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2004.05.15

残業100時間で身体壊すなよってな話

 民主党やら北朝鮮を巡る話にはあまり関心が向かない。一定の思考を強いられているような感じがして、いやだ。たるい話を書きたい。というか、人によってはたるいどころではないのだろう。残業100時間についてだ。
 コメント欄で残業100時間を見て、心にひっかかる。現場はそうなんだろうなと思う。世相の覗き穴らしいニュースをざっと見ると、サービス残業が多少問題になっている程度で(参照)、それほど社会問題化はしてない。「過労」がキーワードかとも思ったが、それほどニュースはひっかからない。ネットからは、よくわからないなと思う。
 が、私印象では、残業100時間的な勤労の状況はかなり深刻ではないだろうか。実態がわからないし、社会学的な統計として出てくるかもよくわからないが。
 私は昔(といって下手すりゃ20年近くも前なんで時代が違い過ぎるが)、流しのプログラマみたいなことをして大手の電気会社を数社渡ったことがある。大手だと系列を含めてちゃんと労組があって、残業がそれほどできないようになっていた。私のような流しのほうも、それに連動してそれほどの残業はできない。なるほどなとは思った。
 その後、知人と仕事を興したりなんだり、小さなオフィス経営などを覗き見るに、まず私生活と仕事の区別はなくなる、ものだ。そうなると、換算すると確かに残業100時間は軽く、いく。
 恐らく今でもそういう世界では変わりないだろう。つまり、いわゆる資本家との関係の労働者っていうのはそれほど仕事をしないが(と言うと語弊があるが)、ある程度自分のジョブに責任を持つなり、シビアな仕事をしている人にとっては、潜在的に残業なんてもんじゃないよの状況になる。
 自分が、あれっという間に40代半ばを過ぎてみると、そういう残業100時間みたいなことができるのは、40代ちょいまでではないかと思う。人にもよるのだろうが、「40歳になってしもうたぁ」みたいな感慨はあっても、まだなんとかできるような気がするものだ。が、さすがに厄年とは言ったもので(男の厄年だが)、42歳になると、だめぽの世界が来る。あ、俺ってダメじゃん、である。ふと気が付くと、最近朝立ちもしてねーんじゃん、みたいなトホホである。が、トホホのうちはいい。見渡しても、かなりの人がガクっと、ものすごいものが来る。経験で言うと、腰痛、歯痛(っていうか洒落にならない歯科系の病気)、慢性疾患(この年代ならがんも慢性疾患と言っていいだろう)、アル中…廃人っていうのもあるな。洒落にならないが。
 身体が元手だよみたいな説教をこいてみたいが、これっていうのは、経験してみないと通じる世界でもないので、それ以上は言わない。ただ、こうして書いてみると、下手な言い方だが、心の問題はあるなと思う。大きいのではないかというか。
 心の問題というのは、「なにかもっとできる」という感じと、実はこっそりなにかを避けているうっすらした感じだ。センター試験以降の世代だと、どうやらティーンエージの段階で序列意識を持たされるようだし、残念ながら、その頃の知的な能力はどうやらその後も概ね変わらないようだ。が、能力っていうのはいわゆる学力的な知的能力だけではない。また、感性っていうのも、けっこう30歳くらいから、出てくるものもある。そうした、なんか、俺ってなんかできるかも(女性もだが)、という感じが、自分を支えてくるようになるのだが、裏には、なにか避けているなとうっすら感はあるのではないか。
 42歳くらいっていうのは、そのうっすらした影のようなものが、あれ、その影って俺そのものじゃないかという、そうだな、英語のovercome、overwhelmっていう感じではないか。多分にユンク心理学の「影」的でもあるし、ゲド戦記の「影」的でもある。
 思わせぶりに書いてもなんなので切り上げるが、っていうか、何言ってんのかわかんねー感漂いまくりだと思うので一つだけ補助線を引くと、仕事をガンガンやっている時ほど、そして、俺が欠けたらこの仕事は実際にこける、というときでも、実は、その「俺」なり「私」がいなくても、世界は動くだろうなみたいな、感じは拭えないものだ。今朝みたいな空を見上げて、ああ、俺がいなくてもこの空はこんなふうだろう、みたいな感じは誰も持っている。公園に座って、遠くの団地に布団でも干してあると、俺がいてもいなくても、あの布団は干さなくてはいけないな、みたいな。
 自分で選んだ仕事ならある程度しかたないが、小児科医のように気が付いたら自分の責務だけがしっかりあるような、そんな苛酷な勤務とか見ていると頭が下がる思いがする。あまり社会的な負荷をかけないような社会にしなくてはいけないなとも思う。
 支離滅裂な話になったが。おしまい。

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コメント

こんにちわ。大企業は一切縁がなかったです。徒弟制類似でしたかしらん。でも他がわからんと比較しようがないんですよね。また独立が前提でしたし。そして顧客に頼られるままに「残業(ってな意識もなく)100時間」超で、体を壊す前に家庭が壊れますね、まずw。だから案外そこいらがブレーキになっているのかも。

30代後半でアルコール残りだして否応なく気づかされますでしょうか。それからセーブして残り10年でしょうかね。それでも年来の不摂生で歯はスィートコーンのようにポロポロきますでしょうか。人生50年とかよくも言ったものですわい。昔から同じこと繰り返してるのにですね、なってみないとわかりませんわ。
しかし、かといって20代から老後のこと自分で考えてなんてな意気地のないwようなざまじゃぁ、そんなお国の先は見えてるような気がしますけどねぇ。

人それぞれなんで、長生きしたい人はどうぞ、さっさとおさらばしたい人はそれなりに、自分で自分を簡単合法的に(あっさり)始末できるように(オランダがそうみたい)なってくれるといいんだけどなぁ。

投稿: shibu | 2004.05.15 12:39

私の周囲も残業月100オーバーは大勢いますね…。
正直云って、バランス配分(手を抜くところは徹底的に抜く)
ができないと潰れちゃうので、仕事へのやる気があって
責任感の強い人ほど無理をして
最終的には潰れてしまうというのは、
見ていて気の毒に感じますね…。

仕事を斜に見られる遊び心というか、
良い意味でも悪い意味でも怠ける技術を持ってる人
(仕事を人に振る技術が上手い人)ほど、
最終的に上に上がっていって、真面目過ぎる人は逆に上には
上がれないのを見ると、なんとも複雑な気分ですね…。

投稿: kagami | 2004.05.15 13:47

 残業100時間と言えど、残業代が出ていないのだから本当に「残業」なのかワカラナイところである幸司と申します。

 そんな私の職は商業デザイナなんですが、ちゃんと計算すると1日6時間の残業で、オマケに土日出勤だと言うから笑えない始末でありますよ(デザイナだけはなっちゃいけない)。

「残業多いと金を使う暇がないから、所得が多い気になれますよ」
 とは良く言ったモノだと思います。今の時代ネットショップなる所得の流出先があるので意味ナイですが。

 私の知り合いを含め推察すると、中級層の労働者が一番長い時間働いてるのではないでしょうか。固定給のサラリーマンは(私も含めて)まさしく飼い殺し。

 働きアリに幸せか来るのでしょうかねぇ。

投稿: 幸司 | 2004.05.15 14:42

>残業100時間と言えど、残業代が出ていないのだから本当に「残業」なのかワカラナイ
実際にそうですよねえ。
残業何時間以上はさせない!!ってなっていたとしても、
その何時間以上は残業時間として認められないから(サービス残業)問題ない、なんてジョークのような話も良く聞きますね。
結局昇給した分がサービス残業に消えるからトータルとして所得が変わらないなーんてのもありがちかと。
まあそれでも職がないよりはマシ。というのがこの10年でたたきこまれているので皆頑張ってるんでしょうね。

投稿: neoki | 2004.05.15 19:14

10代の頃は寝ずに働き、
20代の頃は終電まで働き、
30代ではちょっと多めに働き・・・
という風に少しずつ減らしてまして、
もう前のように体力も気力も戻れないので
今後もさらに減らしていくだろうと思われますが、
それにしても振り返ってみるに私のタイムテーブルは
会社生活はあっても家庭生活が年間通じて
「0」ということに改めて愕く次第。

結婚も避けていたわけではなく、
月並みにこの年齢では家に伴侶が居て子どもが二人ぐらいいる
未来を思っていたので、これは別に不幸ではないが
なにか計算違いをしたかなと思う人生。

投稿: (anonymous) | 2004.05.15 21:50

こんにちは。私は仕事の問題で卒論を書こうしている学部4年です。
社会学的統計ということですが、東京都の調査で「週60時間以上就業」(月約80時間残業)が87万人いる、とのことです。

http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2004/03/60e33100.htm

大企業雇用者の就業時間が90年代半ば以降たいへん長時間化している、というふうにいわれているようです。

投稿: idiot817 | 2004.05.15 21:55

finalventさん、こんばんわ、

読んでいて涙がでました。ただ、泣きます。

ありがとうございます。

投稿: ひでき | 2004.05.15 22:51

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