそうじゃない?

投稿: さあちゃん | 2012.12.10 14:55

大阪市は様々な改革を進めているのでまだまとも。京都市の腐敗ぶりはもっと根が深い。醍醐東市営住宅は一応立て前は公開抽選に当選しないと入居できない事になっているが老朽化したコンクリートブロック住宅を建て替える際先ず醍醐中市営住宅を5棟を新築しそこに全世帯入居させた。そこで終わらず、その少し上の丘陵地に醍醐東市営住宅を20棟新築した。その醍醐東市営住宅に一旦中市営住宅に入居して1年半程度しか住んでいない世帯を数件再入居させるという裏技を使った。引越しの度にかかる引越し費用は全て京都市の公費つまり税金である。その東市営住宅には京都市の元正職員や現職員家族関係者が現在も住む。名義は無職の職員家族になっているが元職員の老夫婦もいる。団地の約半分の世帯がペットを飼育。偽装の精神疾患や障害者が殆どその人間達に共益費や駐車場代金を集金させそのうちの4割程度を助成金等と称して一部の人間達に手渡していた。表向きは団地住民の為に使うという事になってはいるが領収書等の報告義務はないので一部の人間にわたる。階下住人に対して深夜1時前後から鈍器のようなもので床を叩き続けたり重低音の音を流したりする女などは迷惑行為を通り越した犯罪。これら政務活動費を偽宗教法人に垂れ流した市議が庇護する地域での出来事。最後に生活保護を受給し続けベンツ2台所有し山科区に家を建て古い家財道具を公費で処分させた女。偽装障害者は出かける時だけ車椅子に乗り普段は共用廊下に置きっぱなし、犬の予防接種も無料、偽装障害者一家は車椅子を共用廊下に置きっぱなし。偽装残留孤児の女は20年以上生活保護を受給し車を所有し週末になると男が出入りし男の黒の大型車は団地の駐車場の来客用スペースにに堂々と止めている。そしてシラをきれるようあらゆる不正不法行為は閉庁後に行われている。早急に実態把握と詳細調査を

投稿: 尻拭いは納税者に | 2016.10.29 19:17

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受信: 2004.10.18 20:15

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