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2003.12.28

イラン地震、痛ましい

 イラン南東部ケルマン州で発生した地震が痛ましい。科学的な推定以外(参照)、正確な情報はまだほとんど入らないせいか、1997年東部ホラサン州の地震のときのように死者の推定数が一人歩きしている。このおりは、最高で死者4000人と出た。実際は1568人。少ないに越したことはない。今回もそうであって欲しい。
 地震の場合、初動の48時間が決め手になる。極東ブログ「どこに日本の州兵はいるのか!」(2003.11.17)で触れた日本とは違い、イランには国民を見殺しにした元村山首相のようなトップはいない。震災地の建造物は脆弱なので被害を多くしたというのも真実だが、近代建築ではない分、救助しやすいのではないかと期待したい。恐らく現状の問題はロジスティックスだろう。
 国内ニュースが一概にまずいわけでもないが、こうした国際ニュースについて私はVOAを参照することにしている。阪神大震災のときはVOAは香港から神戸に記者を派遣したせいか、報道が的確だった。むしろ日本国内ニュースの規制が感じられた。今回の地震について、ざっとVOAの記事を読んでみたが驚くような事実はない。ロシアの救援や救援犬の情報がやや多い。大国を志向するロシアの活動は注目していいだろう。VOAによれば、今回の地震規模は6.7。関連情報として、最近のイランの目立った地震は2002年のイラン北部の地震は規模6.3だが死者は220人。被害が大きなものとしては、1990年イラン北西部で発生した地震がマグニチュード7.7、死者は35000人とのこと。なお、VOAはイラン「東北部」とあったが間違いだ。
 イランも日本同様地震国なので、伝統的にある程度地震に慣れているのかと思いがちだが、そうでもない。こんな家だとつぶれるなと不安を感じている人が多い。1998年、占いからテヘランに大地震が起きるという噂が広がり、大騒動になったことがある。わかっていて対応ができないのは、近代化の遅れであり、その背景はあえて書くまでもないだろう。
 今朝の新聞社説では、朝日と産経がイランの地震について触れていたが、不快なしろものだった。朝日新聞社説「イラン地震――国際的な救援の先頭に」は標題からすれば、日本が援助せよということだろうが、州兵たるべき自衛隊には言及がなかった。朝日はなにを援助と考えているのだろう。そして、結語が呆れた。


 イランの地震はひとごとではない。大地震の際の死者を一人でも減らすためには、建物の耐震構造を高める努力を続けていくことが必要だ。

 産経の社説「イラン大地震 引きつづき迅速な救援を」の結語も同じだ。

 我が国も東海、東南海、南海地震に備え、揺れにもろい老朽化した木造家屋の耐震性を強化することが急務である。耐震強化で、死者は半減できると、専門家は指摘している。

 私はこういう社説を書く無神経な人が理解できないし、したくもない。なお、休暇中の小泉だが、国際緊急援助隊派遣法に基づき自衛隊派遣を検討するよう、外務省・防衛庁に指示したという(参照)。遅いよ。政府専用機を飛ばせ。

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コメント

ほんとにイラク派遣なんかやめてイランに派遣すればいいのにって思いますね・・

現地のひとたちへの援助・・・

ほかの国とかはやってくれるんだろうか・・・

投稿: m_um_u | 2003.12.28 16:23

ども。今回のイランの地震については、ロシアの動向は注目すべきと思います、いろんな意味で。

投稿: finalvent | 2003.12.28 21:25

にゃるほど・・ロシアですか。。
ちょっと注意してみます

では、またの機会に・・

投稿: m_um_u | 2003.12.28 21:36

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