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2003.12.10

イラク派兵を扱う社説にオヤジ入り過ぎ

 今朝の新聞各紙社説を読んで呆れた。イラク派兵問題である。どいつもこいつもオヤジ剥きだしっていう感じだなと思った。ついてけないよなぁと思った。そう思う自分がどうかしているのか、「はてな」村滞在が長くなっていて、結局なんだかんだセンター試験以降の世代の影響受けすぎたのか、それともポプラ社のブンブンを読み過ぎて完全に幼稚化したか。どうでもいいや。社説の筆者さんたち、君たちみんな変だよ。と思う。もちろん、そういう言う刀で私が罵倒される覚悟はしておこうとは思う。それにしても、昨日ためらいながらも「イラク派兵、どっちでもええやん」(参考)を書いておいてよかったなと思う。自画自賛である。わっはっはというのは冗談だ。でも、冗談と思い詰めないことが今必要だと思う。マジ入ったおちゃらけじゃなくて、どっちでもええやんと誰かが言っておかなくちゃいけないと思う。たとえ、読む人の少ないブログであってもだ。
 昨日、「クローズアップ現代」の録画をHDDレコーダーで見ようとしたらこのニュースで飛ばされていた。なんだかな。ほいで、適当に他のニュースもザップした。ある自衛官の覆面インタビューだったが、不安はありますかと訊かれて、派遣への不安はあまりないが、国民のみなさんの支持が30%とだという不安はありますと答えていた。そりゃ、そうだよな。サマワは合理的に考えれば安全じゃんとか私も思うが、生死を賭ける危険性がないわけではない。その危険性は国内の、州兵代わりの任務ですら発生する。国民の信頼に応えて生死を賭けている自衛官の任務が支持されないというのはつらいだろう。もっとも、派兵反対は自衛官の命を守るためですと言う人もいるのだろう。ひどいもんだよな。オランダ兵の命なんかどうでもいいのだ。
 朝日新聞「日本の道を誤らせるな」は歴史に残る惨い社説だった。日本の道を誤らせるなというなら、村山内閣が戦後始めて自衛隊を憲法に位置づけたときのことをお忘れなくだ。どうでもいいが、どうしてイラク問題でいちいち「石油」が出てくるのだろう。


 いわく、このままではイラクがテロ国家になってしまう。日本は復興支援に力を入れ、治安対策に追われる米英軍を助けなければいけない。石油に恵まれたイラクの安定は日本の国益にもかなう。憶病に振るまえば、米国や世界からの信頼を失ってしまう――。

 として朝日は反論の形式を取るのだが、その先がボロボロ。なにより石油を出しておきながら、「いや石油というのは流動性の高い商品から、重要なのは世界の市場の安定性であり…」と続くわけでもないのだ。だいたい、この戦争で石油とか言い出すヤツラはインリンなみの低脳だな。
 毎日の社説はよくわからない。本音はどっちでもええやんなのだろうか。標題の「自衛隊派遣 あくまで復興支援のために」を見るに、反対というわけでもないだろう。社説中、次の指摘は重要だ。

 テロ組織が日本を標的にすることは十分警戒しなければならない。アルカイダの犯行による米同時多発テロで米国人だけでなく日本人24人が犠牲になったことを忘れてはならない。

 日本人がテロの対象になったらどうすると言う人がいる。24人は米人カウントなのだろう。
 日経もぼよ~んとしているが毎日より派兵に傾いている。読売と産経は朝日の裏返しだ。言っていることだ見れば、読売がまともだ。産経はなんだか文章が濁っていて脱力する。いずれにせよ、なんだか新聞の社説が変だなというか、ほんと、読むの嫌になる話ばっかだった。そのほうがなんぼか日本が変になっている証左だと思う。

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