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2004.04.14

自衛隊が汗を流すのではなく、現地の雇用を増やせ

 たらっとした雑文を書きたい。日本人人質関連したイラクの話題を追うのは、ちょっと疲れたなという感じがある。なぜそんなことに私が興味を持つのかといえば、この問題は案外戦後思想の急所になるかもしれないなという思いもあるからだ。疲労感からゲロっとしてしまうのだが、往時の吉本隆明ならこの状況になんと言うだろうか、と想像する。彼のことだから、「もともと日本に関係ない戦争なんだから、さっさと自衛隊を撤退しなさいよ」と言うかもしれないのだが…。
 こういう言い方は大げさで自分でも笑ってしまうのだが、戦後思想がここを境にこれから全面的な瓦解を始めるのかもしれないな、と思う。「そのとき、俺はどうする?」と自問してみる。もちろん、私なんかどうでもいい存在だし、解体され、小さな発言者としてすら雲散霧消するのもいいことかもしれない。あるいは、戦後思想なんて、すでに瓦解しているのを確認するだけのことかもしれない。ま、この話は個人的な思いに過ぎないな。
 今回の人質事件とリンケージした形での自衛隊撤退論には私は端から与しない。論外だよ、トンカツはヒレじゃなくてロースだよ、みたいな感じだ。って不真面目なジョークを飛ばしてどうするだが、テロリストの要求には一顧だにする気もない。が、日本が自衛隊をイラクから撤退させることはありうると考えてはいる。
 それはイラクを戦闘地域と認識するかということだ。よくわかんないのだが、イラクからの自衛隊の撤退の理由に、反米だの平和だのというのを持ち出す人は、私にはまるで理解できない。
 私は、自衛隊の派遣は「イラクが戦闘地域ではない」という内閣の判断に基づいている、と理解している。だから、問題は、その派遣先が戦闘地域なのか、ということだ。
 問題は細分化する。派遣先は「イラク」なのか、「イラクの一部」なのか、ということになる。イラクということなら、これは常識的に見て、戦闘地域と言っていいだろう。
 だが、マスメディアや識者と呼ばれる人たちでも、イラク全土が戦闘地域と見ていることがあるようだ。
 私はそれは違うと思う。私は、戦闘地域は、ローカライズ(局所化)されていると見る。戦闘地域がローカライズされている国と、国全体を戦闘地域することは別だと、私は思うのだ。なにも、小泉に擦り寄りたいとはまるで思わない。ごくあたりまえの原則から考えているだけだ。
 この間の自衛隊の駐屯地への攻撃と見なせるものも、規模が小さく散発的なものだった。ので、これは戦闘とは呼べないだろう。だから、現状の日本の行政の枠組みでは、自衛隊の撤退はないだろう。
 非戦闘地域という認定のまま自衛隊を撤退させるなら、イラク特措法(参照および「イラク特措法に基づく対応措置に関する基本計画」)の改定に取り組まなくてはならない。あたりまえのつまんないこと書いているようで恐縮なのだが、自衛隊を撤退させたいなら、この法を改定するのが筋なのではないか。「自衛隊を撤退せよ」という主張の行動は私には無法者に見える。
 私はイラク特措法を改定してもいいと思う。というか、改定したほうがいいとすら思う。具体的に法律的な言葉で説明することはできないので、簡単に書くのだが、私は、「復興支援の実動が自衛隊である必要はないどころか、好ましくない」と思うからだ。むしろ、自衛隊はイラク在の日本人の安全保護に徹し、復興はできるだけイラク人に任せるようにしたらいい。つまり、復興を足がかりにイラク人の雇用を発生させるように行うべきではないか、と思うからだ。これもあたりまえのことだと思うが、現行法では難しいのではないか。
 よく自衛隊が汗を流しているというが、イラクの人に汗を流してもらうようにしたほうがいい、と私は思う。雇用があれば、労働の関係が成立し、そこから社会秩序も自動的に正常化せざるをえなくなる。それが結果としての、平和ということではないか。
 非難で言うのではないが、例えば、高遠菜穂子さんが単身バグダッドでティーンエージの孤児らの世話を中心に活動することを日本では尊ぶ雰囲気があるが、この年頃の孤児に必要なのは、職を与えることだ。もちろん、それ以前の状態を救う必要があるのだという反論もわかる。だが、それなら、なぜイラクなのだ?
 私の勘違いかもしれないが、イラクの復興とはNGOがこぞって出かけてボランティアをすることではなく(NGOイコール、ボランティアではないのは知っているが)、雇用をまず先行させ、産業を興し、外資を導入できる体制を作ることではないか。現実に、途上国の発展とはそのようになされるものだし、復興もまたその道筋を辿ることは間違いない。
 と書きながら、それが「資本主義」に見えるが故に、左翼的な思想が違和感を持っているのだろうなとも思う。

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「時事」カテゴリの記事

コメント

私はイラク特措法は、自衛隊派遣に際して必要な要件を定めた法律であると解釈してます。
撤退に関しての規定はなく、自衛隊の撤退にこのイラク特措法による制限があるとは思えません。
イラク特措法改正の必要は無く、その気になれば直ぐにでも撤退できるのでは無いでしょうか。
※撤退しろと言ってるのではありませぬ。念のため。

投稿: 謎の人 | 2004.04.14 12:34

戦後日本とこの事件を結ぶキーワードは「法律遵守」かも。

投稿: さいもん | 2004.04.14 12:51

謎の人さん、どもです。ご指摘の「イラク特措法改正の必要は無く、その気になれば直ぐにでも撤退できるのでは無いでしょうか。」なのですが、そうなのでしょうか。これは単純な疑問です。
 イラク特措法について、私が誤解しているという意見はありうるどころか、それが常識かもしれません。

投稿: finalvent | 2004.04.14 13:19

イラク特措法には、具体的な撤退条件などが明記されてないですね。これは社民党あたりがツッコミいれてました。

しかしこれについては、現政権の目的に照らし合わせれば、「だからいつでも撤退できる」とはまずならず、「今もって特措法の要件である『非戦闘地域』には当たらない」という形で運用されるわけです。

要するに、この法案を支持した人たちってのは、そういう根本的な不備を、「あえてわかっていて支持した人」と、「法律が読めず、恣意的に運用される危険性をわかっていないにもかかわらず支持したバカ」とに大別されるってわけです。

投稿: じーん | 2004.04.14 13:35

じーんさん、こんにちは。ちょうど、insタグで補足を加えた後にコメントを拝見しました。

ご指摘のように、この法案は、不備と言われてもしかたない面がありますね。

私としては、イラク復興を目的とした法律なので、根幹部分(戦闘地域の認識)ということがなく放っぽり出すわけにもいかなかろうと考えていました。

投稿: finalvent | 2004.04.14 13:52

こんにちは。
じーんさんの仰る「不備」は、イラク特措法にではなく、非戦闘地域の認定の方にある不備と言う気がします。
仮に、イラク特措法側の不備であったとしても問題は「政府の(非戦闘地域に関して)認識」一つで派遣が可能になる事だと思います。
逆に言えば、政府が認識を180度変えれば撤退は可能(この場合は「派遣してはならない」になります)ですね。

また、政府が「自衛隊は十分にイラク復興に貢献した。自衛隊がイラクに駐留する必要は無くなった。」と考えれば何時でも撤退出来るはずです。何しろ、撤退する為に満たさなければならない要件は何一つ無いのですから。

と言う事で、何れにしても『その気になれば』特措法改正を待たずに撤退は可能のハズなのです。
 ※自分で始めておいてなんですが、記事の本質から離れていくような気が。(^^;

投稿: 謎の人 | 2004.04.14 17:30

謎の人さん

割り込んで申し訳ないですが、実は謎の人さんがおっしゃっていることが正に法案作成の最重要ポイントなんですよ。つまり、「いかにして恣意性を排除できるか」っていう立法上の大問題なんです。これはイラク特措法に限った話ではないんですが。

だって、法律の縛りもないのに今の小泉さんが「その気」になると思います? 憲法だってアメリカに言われればスルーしちゃう人なんだから。

自衛隊員の命が懸かっている法律なんだから、「首相の気まぐれ」なんかで「非戦闘地域」の定義が変わってしまうような法律ってのは、私もじーんさんと同じく端的に「不備」だと思います。

ちなみに、「非戦闘地域」の定義が難しいのであれば、他の部分で「歯止め」や「最小化措置」を取るのが法学上の常識ですが、この法律はそこの部分も「不備」ですね。

投稿: ランデブー | 2004.04.14 18:05

度々申し訳ありません。
「不備」と言うより「仕様」と言うべきなのだと気付きました。
派遣反対の人には「不備」でしかなくとも、私のような派遣賛成派には「仕様」でしかない。
つまりはそう言う事なのではないかと。

投稿: 謎の人 | 2004.04.14 18:40

こんにちは。

 自衛隊を派遣した法律については詳しくないので、コメントを差し控えさせていただきますが、経済面、特に雇用面に力を注がなくてはいけないという意見には全く同意見です。

 イラクの失業率は50%を越えているという統計があるそうですが、これがもっと低ければ少なくとも今ほど悲惨な事態にはなっていないと思います。本当に基本的な人間の性質として、仕事とご飯があれば、そうそう不満は出ないものですし。

投稿: たまごん | 2004.04.14 18:56

高遠さんの活動について
 高遠さんの活動に対して著者は「この年頃の孤児に必要なのは、職を与えることだ。」と言っていますが、本日付の毎日新聞のウェブ上に、高遠さんにパン作りの仕事を見つけてもらったムハンマド・フセイン君(15)のコメントが載っていました。「無事に戻ってきてとても幸せ。彼女と再び会えるまで彼女を待っている。ナホコ、僕たちから離れないで欲しい」
 私も著者と同じく、高遠さんは職を与えるとか以前のボランティア活動をしていると思っていました。私も雇用面での復興支援はとても重要だと思う。自衛隊もこの面での活動が出来れば、本当にイラク人に歓迎されるだろう。

投稿: トキワ | 2004.04.17 10:15

 何度も同じものを投稿してしまい申し訳ありません。

投稿: トキワ | 2004.04.17 10:17

トキワさん、こんにちは。多重投稿を整理しました。高遠さんは職にもケアされていたのですね。ただ、それがメインではなさそうですし、また、私の人は職の斡旋ということではありませんでした。

投稿: finalvent | 2004.04.17 10:39

 私はどうしても復興後最終形態がイメージできない。
現地雇用を増やし、外資を導入して産業を築いていくという考えはよいと思うのだが、今の復興は米英主導の復興であって、彼らイラク人たちはその復興の先がイメージできるのであろうか? これに反対する集団がテロを繰り返しているのだろうし、この先どういう形で収集するのだろうか。
 次のイラク人政権が政教分離の原則にもとづき、過去の因縁を全て水に流し、いわゆる民主国家を目指すのであれば、まっとうな復興をとげる道もイメージしやすいのだが(必ずしもそうすべきというわけではないが)どうしても米国が復興を主導する限り、宗派の対立がある限りそういう方向へ進みにくくなるのではないかと考えていまう。大きな矛盾があるのではないか?と。最悪のケースでは元の木阿弥になりはしないかと。
 この限りでは、自衛隊派遣は単なる現地で汗かく復興隊というわけにはいかず、常に危険地域(戦闘地域周辺)に身をさらされることを余儀なくされてしまう。
 もっと言えば、どういう形で復興がなされるかによって、同じ場所が戦闘地域になったりならなかったりするのではないかと。
 復興後のイラクについて考えがある方がいらっしゃれば意見を伺いたいのですが。
 

投稿: いちげんさん | 2004.04.19 14:57

ども。極東ブログさんいつも愛読させてもらってます。

自衛隊より雇用創出を、という主旨のご意見ですが、「自衛隊はイラクから撤退すべきか?」のほうもあわせて読んだ上で、なぜ雇用の創出が必要だと自衛隊は撤退すべしなのか、いまいちわかりません。

ご存知かどうかわからないのですが、自衛隊はサマワ入りしてからの要望に「仕事がほしい」というのが最初に考えていたよりもずっと強いことが分かり、当初の予定よりも数百人規模(だったと思いますが)で現地のイラク人を雇用しています。宿営地の造成のためにブルドーザーなどを使う技術者のようでした。
そして、そのうえで現地のイラク人には。本来自衛隊は雇用を生むために来ているわけではないので、すぐにサマワの人々の希望をかなえることはできないが、政府や日本の関係機関に相談してなるだけ早く希望に沿う形にしたいと思う、という声明も出しています。(以上のネタはNHKのクローズアップ現代です)

また、水の補給でも、日本から貸し出した給水車を運転し給水して回るために現地の人が雇われています。

で、
1、現在の自衛隊は一時雇用かもしれないが、一定の雇用を生み出している。
2、いまのイラクの治安では非武装の民間人が活動するのは無理。
3、非武装の民間人を自衛隊が警備するのは現行法では無理。
4、今のイラクでもっとも重要なのは(雇用を生み出すためにも)治安の安定が最も優先される。

と私は思っています。この現状ならば自衛隊が撤退する積極的な理由は特にないと考えます。むしろ、いま現地を去るならば、せっかく職を得たサマワの人たちを中途半端に放り出してしまうことになり、無用な恨みを買うことになりかねません。

投稿: tara | 2004.04.21 01:58

teraさん、こんにちは。teraさんのご示唆は、ある程度ですが、先のブログ記事を書きながら予想していました。もう少し整理して書けばいい点もあったかもしれませんし、整理してもそれほどすっきりとした形にはならかったかのかもしれません。が、2点まとめておきます。1、teraさんもご指摘のとおり、今回の自衛隊派遣は現地雇用を生むために来ているわけではないのですが、実際に現場を見たらニーズが違っていたわけです。先のブログの記事ではこれを現場と上司に例えたのですが、この場合、上司をサティスファイするより現場をサティスファイするべきだと私は思うのです。特措法の理念からもしてもそうです。すると、陣立ての基本を変えるべきでしょう、と。そのためには、立て直しに撤退したらいいでしょう、という考えです。2、大元になるイラク復興の枠組みが連合国暫定当局(CPA)主導から国連に移ったので、復興のストーリーは当初を変わるものになりました。つまり、現状の有志連合の枠組みでなく、日本は国連下で動いてもいいし、日本の国の戦後史の成り立ちや憲法の理念から見れば、そのほうがよいだろうと私は思います。ただ、アナンは現状では日本のイラク貢献を評価しています。が、これも現状では変化していいものでしょう。

投稿: finalvent | 2004.04.21 09:18

finalventさん、さっそくどうも。
>>陣立ての基本を変えるべきでしょう、と。そのためには、立て直しに撤退したらいいでしょう、という考えです。

finalventさんはやり方を変えるために一時撤退、法的にもそのほうがよいと思っているのは分かるんですが、自分はそれは現実的ではないからありえないでしょう、ということですね。本来はそうすべきであっても、それを選ぶ人はいないと。議論があるのは当然ですが。

6月末にイラクに主権が移譲したら、その臨時政府にとどまってくれと要請されればとどまればいいし、もう要らないといわれたらさっさと帰ってくればいいんです。もともと政府はそういった考えのように思いますが。そして今回はどっちにしろ12月までの派遣ですから、その時点でさらにイラク政府と再度話し合うことにもなるでしょう。また、国連決議が出たりして国連の指揮下に入るとしても、各国とも駐留させている要員をそのまま編入させるだけでしょう。国連が実権を握っても、現地でやることはそう大きくは変わらないですから。というか、どこに実権が移ろうと、イラクの状況が変わるわけではないですから。

個人的には、法的な面でそのほうがいいという話をされても、民主党が「国連の決議がないから行くのは間違い」の論をとっているのと同じで、じゃあたった今イラクで困っている人はどうすんの、って話です。イラクの治安が回復して、民間人がそこそこ活動できる状態になるまで、自衛隊はなんとかつなぎで現地雇用も試みつつそこにいろよ、って感じですね。

投稿: tara | 2004.04.21 12:53

taraさん

ご意見興味深く拝読しました。

横から申し訳ないのですが、素朴な疑問としまして、ご意見を拝見する限りでは、少し大手メディアの報道を素直に受け取りすぎのように思います。例えば、以下の点です。

>今回はどっちにしろ12月までの派遣ですから

現政権の性格を考えますと、「1年経ったから、はい終わり」とはならないのではないでしょうか。イラク特措法の附則第二条には、「施行の日から起算して四年を経過した日に、その効力を失う」とあり、附則第三条にはさらに4年以内の延長可能性も明記されています。つまり、最大8年この法律は生きるわけです。その間に改憲する目論見もありましょう。そう考えますと、1年で終わりというのは楽観的に過ぎると思われます。

>じゃあたった今イラクで困っている人はどうすんの、って話です

イラクに於いて実際のところどの程度自衛隊が活動しているのかについては、日本にいる私たちには把握が出来ないのが実情でしょう。サマワには記者クラブができていますし、今回のようにフリージャーナリストの活動を抑止する方向に国内世論などが動いている現状では、「私たちは、自衛隊員がどのような活動をしているのか知ることができない」と言い切ったほうがいいような状況であると思います。

そんな中で、イラク特措法の「非戦闘地域」に当たるか当たらないかは別として、ともかくイラクが危険な状況になってきていることは、退避勧告より強い措置を検討している外務省の動きからも、他国の報道などからも、かなり信憑性が高いように思います。そうすると、ただでさえ武器の使用が極度に制限され、かつオランダ軍に守られているというような状況で、果たして自衛隊が「人道復興支援」なるものを行なうことが可能なのかどうか、大いに疑問を感じます。

投稿: KATAKATA | 2004.04.21 17:31

KATAKATAさんへ。

>>現政権の性格を考えますと、「1年経ったから、はい終わり」とはならないのではないでしょうか。イラク特措法の附則第二条には、「施行の日から起算して四年を経過した日に、その効力を失う」とあり、附則第三条にはさらに4年以内の延長可能性も明記されています。

特措法自体は、現実問題で必要だからと延長を繰り返すことにならないよう、あらかじめ長めに設定されていますが、現在の派遣は一応12月の何日かまでになっていると思いますが。実際には選挙の手伝いがあるから残る可能性は高いと思いますけど。でも選挙の時点で特措法でなくPKOになってればいちばんいいですね。

>>イラクに於いて実際のところどの程度自衛隊が活動しているのかについては、日本にいる私たちには把握が出来ないのが実情でしょう。

NHKのクローズアップ現代で特集していた内容をベースに話をしています。「急遽現地で数百人の雇用を増やした」というのが間違いだったら、日本の他メディアが黙っていないと思うのですが。現地いるのはNHKだけじゃないでしょう。

退避勧告は一般の人に出されるもので、自衛隊に当てはめても意味がないです。私は日本が撤退せざるを得ない状況というのは、
1、サマワが今のファルージャのように武装勢力が多数蜂起しアメリカ軍が制圧に乗り出したとき。
2、サマワで大規模な反自衛隊デモが起きて出て行けといわれたとき。(実際には300人程度の「米軍とおまけの自衛隊もでてけ」ってデモが起きたら、地元の人が「自衛隊は悪くない」って現場で反論していたりしてますね)
3、オランダ軍が撤退して、代わりが来ないとき。
くらいかなと思います。

あとは、治安がどうしても回復しない場合はいろいろ考えなければいけないけれど、これは今が山場ですからね。まだ判断材料がありません。
基本的にはイラクの人が望むかどうかで決めればいいと思いますけど。

投稿: (anonymous) | 2004.04.22 00:36

こんにちは。横から失礼します。私はKATAKATAさんのご意見に同意します。

>現在の派遣は一応12月の何日かまでになっていると思いますが。

おっしゃるとおりです。しかし問題は、特措法に具体的な「撤退要件」がなく、国民がチェックできる歯止めがないということです。ぜひ特措法をしっかり読んでいただきたい。

>現地いるのはNHKだけじゃないでしょう。

この認識はまずすぎでしょう。記者クラブ問題を全くご存知ないのでしょうか。記者クラブに参加しているのは大手新聞社及びテレビ局のみですが、彼らはそろって政府の情報をそのまま流すのみです。自ら取材して情報を取ることはありません。つまり、政府からの情報しか我々には入ってきません。別に政府を疑うわけではありませんが、物事を判断するには複数からの情報を参照するのが基本ですので、これでは視点が偏ります。

また、記者クラブに入っているメディアは、他の中小メディア及びフリージャーナリストを一切記者クラブには入れません。つまり、政府からの情報を独占しているわけです。さらに記者クラブに入っているメディアは、互いに相談しあってどの情報を流し、どの情報を流さないか決める。だから、全社横並びなわけです。

こんな基本的なメディア及び社会の仕組みも知らないというのは、ちょっと問題ですよ。

投稿: じょんがら | 2004.04.22 09:44

じょんがらさんへ。
記者クラブの話はよく知っていますよ。記者さんたちがどんな人たちかも。彼らは記者クラブで表向き当たり障りのない情報交換をして仲良しごっこをしていますが、ほんとのスクープを手に入れたときは絶対に独り占めします。当たり前の話ですが。あれですね、現地の取材はみんな政府の情報の垂れ流し、というのはそれこそ極論で、独自の取材をしている局もありますよね、そう多くはないですけど。それこそ、あなたちゃんとテレビ見てるんですか、報道の仕組み分かってるんですか、と感じますけど。まあこれ以上は単なる言い合いにしかならなさそうなんで続けたくないですけど。

それと、繰り返しになりますが、NHKのクローズアップ現代で「急遽現地で数百人の雇用を増やした」とされていたのが捏造だとおっしゃりたいのでしょうか。もし本当に捏造だとしたら同じ宿営地にいるほかのメディアがここぞとばかりに報道すると思うのですがねえ。宿営地内でやっていることなんですから簡単に確かめられるはずです。メディアの捏造に最もうるさいのは同業の他メディアだってことぐらいはそれだけメディアの話をするのだからよくご存知でしょう。

特措法の内容の話はあからさまにこれまでの議論とずれてますからよそでやってほしいですね。

投稿: tara | 2004.04.22 14:18

まあまあそう熱くならずに。保守系の人は自分の主張と違うことを言われるとすぐに悪態をつくから困りますねえ(いや、サヨクも同じか)。

報道を含む「情報」というのは基本的に一般人にはその真偽を検証するのはなかなか難しいわけですから、「皆さん気をつけて情報には接しましょうね」ってことでいいんじゃないでしょうか。

投稿: ZAKL | 2004.04.22 15:07

詭弁の特徴15条って知ってる?
おまいらこれに当てはまってます。

4.主観で決め付ける
「「私たちは、自衛隊員がどのような活動をしているのか知ることができない」と言い切ったほうがいいような状況であると思います。」KATAKATA  

「彼らはそろって政府の情報をそのまま流すのみです。自ら取材して情報を取ることはありません。つまり、政府からの情報しか我々には入ってきません。」じょんがら

11.レッテル貼りをする
「この認識はまずすぎでしょう。記者クラブ問題を全くご存知ないのでしょうか。」じょんがら

「こんな基本的なメディア及び社会の仕組みも知らないというのは、ちょっと問題ですよ。」じょんがら

「保守系の人は自分の主張と違うことを言われるとすぐに悪態をつくから困りますねえ」ZAKL

投稿: 保土ヶ谷 | 2004.04.22 21:11

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