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2003.10.07

藤井治芳解任で良しとする小泉政権が問題なのだ

 今朝の朝日新聞社説「総裁解任 ― 政治ショーでごまかすな」は秀逸だった。毎日新聞社説「藤井総裁解任 辞表拒否の背景を見抜け」も良い。藤井治芳解任で良しとする小泉政権が問題なのだ。この問題を今朝取り上げなかったというだけで産経新聞と読売新聞は腰抜けだ。
 朝日がうまく言っている。


 しかし、「道路のドン」といわれた総裁の悪あがきを笑うだけではすむまい。更迭問題と並行して、道路4公団民営化推進委員会が出した報告書の骨抜きが、国交省の手で着々と進められているからだ。
 今回の更迭劇は、「高速道路無料化」を掲げた民主党と自由党の合併大会の当日に始まった。改革の後退を覆い隠すとともに、総選挙で国民の歓心を買おうとする一石二鳥の政治ショーではなかったのか。

 今回の解任も北朝鮮訪問の時期設定と同じく政治ショーだし、民営化推進委員会報告の骨抜きだ。死に体の日本のジャーナリズムだがここでもうひとがんばりすれば、青木幹雄が干しあがり小泉はまたさらっと豹変する。だが、そんな期待より、この愚劣な政権をいったんリセットすべきだ。朝日がいくら次のように力説しても小泉に聞こえるわけがない。

 民営化によって政治家や官僚の介入を断ち切りムダな道路を造らせない。債務の返済を最優先し国民負担を最小限にする。これが推進委が出した報告書のエキスだ。
 首相が真っ先にすべきは、これに沿った法案づくりを政権公約に書き込むことである。人事をもてあそび、人気取りを図ることではない。

 毎日がもう一歩踏み込んで言っているように、現状の利権の構造ではトップに立てる人材なんか出てこられない。

紛糾している道路公団の後任総裁を引き受ける民間人は、ほとんどいないだろう。不手際は混乱につながると予想せざるを得ない。

 辞任を蹴飛ばした藤井治芳の内心せせら笑いが聞こえるようだ。このクソジジーこの期に及んでまだなんとかなると踏んでいるし、実際青木たちはなんどかできる路線で動き始めている。
 話が散漫になるが山中貞則なんかもまとめて排除するには73歳定年制なんてあまっちょろいこと言ってないで、自民党をリセットするしかない。

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