イラク派兵、どっちでもええやん
左右から、うんこ投げられそうな話を書く。とはいえなにも人の関心を得たいがために奇矯な意見を書きたいわけではない。いろいろ考えてみるに、「イラク派兵、どっちでもええやん」と思うのだ。
あれ? 旧極東ブログは派兵反対ではなかったのか?と言われると、そう。じゃ、意見を変えたのかと言われれば、そうでもない。前回の結論は、各国の派兵を比較して、恐らく日本の派兵は1000人規模だろう。そんなものが10万を超える米英兵に混じっても、実際的な意味はないという話だった。
いずれにせよ、こうして見ると日本が派兵しても、実際のところ、米英に比べれば、言っちゃ悪いけど、おみそである。実践的な意味あいなどない。こりゃ、ここは派兵をどたきゃんして後で金を積んだらゴメンネーで済む話のようだ。
……なんだかそれでもいいように思えてきたぞ。
つまり、派兵したところで、イラクという国全体の治安やイラクという国の復興に寄与するところは、かなり少ない。それでも派兵するというのは、米国に尻尾を振るという意味しかない。
ところが、どうも外交官殺害以降、昨今の雰囲気が気にくわない。「ほらみたことかイラクは危ないじゃん。イラク全土が戦闘地域…」といった論調だ。そりゃ全然話が違うよと思う。派兵が予定されているサマワは現在推定される限り安全だ(参考)。そりゃ、日本の兵士が投入されればそれによって危険がもたらされるかもしれないということはある。でも、私はそれはまともな判断じゃないと思うのだ。つまり、危険というのは有るか無いかという問題じゃなくて、どの程度危険なのかという度合いの問題だ。そしてその度合いは現状、低いと判断することは合理的だ。なにより、以前のダイオキシンの馬鹿騒ぎじゃないが、危険ということに浮き立つサヨだの進歩派だの非合理性が私は大嫌いだ。恐怖で大衆を操作しようとする心根も卑しいと思う。
というわけで、サマワに1000人というのは、別に現地での危険性がそれほど高いわけでもないんだから、悪くないじゃんと思う。そんなことして東京がテロにあったら…というのは、話が別だ。
以上をもって、私の意見は「イラク派兵、どっちでもええやん」である。
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コメント
極東さんに質問です
今日、2ちゃんあたりに外務省の人が殺されてる現場の写真が流れたらしく(まぁよくあることなんですが)・・友人がそれをみて、「わからんわからん」、って連発してたんですが・・
これって・・どうなんですかね?
2ちゃんって空間ではよくある光景なんだろうけど・・
こういうのやる人間の精神構造ってのは・・・
正義ヅラするつもりはないんですが・・
たんじゅんに「わかんない」ってことです
んで、いくつか理由を考えてみたんですが・・
(偏見入ってるかもしれませんm(_ _)m
①弱さを克服できないのを自己肯定するために、そういった連中が傷の舐めあいっていうか・・くっついていってる
②匿名性をかさに来て、親族への遠隔攻撃を狙っている
(匿名性だけを理由とするギロンってのは好きじゃないんですが・・)
③いろいろな理由で暗いところを好むようになった人間が、そういう情報を欲したり、発することを好むようになっている
なんか・・めんど臭い問題ふっかけてしまって申し訳ない。。。(^^;)
投稿: m_um_u | 2003.12.09 18:26
あ・・単純にコストとリターンとして考えて、わかんないってことです
投稿: m_um_u | 2003.12.09 18:30
ども。その話、ブログのほうでテーマにして書きます。書こうかなと思っていたので。
投稿: finalvent | 2003.12.09 18:42