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2004.02.15

風力発電に意味があるのか?

 暴論とまではいかないが、よくわかんない問題をそのまま、よくわかんないなということで書く。お題は、朝日新聞社説「風力発電――促進どころか抑制法か」だ。毎度ごとく単にくさすということではないのでご安心を。
 朝日新聞の提起はこうだ。風力発電は「適地は多く、費用も比較的安く、環境の負担も小さいという、期待されるエネルギーである。なのに、普及しないのは、政府の義務づけが問題なのだ」と、ね。


 昨年、北海道、東北、北陸、九州の各電力会社が新たな風力発電の事業者を募った。全体で200万キロワットをこえる応募があったが、肝心の募集枠がわずか計34万キロワットだったことから、大半が事業化をあきらめざるを得なかった。風力発電の適地は北海道と東北に多い。それなのに北海道電力は「新たな募集は当面しない」、東北電力も「今後は未定」という。
 こんな調子では、2010年度に風力を昨年度の6倍以上にまで普及させようという政府自身の目標達成はおぼつかない。
 なぜこうなったのか。大きな理由は、RPS法で電力会社に購入を義務づけた新エネルギーの量自体が小さすぎることだ。
 この法律によれば、発電量全体に占めるその割合は年々上がってはいくが、最終年の6年後でも1・35%に過ぎない。北海道電力のように現在でも風力発電の規模が比較的大きく、義務づけ分を当面こなせる会社は、新たなコストを払ってまでいま以上に買う量を増やす必要がない。

 だから、法で規制して買い取るようにせよというのだ。欧米は普及しているぞとも言う、曰わく、ドイツは日本の約30倍、スペインは約12倍だと。
 私の印象を言う。欧米なみにアップしても、どってことないんじゃないか。そもそも、風力発電なんかまだまだ現実に電力供給源とはみなせないのではないか。そんなことに、エコがらみで拘泥しているより、全国の電力分配システムを見直せよ、また、家庭の電源200Vを普及させろよ、無駄ばかりじゃんか、と思う。
 つまり、そんなことは問題なのか、というのは私の印象だ。
 というものの、風力発電があれば、なんかナウシカみたいでいいじゃんと思う人もいるかもしれない。私は、沖縄で暮らしていて、近所にあれがあったのだけど、率直に言って目障りでうるさかった。日本の都市部の電線・電話線の貧乏臭さはある意味風情があるが、風力発電施設はよほど僻地じゃないと、違和感のあるものだった。もっとも、そんな違和感はどうでもいいかというレベルのことでもある。
 よくわからないのは、というか、私の勉強不足だろう。この手の代替エネルギーの総合的なビジョンが見えない。効果があるのか。京都議定書みたいなアホーなフィクションがドン詰まってトチ狂った意見噴出の兆候、ってことはないんだろうか。
cover
すばらしい新世界
 風力発電については、池澤夏樹「すばらしい新世界」が新聞小説ということもあり漫画のように面白かった。この話でよかったなと思うのは、風力発電の規模が小さいことだ。実際、読みながら、こう小型設備があるといいんじゃないかと思った。現実の日本では無用のようだが、すてきな奥様たちが、情報家電機器のコンセントをこまめに抜き差ししているホラーな世界もあるのだから、日本でも安価でもとが取れるなら売れるのではないかと思う。といいつつ、これはエネルギー問題ではないな。
 だらっとした話になってしまったが、北朝鮮問題だの核拡散防止だの、今日はもういいやという感じだったので。

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コメント

風力発電設備が近所にあるのですが、私的な印象として、土建的な利権問題も孕んでいるものかなという部分が、ふと脳内に、ぼんやりと浮かんだりしました。
(様々な利権に対して、個人的には全体的な均衡が取れるならば必要以上に問題視すべきではないと思っています)

あと、僻地というのが森林伐採に繋がる場所である場合、その運営は全体的な均衡を崩すのかなぁとか。
ダム問題(ある時点で問題を解決する手段であっても、未来に於いての落とし所が面倒な感じ)にどことなく似ているのかなと、ぼんやり思ってみたり。

充電池などにもう少し技術革新があると、効率的にエネルギーが備蓄できるのかなぁとか根本的なものを知らないけれど、漠然と思っていたりもします。まとめ無し。

投稿: u | 2004.02.15 17:55

uさん、ども。「風力発電設備が近所にあるのですが」という話、興味を覚えます。あれって日常の生活空間にあると変な感じがすると思うのですよ。それと、風力発電というのは、他の代替エネルギーでもそうですが、ようは蓄電池の問題ですよね。そして、私の知る限り、これが問題。エコ的にも問題じゃんと思ったことがあります(効率や廃棄の問題)。

投稿: finalvent | 2004.02.16 10:33

蓄電池にはつい最近大きな革新がありましたよ。「電気を電気のまま貯めることはできない」という定説を覆す代物です。

日本電子の開発した電気二重層キャパシタというのがそれなのです。日本電子があまり情報を公開してくれないため詳細はわかりませんが、かなりの可能性を持ったものだと思われます。

あとは燃料電池でしょうか。今の所は自動車のイメージが強いですが、メインは家庭用据置燃料電池です。それぞれの家庭で使う電気はそれぞれが発電し、水素として貯める。水素が余れば売り、足りなければ買う。そんな水素社会が燃料電池推進派の過激派の夢です。

って、既出だったらごめんなさい。

投稿: naruse | 2004.02.17 12:36

naruseさん、こんにちは。

電気二重層キャパシタについては知らなかったので、ちょっと調べてみると面白かったです。

http://www.okamura-lab.com/jpn/index.htm

原理はコンデンサー?

実用性などこれから注目していきます。話がずっこけるけど、ITって基本的に直流弱電なんでそういう専用のサプライが家庭できるとかなりいいのでは。

投稿: finalvent | 2004.02.17 13:29

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