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2004.03.30

Froogleの潜在的な破壊力

 昨日Googleに編成替えがあり、デザインが変わるとともに、価格比較検索のFroogleが正式追加になった。私は通常、英語版のGoogleを使っているので、気になって日本語版を見ると、日本語側のほうではまだサポートされていない。英語版のほうのFroogleで試しに日本語表示で検索サイトも日本語に設定にしてみると、結果を日本語で表示したが、商品はドル表示に限定されいることと、検索精度がまだまだ実用的ではないことがわかる。なーんだという感じだ。
 と、そこで、そういえば、自分が使っているサプリメントをいつもとは違うサイトで購入してみるか、安いところはないかと、Natures'WayブランドのTru-OPCsで検索して、結果にぎょっとした。こ、これは使える。同じ製品が安い順にきれいに整列されているのだ。Froogleをこれまで試しに使ったことがあるが、自分が購入しようというインセンティブを持って使ったのは、実は初めてだった。そしてそうした状況で使うと、これはものすごいものだと得心した次第だ。
 幸いというのか、Tru-OPCsにはポテンシーと数量にいくつかバリエーションがあるので、ポテンシーの点からどれが本当に安いのかなかなか判別しづらいのだが、ざっと見た感じ、Froogleの評価は正しい。ポテンシーと数量の比較をやっているのか、あるいはディスカウント・パーセントをアルゴリズムに組み込んでいるのか。あるいは、PageRankかそれに類する仕組みで結果的にこうした表示が出てくるのか。まだ、はっきりとはわからない。
 Googleはサイトの評価をすでに初期のPageRankとは別の仕組みで行っているようだ。もちろん、PageRankがまだまだ重要であることは未だに稚拙なGoogle Bombが効くことでもわかる。が、少なくとも、Fresh crawlを決定するアルゴリズムはPageRankとはかなり独立しているようだ。極東ブログがその面で、どうもGoogleの覚えめでたい印象を受けるのは、アレだなと思うことがある。当たり前のことだが、SEOのかたもまだ明白に指摘してないので、ちょっと秘密にしておこう。
 いずれにせよ、Froogleの上位には価格が反映されるようなのだが、これが独自アルゴリズムによるのか、PageRankのような要素で決定しているのか、気にはなる。米人の場合、「破壊的イノベーション」理論ではないが、かなり生活に根ざしたコストパフォーマンスの消費行動を取る。売る側もそれに最適化された情報を露骨ともいえるほど提供する。つまり、そうした米人の消費行動自体がFroogleを最適化しているのだろうかという疑問だ。
 もちろん、アウトラインの説明などには、人工知能的な要素が加味されているだろうし、内部的にもセマンティックWeb的な再統合がされているには違いない。そのあたりの技術というのは、ちょっと溜息が出る。セマンティックWebなんてものは、ティムが考えるように公開の仕様にする必要はないんじゃかと思ったが、逆かもしれない。こうした技術を公開に引き出すために標準化があってもいいのかもしれない。
 話を、私の、びっくりしたぜ、に戻すと。これが日本で実現したら、とんでもないことになるなという感じだ。もちろん、私の生活人としての感性はかなり古いので、米人のような消費行動は取らない。また、ネックとなるのは、恐らく日本の場合、流通だ。つまり、流通という過程で介入してくる隠蔽された国家だ。ここをどう突破できるかが日本での問題になるだろう。簡単な話で言えば、送料と納期の問題である。
 Tru-OPCsの例で上位サイトの日本へのIntenernational shippingについて少しサーベイしてみると、どうも状況がかなり変わった。DrugStore.comあたりでも昨年の時点で日本が解禁されていたので、こうした流れはあるなと思っただが、この傾向はいわゆる大手ショップだけではないようだ。
 また、決済がどうもショップと分離されている面もありそうだ。このあたりは、まさに、IT化っていうものだろう。もう一点、Shippingのための配送作業などがどう標準化されているのか、そのあたりの労働力はどのように分散されているのかも気になる。自分の実感としては、顧客対応に女性が多いことと、アジア系の名前が多いので、もしかすると、こうした対応センターはすでに「雇用流出」なのかもしれない。大げさに書いたようだが、なにかが確実に変わっている実感はある。
 先に日本では、ということを書いたが、問題が流通ということになれば、単純に、個人輸入の敷居を下げればいいのではないかとも思える。下げる最大のポイントは、やはりコストだろう。と、Shipping Cost面の情報を見ていくと、これも意外なほど米国の対外的な対応がシステム化されていることがわかった。以前なら、Shipping Costは、お任せコースみたいなものだったのだが、そうでもない。世界の国がわかりやすくランク分けされている。このランク分けは以前から知っていたつもりだったのだが、ざっと見て、驚いた。韓国と日本に隣国とは思えないランク差がある。また、オーストラリア・ニュージーランドも日本より差がある。当たり前と言えばそうなのかもしれないが、日本は、かなり米国に近いようだ。メキシコの沖といった雰囲気であろう。
 もちろん、以上のShippingはAir(空輸)を想定していて、Surface(船便)ではない。米国から物を買うとき、大きなメリットが出るのはSurfaceなのだが、このあたりの手順は、ネットから見るに、まだまだ従来通りだ。個人輸入代行というと、ゴマ臭い商売ばかりだが、Surfaceをメインに在庫調整するビジネスがあれば面白いのではないかと思う。が、当方、邱永漢老ほど腰が軽くない。

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