イラク戦争はするべきではなかった、と、それで?
当初Salon.comのAPニュース"Report: Blair warned of Iraq chaos in '02"(参照)で読んだのだが、英国ブレア首相はイラク戦争の開戦前に、その戦後の混乱を懸念していたようだ。
The government was accused Saturday of misleading the British public over plans for postwar Iraq after a newspaper reported that Prime Minister Tony Blair was warned a year before the invasion that postwar stability would be difficult.
AP系以外にワシントンポスト"Paper: Blair Was Warned About Chaos in Iraq"(参照)も同じ話がある。
元になったのはテレグラフ紙の"'Failure is not an option, but it doesn't mean they will avoid it'"(参照)だが、二次情報とは違い、なかなか含蓄が深い。
The Prime Minister knew the US President was determined to complete what one senior British official had already described as the unfinished business from his father's war against Saddam Hussein.There was no way of stopping the Americans invading Iraq and they would expect Britain, their most loyal ally, to join them. If they didn't, the transatlantic relationship would be in tatters. But there were serious problems.
ブレアとしてはイラク戦争後の統治の混乱を知りながら、それでも結局追米してイラク戦争に踏み出すことになった。それが以外の選択がなかったのか、あるいはブレアになにか他にできることはなかったのか。今の時点で考えればいろいろあるのかもしれない。しかし、歴史というのは、彼のような強い決断で動くものであり、動いた歴史というのは戻らないものだ。
現状、ブレア首相は家庭的な理由や財務相との確執も噂されて、辞任するかもしれないという状況になってきた。これまで難局を間一髪で越えたブレアである。どうなるのか私には想像もつかない。が、ブレアはすごいヤツだと私は思う。ジョンブルっていうのは強いものだとも思う。
彼の心中もよくわからない。米国は彼に名誉勲章を与えたいようだが、彼は固持している(参照)。政治の思惑もあるのだろうが、彼の栄誉は、もしそれがあるのなら、歴史が与えるものだろう。
現在(19日)。ブレアは、来英したイラク暫定政権のアラウィ首相とロンドンで会談し、来年1月に予定されている総選挙へむけて期待を述べている。「イラク首相『選挙実施はテロに打撃』・1月実施言明」(参照)より。
会談後の記者会見でアラウィ首相は来年1月に総選挙を予定通り実施すると言明したうえで、「民主選挙が行われれば、テロリストにとって大きな打撃になる」と強調した。ブレア首相も「イラク、アフガニスタンで民主政権が樹立されることが重要」と同調した。
国連はこの選挙の予定通りの実施に否定的だ。しかし、アフガニスタンの総選挙がうまくいけば、イラクの民主化にも弾みがつくのではないかと私は思う。そう、アフガニスタンにしてもイラクにしてもこれから、しだいに混乱は収拾して新しい民主国家になっていくのではないかと私はぼんやりと思う。それはあまりに楽観的に過ぎるかもしれないのだが。
先日(15日)アナン国連事務総長はBBCのインタビューでイラク戦争は違法だったと述べた。よく言うよとも思う。パウエル米国務長官は、「この時点での発言としては、あまり有効とは言えない」「(この発言が)誰に利益をもたらすだろうか。我々はイラクの人々を助けるという考えの下に集うべきで、このような周辺的な問題に煩わされるべきではない」と反論した(参照)。まったくその通りだ。
イラク状勢についてニュース報道を見ていると、日々死者の数が報告され、より混迷を深めているように見える。米兵の死者も千人を超えた。イラク人の死者は三万人くらいだろうか。酷い状態だとも言えるし、過去の戦争と比べるなら別の見解もあるかもしれない。
朝日新聞のイラク状勢についてのサイトには米兵の死者数のグラフがある(参照)。これを見ると、主権委譲の前後に米兵の死者が多いことがわかる。米国内で主権委譲後にイラクは内乱になる可能性も見ていたのはわからないでもない。その後の経緯を見ると、報道の印象とは別に米兵の死者数の推移には突出した変化はなさそうだ。
イラク状勢でなにかが変わっているのかもしれないという思いでいるとき、テレグラフ紙"All the good things they never tell you about today's Iraq"(参照)という皮肉の効いたコラムを読んだ。標題曰く、「現在のイラク状勢について彼らが語らない良い話」である。まず、国連を軽くいなしている。
As for Iraq, the UN system designed to constrain Saddam was instead enriching him, through the Oil-for-Food programme, and enabling him to subsidise terrorism. Given that the Oil-for-Fraud programme was run directly out of Kofi Annan's office, the Secretary-General ought to have the decency to recognise that he had his chance with Iraq, he blew it, and a period of silence from him would now be welcome.
国連の手は汚れていたのは間違いない。
In Sudan, the civilised world is (so far) doing everything to conform with the UN charter, which means waiting till everyone's been killed and then issuing a strong statement expressing grave concern.
スーダンについてこのブラックジョークが実現しては困る。つまり、国連憲章に則るということは…、全員が殺害された後、強い遺憾の意を表して終わり…、そうなっては本当に困る。
本題はイラク状勢だ。
There is a problem in the Sunni Triangle and in certain Baghdad suburbs. If you look at the figures for August, over half the 71 US fatalities that month died in one province - al-Anbar, which covers much of the Sunni Triangle.Most of the remainder were killed dispatching young Sadr's goons in Najaf or in operations against other Sunni Triangulators in Samarra, with a couple of isolated incidents in Mosul and Kirkuk. In 11 of Iraq's 18 provinces, not a single US soldier died.
なるほど、ひどい状況もある。が、それはスンニ・トライアングルやナジャフに局限されていて、イラク全土の半数の州では米兵の死者はない。つまり、深刻な戦闘はもうないといえそうだ。
That's the way it is in Iraq. In two-thirds of the country, municipal government has been rebuilt, business is good, restaurants are open, life is as jolly as it has been in living memory. This summer the Shia province of Dhi Qar, south-east of Baghdad, held the first free elections in its history, electing secular independents and non-religious parties to its town councils.
イラク国土の三分の二で地方選自治が回復しつつある。ビジネスも順調、レストランだって開いている。イラクにはそういう現実もある。
戦争というのはそういう面がある。そのことは戦後の日本も知っている。
イラク戦争は間違った戦争だったのかもしれない。でも、世界がするべきことは、パウエルが言うように、イラクが民主化の道を辿ることを支援するという以外にはない。
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コメント
ア ナ ン 必 死 だ な (w
という感じでしょうか。
石油・食糧交換プログラム不正調査はちゃんと進展してるのかな?
イラク戦争のもっと重要な部分を広く世界に伝えるきっかけになると思うのですが。
投稿: nom | 2004.09.20 14:22
結局国連が一番ダメなような気がする
参加国はなんだかんだいいながら、ここまで泳ぎ着いたわけだし
投稿: i | 2004.09.20 14:51
スーダンがらみですが。石油利権関係で中国がスーダン政府に対して強硬な姿勢をとるのを拒んでいるという記事を見て、ブッシュ息子は石油のためにイラク戦争をしかけたというけど、中国の方が実はもっと露骨に石油に絡んでいるような気がする。
投稿: Keaton | 2004.09.20 21:58
米軍は限られた戦力でこなすために冷徹な方法をとっている気がします。例えばバクダッドのためにファルージャが犠牲になったとは言えないでしょうか?それでも総合的には現実解なのかもしれません。
投稿: カワセミ | 2004.09.21 01:34
アメリカとイギリスがイラクからの石油輸出で儲けたお金の不正使用についての記事にも触れるべきだ。アメリカとイギリスがイラク人に対して20世紀以降したことについても知ってほしい。あなたは英語が読めるようだが、偏った情報しか得ていないようだ。
投稿: アメリカ在住 | 2004.09.21 12:13
> アメリカとイギリスがイラクからの石油輸出で儲けたお金の不正使用についての記事にも触れるべきだ。アメリカとイギリスがイラク人に対して20世紀以降したことについても知ってほしい。あなたは英語が読めるようだが、偏った情報しか得ていないようだ。
>
えーと私極東ブログのファンになって暫く経ちますが、極東ブログってのは、普段はなかなか良質の記事を書くのに、事がアメリカの利権なり反米感情なりが絡むとなると、盲目的にアメリカ支持で民主化支持のグローバルスタンダード支持でアンチ反米っていうパンアメリカ主義なナイスガイのブログさんなんですよ。
そういう部分も了解した上で、良質な部分は知見として加え、電波な部分はスルーして、全般的に生暖かく見守るのが大人の態度だなと最近思います。
投稿: 一愛読者 | 2004.09.21 17:55
それはどうでしょうか。
日本の伝統的保守派に見られるように、現実の世界に適用可能な範囲で解釈することで首尾一貫しているように思います。
世界に対して主体的に行動するとなると、最終的には米国のやり方と大差なく、そうでなければ日欧がそうであるように現状の追認しかないと思います。しかしそれでは核拡散の問題一つ取ってみてもどうにもならないでしょう。
欧州もそうですが、結局代替選択肢を示せぬ無力からの屈折が、この種の反米への偏向を生んでいるのでしょう。それを自覚するほど世論が成熟するには時間がかかるとは思います。
投稿: カワセミ | 2004.09.21 19:21
経済制裁の効果もむなしく独裁の続く国が世界にたくさんあるのになぜイラクをやったのかは、やはり利権なのです。民主化というのはひとつの大義なのです。それを言えばキューバに武力行使したい人の方が、アメリカには多いでしょう。ユーロの国で起こったような戦争反対の論調が起こらなかった国の世論の未熟さをここに見れます。アメリカは成熟していると闇雲にしか見れないところなどは、アメリカで政府の情報操作についてをまったく疑わない人に通ずるところがあります。いったい何人の人がイラクは大量破壊兵器を持っていると思っていたのでしょうか?持っていないと本当に知っていたのはアメリカ政府関係者です。民主化が一番の目的で戦争が起こったかのように論ずると、アメリカでの論争ともずれてます。民主化のための戦争と考える人は日本の方がアメリカより多いと思います。それはすばらしいことでしょう。アメリカの現実として宗教対立、人種対立によるものの考え方でこの戦争を支持を支持している人がアメリカにはたくさんいるのです。日本の教育がなぜ第二次世界大戦が起こったかを、<日本の民主化が戦前はなかった>かに教えて、それを一番の原因だと信じていた自分も、情報操作を見破れない人間の一人だったのかもしれません。客観的に物事を捉えて論じる部分も、ジャーナリズムには必要だとおもいます。それをしないなら、ここでの話もあなたがいうような安物のプロパガンダにすぎないのかもしれません。英語の文章を拾ってきたら、それをプロパガンダではなく正しい情報とするところにも単純さを見ました。外国に住んだことのない英語を読める人の意見だということはわかります。利権、利権で動く人の方が、日本では英語の読める人よりも国際感覚に長けているのかもしれません。
投稿: アメリカ在住 | 2004.09.22 02:15
アメリカ在住さん、こんにちは。主催のfinalventです。最近はテクニカルな問題でなければ、多様な意見こそがコメントをいただく価値だと思いますので、ご意見内容についての反論などはしないでおこうと思ったのですが、アメリカ在住さんは、私の考えを、「イラク攻撃は民主化のためで利権ではない」という主張だと読まれているように思いました。違うのです。が、そのあたりは、もしお手間があれば、過去ログなどもお読み下さい。右インデックス欄にあります。
投稿: finalvent | 2004.09.22 06:32
UN system designed to constrain Saddam was instead enriching him, through the Oil-for-Food programme, and enabling him to subsidise terrorism.
これ訳せますか?
イラクとテロリズム(アルカイーダ)が関係していたというのも開戦の理由でした。これもアメリカ政府が盛んに宣伝していた内容です。あなたは戦争派なので、自分に都合のいい内容をもってきていますが、これに答えて欲しいです。僕はこの戦争には反対でした。もしこれを信じているなら自分の足で真実を探してもらいたいです。アメリカ人は平均で見れば日本人より馬鹿です。これは学力のことだけではありません。
投稿: アメリカ在住 | 2004.09.22 11:12
アメリカ在住さん、こんにちは。
「あなたは戦争派なので、自分に都合のいい内容をもってきています」といったコメントをいただいても、レッテル貼りや反論封じの印象を受けるだけで困惑します。繰り返しますが、エントリ内容ベースでのコメントをお願いします。そうでないとただのプロパガンダになってしまいます。
石油・食糧交換プログラム不正疑惑問題については、以下のエントリもご参考にしてください。
「石油・食糧交換プログラム不正疑惑における仏露」
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/04/post_6.html
なお、この真偽の解明について、私はヴォルカー氏を信頼しています。我々にできるのは、その対応に当たっている全権者への信頼でしかありません。
投稿: finalvent | 2004.09.22 14:11
アメリカ在住さん
利権、利権と連呼するのであれば、当然イラク開戦反対派の裏にある数々の利権絡みの思惑も存じていらっしゃいますよね?90年代後半から開戦まで続いていた仏露の対イラク姿勢を洗ってみると非常に興味深いものが見付かると思うのですが。
>いったい何人の人がイラクは大量破壊兵器を持っていると思っていたのでしょうか?持っていないと本当に知っていたのはアメリカ政府関係者です。
この辺りは、国際政治学を少しでも学んでいれば出てくる国際危機に際しての意思決定の難しさが分かると思うのですが。何事も断定調で決め付けられるほど話は簡単ではありません。
>ユーロの国で起こったような戦争反対の論調が起こらなかった国の世論の未熟さをここに見れます。
これに対してはカワセミさんの仰った一文が非常に適切に現象を要約していると思います。
>欧州もそうですが、結局代替選択肢を示せぬ無力からの屈折が、この種の反米への偏向を生んでいるのでしょう。それを自覚するほど世論が成熟するには時間がかかるとは思います。
これに敢えて付言するなら、欧州世論の反応については冷戦後ヨーロッパの置かれた恵まれた地政学的状況を考慮に入れる必要は多分にあるかと思います。
アメリカ在住さんのコメントは、総じて事象を単純に見る嫌いがありませんか?
>外国に住んだことのない英語を読める人の意見だということはわかります。利権、利権で動く人の方が、日本では英語の読める人よりも国際感覚に長けているのかもしれません。
とのことですが、私からすると貴殿の方が国際経験がある割には随分とナイーブな感覚の持ち主に見えてなりません。失礼ですがアメリカで高等教育を受けたことはありますでしょうか?
投稿: 元アメリカ在住 | 2004.09.22 15:17
重箱の隅つつきのようで申し訳ないのですが、国際危機に際しての意思決定の難しさについて、主に元アメリカ在住さんのレス部分に対してレスさせて下さいませ。
さて、一般的な意味で、国際危機に際してどう対処するかというのは難しいケースが多く、本稿にてfinalvent様が
> ブレアとしてはイラク戦争後の統治の混乱を知りながら、それでも結局追米してイラク戦争に踏み出すことになった。それが以外の選択がなかったのか、あるいはブレアになにか他にできることはなかったのか。今の時点で考えればいろいろあるのかもしれない。しかし、歴史というのは、彼のような強い決断で動くものであり、動いた歴史というのは戻らないものだ。
> 現状、ブレア首相は家庭的な理由や財務相との確執も噂されて、辞任するかもしれないという状況になってきた。これまで難局を間一髪で越えたブレアである。どうなるのか私には想像もつかない。が、ブレアはすごいヤツだと私は思う。ジョンブルっていうのは強いものだとも思う。
とご指摘なさっている部分には私もそうだと思いますし、特に「しかし、歴史というのは、彼のような強い決断で動くものであり、動いた歴史というのは戻らないものだ。」という一文には、深い感興を呼び起こされます。
さて、以上は前振りでして、以下が私が問題にしたい部分なのですが、
アメリカ在住さんwrote;
> >いったい何人の人がイラクは大量破壊兵器を持っていると思っていたのでしょうか?持っていないと本当に知っていたのはアメリカ政府関係者です。
元アメリカ在住さんwrote;
> この辺りは、国際政治学を少しでも学んでいれば出てくる国際危機に際しての意思決定の難しさが分かると思うのですが。何事も断定調で決め付けられるほど話は簡単ではありません。
えー、上記文章にて、アメリカ在住さんが仰っている事を言い換えると、
「米政府はイラクが大量破壊兵器を保持していないと知りつつ嘘をついた。」で間違いないのではと思います。もっと言えば、「米政府はイラクが大量破壊兵器を保持していないと知りつつ嘘をつき、その嘘を多くの人が信じた」ということなのでしょうか。
さて、対する元アメリカ在住さんのレスも難解で、どう考えるべきなのか難しいのですが、最も妥当と思える解釈は、
「米政府が嘘をついたと断定するべきではない」または「米政府が、イラクは大量破壊兵器を持っていなかった事を知っていたと断定するべきではない」或いは「本当の真実というものは分からないので断定するべきではない」という事なのでしょうか。いずれにせよ「~を断定するべきでない」という文章である事は間違いないと思います。
さて、これら解釈だと国際危機で意思決定云々の言葉は以降の断定云々になんの繋がりもありません。元アメリカ在住さんの文章前段は、"意思決定"という文言に重みを持たせているように読めるのですが…しかし、私には他に解釈のしようがないのも確かです。
では"意思決定"という部分に大きな意味を持たせていると仮定して、その意思決定という言葉が意味する所を探ってみようと思います。さて、イラク戦争関連で意思決定といえば、最初に想起するのはまさしくアメリカがイラクを攻める決定のことが想起されますが…
アメリカのイラク侵攻は911以前からほぼ決まっており、後は開戦に向けてどう政治環境を整えるかの問題でした。ですので、元アメリカ在住さんの念頭にある"意思決定"は、イラクを攻めるかどうかの決定ではないと思えます…
ともすると元アメリカ在住さんが想定する"意思決定"とは、米政府側のイラク開戦に際する世論対策、情報の開示量やタイミング等テクニカルな部分の事を念頭に置いていると捉えるべきかもしれません。確かにそれはそれで難しいですね。
ということで、元アメリカ在住さんもアメリカ在住さんもですが、読み手が理解しやすい日本語を書いて欲しいなと少し思いました。
投稿: 一愛読者 | 2004.09.22 19:11
こんにちは 私はアメリカで学位を持ってます。ただし自然科学系です。Generalで少しは文系にあたる教科もとりました。もちろんEnglish101系以外です。そんなのは高校レベルだと言われればそうかもしれませんが。アメリカで高等教育を受けたことで私の文章に重みがでるなら歓迎です。IQは高いです。理数系が得意です。私の父は一部上場企業の監査をしています。その会社の社長は元総理(自民党)の選挙参謀をしたことがあるそうです。私は自民党が嫌いですが、その恩恵を間接的に授かってきた人間です。私は保守派であるべき環境の人間です、金融資産で1億以上持っている金持ちの息子です。兄弟がいます。今の生活なら一生働く必要のない人間で、相続税、贈与税を避けようとしています。この戦争関係の株などは持っていません。どちらかというと、イラク戦争が起こらないことによって資産を増やせる方の側です。だからといって戦争に反対しているわけではありません。
私が言いたかったことは国連には不正がないだろうということではなく、アメリカが数々の丁稚上げで戦争を始めたことを言っているのです。これはたくさんニュースにもなってます。ベトナム戦争の開戦だけでなく、イギリス、アメリカの侵略戦争の歴史の中でしていたことを言っているのです。イラクは危険な国だと喧伝してテロ戦争の一環として戦争をしたのです。馬鹿にした文章がありましたが、それはなぜ戦争を始めたかについてブッシュ政権は正しく説明できていないことなども全然触れていなく、ブッシュ政権同様の開き直り論調だからです。アメリカではかなりの人間がイラクが大量破壊兵器をもっていてテロと関係があると信じていました。私はそのことを指摘したのです。文章が短く、他の意味にも取れるような文章でまずかったです。日本ではそう思う人は少なかったと思います。それはでっち上げの証拠を何度も繰り返し主張していたからです。
その辺をふれないのは、知らないからでしょうか?私は開戦時にもアメリカにいました。911の時もです。
私がこのサイトを見つけたのは横田基地返還問題からです。その辺ではアメリカ追従ではないよう文章で、なぜこういう文章を書くのか不思議に思いました。
私は文系の人間でなく、観念では論じませんが、あなたがたを自分の観念でこういった人間だと決め付けたのはやはりあなたがたが観念論で話し明確な答えを言わないから腹が立ったからです。皮肉を言ったまでです。アメリカがすばらしく、世界の警察官としてふさわしいと思うなら、ぜひアメリカに来て生活するといいと思います。
ここは感情を書くための欄ではないのかもしれませんが、戦争によって人が死んでいる。そのことについても何の感情もなく無味乾燥したコメントです。あなた方のようなすばらしい人の理想をを実現するためには、人がいくら死んでも無感情でいられるのかもしれもしれませんが。(注、皮肉)殺人は贈賄などよりもはるかに重い罪であるべきだと考えるから言っているのです。特に題からして腹立ちました。馬鹿なコメントにもです。過去のログも後から拝見させていただきました。興味深い話もあり読む価値のあるものでした。この話を始めのほうで読んだのは間違いでした。
投稿: アメリカ在住 | 2004.09.22 19:46
私は英語に堪能なわけではありませんが、可能な範囲で海外の論調に目を通すように
しています。そしてイラク戦前での状況では、いわゆる高級誌に分類されるものでは-
例えばForeign AffairsやThe Economisが典型ですが-様々な論調あれど、大量破壊兵器に
関しては所持も危険性の度合いも良く分からないというのが大方の意見でした。
ここで問題になるのは米上下両院の判断です。現状がこうであるというのは
議会政治の伝統が長く、権威のある国では当然分かっているはずです。
知識人階級の議論の権威も日本などとは比較になりません。
そしてその上で決定を下したのであって、大統領のみ責めても仕方がないという
共通の認識があるのでしょう。
もちろん責められるべき所が無いわけではありません。
自国の大衆や外国政府に説明するときに、どうせなにがしか持っているだろうと
タカをくくり、誇張して説明していたのは反省の必要があります。
そして国連での開戦に至る議論の経緯ですが、これも国内報道の少ない話があります。
実のところフセイン政権排除に関しては大方の合意はあり、国連監視の下で選挙を行い
政権交代するという案がありました。しかしこれは実行しようにもフセインが
武力で抵抗するのは必至であり、そして戦費を出すのも兵士が体を張るのも大半が
アメリカであるという事実は変わらず、負担を言い出す国があるわけではありませんでした。
そして最後通牒はその経緯もあってフセインの亡命が条件でした。
戦争が嫌だというのは自然で尊重すべき考えです。しかし平和主義の伝統は、
実は第一次世界大戦以降と歴史は浅いことに気をつけねばなりません。
それまでは、戦争よりはむしろ悪い政治によって人は死んできたのです。
(これは、歴史を振り返ると日本では鎌倉時代以降比較的民衆に対する対応が良質で
あったため、日本人がピンとこない部分かもしれません)フセインはいずれ死ぬかも
しれませんが跡継ぎは世襲で、二代目の独裁者は世界共通で碌なものではありません。
近年の米国が戦争を行う相手もしくは候補は、ユーゴや悪の枢軸各国を見ても、
民衆の知的水準に対して民主化や人権などの政治レベルが相対的に低い国です。
現実解として戦争を選択する場合には、そういう要素が必須なのです。
そして利権の話など枝葉末節で愚かでしかありません。
石油は一次産品に過ぎず、先進国の経済規模では戦争で割が合うものではありません。
割が合うのは途上国でかつ国民の生命の政治的価値が低い中東各国のような場合です。
アメリカが利権を確保する時はインドネシアやナイジェリアでやっているようにやるもので、
それは日本やフランスのやり方と大差ありません。
投稿: カワセミ | 2004.09.22 20:48
改行が悪いですね。申し訳ありません。
投稿: カワセミ | 2004.09.22 20:49
日本が真珠湾を攻撃し、太平洋戦争が始まったことに感動しました。歴史が動いたからです。特にこの決断をした人間の英知に感嘆しました。
「歴史というのは、彼のような強い決断で動くものであり、動いた歴史というのは戻らないものだ。」
投稿: (anonymous) | 2004.09.22 21:12
流れをぶった切るようですが
「動いた歴史というのは戻らないものだ」は、その通りだと思います。
私のイラクに関する興味は以下の2点
・あとどのくらいの期間で自治を回復するか?
・自治を回復した後に、イラク国民は「フセイン時代」にどのような決着を付けるのか?
開戦に至る大儀なるものについて、正当性については参戦国内で評価してもらえば良いというスタンスです。
非参戦国で開戦理由について議論するのならば、戦端が開かれる前にこそしなければ、開戦を回避する力にならなければ意味が無い。そういうスタンスです。
投稿: simba | 2004.09.23 00:41
イラク戦争はどう考えても石油目的が主という戦争では無い。
これは中東へ打ち込んだ杭だと思う。石油が必要なくなったとき中東は必ず暴走する、その事への恐怖がアメリカにはある。
それでは何故、イラクだったのか?それは一番難癖が付けやすい国だからである。理由などどうでもいいのだ。問題はいかに中東を無力な地域にするかである。
投稿: (anonymous) | 2004.09.23 05:28
> これは中東へ打ち込んだ杭だと思う
イラク戦争は、イスラエル抜きには語れない、ということですね。
アルジャジーラなどは、根底にパレスチナ問題があってその上にイラク問題がある、という報道の構造ですね。歴史的に見れば当然です。
しかし、「テロとの戦い」という観念を持ち込めば、パレスチナ問題とイラク問題を切り離すことができるかもしれない、というのが日本の大新聞たちの報道構造。でもそれは、離れた場所からみた虚構と逃避。
では、アメリカでの報道構造はどうなのでしょう? パレスチナ問題もイラク問題もすべて皆、「テロとの戦い」で括っているのかな?
投稿: U=Pu | 2004.09.23 07:33
利権とは、石油だけでなく社会的なインフラトララクチャーの整備、軍事産業などへの波及効果などです。ここは経済に疎い人が多いようです。税金やイラクからの石油輸出で儲けた金をアメリカ企業が受ければそれで潤う人もいるのです。単純に言えば利益+株価の上昇です。アメリカが多額の税金を投入したからといって、すべての人が貧しくなるように考える人は何もわかってないということです。日本がアメリカの巨額の財政赤字を陰で支えている国だということも知る必要があるでしょう。あなた方の為替介入についての考えを聞きたいです。税金だけ何も言わずに払って、何も儲けられなかった人は、単なる戦争馬鹿でしょう。経済について語る前にいろいろなことを学んでください。この戦争が起こる前に株を買って儲けた人のほうがあなたよりよほど経済にについて語る資格がある。経済についてもっと深く論じ、さらに独断や偏見だけで語らない、アメリカイラクなどの歴史などを深く勉強してから論じられるようになってください。
私も理由などでどうでもいいといって戦争を始める人や、応援する人を殴ってでも更生させるような人間にならなければいけません。文系は政治家にさせない会なども考えています。
投稿: (anonymous) | 2004.09.23 07:53
インフラストラクチャーの間違いです。
投稿: (anonymous) | 2004.09.23 07:56
慣例として無名の投稿をanonymousとしています。本名でなくてけっこうですから、ハンドルなりを使い、コメントに一貫性を持たせ、できるだけ、発言者を無名としないでほしいというのが運営の立場です。また、TypePadでは無名だとコメントが参照しづらくなる不便さもあります。しかし、そうはいっても、それを強いるものでもありません。
「ここは経済に疎い人が多いようです。」については、私のエントリはそのとおりかもしれませんが、コメント者を含めてなら、単純に間違いでしょう。過去のコメントを参照されればご理解いただけると確信しています。
「あなた方の為替介入についての考えを聞きたいです。」については、私の見解については、とりあえず、以下のエントリをご覧下さい。他エントリにも分散して見解はあります。なお、さらに有益なコメントも多数寄せられています。
このブログについてのご意見を即断する前に検索欄から当たる労を厭わないください。
日本は米国に貢いでいるのか?(2004.02.22)
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/02/post_54.html
多分、大丈夫だよ、毎日新聞経済担当さん(2004.03.09)
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/03/post_17.html
グリーンスパンは日本の円介入をリフレと見ていた(2004.03.04)
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/03/post_8.html
「戦争を始める人や、応援する人を殴ってでも更生させるような人間にならなければいけません。」その信念は深く傾聴します。しかし、殴る前に言論を尽くす努力が先行するように思います。
投稿: finalvent | 2004.09.23 08:45
アメリカには報道規制があります。日本の方が自由なのです。自粛といった形の規制が、アメリカ、日本ともにあるのでしょう。偉そうなことをたくさん書きましたが、私のほうが、いろんな情報をかき集めて英語を読んでいるかといえばそうでないかもしれません。
知ってほしいことに、911被害者の遺族へのお金は911後、アメリカや日本で資産凍結されたイラクのお金(石油代金など)から出ています。これを聞いておかしいと思う人が、ここにもいればうれしいです。誤爆によってイラクで死んだ人への見舞金がここからでることはないでしょう。イラクはスケープゴートだといった論もこれを知れば言えてるのかも知れません。
アメリカは自分の都合のいいときにジュネーブ条約を使っています。イラクからの石油輸出代金も、統治のためということならすべて使っていいようでほぼ総て使ったようです。消えたお金もあります。それに反してアメリカの予算はほとんど使われなかったようです。湾岸でも使ったような手口を思い浮かびます。利権の奪い合いがどうだったかは知りません。
ここにはそれを知っていてそれをもみ消すような人が書いているのかもしれませんが。1000億円単位のお金が動いているのです。1兆円以上の収入を予算として消化したのです。
こういったことを知らないとか、無視したい人の集団がここにいるようです。何も知らずにただ戦争反対する人のほうが、あなた方より地球に生きていてほしいです。
投稿: (anonymous) | 2004.09.23 08:51
強いるものではないとしても、この無視の状態はあんまりですね、という印象を持ちます。繰り返しますが、慣例として無名の投稿をanonymousとしています。本名でなくてけっこうですから、ハンドルなりを使い、コメントに一貫性を持たせ、できるだけ、発言者を無名としないでほしいというのが運営の立場です。また、TypePadでは無名だとコメントが参照しづらくなる不便さもあります。
「イラクからの石油輸出代金も、統治のためということならすべて使っていいようでほぼ総て使ったようです。消えたお金もあります。」についてですが、消えたお金についての問題は確かにあります。しかし、その使途については問題はありません。むしろ、問題は、イラク主権委譲後の石油歳入権の所在でした。この点については、以下のエントリーなどをご参考にしてください。
で、イラクの石油歳入権はどうなる?(2004.06.08)
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/06/post_5.html
「こういったことを知らないとか、無視したい人の集団がここにいるようです。何も知らずにただ戦争反対する人のほうが、あなた方より地球に生きていてほしいです。」について、私への言及であれば、お受けするしかありません。コメントされる人をすべて含めるなら、それはあまりに失礼な話です。あるいは、あなた自身をその集団に含めてのご発言なら、なかなかのユーモアだとも思えます。そうですね、今回だけは、ユーモアだと理解しておきましょう。
投稿: finalvent | 2004.09.23 10:10
戦争容認派と反対派の噛み合わない論争なのでやめます。主催者さんのこのあたり
<もともと今回の戦争は、石油・食糧交換プログラムを悪用していたフランスやロシア、シリアに対する米国の制裁の意味合いもあり、しかも、このプログラムに関連して、極東ブログ「石油・食糧交換プログラム不正疑惑における仏露」(参照)でも触れたが、国連自体がダーティな存在だった。シラク大統領の名前も堂々と不正疑惑のリストに上がっているくらいだ。なので、陰謀論めくが、今回のブッシュとシラクの会談も実際にはこのあたりのもみ消ししゃんしゃんということなのだろうと思う。>
ただあなたのソースはそれがテロリズムに使われているといっているのです。そしてそのところをブッシュ政権は今なんと言っているかというと、それはないだろうといっているのです。プロパガンダの内容が間違いということです。それは開戦と係わる重要な部分だったのです。だからあなたかだれかに引用部分を訳してもらいたかったのです。それを無視したいのは、ここにいる人はあなたの説に固執しているからそれに答えなかったことに気付きました。正しい情報を得ることはたんに自分の好きな記事を集めている人にとっては厳しいようです。
さようなら
投稿: アメリカ在住 | 2004.09.23 11:10
↑それは自分に言っているのかな?
投稿: (anonymous) | 2004.09.23 11:55
>近年の米国が戦争を行う相手もしくは候補はユーゴや悪の枢軸各国を見ても、
>民衆の知的水準に対して民主化や人権などの政治レベルが相対的に低い国です。
そこに先進民主主義国とその国民の優越心というか差別心が見えるんだよね。
ところで失礼ですが、カワセミさんってカワセンさん?
投稿: アルファ | 2004.09.25 02:11
ええと、誰か知らないんですが。>カワセンさん 別人です。
>そこに先進民主主義国とその国民の優越心というか差別心が見えるんだよね。
昔からの課題ですね。
伊藤博文でしたか、イギリスでセルビア人を山猿扱いしたら「それでもヨーロッパには違いない」云々と言われて、その付近からイギリス嫌いになって日露同盟推進派に、なんて話があります。どの程度作用したかは分かりませんが。
ただ、その点に関しては米国というより日本と欧州の問題という気がします。中間的な存在のトルコ問題とも絡みますが、中東諸国のレベルだと多少の独裁も仕方ない、というような論調が大手を振る傾向があります。当たっている側面もあるだけにむしろ問題かもしれません。ユーゴだと人道問題だけで国連回避でOKだったじゃないかというあたり、米国人の欧州に対する昔からの不信感を刺激して不幸でした。
今回のイラク問題、米欧の違いが出る要素が細かいものも含めて色々積み重なったという気がします。その意味での不運さはありますね。
投稿: カワセミ | 2004.09.26 23:26
私の周り(おばちゃん含む)の考えで一番多いのは、「アメリカの大量破壊兵器はまゆつばだけど、アメリカに味方した方が景気が良くなるから、味方するべき」でしたね。
ある意味、これが日本における(雇用を守るという利権を守る観点では)最適な選択肢だったんでしょうね。意外と皆さんまさに「イラク戦争はするべきではなかった、と、それで?」を地でいく答えをしてくださり、冷徹です。
投稿: うみゅ | 2004.09.27 00:03
WMDの件は極端な話どうでもよくて、イラク問題の本質はregime changeにあると思うのは自分だけでしょうか。ただそれをやるからには戦後の新体制構築まで射程に入れて考えなければいけない訳で、いい加減な見積もりのもと従来の同盟国の支持を取り付けず兵力展開も不十分なまま開戦に踏み切ったチェイニーおよびDoDの文民連中の責任は否定しきれないでしょうね。最初から制服組と国務省の言うことを聞いておけば良かったのにと思います。
投稿: だい | 2004.09.27 05:02
だい さん
おはようございます。
それは他国への革命の輸出、ということですね。昔クレムリン、今ホワイトハウス。
あるいは他国で維新断行、アメリカは、70年まえの日本帝国に戻りましたね。日本政府も。
もしもあのとき、日本とアメリカに強固な同盟さえあったなら、満州国建国だって認められたはずだ(?)、とか。
ではその"革命"は何のため?
投稿: U=Pu | 2004.09.27 10:53
残念ながらそのような旨の発言はしておりませんが。
投稿: だい | 2004.09.27 17:51
戦争で解決する物事はないといいますが、それは正確ではないでしょう。確かに戦争はある種の問題を解決し、それが唯一の解決方法である場合もあります。善悪はさておき、この事実は万人が認めるべきでしょう。そして戦争でしか解決できない問題の典型がregime changeだと思います。それ以外の問題は少なからず外交で解決可能なのでしょう。
ちょっと長いので引用できませんが、Foreign Affairs日本版に「イラクと中国の民主化がなぜ必要なのか」と題し、うまくまとまった文章があります。(「論座」に掲載)市民の不満を汲み上げ、緩和させる装置たることが、現代的な文脈における民主主義の価値というものです。
思うところは色々あるのですが、語りだすとキリが無いですね。
投稿: カワセミ | 2004.09.27 20:47
regime change という英語が何を範疇として指すのか正確には分かりませんが、
いずれにしても、小は「政権交代」大は「体制変革」の範囲でしょう。「政権交代」にしても「体制変革」にしても、仰るように外交交渉のテーマにはならないことは確かですね。では、戦争のテーマにならしても良いのでしょうか? 少なくとも、それをテーマにした戦争を他国が仕掛けてはならない、という原則こそ現在の国連のだったかと思います。
ですから、20世紀後半の大国による武力介入では、ハンガリーでも、ベトナムでも、アフガンでも、ハイチでも
1)当事国政府からの要請による侵攻
2)当事国民主勢力からの要請による侵攻
などの「言い訳」がつきものでした。regime change が、当事国 people 大多数の切なる願いであるという口実を設けて、批判を振り切ろうとしました。
それが、「あの国は民主主義的でないから、戦争をしかけることもやむをえない」などと、regime change が他国の思弁家の判断でなされてもよい時代になった、口実すら設けなくても良くなったとでもいうのでしょうか?
(イラク開戦前のブッシュドクトリンと国連不要論)
しかしそんな、冷房が効いた戦略研究室からの干渉は、結局不成功に終わります。当事国民衆の支持が得られないからです。イラクにどのような国家をつくるかはイラク民衆が決定することです。これは理想論かもしれませんが、戦争の世紀20世紀の現実から学んだ理想論です。
その証拠にイラクでは今、自国のことは自国民が決めるという力と、占領軍が決めるという力との対決になってしまいました。占領軍アメリカの人気がバクダットで超下落していることは、「フセインを倒して希望が生まれた」という声もなくなりました。市民たちのブログや、アラウィ政権系の新聞からも伝わります。
国際的利害衝突の中での"民主主義"ともいうべき民族自決権の原則。もしかすると、「民主主義」という旗印は、アメリカからイラクpeopleの方に移管されつつあるのかもしれませんね。
※ 第2次イラク戦争開戦では、1)も2)もなかったですね。
投稿: U=Pu | 2004.09.28 07:36
人様のブログで掲示板的に長々書くのはどうかと思いますが、重要な命題で関連もあると思いますのでリプライさせていただきます。
おっしゃるように、一方的な先制攻撃が常に正当化されるわけではありません。それはイラク戦争に反対した国々の中で、最も説得力ある見解を示したフランスの主張の骨格を為しています。それは確かに20世紀の歴史を体現しており、まさにそれこそが論争の主要な点でした。
しかしながら、イラク戦争に関しては、パウエル国務長官を代表として語られているように先制攻撃ドクトリンの適用例ではありません。また予防戦争を現在の世界情勢で完全に否定するのは適切ではありません。この点に関して、私がぼんやり考えていた事を明確に語った文章がありますので引用します。日本語と全文掲載の英文を双方挙げます。
http://www.foreignaffairsj.co.jp/source/CFR-Interview/gaddis.htm
http://www.cfr.org/publication.php?id=6755
この文章にある脅威認識ですが、これを欧州諸国が実感を持って認識していないのが、今回の認識相違の根本を為す部分ではないでしょうか。そしてネオコン的論説を「唯一の知的な枠組み」と表現したThe Economistの見解は聡明ではないでしょうか。代替選択肢はいまだに示されていないように思います。また、イラクの将来はイラク国民が決める、というのはまさにアメリカの主張の骨格になる部分です。選挙をやった後撤退するのですから。そして20世紀の教訓が適用できないのは、安全保障問題の主要対象地域である「不安定の弧」における諸国の発展段階が、米国や日本、欧州で言うところの19世紀かそれ以前の状態にとどまっており、現在は適用できないという側面があるのではないでしょうか。
そして近未来の話となれば、恐らくは欧州と日本も一定の時間差を持って現代的な文脈の脅威を認識し、米国を含めた、より洗練された多国間での対処方法を策定し、共同して運営するのではないでしょうか。それが国連になるかどうかは分かりませんが、予防戦争の側面は必ず組み込まれるでしょう。そして国内統治が一定以上に残虐で戦争しても人道性は比較してまし、というのもハードルの一つとなるのではないでしょうか。
もう少しブッシュ政権に辛い見解も同様に和英で例示しておきます。いかにも米国的で思惑は露骨ですが、しかしここでナイ氏が語っている内容は、この問題に現実解を与えようと思索してブッシュ政権を批判する日本や欧州の人々の行き着く先に近いような気もします。
http://www.foreignaffairsj.co.jp/intro/0311debate.htm
http://www.cfr.org/pub6309/joseph_s_nye_newt_gingrich/the_us_national_security_strategy__a_debate.php
投稿: カワセミ | 2004.09.28 21:59
大国サロンによる平和世界の構築という幻想が知的にしかも真顔で論じられているのですね。何か倒錯の匂いを感じるのは私だけでしょうか? 商品として売れるお仕事なのだから仕方ありませんが。
まだ19世紀段階にあるイラク人回教徒たちは貧しく市民権もない志願米兵に目隠しされ鞭打たれトレーニングされてはじめて民主主義を学習し自立への道の資格を得るのですね。これを異国民の侵略とおびえ攘夷攘夷とさけんだのは150年前の我ら日本人の祖先であります。我らが祖先は開国しても侵略されまいとまっしぐら突っ走って60年前に敗北を来たしたのでした。
イラクを60年前の日本と同じだという某国大統領がいますがその占領マナーは全く変わってしまいました。理想主義を含む占領軍であったのは国民皆兵徴兵制であったためでしょうか。あのころの日本進駐軍には散発的なジラードはいてもアルグレイブの集団はありえなかったのでした。
また何よりもの違いは日本帝国のregimeを残したことでした。軍国日本の統治組織そのもの、いわばバース党を温存しつつ民主主義の注入そして日本資本による産業復興、そうしたことを導く占領軍はまさしく現場で働く最高の知的集団でもあったのです。それに対して、いまのネオコン"参謀"たちはワシントンに引きこもり、シンクタンクでチェスゲームの如く思弁的なシュミレーションをしているにすぎません。
また米国の侵略進駐をかつての元寇に喩えて被侵略人民は思いもよらぬ繁栄を得るかも知れぬいう言説が去年の秋口頃まではありましたね。しかし一年半たっても破壊と殺戮あるのみです。元のような被統治民による殖産興業の可能性は絶望的です。殖産興業はチェイニー傘下の企業のためだといううわさが実感です。
とにかく全てが絵に描いた餅なのです。戦略は正しく戦術が間違っていた? それはいつの時代でも逃げの常套句です。敗軍の将、兵を語る。
投稿: U=Pu | 2004.09.29 01:04
まず脅威認識があり、策定可能な範囲で対応せねばなりません。そして引きこもりは米国の戦略家ではなく、日本と欧州ではないでしょうか。
明治の日本人の立派だった所は、欧州の外面だけを見ずに、その考え方に共鳴し、自国の文化に適合させる形で啓蒙思想を取り入れたところでした。市民の権利であり、法の支配と司法の独立であり、そしてすべての核になる議会政治です。このサイトでも以前推薦されていた池内恵さんの著書などを読むと良いと思いますが、アラブ世界の政治的現状は深刻です。市民の不満を汲み上げ、緩和するプロセスが機能していないのです。
絵に描いた餅ではなく、短期的に敷居が高いということでしょう。日本も戦中より戦後のほうが状況は深刻でした。多分5~7年程度の期間が必要でしょう。そして中長期的にはアラブはともかくイランとイラクは近代的な国民国家を作っていくでしょう。批判をするのは簡単ですが、それは中東の絶望的な政治状況を容認するだけで、何等積極的な意味を持ちません。別に米国のやり方がベストでも何でもないですが、まさに日本と欧州が無視される原因の見本のような意見とは思わないでしょうか?
それと、引用した文章はきちんと読んで反論されることを期待いたします。
投稿: カワセミ | 2004.09.29 01:27
このブログでは、ラムズフェルドの撤退発言などを取り上げないのですね。何時までも現実逃避していればいいですね。
戦争支持者のおかげで石油価格は過去に無いほどの高値安定となりました。ありがとう。
このブログを含め戦争支持者は、永遠に妄想を語っていてください。
投稿: イラク戦争支持者の妄想は聞き飽きた | 2004.09.29 03:06
イラク戦争支持者の妄想は聞き飽きたさん、こんにちは。
ラムズフェルドの撤退発言については事前にリークされていたことを含めエントリを起こそうかとも思いました。しかし、なにをエントリのテーマにするかを決めるのも私が自由にブログをすることの一つの意義です。つまり、他の話題よりも重要性を私が認めませんでした。みなさんも簡単にブログが持てる時代です。いろいろな観点があるといいでしょう。
石油価格高騰については一義的には投機です。そしてベースには主に中国の需要の高まりがあります。「戦争支持者のおかげで石油価格は過去に無いほどの高値安定」を支持する専門家はないでしょう。また、高値安定はマクロ経済的に見ると、問題ではありません。
「このブログを含め戦争支持者は、永遠に妄想を語っていてください。」の件ですが、主催の私は、戦争支持者ということのようです。ちょっと驚きました。しかし、戦争の絶対的な反対者ではありませんね。だとすると、戦争支持者になるのでしょうが、あまり意味のあるラベルとは思えませんでした。この件については、以下のエントリをご参照ください。
極東ブログ: [書評]戦争を知るための平和入門(高柳先男)
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/05/post_2.html
私のエントリを妄想とされる判断があってもしかたないと思いますが、コメントを含めてとなると、その判断は間違っているでしょう。というのは、なにを妄言とするかの判断は超越的に持たないとすれば、語り合うしかありません。その意味で、妄想であるとは思いませんが、永遠に語ることこそ、大いに意義のあることです。
余談ですが、私は、自分の見解を社会に訴える・説得するという意図をブログ開催に持っていたように思います。今でもそれが多分にあるのですから。しかし、現状は、ちょっと違うのです。多様な意見に、日本の民間の言論を開いていくことに意義を感じます。異なる意見があることをまず認めあうこと、語り合おうではないかということに意義をシフトしています。
投稿: finalvent | 2004.09.29 08:09
「石油価格高騰については一義的には投機です。そしてベースには主に中国の需要の高まりがあります。」
あたかもイラク戦争が石油価格に関係ないかのような書き込みですね。
ところで、その投機筋の動きを煽っているのは、中国もそうですがブッシュも同じですよね。ユコス社は、米ユダヤ資本に乗っ取られそうになりプーチンが抵抗し国有化を図ろうと画策していますよね(国有化しないと言ってるが本音は国有化でしょう)。生産に疑問符がついた状態では、石油市場も値上がりします。私の乏しい知識の中では、アメリカが原因の石油価格高騰はイラク戦争の泥沼化、米資本によるユコス社乗っ取り失敗というところです。あと、一時期ベネズエラも怪しいものでしたね。
また、投機筋が株式市場から石油先物市場に流れた為、市場全体としては、石油価格高騰により企業運営のコストがかさみ、且つ、資本低下となっておりダブルパンチの状態です。
それから、私は絶対的な戦争反対者ではありません。あくまでもイラク戦争を反対しているだけです。イラク開戦前、フセインはユーロでの石油取引を行った為、石油・ドル体制の崩壊を恐れた米による侵略戦争であるというのが私の見方です。イスラエルの安全保障と言うのもあるでしょうが、主眼はこちらでしょう。大量破壊兵器やアルカイダとの関連性などは、とってつけたでっちあげに過ぎませんね。
投稿: イラク戦争支持者の妄想は聞き飽きた | 2004.09.29 09:25
カワセミ さん
あなたの投稿に対して私が私なりの角度から申し上げたいとあらかじめお断りすればよかったですね。
>まず脅威認識があり
これはネオコンに申し上げるのではなく、カワセミさんに申し上げます。パレスチナ、イラクの市井の民が感じる「脅威認識の程度」は、ワシントンの戦略研究家が感じる「脅威認識の程度」より、どれほど深く大きなものであるか、どれほど骨肉のものであるか。また後者の「脅威」を取り除けば前者の「脅威」が取り除けるということもないはずです。フセインが取り除かれたあと何が「脅威」として増幅しているか? それを知るべきであり知りたいです。
青白き青年将校ならぬ高給取りの戦略研究家は、ニューヨークのGround-zeroだけでなく、バクダットの街を一ヶ月ほど巡回して実感すべきとは思いませんか? もちろん欧州や日本の戦略家たちも。亡くなった奥参事官(当時)のように、命を賭して。
>多分5~7年程度の期間が必要でしょう。そして中長期的には
>アラブはともかくイランとイラクは近代的な国民国家を作って
>いくでしょう。
やはりイラクとイランはセットだったんだという再認識はともかくとして、かつて日本とドイツは戦略爆撃を受けて焦土と化した、そのあとの regime chage(?)と復興をイメージしているのですね。
しかし焦土と化すところまでは克明なプログラムはあるけど、その後の手当ては何も無い。突如として民主化を担う大きな勢力がイラクやイランに誕生するという夢想があるのみなのでしょう。進駐軍兵士数千人いや数万人がイスラム教に改宗する。フビライ一族の元帝国のように、そのくらいの相互浸透のドラマがなければ、やっぱり絵に描いた餅ではないでしょうか。
戦争は殺戮です。しかしそれを支える銃後の国民の心を浄化します。もやもやを吹き飛ばし空は晴れ渡ります。道徳律が行き渡ります。だれもが他人に親切になります。
・・・だからこそ、戦争は憎むべきものなのです。
心が晴れ渡るのは戦争を銃後で体感するときのみです。隣組模範組長だったわが父が"晴れ渡らない戦争"を初めて実感したのは、3月10日の東京大空襲であり、"戦争とは決して晴れ渡るものでない"と確信したのは、数年後に復員した従兄弟から南方の島でのマラリア被患、あわれな"戦いぶり"を聞いたときでした。
イラクのひとびとにとって銃弾はわが町に飛び交っています。パレスチナでは台所や居間を問わずわが家のなかがアパッチから狙い撃ちされています。そしてイスラエルの人たちはその報復の犠牲になっています。
戦争は麻薬です。太平洋戦争中に発行された小国民雑誌をよめば涙があふれます。はじめるとき、荒々しく猛々しい狂気の沙汰とは映らないだけに、戦争は遺棄すべきものなのです。
投稿: U=Pu | 2004.09.29 10:21
最初に言うべきだったかも知れませんが、イラク戦争実行に至るまでの米国内の経緯として、私が思っていることを話しておこうと思います。
米国のナショナリズムは、日本を含むアジアや東欧で典型的に見られるようなトップダウンではなく、むしろ民間ベースのボトムアップ的な性質があります。そして9.11以降の米国の雰囲気は、池内氏が著作などで指摘しているように「埋め合わせを付けたい」という市民の思いを充足させねばならなかったのでしょう。それは直接的には報復感情かもしれませんが、少なくとも文明国として脅威除去のレベルでとどめようという自制はあったように観察されます。そして米国の知識人は、そういう衝動をより洗練され、結果として前向きで人道的な方向に誘導する役割を伝統的に担っています。U=Puさんが思っているかもしれない「エリートが好き勝手に戦争をやらかしている」というイメージとはむしろ逆なんですね。そしてこれが、中東の庶民から見れば贅沢であることはおっしゃるように自明です。ところで、日本では拉致問題で国際社会に協力を求めています。世界的に見ればわずか十数人の問題で、大多数の国から見れば先進国の贅沢でしょう。しかし日本の政治家は有権者に責を負っており、やはりそれは断固として推進せねばなりません。米国も事情は全く同じでしょう。
そして脅威の核は何か?しばしば議論されているように、全世界で多かれ少なかれ唯一の超大国に対する反米感情はあります。しかし民主主義国-欧州や日本が代表ですが-においてはそれなりの合理性があるものの、非民主主義国の反米感情は誤解や偏見に基づくものが多く、政治的ツールとして利用される事も多いです。その極限形態がイスラム原理主義です。そして他罰主義に未来がないのも自明で、そういう国の民衆は悲惨な状況です。先にも書いたように、悲惨な政治があれば人間は死に続けるのです。現在戦火に苦しむ国は多くが非民主主義国です。実のところ、米国の脅威を除去することで、間接的ですがその国の国民自身への脅威も低減されるのです。この点について米欧の知識人には広範な合意があるようです。議論はプロセスとコストに集中しています。その意味で後者の脅威を解決すれば前者も解決されるのです。これが現代的な文脈における民主化の価値です。
イラク戦争は安全保障リスクに対する対応として実行されたわけですが、これは明白に中東民主化の最初の対象として選択されています。イスラム世界の中では比較的世俗的で国民も賢明であり、未来があると考えられたからでしょう。しかしフセイン政権を相手に民主化するには、実質的に戦争オプションしかなかったのでしょう。そして戦争は大量殺戮ですから当然非人道的ですが、現在の状況がひどく、最後までやるから結果としての人道性は確保できるという判断があったのでしょう。短期的に未来があるのはイランやシリアでしょうが、これは戦争オプションは不要かもしれませんし、むしろ有害かもしれません。最後に現在は絶望的状況の本丸のサウジ、となるのでしょう。
確かに短期的に厳しい状況ですが、順次治安が回復している地域が多いのもまた事実です。おっしゃるような要求水準は、とにかく治安が回復せねば成立しません。それには治安維持の兵力が必要ですが、現実問題として出せないということなのでしょう。そしてとにかくフセインが殺した人間が余りに多すぎるのもまた事実でした。個人的な予想になりますが、5年前後の時間で順次治安が回復し、10~20年くらいの時間でトルコよりは宗教色の強い、しかし全体の雰囲気としてはまずまず世俗的な社会になるのではないでしょうか。バース党は言ってしまえば社会主義ですから、東欧の復興に費やした経験も必要でしょう。そして米国に対しては、フィリピンのような反米世論を基調とする、しかしながら民主主義国との関係が強い国になるのでしょう。そういう未来に対するコストとして高すぎるという議論はあるでしょうが、放置していた場合としてどうでしょうか。そして人道性の追求を徹底するなら、スーダンに対して放置しているアメリカを、イラク戦争を行ったアメリカより非難するべきでしょう。そして日本や欧州諸国のような力ある国々を。
貴殿の主張はともかく、その平和に対する思いのようなものは伝わってきますし、内容に関しては実際のところ私もほぼ同じで、反論する部分はほとんどありません。しかしながら、戦争を行う悲劇に対する敏感さと同じくらい、政治的現状に対する悲劇に敏感になってはいかがでしょうか。そして現実の政治の世界で選択可能な範囲を認識すれば、その見解は私と大差ないか、もしくはfinalventさんと大差ないかもしれません。そして知性や教養がより高まれば、今あなたが非難している米国の知識人とも大差なくなるような気もします。そのときには倒錯云々というようなひねくれた見方もしなくなるのではないと思いますし、現実の世界で少しでもましな未来をとあがいている手応えみたいなものを感じるのではないでしょうか。
米国の政治的権威の歴史は、「結果としての」人道性に大きく負っています。本日のfinalventさんが書かれている、米国の世界戦略の前に立つ言葉があるかどうかという問いかけは、現在の欧州や日本などの人々に対する、等身大の真摯なメッセージのように思います。
投稿: カワセミ | 2004.09.29 19:45
すみません、最後の部分で引用したもの、朝方ちらっと見たのを覚えていたのですが、削除されていますね。>finalventさん
申し訳ありません。場合によっては私の書き込みも削除して下さい。
それと・・・・・長すぎますね(^^;)
もうそろそろ止めておきます。
投稿: カワセミ | 2004.09.29 19:49
>>パレスチナでは台所や居間を問わずわが家のなかがアパッチから狙い撃ちされています。そしてイスラエルの人たちはその報復の犠牲になっています。
あたかもイスラエルが先に手を出したかのようですが、
どちらが先か?なんてのは、どちらかに味方につこうとする人間が言っていればいいだけで、現実ではどちかが先かなんてのは分からない事だし、どうでも良い事だ。
投稿: (anonymous) | 2004.09.29 19:59
カワセミさん、こんにちは。ご指摘の結語部分は誤解を招くか、混乱を招くだろう、あるいは、私などはある一群の人から唾棄されてもしかたない覚悟を持つべきで、言い訳のように聞こえる蛇足は不要かと…いや、なにより伝わる人には伝わることを書くまでもないか、と逡巡して削除しました。
カワセミさんのコメントを削除する忍びがたいので、以下にコメント欄として追記させてください。そして、それをもってカワセミさんのコメントはこのママということで了解していただけると幸いです。(それ意外にもご足労をかけた思いがして忍びないです。)
後から削除した結語
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私は、単純に戦争容認者や戦争支持者に罵声を投げかけるだけで世界が平和になるとは思えない。であれば、罵声に耐えて、我々の思惟は前に進まなくてはならないと思う。少なくとも、米国の世界戦略より前方に立ちはだかりうる言葉を我々は持てるだろうか、というのが課題だ。
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投稿: finalvent | 2004.09.30 10:19
一度削除したものを書かせるような形になってしまい、大変恐縮です。こちらこそご迷惑をおかけしました。
思いは分かるような気がしていました。私とは色合いが違うのかもしれませんが。
投稿: カワセミ | 2004.09.30 21:12