日本人人質事件、原則から考えればシンプルな問題である
あまりテレビニュースを見ることはないのだが、時刻に合わせて手短には見る。が、昨晩からあまりに日本人人質事件一色なので正直なところ辟易とした。新しい情報があればニュースを展開する意味もあるが、そうでもないし、飛行機の墜落とは違い関係者が多いわけでもないのだから、長々報道する意味はないように思う。というか、またなんか日本の集団ヒステリー状態になったのかと思って、それにも辟易とした。そして、明日の新聞各紙の社説はこれ一色かな。しかも内容まで想像つくなと思った。一夜明けて、状況に変わりはない。社説も予想通りだった。ネットの意見を少しだけ雑見した。「あんなのプロ市民じゃないか」という意見が多く目に付いた。そういう反応は当然出てくるだろうと思う。
この事件についての私の考えは、大筋では明確だ。完全に明確だとは言えない部分については後に回す。明確な部分を先に言うと、こうした問題には、国際的な原則が存在する。つまり、テロリストの要求を受け入れてはいけない、ということだ。つまり、テロリストが何を要求しているかはまったく問題ではない。もちろん、それが金銭(身代金)の場合は、当然ながら、裏交渉というのはありうる。が、それはあくまで裏交渉に過ぎない。キルギス人質事件を思い出せばいいだろう。今回のケースもそういう解決はありうるだろうと思う。
日本はこの原則をダッカ事件において守らないがために、長い年月国際的に非常な汚名を被った。いやその汚名は未だに晴れていない。汚名ですむならいいやとした福田康夫のお父っあん(福田赳夫)はこれで政治生命が絶たれた。日本史に汚名を残すのも政治家の生き方というものだろうが、息子はつらかったに違いない。息子はこの問題で微動だにぶれないだろう。
この問題は、原則からして、テロリストの要求である自衛隊の撤退とはリンケージしない。もちろん、自衛隊の撤退は別の論理からはありうるだろうし、世論誘導やなんらかの姑息な手段で撤退するという政治決断もありうるだろうとは思う。例えば、すでにイラクは戦闘地域と内閣が判断し憲法の趣旨に照らして撤退するとか、だ。それは政治の問題だ。いずれ人質事件と関連する問題であるわけがない。
歴史も原則も忘れてしまうのが朝日新聞だ。その社説「日本人誘拐――救出に全力をあげよ」は、自社関連の人質ということもあるのだろうが、問題のとらえ方を間違っている。
福田官房長官は「自衛隊は人道復興支援を行っている。撤退する理由がない」と、誘拐犯の要求を拒んだ。かといって要求を突っぱね続ければ、3人の身に危険が及ぶだけでなく、同種の事件を誘発する恐れがある。それがこの事件の深刻なところだ。
イラク派兵に反対している国ですらこの朝日の主張には苦笑するだろう。話は逆だからだ。ここで突っぱねなければ同種の事件を誘発することになるのだ。
もっとも、これが日本人の心情であるというのも、確かなところだ、と言っていいだろう。先に「大筋では」と限定したのは、これが日本の現状であり、この現状は原則で断ち切れないものがある。
つまり、人質はどうするのか?
それは、当然、万策を尽くして救済を進めるという以外にない。社説もみんなそうきれい事を言うしかない。実際のところ、今回の事件のディテールはまだよくわかっていないのであり、裏の情報から解決の見込みもある。
読売新聞社説「3邦人人質 卑劣な脅しに屈してはならない」も一見朝日と逆なようだが、テロリストの要求を一顧するスキがある分、似たような見解の表裏でしかない。ただ、人質に対する次の意見は、かなり共感されるのではないか。
昨年のイラク戦争の直前から、外務省は渡航情報の中で危険度の最も高い「退避勧告」を出していた。三人の行動はテロリストの本質を甘く見た軽率なものではなかったか。
私は、ジャーナリストや人道支援というのは、その危険を覚悟して行われることもあると思う。皮肉な意見のようだが、この三人もその覚悟でいたと信じたい。それだけ、ジャーナリストや人道支援というのは意義のあるものであるのだ。
私がこの事件に思うことは以上だ。
話が少し逸れるが、今回の事件でのディテール絡みで気になったことがあるので、メモ書きしておきた。
まず、3人はヨルダンからイラクに向かったのだが、これは、常套のルートらしく、逆に言えば最初から罠が張られていたのではないか。そう思ったのは、勝Pこと、あるいは西原理恵子の言うオカマの勝ちゃんこと勝谷誠彦が先日イラクで同様にとっつかまって身代金で逃げおおせたことだ。拘束はルーチン化されているのではないか。
ついでに、勝谷はこうした状況を深く知っているはずだと思って、その日記「勝谷誠彦の××な日々。」(参照)を覗くと興味深かった。
実はアルジャジーラのCDの肝心のところは流されていない。首に刀がつきつけられた今井氏がガタガタと震え隣からは遠野氏らしき女性の泣き声が聞こえている映像である。
日本のテレビはあれだけたらたら映像を流しながら、報道規制があったのか。それが本当なら、ネットに溢れている狂言説の信憑性は低いだろう。
もう一点は、テクニカルな部分だ。
しかしバグダッドのいかなる情報源にも3人の名前はひっかかってこずつまりは彼らはアンマンを出る時にバグダッドの知り合いにそのことを告げて定刻に到着しなければすぐに危機管理を開始するという最低限のこともしていなかったようなのだ。
これがルーチン化されていたのだろうか。不確かな情報だが、3人は週刊朝日(Weekly ASAHI)の名刺を持っていたようだ。とすれば、イラクの現状のオフィシャルな尋問の際は、このお墨付き故にジャーナリスト扱いになるはずだ。もし、そうなら、週刊朝日はこうした危険地域における取材のイロハを教示していたのか気になる。
追記(同日)
ヨルダンからの陸路はすでに常套ではなかったようだ。現状では、ロイヤル・ヨルダン航空がバグダッド-アンマン間の運航を再開し、報道関係者などの多くは空路を利用している。
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コメント
まあ、どっちに転ぶかはわからないでしょうね。
「テロリストの要求を突っぱねないと、今後も同様のテロが起きる」
「テロリストの要求を呑めば、今後テロの発生率は減る」
小泉政権は世論の後押しがあったので自衛隊の海外派兵を可能にした。だから世論も「テロに屈してはならない。人質となった彼らは非常に気の毒だが、こんな危険なところに単身で行っているのだから、それは自己責任だ。これに関連付けては自衛隊を引くことは出来ない」という小泉政権の方針に概ね賛成するだろう。
こういう事態はまあ予測の範囲内でしょう。むしろ政府が本当に予測しているのかどうなのかわからないのは、日本の世論ではなく「国際的な潮流」ですね。今ブッシュ政権の支持率は過去最低となった。相次ぐテロでアメリカの方針に疑義を呈する国々が出てくるようになった。つまり、「バックラッシュ」が起こっているわけだ。今のイラク情勢を考えれば、これも当然予測可能な流れのはず。
さて、小泉政権にこういった流れを読んだ戦略はあるのか。単なる「対米追従」一本やりできたわけだが、世界の潮目が変わったときの戦略はあるのか。アメリカとて一枚岩ではない。今年11月2日の大統領選で民主党が勝った場合の戦略はどうなのか。共和党は親日的な側面が強いが、民主党は共和党と比べると親日派は少ない。このような状況で、どのような舵取りをするのか。その部分の方が大きな問題なんじゃないでしょうかね。
投稿: K.L | 2004.04.09 11:10
K.Lさん、こんにちは。結果として自衛隊撤退という線はアリだと思います。問題はテロに屈したという形にしなければいいということでしょう。K.Lさんがご指摘の世界状況ですが、確かに非常に複雑です。米国については、この流れだとケリーの目はないかもと私は読みますが、もっと困るのはフランスと拡大NATOでしょう。むずかしいですね。
あと、今回の件で、怖い結末もできますが、日本だと戦前みたいに、言った人がバッシングされそうなので、ちょっと控えてしまいます(映像というのは人を呪縛するものですから)。
投稿: finalvent | 2004.04.09 14:30
突っ込んだ議論ですね。
横から割り込んで申し訳ないですが、ちょっとfinalventさんのコメントで意味がよくわからないところがあるので、出来たら軽く説明してもらえるとありがたいんですが・・・。
1. 「自衛隊撤退という線はアリだと思います」と言いますが、「自衛隊は撤退させない」という小泉政権のコメントはもうすでにアメリカに伝わっていて、ラムズフェルドはじめアメリカ政府首脳陣はそれを称賛しているわけですね。アメリカの台所事情を見てみれば、大統領選挙を考えれば米軍だってイラクから早く引き上げたいわけです。でもそれは状況が許さず、逆に増員を決めています。アメリカですらそんな状況なのに、小泉政権がアメリカの意向に逆らってまで自衛隊を撤退させることができるとはとても思えませんが。
2. 「もっと困るのはフランスと拡大NATOでしょう」はもっと意味がわからないんですが。確かに力の集中は世界の勢力バランスを狂わせますが、軍事力に関しては、今の現状は「アメリカ」に一極集中しているんであって、それに比べればフランスとNATOなんて大したことはないはずですが・・・。それとも、アメリカの覇権が崩れるのは、やはり対米追従から逃れられない日本としては厳しい、ということでしょうか。
投稿: 陣具 | 2004.04.09 15:43
陣具さん、こんにちは。自衛隊撤退はありうるか、ですが、今回の人質事件の文脈を抜きにして、単純にありうるか、という問いで考えています。私はありうると思います。このままサマワの自衛隊が攻撃を受け、なんらかの自衛戦に巻き込まれてしまったという状況(客観状況でなくても可)になれば、国民の目には明白な戦闘地域と映り、撤退しかありえなくなるでしょう。むしろ、米国の今回の小泉賞賛はその目を読んでいると思います。
もう一点、日本が引いた場合に「フランスと拡大NATO」が困るの話は、ちょっと勇み足過ぎました。この線はまだ十分に考えをつめていないのですが、踏み出した手前言うと、フランスは事実EU帝国を支配したいそぶりを見せていますが、軍事的には依然米国下にある拡大NATOを掌握していませんし、それだけの力量もない、と私は見ています。つまり、なんだかんだいってもフランスは米国に甘えているのだ、と。そこで日米同盟が崩れ、米国がある意味国際世界においてローカルな存在となり、EUは軍事的に自立せよ、となるとき、一番困るのは「フランスと拡大NATO」かな、と。極東ブログでは、結局触れなかったのですが、今回のハイチのどたばたを見ていると、当初フランスが軍を動かすのかと思ったらなんのことはなく米国に歩調を合わせていたので(そのように見えた)、フランスってこけおどしっていうか、レトリックの国だなと思ったわけです。いざとなればこんなザマかと。
とはいえ、後段の「フランスと拡大NATO」については、まだ考えを詰めていないので、大きな認識違いがあるかもしれません。当然ながら、拡大NATOは対露の意味合いもあり、そのあたりも難しいと思います。
投稿: finalvent | 2004.04.09 17:47
どうもはじめまして。コメントを書くのは初めてになります。たまごんです。
今回の件では、僕は撤退してしまっていいんじゃないかなと思います。
理由はいくつかあるのですが、「イラク問題に限定しては、アメリカと協調路線をとるメリットよりデメリットのほうが大きい」というのが一番大きいです。
撤退したら、日本は国際的な批判を浴びるでしょうし、アメリカからは怒られるでしょう。自衛隊派遣の意義が消失し与党は叩かれるでしょう。でも、日本の国益、10年後の将来を考えたとき、「泥沼化したイラク問題に足を突っ込み続ける」よりは「さっさと一抜けた」をしておいたほうが良いと思うのです。
この前のBLOGでイラクの問題を取り上げられていましたが、私は問題を解決するためにはアメリカが一時戦略的撤退するべきだと思っていました。アメリカ軍が引けばイラク国内は無政府状態に陥り、内戦とはいわずとも、部族間の戦闘が勃発するようになったでしょう。ですが、敵がアメリカ軍で無くなった時点で再度介入すれば、なんらかのイニシアチブを持ってアメリカよりの政権を作れたと思うのです。今となっては時既に遅しですが。たった1日でこうまで状況が変わってしまうとはおそろしい限りですね・・・。
話を人質問題に戻します。もちろん、現実問題として小泉さんは自衛隊を引くことはしないと思います。メンツの問題ですから。でも、こうなると今度は引き際が滅茶苦茶むずかしくなってしまうと思うんですね。アメリカがイラク問題について、なんらかの決着をつけるまで撤退できなくなってしまうと思うのです。それであれば、今、撤退してしまっていいんじゃないかなと思う訳です。
あともうひとつ。こちらは二番目の理由です。僕は人質が生きようが死のうが全く興味がありません。ですが、殺された映像が全世界を駆け巡るダメージは、今の日本の内外にとって相当なものだと思うのです。私は個人的にはもうちょっと小泉さんに首相をやっていて欲しいので、こういう事態になっては欲しくない。というのもあります。
駄文で失礼いたしました。
投稿: たまごん | 2004.04.09 17:56
> 三人の行動はテロリストの本質を甘く見た軽率なものではなかったか。
読売さんも1年前の「今日」を思い出して欲しいです。
忘れちゃったかな。
バクダッドにとどまったフリージャーナリスト。
マスコミ各社はこうした「軽率」な日本人か、イラク人スタッフを雇って、バクダッド空爆報道を成り立たせていたことを。
生命保険を掛けきれない「軽率でない正社員記者さん」は
全員イラクを出国してたのではありませんか?
今は、正社員記者さんたちがその場を占めていますから、
お蔭で、命知らずのフリージャーナリストは、半失業状態。
より一層、命がけなことをしなくてはならないかもしれませんね。
読売さんの社説は、そうしたご自分の事情もすべてほっかむり。
恩を仇で返す、見事なる健忘症です。
健忘症を治した暁には、自衛隊派遣が「軽率でない」ことを、もっともっと真摯に論じていただきたいものです。
・・・よみうりさん へ
投稿: late_mhk | 2004.04.09 18:04
レスありがとうございます。
>finalventさん
自衛隊撤退の件については、finalventさんの考えだと、完全にアメリカは小泉政権を見捨てるってことになりますね。自衛隊がなんか騒ぎに巻き込まれれば、尻尾巻いて逃げるだろうと。う~ん、それって日本にとっては、自衛隊の皆さんにとっても、小泉政権にとっても、最悪のシナリオではないですか・・・?
フランスとNATOについては、なにやらすごくおフランスがお嫌いなご様子ですが、はっきり言って、フランスっていうのは非常に「狡猾」な国です。植民地時代からの膨大な蓄積がある。その意味から言えば、アメリカっていう国は、言葉は悪いですが「単純バカ」です。しかし、パワーは人一倍ある。そういった国際情勢のせめぎ合いの中で、さて日本はどのような「戦略」があるのでしょうか・・・。
>たまごんさん
はじめまして。「敵がアメリカ軍で無くなった時点で再度介入すれば、なんらかのイニシアチブを持ってアメリカよりの政権を作れたと思うのです」というご提案はすごく斬新だと思いますが、でもちょっと難しそうですね・・・。アメリカは一旦引いたら、多分「引きっぱなし」でしょう。それこそ「ベトナム」や「コソボ」なんかの悪しき前例がありますからね。
投稿: 陣具 | 2004.04.09 19:08
たまごんさん、はじめまして。おっしゃるところはよくわかります。ただ、同意という意味ではありません。あと、2日後がちょっと怖いなという感じはします。
陣具さん、ども。基本線で陣具さんのお考えでいいのではないかと思います。ただ、私の感じでは、自衛隊はすでに撤退を視野に入れているだろうと推測します。あと、余談ですが、私は、フランス人、嫌いですよ。アメリカ人より嫌いです(ちなみに、普通のアメリカ人はフランス人が嫌いです)。ただ、もしよかったら、以下を読まれると、私のフランス観をもう少しご理解いただけるかなとは思います。
なぜフランスはスカーフを禁止するのか
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/01/post_6.html
おまけ
はてなダイアラー映画百選 「シェルブールの雨傘」
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20040301
投稿: finalvent | 2004.04.09 19:45
仮に適当なところで撤退を、と政府や参謀本部(おっと、統幕っていうのかな?)がシナリオを用意していたとしても、これで逆に撤退できなくされてしまったように思います。
どこかの国の「反日」の論理みたいに、弱いと見られるわけにはいかないから、もっとも強硬・武闘派の顔をせざるを得なくなる、という話と同じです。
にしても、一人は18ですか。18のガキがどこからどうやって地球の裏側への渡航費用意したのか知りませんが、「危ない、いくな」という勧告も出て自国の外交官も殺されているところにのこのこと出かけていき、このありさま。
何やっているのか、と情けなくなります。
こんな祭りに恐れを為して撤退を言い出したら金ヅルに逃げられると困る現地部族に、「撤退したら、この日本人どもを殺すぞ」と脅されるテロだってあるかもしれませんね。
屈するほど、脅しは増えるでしょうし、撤退せよ、なんて要求を本気でしているか、身代金目的の誘拐ビジネスの口実なのか、私は、なんとなく本音は後者のような気がします。
だったら、まぁ殺さないのではないでしょうか?人質は大事な商品の筈ですから。
一番怖いのは、やっている「戦士」とやらが、程度の悪いガキ程度の連中で、鬱憤晴らしと流行からノリで抵抗サークルを作っている場合だと思います。
この場合、飽きてきたら三人殺してとりあえずお開き、会は解散して知らん顔、という可能性もありますから・・・。
不謹慎な想像かもしれませんが、相手について、それも考えた方がよいのではないか?とか思います。
投稿: GOKA | 2004.04.10 01:12
GOKAさん、こんにちは。おっしゃることはわかる気がします。韓国人の場合、金で釈放されたわけですし。ただ、日本人への手口はちょっとメディアを意識しすぎな点は気になります。
投稿: finalvent | 2004.04.10 07:21
>finalventさん
韓国政府は金渡してないって否定してますよ。もしそれで解放されるんだったら、日本も金渡したらいいじゃん。そしたら自衛隊引かなくてすむでしょ。
そういう物言いは問題の本質を見誤らせますよ。だって武装勢力は「自衛隊を撤退させろ」ってはっきり目的言ってんじゃん。「韓国軍引け」なんて言ってないっしょ。
>GOKAさん
「勝手に行くやつが悪い」って言ってる人結構いるけどさあ、どんなにヤバい状況でも、行く奴は一定数確実に出てくるってことは、自衛隊出すことが決まる前からわかりきってたことでしょう。だからこういう事態が起きた場合のシナリオなんてあって当然。
にもかかわらず、小泉政権を支持する保守連中は、そんなこと想像すら出来なかったかのように、「なんでこんな時にそんなとこいくんだ!」とかってヒステリックに叫んでる。アホかって感じっすよ。一番不安なのは、小泉政権がマジでこういう事態への対処方法を何にも考えてなかったんじゃないのかってこと。
ほんと、「保守」の皆さん、しっかりして下さいよ。
投稿: kikiji | 2004.04.10 22:14
kikijiさん、こんにちは。韓国政府の言い分は先ほどニュースで知りました。私としてはそれを信じてるわけでもありません。また、テロリストの言い分をそのまま信じているわけでもありません。(余談ですが前回衆院選では私は自民党政権を倒すべく民主党に票を投じています。)
投稿: finalvent | 2004.04.10 22:37
>だからこういう事態が起きた場合のシナリオなんてあって当然
だから、国民の声は「なら尻は自分で拭けよ」だと思います。
この事で小泉政権を批判する声って、はっきりいって作り物臭いか因縁くさいです。
とはいえ、「勝手に行ったんだし勝手に死ね」と言えば、罵詈雑言は受けるし、後味悪いし。
付き合うのはご免だから公式なところ、「大変だ大変だ」でお茶を濁す、というところが殆どの人の態度でしょう。
政治家も保身を考えたら、所詮はなるようにしかならないのですから、何も自分から波風立てる必要はないし、乗じようという挑発に自分から乗る必要もないし。
投稿: GOKA | 2004.04.10 23:22
始めまして&横槍失礼。
>kikijiさん
「金渡してない」を主張しているのは当の開放牧師だそうですので、私的にもあのコメントはまだ信用できません。
かつ、誘拐した連中が、何故「韓国軍撤退しろ」を標榜しなかったのかの理由が不明(私の洞察不足かもしれませんが)。韓国やタイなんか、日本よりずっと早く多く「軍」を派遣しているのに。
まぁ、今これを書いている人質が開放されるのが確定した現在、連中は「韓国が何やってるのか知らなかった(下手したら韓国という国自体知らなかった)」という可能性も濃厚になってきてますが。連中が「この程度」な組織だと考えると、金払って開放されたというのは結構信憑性がある様に思えます。
ご指摘の「本質」とはどういう方向性でしょうか?(皮肉で言っているのではないので誤解無き様)
他、「こういう事態のシナリオ」は既にあったので、人質開放が決まったのだと思います。まぁ、人質開放がわかったから言える台詞かもしれませんが。
尚、関係無いですが・・・以下が私の立場。
・米のイラク派兵・・・より前、アフガン派兵を支持した事が小泉政権の最大の汚点と考えています。米に、ひたすら尻尾振る姿勢が大嫌いというか恐い(「米は友好国だから」という理由「だけ」で尻尾振っている気がして恐すぎる)。他の政策は悪くは無いが、これが全てを払拭してしまう。
・そういう小泉政権の方針を崩せない上、揚げ足取りしかできない民主党は信じていない(まぁ,小泉政権崩す為に民主党に投票はしましたが)
乱文失礼。
投稿: growwind | 2004.04.11 12:36
順序が逆になってしまいましたが、finalventさん、始めまして。
一寸スレッドの趣旨から外れるかもしれないのですが・・・finalventさんがフランスを何故嫌うのかが、ご紹介の「なぜフランスはスカーフを禁止するのか」から良く読み取れませんでした
(文を読む限り,フランスがやっている事は何も悪く無い様に思える)。他の適当な記事を紹介してもらえませんか?
尚、私のフランス観は、衣服の文化発生地だけど影じゃ軍事産業国家、ぐらいで、あんまし注目しておらず(どちらかというとドイツの方に目が向いている)、知識の欠如を感じているが故の質問と解釈して頂けると幸いです。
乱文失礼。
投稿: growwind | 2004.04.11 13:00
growwindさん、こんにちは。
ちょっとねじれた書き方になってしまいましたが、「なぜフランスはスカーフを禁止するのか」は、フランスという国は立派だなという視点で書いたもので、私はフランス憎しということはないよ、ということでした。
ただ、私の感覚は率直に言って米人っぽいです。で、米人はフランス人が嫌いです、たいてい。そんな感じかなと。フランス人って、ごく庶民的な感覚でいうと、意地悪が文化になっているようなとこあって、やだ、というくらいなものです。
ローワン・アトキンソンの地獄行き選別ギャグに、"French, Are you here!"があります。地獄行きの人々を選択する鬼が叫ぶのです、「次! フランス人はいるかぁ! みんな地獄行きだ!」という意味です。
政治的には、EUを帝国化しようとするそぶりが嫌です。なんといっても、フランスって、ナポレオンをまた出したいんですよ、って見えるわけです。
投稿: finalvent | 2004.04.11 13:06
わざわざ戦乱のイラクへ入った「平和慣れした中途半端な日本人」
と「それを許していた中途半端な家族」でしょ?
イラクへ入った時点で、命の覚悟が出来ていたはず!
いまさら命乞いされて迷惑極まりない。
中途半端な平和主義者は国を滅ぼす!
自衛隊の撤退など、あってはならない!
投稿: 全くもって迷惑! | 2004.04.12 07:25
何をいってるんだか?
>命乞いされて迷惑極まりない
は?誰も貴方には命乞いしてないでしょ。
あなた程度の人に頼んでも何かしれくれるの?
まあ、自己主張したい欲求不満があっても
できる場所がないだけだと思うから別にいいけどね。
投稿: あ | 2004.04.13 00:12
はじめまして。
フランスからフランス人ですっ!
よろしくお願いしまーすっ。
先ず、日本語はやばいんですけど、ごめんね、フランス人ですからね
ほぉー!凄く面白いですよね~
フランス人について、時々陰性な意見がありますね、それは平常だと思います。
じゃ、また来ます、かも知れない…
投稿: フランス人 | 2006.06.30 20:40