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2004.03.01

またまた米国債買いのお話

 また日本の為替円介入・米国債買い入れ関連の話だ。ったくシロートがなーに言ってんだよである。が、気になるのは、わかんねーではあるから。だから書く。ちょっと前振りに言うと、例えば、モルガン・スタンレー「日本:大量介入でどんな不都合が起きるか?」(参照)と言った記事がある。これ読んでわかりますか? 私はよくわからない。もちろん、話の筋くらいはわかる。納得しますか?って訊いたほうがいいかもしれない。概要はこうだ。


ドルペッグ政策は当局の介入負担を著しく高めるだけでなく、円建資産価格のプライシングに対する市場の期待を不安定化させる、ないしはプライシングそのものを判らなくしてしまうリスクがある。

 概要だけではわからないし、この記事も現状の円介入自体は別に問題もなかろうが、問題の可能性でもちょっと頭の体操でもしてミソ、っていうネタかもしれない。ま、読んでミソってなものである。
 一つ示唆を受けるのは、極東ブログでも関心のフォーカスになりつつある非製造部門の問題だ。

円高を特定水準でブロックしようとする政府の介入スタンスは、GDPの約2割を占めるに過ぎない製造業のマージン維持に真に役立っているのかどうか疑問である上に、残り約8割を占める非製造業のマージン改善を阻害している可能性がある。介入政策で一部輸出産業を保護しようとする試みは、結果的に所得配分に歪みをもたらす非効率な産業政策の恐れがあるということだ。

 それはあるかもなという気がする。気がするっていうくらいのものだが。と、私が思うのは、日本っていうのはサービス産業の政策がなんか抜本的に間違っているのではないかという「気がする」からだ。もちろん、よくわかんねーので、現状はそのくらいしか言えない。
 で、そういう頭の体操はそれほど問題でもない。っていうか、問題解決志向的にはなにも問題ではないかもしれない。私が気になるのは、一体、なにが起きているのか、という事実の了解についてだ。率直に言って、世界の金融で何が起きているのか? なんでこんな膨大な円介入と米国債購入が行われているのか。これについては、それってリフレなんだなぁ、ガッテン、という話は極東ブログ「日本は米国に貢いでいるのか?」(参照)で触れたので繰り返さない。が、この記事のケツで、もしかして、中国の銀行の不良債権処理?と「と」みたいのを付け足しておいた。そのあたり、その後、考えてみるのだが、よくわからん。誰もなんも明確に述べてないような気がする。ただの「と」かな。
 と、かく思いつつ、先日のラジオ深夜便で聞いた国際金融アナリスト大井幸子の小話がどうも気になった。この問題を別の角度から取り上げていた。別の角度というのは、Richard Duncan, "The Dollar Crisis: Causes, Consequences, Cures"に触れて、この状況を簡単に説明していたのだ。この本は昨年夏ごろ出て米国ではそれなり話題だったようだが、日本ではリファーされていないようだ。スカ本か? ついでに、ところでなのだが、この本のアマゾンのレビューだが、なんかパクリ臭いのだが、こんなのありか?
 大井の説明だと、米国債をがばがば購入しているのは日本と中国。それはそうだ。で、日本の場合、2003年に27兆ドルの米国債を買っている。これは米国の赤字5200億ドルの半分に相当する。2004年1月分でも米国赤字の13%だという。ま、そんなところだろう。そこまではそうだろうなというだけの話。そして、中国は米国に対して1250億ドルの黒字。これもわかる。で、この先、72へぇ~なのが、それを使って対日貿易の赤字分を埋めているというのだ。そ、そうなのか? かくして、大井は、日米中三者のもたれ合い、というようなことを言うのだ。なんだそれ?
 という話がRichard Duncan""The Dollar Crisis"に説明されているか、だったら読んでみるかと思いもするのだが、どうもよくわからん。というのは、公開されている次のものを読んではみた。

Asia, its reserves and the coming dollar crisis
By Richard Duncan 21 May 2003(参照

INTERVIEW WITH RICHARD DUNCAN ON
THE DOLLAR CRISIS: CAUSES CONSEQUENCES CURES(参照


 で、これを読むかぎり、現状の日本の急変化としての円介入や中国との三竦みの話がメインではなさそうだ。というか、米国の巨大な貿易赤字がアジア各国の過剰流動性を引き起こして、バブルを発生させ、それがポシャってその国の財政が危機に陥るという古い話みたいだ。そして、そのクラシスたるや、先のアマゾンのパクリかなの評にあるように、アジアが米国債を売ることなるだろうというらしい。ぶっと吹いてしまうじゃないか。
 というわけで、これも、わかんねーなである。
 もっとも、日中が米国債なんか売り払うことなんかねーよとは思うものの、じゃ、保有してどうよ?というのもよくわからない。これから円安局面になって、財務省は、わっはっはとか言うのか。あるいは、デフレ後の日本の経常赤字を先読みして、外貨準備を貯め込んでいる? 読み過ぎ?
 とま、おちゃらけでごめん。シュールな規模のお金が流れているのに、真面目な話になれなんだよな、これが。

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