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2004.01.08

朝日新聞の「外国人」意識

 どうでもいい話ではあるが、朝日新聞「ちょっと元気に――町の小さな『大使館』」に苦笑した。日本人と結婚し気仙沼で暮らしている42歳のクェート人が、地元の「外国人」をサポートしているという、ありがちな美談だ。私など、そのクェート人の出目自体に下品な関心を持つのだが、そういうインフォはないし、それはとりあえずどうでもいい。苦笑したのは、結語だ。


 外国人抜きには産業や生活が成り立たない時代が来つつある。日本の将来を先取りする知恵と工夫を広げよう。

 私には、これは、未来永劫「外国人」として差別しようというかけ声にしか聞こえない。朝日新聞は、所詮「外国人」など日本を出稼ぎ先と見て安心しているのかもしれない(朝日新聞なんか購読できる金銭的な余裕もないしね)。
 私の感覚からすれば、そういう外国人に日本籍を与えて日本人にするか、居住の保護を強めて実質上の国籍の保護をすべきだと思う。そういう発想は朝日新聞にはないのだ。サヨクってのは、反米だからじゃないけど、結局民族主義者なのだ。民族仲良くとか表向きほざいているけど、日本国家を開こうとはしない。
 やけっぱちのようだが、それはサヨクの戦争反省の意識にも現れている。つねに、アジア対日本という構図で、アジアに謝罪するのだ。なにも謝罪ばかりがのうでもあるまいというのは私にはどうでもいい。私が気になるのは、そういうアジアに向き合う実体としての日本だ。そんな日本を固持することで、沖縄がますます理解できなくなる。端的に言う、沖縄は日本か? そうだということになる。だから、沖縄人もアジア人に謝罪せよというのだ。おい、おまえさん、沖縄戦知っているか? なに吉田司が、沖縄人だって戦争に荷担したと言っている? あのな、誰が誰に殺されたのかと考えて欲しいよ。それが戦争っていうものだよ。アジア人っていつ国家に閉じこめられたのか。靖国神社には台湾人も韓国人も祀られているが、彼らはどっち? 日本に荷担した悪いやつだから、日本人の側に入って、アジアに謝罪せよか。もう、そういうゲーム自体、やめろよと私は思う。国家としての国策のけじめが必要だし、そのラベルが「謝罪」であってもいい。でも、問題はそういう日本の国策の問題というゲームに閉じるべきだ。日本文化は大切にすべきだし、日本という国が確固としてあってもいいと思うが、それは日本国民の政治表明であって、無前提な民族主義は右翼も左翼もやめてもらいたいものだと思う。
 朝日新聞は正義面してこうも言う。

 日本にはいま超過滞在者を含めて200万を超す外国人がいる。少子化に伴う労働力不足や国際化の進展で外国人は増え続けるのに、政府の態勢は省庁の枠を超えて総合的に考える機関すらできていない。

 絶句する。アメリカは少子化ではない。理由はなぜか。ヒスパニック系が子供を産むから。国というものはそういうものなのだ。「少子化に伴う労働力不足や国際化の進展で外国人は増え続けるのに」というふうな発想は、米国の文脈でいえば、白人主義と同じだ。朝日新聞って、実は、そういうことを言っているのだ。
 この話はこのくらいで止めよう。日本人の庶民がなんだかんだと「外国人」と摩擦を起こしつつ、それを終局的に日本に包括するという方向で考えるほうがいいと思う。ちょっとうんこ投げられるかもしれないけど、在日が減って、朝鮮系日本人が増えるほうが、日本社会にはいいことだ。ああ、抑えられない。キョポ(僑胞)と呼ばれるより日本人になれよ、と。そうすることで、日本を開いて欲しい。

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「社会」カテゴリの記事

コメント

在日の方々に、いつまでも日本国籍を取得させないというのが、マスコミ(というかサヨク)の狙いなのかもしれませんね。昨日のクローズアップ現代もひどいものでしたし。

自虐的な民族主義(笑いどころでしょうか)という観点では、靖国問題にしても、サヨク的なものに対する無自覚なカウンターパートとして見ると、案外わかりよいかもしれません。

投稿: a watcher | 2004.01.08 14:41

ども。実は、キョポ(僑胞)の問題は私のような日本人が口出しすることじゃないし、問題を悪化させないのだけど、なんか抑えられませんでした。キリシタン弾圧前の日本のように、ずるずる不定形にアジアと融合していく日本の血っていうか、そういうパワーを持ちたいと思いますね。それが建前の民族国家(とくにそのイデオロギーとして機能している国家社会主義)にとって、不快な存在なのだろうけど。

投稿: finalvent | 2004.01.09 10:25

そういや、

元朝日で社説書いてた方がこちらでblog書いておられますよ↓

http://blog.neoteny.com/junhara/

なんか・・いろいろ透けて見えるかもしれませんね(笑)

投稿: m_um_u | 2004.01.09 11:34

ども。うーむ。なんか義理で書かされているのかな。MTなんだから、CSS調整すればいいのにとか、どうも受け取りがピンボケですみません。ちなみに、朝日の記者レベルだと個人的には頭のいい人多いみたいです。っていうか、他、みなさん、各分野、個人的には優秀なかたが多いですよ。そして破天荒な人もいる。日本はなかなか人材もデフレ常態かな。

投稿: finalvent | 2004.01.09 13:58

ああ・・

やっぱボトルネックっていうか・・
糞詰まりになってるんですかねぇ(笑)


人材がうまいこと回らない社会・・ってぼやいてどーする


じゃ、また寄らせもらいます

ではでは

投稿: m_um_u | 2004.01.09 16:25

私は永年ボランテアとして地域の外国人の支援をしている者です。
2月24日、病気にて帰国(タイ国)された女性に子供(10才)がいました。
 一緒での帰国を希望子供にパスポートの申請をしたところ、タイ国にその子供の国籍の確認が出来ず、日本に子供を残し一人帰国しました。
 子供は9ヶ月のとき預かり音信不通のまま、9年の間親に変わって育ててきました。
 当然、その子供は現在も実の親と思っております。
 私はその事実を知り、日本国国籍取得の申請をしております。
 その育て親は、何時亡くなられるか病状が悪化し、その子供を一日も早くタイ国に行かせたく入国管理局に申請するが、現状では国外退去処分による出国、日本への再入国は大変難しい。
 入国管理難民認定法条文には、法務大臣の裁量の記述が多く、私は副法務大臣実川幸夫先生に直訴したところ、人道を重んじた副法務大臣は、再入国許可書を交付ため大変尽力された。
 人道人道と口先のみ言われる昨今、本来の人道的処置を講じられた実川先生に大変感謝する。
 又、その親子の対面は、29日にタイにて実現する。

投稿: 長谷川康夫 | 2004.03.27 00:00

長谷川さん、こんにちは。こういうケースだと米国などでは国籍がおりるのではなかったでしょうか。日本は難しいですね。
>法務大臣の裁量の記述が多く
これはほんと、呆れます。
日本人がどうこれから他の国の人を受け入れるかというのは、国民の小さな経験の集積にかかっていると思います。がんばってください。

投稿: finalvent | 2004.03.27 07:36

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受信: 2005.07.12 11:16

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