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2004.02.27

観光立国日本をグローバル化しないとね

 麻原裁判を控え、今日のような隙間の日の社説が意外によい視点を提供することがあるようだ。各紙それなりに面白い話題だった。なかでも気になったのは毎日新聞社説「観光立国1年 外国人客を阻む閉鎖体質」だった。日本が昨年観光立国の看板を再び掲げたものの効果が上がっていない、という話がまずテーマとされている。毎日は問題点の半分はビザだという。


 なぜ日本に海外からの観光客が少ないのか。特に中国など近場の国から来ないのか。その答えの半分は分かっている。彼らが日本に入国するためのビザ(査証)を取るのが至難の業だからだ。
 ビザさえ取れれば日本への観光の5割は終わったようなものだと言っても過言ではあるまい。

 そう言われてみると、ビザが問題というのは、自分の過去の知人の話などを思い返しても、それほど頓珍漢な答えでもないような気がする。
 具体的にビザが問題になるのとして毎日が列挙しているのは、意外に少数の国であるのも面白い。

 中国ほどではないが観光希望者が多いにもかかわらずビザなどの障壁を設けているのは韓国、台湾、香港などからの入国だ。このうち香港はようやく4月からノービザになるが、これだけの措置で日本への観光客がざっと3割増と予測されているほど効果は大きい。

 この数年私も引きこもりぎみなので知らなかったのだが、韓国・台湾がまだビザだったのか。と書いてみて、どちらも、単に緩和という問題でもないなとも思い出した。韓国のほうについては事情に詳しくない私などがコメントしても失当するが、台湾のほうがけっこう政治絡みがあることはある程度知っている。
 私は以前沖縄に長く暮らしていたので、沖縄を訪れる台湾人客もよく見かけた。沖縄自体、あまり知られていないが台湾人ソサエティがある。余談にそれるが、秘密にしているわけでもないが、あのソサエティはあまりおもてには出ない。だが、面白い生息をしている。私が高級な中国茶を茶商から買うときに知ったのだが、高級茶には店頭にない別ルートがあるようだ。ほぉと驚いたものだ。ヤクの売買ルートとは違うが、高級中国茶など店頭に置いても売れないので、理解できるソサエティにだけ流通している。しかもそれが、どうやら華人ネットワークとつながっているようなのだ。私の見当違いかもしれないのだが。ついでに言えば、沖縄への中国密航者は台湾観光客を装っておおっぴらに国際通りなどを闊歩していることがある。通報するかしないかは、華人ソサイティに依存しているのではないか。
 沖縄も一応日本なので台湾客はビザが必要になる。が、客船だと不要になるらしく、沖縄でそうした客も見かけたものだ。また、私自身台湾に行って現地の人に話をきくと、彼らは本島より石垣とかにするっと行きたいらしい。が、そのルートは政治的に閉ざされている。の、わりに物流には変な抜け道がある。これには2.28事件などの歴史も関係しているようだ。
 話がそれたが、毎日がビザが問題と強調しているわりには、その視点はようするに韓国と台湾ということだとすると、話の筋が違うようにも思う。
 一般的なビザの問題でいうと、発行手順を簡略化すればいいのでないかと思う。これは私の経験なのだが、カイロ空港で乗り継ぎを失して困ったときのことだが、空港の人に相談したら、ビザを取れという。ビザが簡単に取れた。観光やホテルの手配も簡単にできた。ほぉと思った。もっともこの方法はエジプト人の気質を知っている人にしかお勧めはできない。いずれにせよ、ビザなんてものはすぐに発行してもいいのだ。とすると、日本でも相手国からその人の認証情報のようなものをもう少ししっかりして、ビザをその場で出すようにすればいいのではないか。
 話を一般的な観光に戻す。最近では少なくなったが、よく外人に日本滞在について相談をもちこまれた。が困るのだ。困るのは日本のステイの料金が国際的にお話にならない高さだからだ。ビジネスなら会社持ちでいいのだろうが、個人で若者がやってくるときなら、せいぜい一泊30ドルがグローバルな相場だろうと思う。それが日本にはない。バリに言ったときチャンディダサに数日ステイしたのが、コテージが一泊20ドルくらい。ああいうものが沖縄にあるといいと、機会あるごとに関係者に話したのだが、通じない。まぁ、そんなビンボ人の外人を日本に寄せてどうかと思うかもしれないが、各国の若い人間に日本を見てもらうことはいいことだと思う。これも自分の体験だが、アテネの路上で飯くっているラテン系の若者がいたのでどっから来たと聞いたら、チリと言っていた。少し話をした。ああいう気安さが東京にあればなと思った。
 経験からもう少し提言。実際にはビンボ外人たちは東京のステイのノウハウをよく知っている。ネットワークもある。私自身は現在そのネットワークにもうつながってないのだが、ああいうネットワークにNPOがうまく結合できればいいのではないかと思う。沖縄にいたとき、ドイツの少女だったが、日本に来たいという話があり、現地のNPO的な団体に打診したら、ホームステイが可能になった。そういう国の開き方は、もっとできないものかと思う。日本人もよい経験になるのだし。

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「社会」カテゴリの記事

コメント

どうでもいいつっこみですけど
 >私の検討違いかもしれないのだが

は、「見当」ですよね。

投稿: らした | 2004.02.27 11:58

数日前の朝日新聞でもこの話題を中国人観光客に限って記事にしていましたね。失踪者が約8万人いる中で3-400人ということで警察庁が緩和に反対していましたが、むしろ少ないのでは?と思ったり。

しかし、最初に65万円納めて、団体観光onlyで、しかも入国時に根掘り葉掘りきかれて...日本側で簡略化できることは簡略化してあげてもいいのでは、と市井の一市民としては思ってしまいました。

近隣の釧路市でも中国系の観光客はよく見かけます。団体客なので、おそらくそうかと。レシートを見せられて「おつりはこれで正しいのか」というようなことを英語で聞かれて、動転した私は「はい、いいですよ」みたいなことを答えておきました。が、あとで思い出してみるとおつりが間違っていたと思います。これで日本に対するイメージが二重に悪くなったような...

投稿: jouji | 2004.02.27 12:28

らしたさん、ども。直しておきました。

joujiさん、ども。おつりが正しいというのは外人は感動するみたいです。チップが要らないのと。逆にいうと、日本人はそういうグローバルスタンダードを知らないわけです(おつりは間違うはチップを取られる!)。

投稿: finalvent | 2004.02.27 12:55

本題のビザのことはおいといて。
本当の「貧乏外国人」に限らず、「宿泊料金がなあ貧乏外国人」もいるわけで(単純に×日数ですから)、一泊30ドル程度のステイは金持ち国からくる旅行者にとっても必要だと思います。(海外における滞在日数が少ない日本人にとってはピンとこないかもしれませんが)
最初から障害を作ってしまってはすぐ日本はリストから外れてしまいます。
(はじめまして、下のほうからよんでしまったので)

投稿: tornos | 2004.02.27 13:43

tornosさん、こんにちは。ブログ少し、拝見しました。そういえば、バリ島ですが、私はけっこうムスリムを見ましたよ。

投稿: finalvent | 2004.02.27 18:13

本題から腰折りのコメント失礼しました。面白い所を歩いてるようですね。いつも楽しみ?にしています。

投稿: tornos | 2004.02.27 18:52

日本は、ジャパ行きさんという言葉が有るくらい隣国と経済格差の激しい先進国は、存在しない。つまり、日本の周りは給料の安い貧国だらけでそんな所から観光客を受け入れて経済効果なんてあるわけない。観光地が無い所は、無縁だ。(`ε´)

投稿: | 2014.02.20 01:57

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