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2004.02.09

ニューカッスル病

 今日は新聞休刊日である。社説はない。ので、気になる話題を書く。鳥インフルエンザ関連だ。といっても、この問題は私はよくわからない。WHOが大騒ぎしすぎかとも思ったが、その対応は妥当なところだろう。極東ブログが扱うのは、「米国がアジアからの鳥の輸入を禁止した」というニュースである。
 逆ではない。このニュースが国内で報道されていたか気になったので少し調べたがなかったようだが、私の勘違いか(勘違いでした。追記を参照。国内では、日本が米国の鶏肉輸入を禁止したというニュースばかりだった。こちらは共同によればこうだ。


 米国デラウェア州で鳥インフルエンザが鶏に感染したことが確認されたとの報道を受け、農水省は7日夜、「念のための措置」(消費・安全局)として、米国からの鶏肉など家禽(かきん)肉すべての輸入を一時停止した。

 背景ついて同記事では、米国は、「タイ、中国、ブラジルに次ぐ輸入量第4位の鶏肉の輸入元」と補い、国内では、「総輸入量の10%に当たる年間約5万トン(2002年度)」と述べている。米国に注目すればそれほど大きな問題ではない。また、現状、タイ、中国を加算しても、20%ほどでもある。
 まして、米国がアジアからの鶏肉輸入を禁止したとしても日本にはなんの関係もないから、ニュースにもならんということではないか。おっと、ちょっと書き方におふざけがかった。申し訳ない。禁止したのは鶏肉だけはなく生きた鳥も含まれる。
 ソースはU.S. Bans Asian Birds to Prevent Flu Spread(参照)である。

05 February 2004

U.S. Bans Asian Birds to Prevent Flu Spread
Eight Asian nations affected by import prohibition

The United States is banning importation of birds from eight Asian nations in order to prevent the introduction of avian influenza into U.S. poultry flocks or the human population. The U.S. Department of Health and Human Services and the Department of Agriculture jointly announced the ban in a February 4 press release.


 英語は公的なアナウンスだけあって高校生レベルなので、訳は省略する。ようは、鳥インフルエンザを恐れて、アジアから米国へ生きた鳥と卵の輸入を禁止するというだけの、つまらんアナウンスである。しかも、この禁止は米国社会にほとんど影響しない。規模が小さすぎるからである。こうした背景はロイターがわかりやすい(参照)。

RIVERDALE, Md. (Reuters) - The U.S. Agriculture Department said on Wednesday it would temporarily ban imports of live birds, poultry products and hatching eggs from Asian countries affected with a deadly bird flu.

The temporary ban is largely a symbolic gesture and will have "little impact" on shipments because the United States already prohibits most poultry from Asia due to another ailment known as exotic Newcastle disease, said Jim Rogers, a spokesman for the USDA's Animal and Plant Health Inspection Service.


 後段のジム・ロジャーの発言部分だけ意訳しておこう。

 今回の一次措置はみせかけのポーズといったくらいなもので輸入への影響はわずかだ。というのも、米国はすでにアジアからの鶏肉輸入の大半をニューカッスル病を理由に禁止しているからだ。

 まどろこしい書き方をして申し訳ないが、問題はむしろ「ニューカッスル病(Newcastle disease)」である。そんな病気が懸念されるなら、日本はなぜ米国に似た措置をとっていないのか、ということも気になるはずだ。
 ニューカッスル病の問題はすでに韓国で話題になっている。昨年12月25日中央日報社説「忠北陰城で今度は『ニューキャッスル病』」が参考になる。

忠北陰城で今度は「ニューキャッスル病」
 鳥類インフルエンザにに続き、鶏や鴨に感染すると致死率が9割というニューキャッスル病が広がっている。
 忠清北道(チュンチョンブクド)が25日発表したところによると、今月23日から24日にかけ、陰城郡(ウムソングン)甘谷面丹坪里(カンゴックミョン・タンピョンリ)にある金(キム、56)某さんの養鶏場で、鶏3000羽が死んでおり、国立獣医科学検疫院に検査を依頼したところ、ニューキャッスル病の疑いがあるという1次報告を受けた。

 日本でも問題になるのでは……いえいえ、話題どころか、すでに日本でも発生している(参照)。むしろ、発生していないのは国際的に見て米国くらいのようだ(参照)。
 日本人庶民の感覚からすれば、じゃ、その病気は人間に感染するのか、であろう。これについては、ご心配なく、人間には感染しない。しかも、鳥にはワクチンが効く。
 じゃ、問題ない? そのあたりが、びみょーっていうやつではないだろうか。鳥インフルエンザ絡みの風評被害もおきやすいだろうから。
 ニューカッスル病についての正確な情報は、動物衛生研究所の「ニューカッスル病(Newcastle disease) 」(参照)を参照されたい。

追記
 国内でも報道されていた。
 鳥インフルエンザ、米国がアジアからの家きん類輸入を停止 (ロイター) - goo ニュース(参照

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