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2004.01.15

石破茂を狙っても無意味

 朝日新聞社説が甲高い声を上げているときは、中国政府と同じで、書かれている内容とは別の政治的な意図がある。なんだろうと気になった。表面的な話は、標題「武器輸出――困った防衛庁長官だ」からでもわかるだろう。朝日臭い冒頭ではあるが、啓蒙臭が弱い分、文章はわかりやすい。


 石破防衛庁長官から何とも物騒な見解が飛び出した。ミサイル防衛の共同研究を進めている米国とだけではなく、欧州やロシアとも兵器の開発や生産をしたい。古い自衛艦を東南アジアに輸出したい。そのために武器輸出三原則を見直すという。

 え? そういう話なのか。というのは、私の理解では武器輸出三原則の見直しというのは、防衛庁の方針であり、怖いぞ福笑い石破茂個人の見解ではないはず。というわけで、ちと過去をぐぐる。と、だよねぇ、である。11月24日の共同のニュースの一部を引いておく。

 自民党の久間章生幹事長代理は21日午前、都内で講演し「現在は、日米間ですら技術供与はできても部品の供与はできない。武器輸出三原則は一部見直していい。ぜひ議論していきたい」と述べ、政府の武器輸出三原則を見直すべきだとの考えを示した。

 同じく共同で同日に以下。

 日米両国の防衛技術協力の進展に伴い、武器輸出三原則の見直し論が、与党や防衛庁内で出ている。

 というわけで、やはり、何を見てるんだ石破茂個人の見解というわけではない。とすると、朝日新聞は何を考えているのか?
 単純な読みでいうと、サヨクさんたち北の友人の力を温存するためにも、なんとしても、武器輸出三原則を日本に厳守させたい、だからぁ、サヨクにありがちな個人攻撃を開始!ということか。またぞろ言論テロなのか、福笑いの目の位置を変えようとしたのか。あるいは、中国政府がよくやるように真の敵が別にいる…ま、福田かな。そのわりには同記事にはこうある。

 石破氏の表明に、福田官房長官は「武器輸出を野放図にするわけにはいかない」と批判的な反応を示した。

 なんだか中国共産党が情報戦で国民党を締め上げていった歴史みたいだなと思う。しかし、こういうサヨクのやり口はもう無効じゃないのか。
 当の問題である武器輸出三原則を見直しについて、私の見解はというと、私も薄皮サヨクなので、とんでもねぇである。日本は武器輸出なんかしちゃいけねーよ、である。が、今回の事態は、まずMDことミサイル防衛の米国の戦略にのってしまったから後から口実というやつだ。それと、基本的に武器といっても防衛に限定されている。朝日がわめく実態とはやや違う。
 ではそれでいいのか。というと、まずミサイル防衛は止めろである。理由は「ミサイル防衛システム自体は無駄」(参照)で触れたとおり。先制攻撃ができないというなら、明日のジョー方式で肉を切らせて骨を断つ、である。死ぬ気で切り込んで来る人間に無血で済ませるわけにもいかない。武士の礼儀だ。
 防衛用の武器ならいかというと、このあたりは、ビミョーだ、っていう流行言葉が嫌いなのだが、私の認識では防衛用の武器など存在しない。およそ、IT全体が軍事と結びついている。このあたりは、呑気にパソコンを買える世代の人はわからんだろうなと爺ぃをふかしたい。
 ではどうなの? ことはフランスやドイツみたいに明白な武器輸出は止めろよ、と、国際的に言えればいいというだけだ。ある程度の国力が付けば、武器はできる。日本には大陸弾道弾もなければ核兵器もないとおおっぴらに言うが、H2技術もプルサーマルも、馬鹿でなければ、日本の潜在力の固持として存在している。そういうことだ。毎度言うが、東京という首都を米軍が包囲しているのを見るから、アジア諸国は安心していられる。そういうものなのだ。
 でも、どうしても白黒つけろというなら、しかたない、朝日新聞に同調するが、石破茂を降ろしてなんのメリットもない。福田なんか大嫌いだが、今の日本の国政を支えているのは福田である。現状では、武器輸出三原則は維持されるべきだし、ミサイル防衛システムは罵倒しつづけるべきだ。

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