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2003.12.08

iTunesとキャット・スティーブンス

 ネットを見回していて、iTunesの話題が多いな、やはりWindows対応のせいか、タダモノは強いなと思っていた。私はiMacも持っていて、アドベントになればiTunesでクリスマスソングを流すのだが、XPのほうにインストールする気はなかった。どうせQTのエンジンとの関連をこっそりドライバレベルで入れるだろうし、RealOneなどともタメ張ってるだろうから、スパイウェアみたいなものもこっそり入れられるのだろう。たまったもんじゃない。Windows版のQTにもなにかとひどい目にもあっている(のわりにちゃんとレジストしているがね)。というのが実感なのだが、世の趨勢である。山本夏彦も言っていたように流行には乗るものだ。
 で、入れてみた。糞と思うことは二、三あったが、それほどはひどくはない。ライブラリのフォルダも謙虚にWindowsの指針に従ってマイフォルダの下にある。標準のエンコーディング形式がm4aというのも、いろいろ裏も知っているので理解できないことはない。が、早々にmp3に設定を変える。
 mp3のエンコーダーはなんだろと手元の簡単な解析ツールEncSpotで覗くと、FhG。ホントかよ。このツールはけっこう阿呆なのでもっとマジこいて調べなくちゃなと思うが、うっとおしい。しかし、ディフォルトでビットレート160kbpsなんだからこれに耐えられるのはFhGしかないだろう。それにしても、160kbpsかよ、と思う。ハードディスク食うなぁと思う。iMacのほうはもう家電用に使っているからいいけど、XPのほうで音楽のプールはしたくない。
 それにしてもXP公開時のときは、未公開版にFraunhofer IISのタダモノを付けておきながら、公開時には56kbpsという「使えねー」にしてくれたが、あの時はライセンスがたがたでどうしようもなかった。Appleは解決しているのだろうか。とま、この間、日本では「午後」を正義のネットワーカーさんたちがバトルを繰り広げてくださったけっか、結果はなんだかなになってしまったが、欧米ではLame標準だし、ま、それほど悪くはないということになった。ふと思うのだが、日本人ていうのは自分たちの乱れで制限を作るのが好きですなぁ。
 iTunes自体はすでに使っていたので、どってことない。ラジオはLive365歩のマーチだ。PeerCastとか使いやすいWinAmp2.91のほうが「良い」のだが、まぁ、これもどうでもいいだろう。総じてどってことないなと思ったのだが、うかつでした。私っていうのは、うかつだ。人にそう指摘されたくはないけど(←ユーモアです)。
 ミュージックストアがスゴイのだ。って、日本人は購入できないのにスゴイっていうのはなんだが、試聴できるだけで、こりゃ極楽ですね。私みたいに60年代から90年代までのポップソングが脳のなかで腐りまくっている人間にとっては最高のデータベースだ。チャイニーズ系のポップスに対応していないのはしかたないとして、この試聴は嬉しい。試聴すると、つい買いたくなるじゃないですかぁ。っていうところにジョッブス様のありがたさが身にしみますな。日本の糞な音楽業界はどうなるのだろう。これが解禁になれば、お陀仏だろうなと思う。が、うーむ。若者は現実には貧乏だし、iPodは買えないというか、iPodを使うには母艦が必要なのにそれを持つことが日本の若者の大半は無理無理無理。って若者に奮起を促したいが、現実は変わらないだろう。ケータイにさらっと落として使うというマーケットがあればいいのだが、日本はダメだろうなぁ。
 ジョブスはそう、スティーブン・ジョブズ。スティーブンといえば、キャット・スティーブンス(Cat Stevens)という阿呆な引っ張りでiTunesのストアを検索するとありますね。ユスフ・イスラム(Yusuf Islam)のアルバムではなく、キャット・スティーブンスこそ欧米の音楽界では、もはや、彼が昔好きだったブッダにちなんで、お陀仏と相成っているのだが、懐メロの星として、ミュージックストアを見ると燦然と輝いているっていうほどではないが、きちんと殿堂入り。で、今一番売れているキャット・スティーブンスの曲は…おい、まじかよ…「Father and son」、うううぅぅ泣けるじゃないですか、この詩がさ。口ずさんじゃいますよ。
 …息子よ、今はまだ変革の時じゃないんだ、まぁ、座れ、慌てるんじゃない、おまえさんはまだ若い、若いっていうことが欠点になるんだよ、もっと経験しなきゃいけないことがいっぱいある、そうだな好きな女の子でも探して、家を持つんだ、結婚も悪くない、わたしを見なさい、老いたがこうして幸せでいられる…
 泣ける。なにが泣けるか。かつてそうした息子であった自分がオヤジの側になってこの心情のほうに揺れてしまう。ってゆーか、こんな曲がキャット・スティーブンスのベストになっているのだ、おい、老けたな、ベイビーブーマーズ。
 ちとトリビア的な話で終わりたい。キャット・スティーブンスの本名はStephen Demetre Georgiou。ロンドン生まれ。名前でギリシア人とわかるが父親はキプロス人(母はスェーデン人)。亡命だろうか。1971年あのMorning Has Broken…が世界的なヒット。トルコ人を恨むこと宿命として育ったことで、逆の思想を辿る。1968年過労から結核。長期入院生活語、翌年トルコ女性と結婚し、イスラム教に改宗。名前をユスフ・イスラムとする。ちと変な名前だなという感じもするが、イスラムの布教を生涯の仕事にしたのだ。音楽活動で得た金でロンドンのイスラム教徒の学校を援助している。以前は「悪魔の詩」の作者ラシディに死んじまえとか言い出して物議をかますが、9.11以降はイスラム原理主義とは違いった視点のイスラム信仰の代表者として平和主義の立場に立つ。だもんで、坂本龍一とかのカモになって「非戦」なんかにも出てくる。
 今でもイスフは公式サイトを見るとわかるように政治的な活動している(参照)。岡林信彦とは違って、請われれば昔の唄も歌っているようだ。井筒俊彦とか読み過ぎると、日本人もイスラム改宗者が出そうなものですが、若い世代はおフランスのデリダ様から動物と言われてわいわいするのが好きでも井筒とかは読まねーんでしょうね。うー、なんて荒っぽい世界(Wild World)なんだろう。

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コメント

はじめまして。私は大のキャットスティーブンスののファンです。ここ25年はすっかりJAZZにはまっていましたが、時々どうしてもキャットスティーブンスの曲が聴きたくなります。温かい心に触れる事ができ又純粋な気持ちを呼び起こしてくれます。私にとってはかなり青春の思い入れがある曲ばかりです。
そこで私よりも若い世代にキャットスティーブンスを知ってほしくて、自分で書いた小説にほんの少しですが曲を紹介しました。曲名は「父と子」「子供たちの園はどこへ」です。小説の内容は環境や自然、いじめを克服する内容のファンタジー小説です。小、中学生や高校生から大人までできたら読んでほしいと思います。本の題名は「フシギの部屋から」新風舎刊です。興味のある方は検索してみていただけたら幸いです。
本当にキャットスティーブンスはいい曲が沢山あります。また活躍してほしいと願わずにはいられません。思わず嬉しくなって書き込みをしました事お許しください。
以上。

投稿: みみたぶ | 2005.03.25 01:25

はじめまして今晩わ。私は以前みみたぶさんの紹介なされたその「フシギの部屋から」と言う本を一度読んだ事があります。今も手元にありまして大切にしています。この場をお借りして済みませんが、新聞でキャットスティーブンスのある記事が目に付いた日の事も偶然でしたし、おまけにいい曲も紹介していただきありがとうございました。音楽では私はここ10年はどっちかというと民謡にはまっているのかなと思います。例えば「ケルト」enyaは長かったです。なるほどと絵を見たとき感じ無いではないですよね。

投稿: むらさき | 2005.05.13 21:44

むらさきさん、こんにちわ!私の本を購入いただきまして誠にありがとうございます!大変感謝しております。最近、図書館や私の地元の中学校などから購入があり新聞などでも以前取り上げていただいたこともあるので少しずつですが私の本「フシギの部屋から」が広がりをみせているようです。現在イラスト集と次回作を製作中です。ぜひPRしていただけたら幸せです。
ところで最近私の敬愛するキャットスティーブンスのDVDがなんと!30年前、1976年の”MAJIKATEARTH TOUR 1976”が出ていまして早速購入しました!それはそれはもう、幸せ気分一杯夢一杯で、感動と興奮で涙を流しながら見ました。特に「ムーンシャドウ」のギターの旋律の美しさは絶品!そして「子供たちの園は何処へ」の訴える力強さ。何といっても闘病後復活のアルバムのタイトル曲「白いバラ(レディダーバンヴィル)」ヒット曲「オーベリーヤング」カバー曲でもよく使われる「サドリサ」そして名曲「父と子」ここで涙が一気にあふれました!こんな名曲をどうして日本人は気がつかないんだ!!などと一人で叫んでいました。さらに「古びた町(RUNS)」と続き圧巻はこの世界にはこの曲が必要だ!と思ってしまいますが「ピーストレイン」で大興奮でした。

ピーストレインは「ケビンコスナー」主演の1994年作8月のメモワールのエンディングに流れていまして凄くいい余韻が残ります。

ここまでDVDでのコンサートは充分満足ですが、さらに!なんとユセフイスラムとしての最近のインタビューがあるではありませんか!またまたじっくりと聞き入ってしまいましたがそのインタビューが約40分あります。本人の言葉から語られる興味深い事柄はぜひ実際に見て欲しいです。それにしても日本では想像も出来ないくらい海外では絶大な人気があることを実感できる事でしょう。

そのやさしい瞳と落ち着きがら出てくる言葉には、きらきらとした輝きが感じられます。ある種の悟りに近いものなのでしょうか?私にはそのように感じられました。私は彼の設立した学校などこの目で見たくなってしまいました。
いつか行こうと思います。実際会えたら幸せですよね。
たまたま「ピーストレイン」で検索すると日本の「非戦ユニット、ピーストレイン」という素晴らしい活動を積極的に行っているNPO団体に辿り着きました。あ~!やはり日本にもキャットスティーブンスのような平和の汽車に乗って平和の使者が現れたんだ!と、フシギに感動してしまいました。ぜひそのピーストレインの方々にもキャットスティーブンスの曲を歌ってほしいと願わずにはいられません。

幻冬舎、緊急出版、坂本龍一監修、「非戦」の中にキャットスティーブンスもユセフイスラムとしてオノヨーコ、マドンナ等と共にコメントを載せています。素晴らしい活動を訴えている方々が増えている事を実感します。なんとなくですがCAT STEVENSとしての役割がわかりかけた様な気がします。

昨年ノーベル平和賞、ピースオブマンにあの!ゴルバチョフ前ロシア大統領と共に選出されたことは自然の流れだったのでしょうか、、、。

私も少しでも読んでくれた方々のこころに響く小説にさらにチャレンジしていきます。「フシギの部屋から」あなたもちょっとのぞいてみてください。「雨に濡れた朝」のような気分になれることをお伝えして、、、。BACK TO EARTH。

投稿: みみたぶ | 2005.05.28 11:42

なぜかうれしいです。話題が多い!実感です。    CAT STEVENS のDVD観れたらほんといいですが。果たして実現出来ますかどうかは解りません。しかし、梅雨がきません、なかなかやっては来ずです。 

投稿: むらさき | 2005.06.19 22:10

久しぶりにNorah Jonesを聴きたくなって、CDボックスをごそごそ探していたら、Cat Stevensが一枚ありました(!)。買った記憶がないのになぜ?とか思いましたが、とりあえず試聴しました。Moonshadow、よかったです。他にもMorning has brokenとか、 Wild World とか、Lady D'Arbanville等々、聴いてるうちにしっかりファンになりました。

投稿: jaz | 2005.06.20 01:44

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