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2003.12.16

ボイン・ボイン

 「ボイン」が「はてな」で話題である。ん? そうか。そう、「ボイン」だ。「母音」でも「拇印」でもない。「ボイン」だ。あと数日の、期限付きの話題だ。ところで「はてな」ってなんだ? ぁぁそれを言っちゃ話にならないなっと。で「はてな」の日記では分野を特定すれば、勝手に書いた日記からキーワードが自動的にリンクになる。「バカ女(ばかじょ)」とかいう言葉を日記を書いていて、「これを私はキーワードにしたい」と思ったら登録すればいい。登録は簡単。「はてな」の会員なら誰でもできる。ちなみに「はてな」で「胡錦涛」をキーワードに登録したのは私だ。こうしておけば、他の人の日記に胡錦涛が登場したとき、それがリンクなるから、「ほほぉ、極東ブログ以外に胡錦涛に関心をもっている人がいるのか」とわかる。みんな今の胡錦涛をどう思う? どうどう? ちなみに、1万人を越えると言われる「はてな」の日記で胡錦涛と書いたのは、私ともう一人だけ。しかも、もう一人のかたはニュースのコピペだった。なーんだ胡錦涛って「はてな」に情報はないのかぁ。もしかして「はてな」って、もしかして、そこに集まっている人って、もしかして……なーんて考えてはいけない。考えるべきは「ボイン」だ。そうだ。ボイン。ボインは有意義なキーワードなのか。もちろん、工学的に考えれば、GoogleのPageRankが参考になる。そう考えると「ボイン」は有意義なキーワードに違いない。「胡錦涛」よりましだ。で、なんで「ボイン」なんだ。そりゃ、当然当然、ボインといえば月亭可朝師匠(65)でしょ。そりゃ、当然(参照)。月亭可朝師匠と言えば、自由連合でしょうな。ハレンチ学園の身体検査の巻(映画)の高松しげおのヒゲとボイン、じゃないヒゲゴジラはこの際、お呼びじゃないでしょう。やっぱ、お父さんがインド人のマリアンでしょうね。フランスのニース生まれでDOSユーザーとして有名だったクロード・チアリ(参照)の娘さんでなぜか英語を教えているクリステル・チアリさんみたいなものですな。ああ、話がそれてしまひました。問題は……ボインだ。ボインといえばナインという言葉もありました。ナインももしかしてこっそり「はてな」のキーワードになっているかと見ると、ちゃいました。あるのは「ナインストーリーズ」です。ちなみに、そのキーワード解説のページを見ると、「作者:J.D.サリンジャー」はいいとして「作者:野崎孝(訳)」ですかぁ。時代ですなぁ。野崎孝は訳者として悪くはないし、今回の春樹のキャッチャー騒ぎでは野崎孝訳のほうがええとか抜かす団塊さんとかいて醜いのだけど、あの訳はあんまりよくないです。文庫では、他に集英社の中川敏訳と講談社の沼澤洽治(聖心女子大学教授)訳のほうがだんぜんいいです。っていうか、原文読むのでなければ、野崎孝訳のナインストリーズなんか読んでも文学的な意味なんかないですってそこまで言うか。ましかし、もうそんな訳本は入手不能。時代だからな、世の中変わるのだ。変わらないのはボインだ。違うか。ナインか。そうナインだ。ナインといえば、小鹿ミキだ。ちょっとだけよぉだ。荒野の干し葡萄だ。そうスタインベックだ。違う。小鹿ミキといえば大阪の女(アクセントはお「ん」な)。ああ、知らないですか。現代でいったら池脇千鶴ですかね。おせいさんの最高傑作短編「ジョゼと虎と魚」の映画化でナインを堪能したかたも多いはず。やっぱツウはナインです。舶来ならシャーロット・ランプリング、ま、違うという意見もありましょうが。

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コメント

ナインストーリーズなどのサリンジャー訳本一覧はキーワード「サリンジャー」にまとめてます。まあ、ボインとは関係ないことですけど、入手困難で図書館などでしか読めない訳本が多くなってるのは残念です。

今回のことは外部からちゃかされると正直あんまり気分は良くないですね。自分の内部的には笑えるところもあるのだけど。

投稿: yukatti | 2003.12.16 21:26

コメント、どうもです。というわけで、「サリンジャー」のキーワードを見ました。“Hapworth 16, 1924”の訳本まで上がっていて、ほほぉ、これはヨイとか思いました。まったく、まともに参照せずにちゃかしてすみません。

ちなみに、このキーワード解説に「『フラニー』に始まるグラース家の物語」とあり、これにはふーんという感じでした。「グラース・サーガ」とはもう言わないのでしょうか。Nine Storiesは「シーモア・サガ」の原点として解釈されるべきだ、で、それがHapworth 16, 1924”に結実する。サリンジャーは“Hapworth 16, 1924”から議論すべきだ…とか物思いにふけりました。

すみませんついでに、たしかに今回の記事で「はてな」コミュニティをちゃかしすぎたかなという反省もあります。個人的には、「ボイン」っていうキーワード自体は悪くないな、これは面白い言葉なんだよ、と思ってその擁護の気持ちもありました。しかし、「はてな」のシステムはオートマティックにキーワードをリンクし、そしてそのリンク先によっては「これはないよね」があるので、今回は単に「ボイン」の問題でもないのでしょう。そのあたりのコミュニティのありかたについては、自分は二歩もひいた形なので、うまく書けませんでした。

余談ですが、極東ブログはこのままいくと30MBの壁で熱死するので、「はてな」舞い戻りもありかなとかぼんやり思っています。

投稿: finalvent | 2003.12.17 13:07

わたしもココログ書いていて思うのですが、思ったより容量の消化が早いですね。なんか、あっという間に使い果たしそうです。

ご指摘を受けてサリンジャーキーワードに「グラース・サーガ」のことばだけですがねじ込みました。ただ詳しい解説は力不足なので、どなたかにお任せします…。
グラース・サーガと逆に最近改めて注目されています。たまたまわたしが書いていなかっただけで。はてなで人気な若手作家の佐藤友哉(未読)や舞城王太郎などがグラース・サーガをモチーフとした作品を発表したり言及したりしているようで、若い人たちに改めて浸透しているようです。

それから、くだんの問題がらみで要望したところ、はてなダイアリーのキーワード自動リンク先などを変更してもらえました。とりあえずこれでちょっとほっとしました。こういう手早い対応ははてなの良いところだなと思います。

投稿: yukatti | 2003.12.18 22:15

失礼、
>グラース・サーガと逆に最近改めて
は「グラース・サーガは逆に最近改めて」でした。

投稿: yukatti | 2003.12.18 22:16

佐藤友哉と舞城王太郎については知らなかったので少し調べてみました。なるほどというか、「大工よ屋根の梁を高く上げよ―シーモア・序章」的な世界のようですね。たしかにそれはグラース・サーガなのだろうなとは思います。ただ、私としては、意外に今の若い人も「家族」という正攻法を取るのだなという感じがしました。私など、ハプワースのシーモアの内側、つまり、転生という奇っ怪な意識を軸にしてみたらいいと思うのだけど、そういう内的なオカルティックな視点というは、意外に若い世代にはないのかもしれないと思いました。もちろん、オカルト的な仕立てやファンタジーは若い世代にとって自由にのびのびとしているのですが、なんというか、オカルト的な問題をそうした世界の側に返すのではなく、内面の側に返す…つまり現実の日常世界にばっくりと開いてしまっている虚無のようなものの内面の感受性をどう描くかと。村上春樹論は多いけれど、春樹のテーマって、その点でとてもサリンジャー的です。比較的最近の傑作では「タイラン」がいい。春樹とサリンジャーのつながりはむしろ、ハプワース的な部分だと思うのだけど、そういう評論を見かけたことはありません(「キャッチャー」ですらある種、幻視を媒介にしている)。しかし、若い評論家福田和也など春樹を評価しても単にオカルトとしたり、「あの奥さんがすごい」という次元にしてしまって…違うよなとおもいます…と長い話になりましたが、そういう自分のスタンスからでて見る必要が自分にもあるかなとは反省はしています。

投稿: finanlvent | 2003.12.20 11:04

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